
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
ドクター紹介はこちら
ふと鏡を見たとき、以前より老けて見える自分の顔。
「さすがに、そろそろ治したい。でも失敗は怖い…」
そんな不安を抱えて、このページにたどり着かれたのではないでしょうか。
美容医療を調べるほど目に入る
「グロースファクターはやめたほうがいい」
という強い言葉。
しこり、凹凸、膨らみすぎ、効果がないという口コミを見て、何を信じていいのか分からなくなる方もいらっしゃると思います。
結論から言うと、グロースファクターは「誰にでも」「顔中どこにでも」勧められる治療ではありません。
しかし、条件が合えば自然で長期的な改善が期待できる治療でもあります。
グロースファクターの危険性として特に注意したいのは、しこり・凹凸・膨らみすぎなど、意図しない組織反応です。また、どの部位に、どの程度の量を、どのような方法で投与するのかによっても治療後の仕上がりは変わります。
そのため、「グロースファクターは危険か、安全か」という二択で考えるのではなく、適応部位・投与量・注入方法・既往の注入治療などまで含めて安全性を考えることが重要です。
この記事では、ほうれい線治療専門クリニックとして、
「やめたほうがいいと言われる理由」と「実際に考えておきたい危険性・リスク」、そしてどんな人に適応があるのかを、良いことだけでなく注意点も含めてお伝えします。
この記事を読んでわかること
- グロースファクターはなぜ「やめたほうがいい」と言われるのか
- しこり・凹凸・膨らみすぎなどの危険性
- グロースファクターを避けたほうがいいケース
- 安全性を考えるうえで重要なポイント
- 当院がほうれい線に限定して治療している理由
グロースファクターを受けるべきか迷っている方へ
ほうれい線の状態や過去の注入歴によって、適した治療は異なります。当院では、院長が一通ずつご返信しています。
【結論】グロースファクターは「誰にでもおすすめ」の治療ではありません

やみくもに受けるのは“やめたほうがいい”3つの理由
グロースファクターは「自然に若返る」効果が期待できる一方で、次のような特性があります。
- 適応や施術方法によっては、凹凸やしこり、膨らみすぎなどが生じる可能性がある
- 部位によって治療の難易度やリスクが大きく異なる
- 医師の診断、投与量・注入層・注入方法などによって仕上がりに差が生じる
つまり、「どこでも誰でも簡単にできる治療」ではありません。
皮膚の厚み、骨格、脂肪の厚み、表情の動き、過去の注入治療などを確認したうえで、適応を判断する必要があります。
当院では、こうした点を踏まえ、グロースファクターの施術部位をほうれい線に限定しています。
適切に行えば、ほうれい線の「溝」を改善する選択肢になる
当院では、グロースファクターを、皮膚が繰り返し折れ曲がることで形成されたほうれい線の「溝」を改善するために使用しています。
ヒアルロン酸のように大きなボリュームを加えて形を変えるのではなく、皮膚側から徐々に変化していくため、
- 表情に馴染みやすい
- 不自然なボリュームを加えにくい
- 時間をかけて自然に変化する
- 効果が長期的に持続しやすい
という特徴があります。
ただし、すべてのほうれい線をグロースファクターだけで改善できるわけではありません。
鼻横の骨格的なくぼみや頬との高低差による「影」が強い場合などは、別の治療が適していることもあります。
▶︎[グロースファクター治療の効果・適応・リスクを詳しく見る>]
そもそもグロースファクター治療とは?成長因子注入の基本
成長因子とコラーゲン生成の関係
グロースファクター(成長因子)は、細胞の増殖や分化、組織の修復などに関わるタンパク質の総称です。
美容医療では、こうした成長因子の作用を利用し、皮膚のコラーゲン生成などを促すことで、皮膚のハリや厚み、しわの改善を目指します。
ヒアルロン酸のように「入れた瞬間に形を作る」治療とは異なり、当院のグロースファクター治療では、1〜6か月程度かけて徐々に変化していきます。
当院ではほうれい線に限定して治療しています
グロースファクターは、部位を選ばず同じように投与すればよい治療ではありません。
当院では安全性と仕上がりを重視し、グロースファクター治療をほうれい線に限定しています。
特に目の下のように皮膚が薄く構造が複雑な部位には、当院では投与していません。
「グロースファクターはやめたほうがいい」と言われる3つの要因

