説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
ドクター紹介はこちら

朝起きたとき、片側の口元だけにくっきり線が付いている。
鏡を見ると、少し時間が経っても消えない気がする。

「寝方が悪いのかもしれない」
そう思って検索された方も多いのではないでしょうか。

実際に、横向き寝はほうれい線の“きっかけ”になります

ここで重要なのは、横向き寝そのものが原因というよりも、
皮膚に折れ癖が付きやすい状態を作ってしまうという点です。

そしてこの折れ癖は、最初は誰でも戻ります。
しかし、ある段階を境に徐々に戻らなくなっていきます。

このページでは
・なぜ戻らなくなるのか
・予防できる段階はいつまでか
・戻らなくなった場合はどうするべきか

を医学的にわかりやすく解説します。

横向き寝はほうれい線の“折れ癖”の原因になる

ほうれい線は突然「たるみ」や「老化」が原因でできるわけではありません。
多くの場合、急な変化は皮膚の“折れ曲がり”から始まります。

横向きで寝ると、頬が枕に押し付けられ、小鼻の横から口元にかけて皮膚が曲がります。
このとき起きているのはまだ本格的な「しわ」ではなく、一時的に「折れた状態」です。

紙を一度折ると跡が残るように、皮膚にも同じ現象が起きます。
これが繰り返されることで、徐々に線として定着するようになります。

また横向き寝では、常に同じ側へ圧がかかりやすいため、
片側だけ深くなるケースも珍しくありません。

「左右差のあるほうれい線」は、寝方が関与していることが多いのも事実です。

▶︎[ほうれい線の“折れ癖”とは?原因と対策法をみる>
▶︎[ほうれい線の左右差の原因と対策法をみる>

横向き寝の跡は、若い頃は戻るのになぜ徐々に戻らなくなるのか

若い頃は、寝跡がついてもすぐ消えます。
これは皮膚に弾力があり、クッション構造が保たれているからです。

皮膚の内部には、コラーゲン・エラスチン・水分を含む真皮、
そして脂肪層が存在し、折れても元に戻る力が働きます。
いわば「低反発クッション」のような状態です。

しかし年齢とともにこのクッションは弱くなります。
すると同じ圧でも、戻る力より折れる力が上回り、跡が残るようになります。

最初は「朝だけ目立つ → 日中には消える」、
それがやがて「夕方まで残る → 常にある」に。

この変化が起き始めたら、単なる寝跡ではなく「構造変化の入り口」に入っています。

▶︎[寝起きのほうれい線が目立つ理由と対策法をみる>

横向き寝をしても「戻るほうれい線」「戻らないほうれい線」

ほうれい線には、「予防が間に合う段階」と「治療が必要な段階」があります。

朝だけ出る場合は、まだ皮膚の弾力が勝っています。
この段階では生活習慣の影響が大きく、折れ癖を作らないことが重要です。

一方で、時間が経っても消えない場合、皮膚の表面ではなく立体構造の問題に変わっています。
浅い溝として残り始めた時点で、セルフケアでは改善できません。

そして、真顔の状態で常に線が目立つ状態になると、完全に定着した状態といえます。

▶︎[ほうれい線が“戻らなくなる”理由と対策法をみる>

横向き寝のほうれい線を「予防」するためのセルフケア

まだ戻る段階では、やるべきことは多くありません。
重要なのは「折れ癖を残さない」ことです。

特に寝る前の保湿は大きな意味を持ちます。
皮膚が乾燥すると柔軟性が低下し、折れ癖が定着しやすくなります。

また、横向き寝そのものをやめる必要はありません。
なかなか現実的ではないためです。
大切なのは、顔にかかる圧が一点に集中しないようにすることです。

例えば、頬が潰れない高さの枕を使う、
顔をやや上向き気味にする、といった程度の調整で十分です。

逆に注意したいのがマッサージです。
折れ癖を伸ばそうとして強くこすると、皮膚を支える組織を弱め、
結果的に定着を早めることがあります。

▶︎[ほうれい線の正しいセルフケア方法をみる>

横向き寝の跡が残り始めたら、セルフケアでは戻らない可能性大

跡が消えなくなった時点で、多くの方はスキンケアを強化します。
しかし改善しないのは当然です。

なぜなら問題は肌表面ではなく、皮膚の内側のクッション構造だからです。
クリームや美容液は表面の質感を整えるものであり、内部の支えを回復させるものではありません。

この段階になると、原因は生活習慣ではなく立体構造になります。
ここで初めて「治療」の領域に入ります。

▶︎[ほうれい線のでき始めに最適な対策法をみる>

横向き寝のほうれい線を改善するには“クッション”を回復させる治療が必要

ほうれい線の治療というと、溝を埋めるイメージを持たれがちです。
確かにヒアルロン酸は、その場で変化を確認できる方法です。

ただし、横向き寝による折れ癖が関与するタイプでは、
単純にボリュームを足すだけでは改善につながらないことがあります。

問題の中心は「溝」の有無ではなく、
折れを支えられなくなった皮膚のクッション構造にあるためです。

本質的には、弱くなった皮膚の支えを回復させることが重要になります。
皮膚内部の弾力を改善させる治療の代表が、グロースファクター治療です。

グロースファクターは皮膚の再生を促し、
コラーゲンやエラスチンの支えを再構築することで、
外から持ち上げるのではなく、内側から折れにくい状態へと変化させます。

そのため、表情変化でよく動く口元でも違和感が出にくく、
長期的な安定が得られやすい特徴があります。

▶︎[グロースファクター治療の詳細をみる>
▶︎[ほうれい線治療の正しい選び方をみる>

まとめ|横向き寝とほうれい線の本当の関係

横向き寝はほうれい線の直接的原因とまでは言い難いものの、
折れ癖を悪化させる一つの要素です。

皮膚にハリや弾力が十分にある間は元に戻ります。
戻らなくなった時点で、打つべき対策法は変わっています。

早期は予防、定着後は治療。
対処の分かれ道は「横向き寝の跡が完全に消えるかどうか」です。

もし最近、少しでも残るようになってきたと感じているなら、
それはケアの方法を変えるタイミングかもしれません。

当院はほうれい線治療を専門に行っており、
メールでの無料カウンセリングも実施しております。

お寄せいただいたご相談メールには、
本記事を執筆している院長の私がすべて丁寧にご返信いたします。

ほうれい線でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。