
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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鏡を見たときは、そこまで気にならない。
ファンデーションを塗れば、目立たない日もある。
でも――
思いっきり笑ったあと。寝起き。
夕方、ふと疲れた顔を見たとき。
「あれ? ほうれい線に跡が残っている…?」
以前は、少し時間が経てば自然に消えていたはずのしわの跡が、
最近はうっすら残ったまま、完全には戻らなくなってきた。
このまま放っておいて大丈夫なのか。
もう自然には戻らないのか。
今から何かできることはあるのか。
そんな不安を感じて、このページにたどり着いた方も多いと思います。
この記事では、
- 笑った後や寝起きについたほうれい線が、なぜ“戻らなくなってくるのか”
- そして、それが一時的な跡なのか、定着し始めたサインなのかを見極める考え方
を専門的な視点から分かりやすく解説します。
結論を先にお伝えすると、
その「戻らない感覚」は、ほうれい線が「 一時的な跡」から
「戻ることのない線」へと移行し始めているサインである可能性があります。
ただし、この段階であれば、まだ完全に定着した状態とは限りません。
目次
なぜ、以前は戻っていた跡が「戻らない跡」へ変わっていくのか

ほうれい線が「戻らない跡」へと変わるのは、ある日突然起こるものではありません。
実際には、跡の“戻り方”が少しずつ変化していく過程をたどります。
最初に起こるのは、元に戻るまでのスピードが遅くなることです。
以前は、笑ったあとに跡が残っても、数秒から数十秒で自然に消えていたものが、
次第に数分ほど残るようになります。
この段階では、「今日は疲れているだけかも」
「寝不足のせいかな」と感じる方がほとんどです。
しかし皮膚の内側では、コラーゲンやエラスチンの減少、
水分保持力の低下が、すでに静かに始まっています。
その結果、皮膚が一度折れた形から元に戻るために必要な
内側から押し戻す力が、少しずつ弱くなっていきます。
次に起こるのが、完全に戻りきらなくなる状態です。
笑った後や寝起きについた線が、時間が経っても、うっすら残るようになります。
真顔の状態に戻しても、「皮膚が折れ曲がっていた場所」が分かる感覚です。
これは、皮膚にとって「元の形に戻る」よりも、
「折れた形のままでいるほうが負担が少なくなり始めている」状態といえます。
さらにこの状態が続くと、皮膚は “戻りにくい形”を記憶するようになります。
同じ場所に、表情の動きや寝ている間の圧が繰り返しかかることで、
皮膚の内部構造が、その折れ方に順応して変形してしまうのです。
これが、一時的な現象だった跡が「戻りにくい跡」へと変わる瞬間です。
重要なのは、この変化は線が深く刻まれる前から始まっているという点です。
▶︎[ほうれい線ができる原因を詳しくみる>]
▶︎[ほうれい線の折れ癖とは?原因と対策法をみる>]
寝起きや夕方に「特に戻らない」と感じる理由

「朝が一番、寝跡が戻らず目立つ気がする」
「夕方になると、徐々に笑った跡が消えにくくなる」
実際の診療の場でも、こうしたお悩みは非常に多く聞きます。
寝起きの場合、枕の圧や軽いむくみだけが原因ではありません。
睡眠中は皮膚の水分量が低下しやすく、
起床直後は肌が最も回復しにくい状態になります。
そのため、夜間についた跡がそのまま残りやすくなるのです。
夕方も同様です。日中の乾燥ダメージや血流低下、
表情筋の疲労が重なり、皮膚の回復力が一時的に落ちます。
このタイミングで「跡が戻らない」と感じるようになった場合、
一時的な現象ではなく、回復力そのものが落ち始めているサインと考えます。
▶︎[“寝起き”にほうれい線が目立つ理由をみる>]
▶︎[“夕方”にほうれい線が悪化する理由をみる>]
放置していい「戻りにくさ」と、注意が必要な「戻りにくさ」
笑った後に跡が残っても、しばらくすると完全に消える状態であれば、
過度に心配する必要はありません。
一方で、真顔の状態でも常に残るようになってきた場合は注意が必要です。
写真を見ると、以前より線が写る頻度が増えてきた。
ほぼ毎日、どのタイミングでも「戻らない」と感じるようになった。
こうした変化がある場合、ほうれい線は戻れる段階から、
戻りにくい段階へと移行し始めている可能性があります。
今できることは、「回復力をこれ以上落とさない」こと
正直にお伝えすると、セルフケアだけで
「戻りにくくなった跡」を完全に元に戻すことはできません。
ただし、「皮膚の乾燥を防ぐこと」「紫外線ダメージを重ねないこと」は、
回復力の低下を食い止めるために非常に重要です。
セルフケアの役割は、今ある跡を消すことではなく、
これ以上「戻りにくくしない」ことにあります。
▶︎[ほうれい線の正しいセルフケアをみる>]
▶︎[肌タイプ別の最適なスキンケア方法をみる>]
▶︎[紫外線が肌老化に与える影響をみる>]
「戻りやすさ」を重視した治療という考え方もあります
ここまでお読みいただいた方の中には、
「セルフケアだけでは不安かもしれない」
「できれば、自然に“戻りやすい状態”を保ちたい」
と感じている方もいるかもしれません。
この段階のほうれい線は、深い溝を埋めるというより、
皮膚そのものが「元の形に戻りにくくなっている状態を回復させる」ことが重要です。
そのため治療も、ボリュームをを足すのではなく、
皮膚の内側から“戻る力”を支えるという考え方が合うケースがあります。
その一つが、グロースファクター治療です。
皮膚の真皮に働きかけ、コラーゲンなどの生成を促すことで、
肌のハリや弾力を内側から整えていく治療です。
すでに完全に定着してしまった線を消すというより、
「戻りにくくなり始めた段階」で、これ以上戻れなくならないように支える
という位置づけで選ばれることが多い治療です。
もちろん、すべての方に必要なわけではありません。
ただ、「できるだけ自然に、戻りやすい状態を保ちたい」と考える方にとっては、
一つの選択肢として知っておいて損はない治療といえます。
▶︎[グロースファクター治療の詳細をみる>]
▶︎[笑ったときのほうれい線の最適な治療法をみる>]
まとめ|「戻らない」と感じた今が、いちばん判断しやすいタイミング

笑った後や寝起きのほうれい線が、以前のようにきれいに戻らなくなってきた。
それは、ほうれい線が 「戻れる状態」から「戻りにくい状態」へと
変わり始めているサインかもしれません。
ただし、この段階であれば、完全に定着する前にできることはまだあります。
「これはもう戻らないのか」
「まだ引き返せるのか」
その不安に対する的確な判断を、一度専門的な視点で確認することが、
遠回りしないための、いちばん確実な方法です。
当院はほうれい線治療を専門に行っており、メールでの無料カウンセリングも実施しております。
お寄せいただいたご相談メールには、本記事を執筆している院長の私がすべて丁寧にご返信いたします。
ほうれい線でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。