① しこり・凹凸・膨らみすぎなどの副作用・リスクへの不安
グロースファクター治療後には、しこり、凹凸、膨らみすぎなど、意図しない組織反応が問題になることがあります。
こうしたリスクを考えるうえでは、投与部位、投与量、注入層、製剤、過去の注入歴などを確認することが重要です。
当院では、必要以上の量を投与せず、一人ひとりのほうれい線の状態に合わせて投与する位置・深さ・量を調整しています。
▶︎[グロースファクターのしこり・膨らみすぎについて詳しく見る>]
② 効果が分かりにくい、変化が少ないという声
グロースファクターは“即効性”を目的とした治療ではありません。
当院では、施術後1〜6か月程度かけて徐々に変化していく治療としてご説明しています。
また、ヒアルロン酸のように大きなボリュームを加える治療ではないため、「施術直後から大きく変えたい」という方には向かないことがあります。
一方で、時間をかけて自然にほうれい線の溝を浅くしていきたい方には、選択肢の一つになります。
③ クリニックによって治療内容が異なる
「グロースファクター」という言葉が使われていても、実際の治療内容がすべて同じとは限りません。
使用する製剤、投与方法、注入する部位・深さ・量、他製剤との併用などが異なれば、治療後の反応や仕上がりも変わります。
そのため、治療名だけで判断するのではなく、実際に何を、どこへ、どのような方法で投与するのかまで確認することが重要です。
グロースファクターで実際に考えておきたい危険性・副作用

腫れ・内出血・痛み
グロースファクターに限らず、針を用いる注入治療では、施術後に腫れ、内出血、痛みなどが生じることがあります。
当院では、腫れは目立たないことが多く、内出血が生じてもメイクでカバーできる程度であることがほとんどですが、程度には個人差があります。
▶︎[グロースファクター施術後の経過・ダウンタイムを見る>]
しこり・凹凸・膨らみすぎ
グロースファクター治療で特に不安を感じる方が多いのが、しこり、凹凸、膨らみすぎです。
グロースファクターは組織の反応を利用する治療であるため、過剰な反応が起きれば、意図しない膨らみや凹凸につながる可能性があります。
当院ではそのリスクをできるだけ抑えるため、過量投与を避け、ほうれい線の状態に合わせて必要な範囲へ必要な量を投与しています。
▶︎[しこり・膨らみすぎが起こる理由と当院の考え方を見る>]
一度起きた変化を簡単に元へ戻せないことがある
ヒアルロン酸にはヒアルロニダーゼによる溶解という選択肢がありますが、グロースファクターによって生じた組織の変化には、同じような意味での「溶解剤」はありません。
そのため、治療後の反応を考えても、最初から過剰に投与しないことが重要です。
「たくさん入れればその分よくなる」という考え方ではなく、自然な範囲で必要量を見極めることが大切だと当院では考えています。
▶︎[当院がグロースファクター治療で大切にしていることを見る>]
他の注入治療と比べたときのリスクの違い

