
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「グロースファクターって、実際どれくらい持つの?」
「どのくらいの期間経ったら追加が必要になるの?」
そんな疑問からネット検索された方も多いのではないでしょうか。
実は、グロースファクターは一般的な“注入治療”とは考え方が大きく異なります。
単に“物質を入れている”のではなく、
皮膚そのものの再生(コラーゲン生成)を促す治療だからです。
そのため、持続期間の考え方も「いつまで効果が残るか」というよりも、
「どれだけ長く“老化を遅らせる状態”を維持できるか」が本質になります。
この記事では、グロースファクターの持続期間について、
✔ 数年〜10年以上続く理由
✔ 効果が弱くなっても“完全に元に戻らない”仕組み
✔ 長持ちする人・しない人の違い
✔ 他の治療との違い
を、グロースファクターを専門的に扱うほうれい線治療専門クリニックの
美容皮膚科医の視点からわかりやすく解説いたします。
目次
結論|グロースファクターの持続期間は「数年〜10年以上」である
グロースファクター治療の持続期間は、一般的に数年〜10年以上とされています。
ただし、この数字だけで簡単に理解しようとすると、実は誤解が生じます。
それは、グロースファクターはヒアルロン酸のように
「時間とともに吸収されてなくなるもの」ではないためです。
治療によって一度生成されたコラーゲンは、体内で急激に分解されることはなく、
自然な老化のスピードに合わせて徐々に減少していくという性質を持ちます。
つまり、効果が緩やかに弱くなっていくことはあっても、
一度増えたコラーゲンが完全にゼロに戻るわけではありません。
この点が、グロースファクター治療の本質です。
そのため、10年後・20年後といった長いスパンで見たときには、
「何も治療をしていない状態」と比べると、
明らかに老化の進行を遅らせる効果が残り続けると考えられます。
グロースファクター“持続”の本当の意味|なぜ誤解が起こるのか

「持続期間」という言葉は、実はとても誤解されやすい概念です。
多くの方は、「効果がある期間=それ以降は元に戻る」
とイメージされがちですが、グロースファクターの場合この考え方は少し異なります。
ここで重要なのは、以下の違いです。
- ヒアルロン酸:製剤が体内で分解され、最終的に“なくなる”
- グロースファクター:自己組織を“増やす”ため、ゼロには戻らない
つまり、グロースファクターにおける「持続期間」とは、
「施術によって得られた変化が、実感・体感としてどの程度維持されるか」という意味合いであり、
効果そのものが完全に消失するわけではありません。
グロースファクターの施術後、
時間の経過とともに見た目の変化が穏やかになっていくのは、
増えたコラーゲンが局所的に吸収されるからではなく、
自然老化によって他の部位とともに少しずつ減っていくためです。
グロースファクター治療は時間の経過とともにどう変化が起きるか
グロースファクターは、施術直後から劇的に変わる治療ではありません。
注入された成長因子が皮膚の細胞に働きかけ、
コラーゲンの生成が進むことで、徐々に変化が現れます。
施術後は一時的に腫れや内出血が見られることがありますが、
これは数日〜1週間程度で落ち着くことがほとんどです。
その後、1〜6ヶ月かけて皮膚の内部でコラーゲンの生成が進み、
ハリや弾力が高まり、しわやたるみが自然に改善していきます。
さらにその状態が数年単位で維持され、
その後は老化に伴って徐々に変化していきますが、
ベースとなる皮膚の状態は治療前よりも良い状態が保たれます。
▶︎[ほうれい線に特化したグロースファクター治療の詳細をみる>]
グロースファクターの持続期間に「個人差」が出る理由
グロースファクターの持続には個人差がありますが、
それは単なる体質の違いだけではありません。
皮膚の状態や年齢、注入部位によっても効果の出方は多少変わりますが、
それ以上に影響が大きいのが施術後の「生活習慣」です。
なかでも特に重要なのが、「紫外線」と「喫煙」です。
紫外線はコラーゲンを分解する大きな要因であり、
日常的に紫外線対策をしているかどうかで、持続期間に差が出ます。
また、喫煙は血流を低下させるとともに、コラーゲンの破壊を促進するため、
