
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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鏡を見るたび、
「本当にグロースファクターを受けて大丈夫なのかな」
「もし失敗したら、取り返しがつかないのでは…」
そんな不安が頭をよぎり、
「グロースファクター 失敗 画像」と検索された方も多いのではないでしょうか。
実際に検索してみると、
しこりや凹凸、不自然な膨らみが強調された画像が目に入り、
「一度失敗したら、元に戻せない治療なのでは?」
と不安が一気に強くなった方もいるかもしれません。
美容医療の世界では、一度「失敗」という言葉や画像が目に入ると、
本来は問題のない経過や、自然な変化までもが
「失敗なのでは?」と感じてしまうことがあります。
特にグロースファクター治療は、ヒアルロン酸のように
「気に入らなければ溶かせる」治療ではなく、
皮膚そのものの再生反応を利用する治療です。
だからこそ、
- しこりが残ったらどうしよう
- 修正できないと聞いて不安になった
- 混合投与の失敗例を見て怖くなった
こうした気持ちから、
「失敗した人の画像」を探してしまうケースは少なくありません。
しかし実際には、グロースファクター治療で問題になる多くのケースは、
治療そのものが危険なのではなく、
「注入設定」や「治療の考え方」により失敗と感じられてしまっているものです。
このページでは、
- なぜ「失敗画像」が強く印象に残るのか
- その多くがどのような治療背景で起きているのか
- グロースファクター治療で本当に注意すべきポイントはどこか
- そして「失敗していない仕上がり」とは何か
を、症例写真を前提に、専門的かつ冷静に解説していきます。
不安を煽るための記事ではありません。
また、安易に「絶対に大丈夫」と言い切る内容でもありません。
正しく知ることで、後悔しない選択ができるようになること。
それが、このページの目的です。
目次
まず見てください|グロースファクター治療で「失敗していない本来の仕上がり」の実例
グロースファクター治療について調べていると、
「失敗」「怖い」「しこり」といった言葉が先に目に入り、
本来どのような仕上がりを目指す治療なのかが分からなくなってしまうことがあります。
そこでこのページでは、細かい説明に入る前に、
まず実際の症例写真=「失敗していない本来の仕上がり」をご覧いただきます。
20代
30代
40代
50代
60代
これらの症例に共通しているのは、
- 注入した感じが前面に出ていない
- 表情や肌質が不自然になっていない
- 時間が経っても印象が崩れにくい
という点です。
グロースファクター治療は「大きく形を変える治療」ではなく、
「肌を若い頃の状態に近づけ、自然に整える治療」です。
ではなぜ、このような治療で
「失敗した」「怖い」と感じてしまうケースが出てくるのでしょうか。
【結論】グロースファクター治療の「失敗」は、ほとんどが“注入設定”で防げます

最初に結論をお伝えします。
グロースファクター治療で重篤な副作用が起こるケースはほとんどありませんが、
すべてのリスクがゼロというわけではありません。
一方で、「失敗した」と感じられてしまうケースの多くは、
- 予想以上に膨らみすぎたように見える
- 思ったほど効果を感じない
- 左右差が気になる
- 仕上がりが想像と違う
といった、注入設定段階でのミスや期待値とのズレによるものです。
つまり、どこに・どの層に・どれくらい・どんな目的で注入するか、
この設定が適切であれば、失敗と感じるリスクは大きく下げることができます。
なぜ「グロースファクター 失敗 画像」と検索されるのか| しこり画像が多い“本当の理由”

実際に「グロースファクター 失敗 画像」で検索すると、
しこりや凹凸、不自然な膨らみが強調された写真を
目にした方も多いのではないでしょうか。
ここで、非常に重要な点があります。
それらの多くは、成長因子単独の治療ではなく、
「成長因子とPRPなどを混合」して注入したケースである可能性が高いという点です。
成長因子もPRPも、どちらも「組織反応を促す」作用を持っています。
それを同時に、同じ部位・同じ層に注入すると、
- 相互作用により反応が過剰に出る
- コントロールが難しくなる
- しこりや硬結が残りやすくなる
といったリスクが高まります。
しかし、こうした背景は画像だけを見ても判断できません。
その結果、「グロースファクター=しこりができる危険な治療」
という誤解が広がってしまっているのが実情です。
▶︎[グロースファクターのしこりや膨らみすぎを徹底回避する方法をみる>]
グロースファクター治療とは?失敗を理解するための基礎知識
グロースファクター(成長因子)治療は、
皮膚の真皮層に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの再生を促す治療です。
ヒアルロン酸のように「形を作る治療」ではなく、
皮膚そのものの質を改善する治療であるため、
- 仕上がりが自然
- やりすぎ感が出にくい
- 長期的に安定しやすい
という特徴があります。
一方で、たるみや脂肪による影が主原因の場合、
グロースファクター単独では十分な改善が得られないこともあります。
グロースファクター治療で起こりやすい「失敗と感じられるパターン」