注入治療は、それぞれ注意すべきリスクが異なります。
単純に「どの治療が一番安全か」と順位をつけるのではなく、それぞれにどのような重大な合併症や仕上がり上の問題があり得るのかを理解したうえで選ぶことが大切です。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸では、しこり・凹凸・むくみなどに加え、まれではあるものの血管内へ誤って注入されることで血管閉塞が起こり、皮膚壊死や視覚障害などの重大な合併症につながることがあります。
特に鼻や眉間、額、鼻唇溝などでは視覚障害の報告があり、解剖学的な知識と慎重な注入が重要です。
参考文献:Beleznay K, et al. Avoiding and Treating Blindness From Fillers: A Review of the World Literature. Dermatol Surg. 2015;41(10):1097-1117. PubMed
脂肪注入
脂肪注入では、定着のばらつきによる凹凸やしこりなどに加え、血管内への誤注入による脂肪塞栓などの重大な合併症が問題になることがあります。
グロースファクター
グロースファクターでは、当院が特に注意しているのは、しこり・凹凸・膨らみすぎなどの意図しない組織反応です。
元の記事では「血流障害の心配はゼロ」としていましたが、治療の安全性について「ゼロ」「絶対に起こらない」と断定することは避けるべきだと考えています。
そのため当院では、GF単剤での治療、過量投与の回避、適応部位の限定、症例ごとの投与量・位置・深さの調整を重視しています。
PRP
PRPは患者自身の血液から作製した血小板を利用する治療です。治療後の反応や効果には個人差があり、注入治療として腫れ・内出血などが生じる可能性もあります。
また、「PRP」「PRP+成長因子」など名称が似ていても治療内容が異なる場合があるため、何を投与する治療なのかを確認することが重要です。
当院がグロースファクター治療で大切にしていること
当院は、ほうれい線治療に特化したクリニックとして、グロースファクターもほうれい線に限定して提供しています。
① 適応外の部位には投与しない
グロースファクターは「どこにでも打てる治療」ではありません。
特に目の下は皮膚が薄く構造も複雑であるため、当院ではグロースファクター治療を行っていません。
治療できる範囲をむやみに広げるのではなく、当院が適切に治療できると判断しているほうれい線に限定することを大切にしています。
② 他の注入製剤と混ぜず、グロースファクター単剤で治療する
当院では、グロースファクターにPRPやヒアルロン酸など他の注入製剤を混ぜて使用することはありません。
複数の薬剤を混ぜて投与すると、それぞれの成分がどの程度作用したのかを判断しにくくなるだけでなく、組織の反応が複雑になり、治療後の反応をコントロールしにくくなる可能性があります。
そのため当院では、こうしたリスクをできるだけ抑えるという観点からも、他の製剤を混ぜず、グロースファクター単剤で投与しています。
また、過去にヒアルロン酸、PRP、ジュベルックボリュームなどの注入治療を受けている場合には、施術時期や部位を確認し、必要に応じて一定期間を空けたり、ヒアルロン酸を溶解してから治療したりします。
③ 投与量・深さ・注入位置を症例ごとに調整する
グロースファクターでは、「どれだけの量を」「どの位置へ」「どの深さに」投与するかが重要です。
当院では、ほうれい線の溝の深さ、左右差、皮膚や脂肪の厚み、骨格、表情時の変化などを確認しながら、投与位置・深さ・量を症例ごとに調整しています。
必要以上に投与して大きく変えるのではなく、自然な仕上がりを保ちながら、必要な範囲を改善することを重視しています。
よくある質問

グロースファクターは危険な治療ですか?
グロースファクターには、しこり・凹凸・膨らみすぎなど、治療前に知っておくべきリスクがあります。
一方で、「グロースファクターだから一律に危険」と単純化するのも適切ではありません。使用する製剤、投与部位、投与量、注入方法、過去の治療歴などを含めて判断する必要があります。
グロースファクターでしこりができることはありますか?
可能性はあります。グロースファクターは組織の反応を利用する治療であるため、意図しない組織反応が起これば、しこりや凹凸、膨らみすぎなどにつながる可能性があります。
そのため当院では、必要以上に投与せず、ほうれい線の状態に合わせて投与量や位置を調整しています。
グロースファクターをやめたほうがいい人はいますか?
グロースファクターが適しているかどうかは、ほうれい線の原因や状態、過去の注入治療などによって異なります。
例えば、即効性や大きなボリューム変化を希望する方、グロースファクターでは改善しにくい原因が主体の方、直近に他の注入治療を受けている方などでは、別の治療を検討したり、施術時期を調整したりする必要があります。
ヒアルロン酸とグロースファクターでは、どちらが安全ですか?
リスクの種類が異なるため、単純にどちらが安全とは言えません。
ヒアルロン酸では血管閉塞による皮膚壊死や視覚障害などが重大なリスクとして知られています。一方、グロースファクターでは、当院では特にしこり・凹凸・膨らみすぎなどの意図しない組織反応を重視しています。
安全性だけでなく、何を改善したいのか、どの治療がその原因に適しているのかまで含めて選ぶことが大切です。
まとめ|グロースファクターは危険性を理解し、適応を見極めて受けることが大切
グロースファクターは、「誰にでも」「どこにでも」勧められる治療ではありません。
しこり・凹凸・膨らみすぎなどのリスクがあり、一度生じた組織の変化をヒアルロン酸のように簡単に溶解できる治療でもありません。
一方で、適応を見極め、必要以上に投与せず、適切な部位・量・深さで治療することで、ほうれい線の溝を自然に改善できる選択肢になります。
「危険だからやめる」「安全だから受ける」という二択ではなく、自分のほうれい線に本当に適した治療なのかを見極めることが大切です。
当院では、ほうれい線の状態だけでなく、過去の注入歴なども確認したうえで、グロースファクターが適しているかを診察しています。
グロースファクターの危険性が心配な方へ
「自分は受けても大丈夫なのか」「過去に注入治療を受けているけれど施術できるのか」など、治療前のご相談も受け付けています。無料メール相談には、院長が一通ずつご返信しています。