ここでいう「失敗」とは、多くの場合は重篤な医療トラブルではなく、
仕上がりや経過に対して不安や違和感を覚えてしまう状態を指します。
膨らみすぎて不自然に見える
注入量や層が適切でない場合、
コラーゲンの過剰増生により期待以上の膨らみを感じることがあります。
しこり・硬さが気になる
治療後に「少し硬い」「違和感がある」と感じることがあります。
多くの場合は、注入後の反応や組織が再構築される過程による一時的なものですが、
稀に、長期的にしこりとして残るケースがみられることもあります。
左右差が気になる
骨格や脂肪量の左右差を考慮しない注入によって起こりやすくなります。
効果が分からない
原因が皮膚そのもののしわではなく、たるみや脂肪による影である場合に多く見られます。
このようなリスクがあるからこそ、グロースファクター治療では
最初の適応の判断と注入設定(注入量・深さ・注入技術)が結果を大きく左右します。
▶︎[グロースファクター治療は「やめたほうがいい」と言われる本当の理由をみる>]
修正は可能?グロースファクター治療の「修正」が避けられる理由

グロースファクター治療が、ここまで「失敗が怖い」と言われる最大の理由は、
ヒアルロン酸のように“簡単に元に戻す方法がない”という点にあります。
ヒアルロン酸であれば、溶解注射(ヒアルロニダーゼ)という選択肢があります。
一方、グロースファクター治療は生体反応(コラーゲン増生)を利用する治療のため、
一度起きた反応をその場で打ち消す方法は存在しません。
一部のクリニックでは、
ステロイド局所注射(ケナコルト注射)による修正が行われることがありますが、
- 皮膚萎縮
- 凹凸やしわ・たるみの悪化
- 色素沈着
といったリスクが非常に高く、
現実的で安全な修正方法とは言い難いのが実情です。
そのため当院では、安易なステロイド注射による修正は原則として行っていません。
また、修正が必要になったケースはいままで一度もありません。
グロースファクター治療では、効果や反応の多くは
時間の経過とともに穏やかに落ち着いていきますが、
一部では反応が長く残ることもあるため、慎重な経過観察が重要になります。
当院が「混合投与」を行わない理由

当院では、成長因子とPRPなどを同時に注入する、いわゆる混合投与は行っていません。
理由は明確で、
- 反応のコントロールが難しい
- 過剰反応によるしこりリスクが高まる
- 万が一の際に修正が現実的でない
からです。
グロースファクター治療は、
「足し算すればするほど効果が高まる治療」ではありません。
必要最小限の刺激を、適切な層・量・部位に入れること。
それが、自然で破綻しない結果につながります。
▶︎[当院グロースファクター治療についてさらに詳しくみる>]
失敗を避けるためのクリニック選び

重要なのは、
- リスクや限界を正直に説明するか
- 症例が体系的に整理されているか
- 修正について「できること・できないこと」を現実的に説明しているか
「絶対に失敗しない」と言い切る表現には注意が必要です。
まとめ|失敗が怖いと感じるあなたは、正しい
グロースファクター治療は、
リスクや限界を理解した上で正しく診断・設計されれば、
自然さと満足度の高い結果が期待できる治療です。
不安を感じている方ほど、実は後悔しにくい選択ができます。
正しく知り、冷静に判断すること。
それが、失敗しないための最短ルートです。
当院はほうれい線治療を専門に行っており、患者様のご状態やご希望に応じて、最適な治療法をご提案いたします。
無料カウンセリングも実施しており、お寄せいただいたご相談メールには、本記事を執筆している院長の私がすべて丁寧にご返信いたします。
ほうれい線でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。