治療効果を減弱させる要因となります。
そのほかにも、睡眠不足や栄養バランスの乱れ、慢性的なストレスなどは、
皮膚の再生能力を低下させるため、効果の出方や持続期間に影響します。
つまり、グロースファクターは「打てば終わり」ではなく、
その後の生活によって結果が変わる治療でもあるのです。
▶︎[紫外線による肌老化についてみる>]
▶︎[喫煙が肌にもたらす悪影響についてみる>]
クリニックや施術者によっても持続期間が異なる理由
同じ「グロースファクター治療」という名称でも、
実際の内容はクリニックや施術者ごとに大きく異なります。
使用する成長因子の種類や濃度、どの層にどのように注入するか、
どの部位にどの程度の量を入れるか。
これらの設定が異なることで、効果の出方や持続期間にも差が生まれます。
中には、最初から複数回の施術を前提としているケースや、
数か月〜1年程度で効果が減弱する仕様になっている場合もあります。
一方で、適切に設計された治療では、
1回でも長期間にわたって効果が持続することもあります。
重要なのは、なぜその治療回数なのか、
なぜその持続期間なのかを明確に説明できるかどうかです。
▶︎[グロースファクターはやめた方がいいと言われる理由をみる>]
他の治療との違い|グロースファクターの持続期間の本質を理解する
|
治療法 |
目的 |
持続期間 |
特徴 |
|
グロースファクター |
皮膚再生 |
数年~10年以上 |
自然に改善・長期的な予防効果 |
|
ヒアルロン酸 |
溝を埋める |
数か月~2年程度 |
即効性あるが吸収される |
|
PRP |
皮膚再生 |
数か月~数年 |
予防・メンテナンス向け |
|
脂肪注入 |
ボリューム補充 |
半永久的 |
ほうれい線は脂肪の定着率低い |
|
糸リフト |
たるみ引き上げ |
数か月~1年程度 |
ほうれい線の溝は改善しにくい |
|
切開リフト |
たるみ切除 |
数年〜10年以上 |
ほうれい線の溝は改善しにくい |
|
ハイフ |
たるみ予防 |
数か月 |
予防・メンテナンス向け |
グロースファクターの持続期間を正しく理解するには、
他の治療との違いを知ることが重要です。
ヒアルロン酸は、注入したボリュームによってその場で変化を出せる一方で、
時間の経過とともに吸収されていくため、持続は数か月〜2年程度です。
▶︎[ほうれい線のヒアルロン酸の持続期間についてみる>]
PRPは同じ再生系の治療ですが、
予防やメンテナンス向けのマイルドな変化に留まります。
▶︎[グロースファクターとPRPの違いをみる>]
脂肪注入は定着すれば長期的な効果が期待できますが、
ほうれい線は脂肪の定着率が低く、複数回の治療を前提とします。
▶︎[ほうれい線の脂肪注入の詳細をみる>]
リフト手術やハイフはたるみの引き上げや予防には有効ですが、
ほうれい線の「溝」そのものを根本的に改善する治療ではありません。
▶︎[リフトアップ手術だけでほうれい線は改善しない理由をみる>]
▶︎[ハイフでほうれい線は改善しない理由をみる>]
このように比較すると、グロースファクターは
皮膚そのものを再生させることで、
長期的に自然な改善をもたらす治療であることがわかります。
よくある質問|グロースファクターの追加治療はいつ必要になる?
グロースファクター治療は、時間とともに完全に元に戻るものではありませんが、
自然な老化の影響によって、徐々に効果の減弱が気になってくることはあります。
追加治療のタイミングについては一律の基準があるわけではなく、
その方の状態や感じ方によって異なります。
当院では一般的には、数年以上経過した後に
「以前より少し気になってきた」と感じたタイミングでご相談いただくことが多いです。
その際は実際に診察を行い、現在の皮膚の状態や変化の程度を確認した上で、
追加治療が適している場合のみご提案する方針としています。
やみくもに施術を繰り返すのではなく、
自然な変化に合わせて必要な分だけ調整していくことが、
長期的に見て最も満足度の高い結果につながります。
グロースファクターの効果を長く持たせたいなら「最初の治療選び」が重要
グロースファクター治療は、
単に施術を受けるだけで結果が決まるわけではありません。
どの部位に、どの層へ、どの程度の量を、どのように注入するか。
これらの設定によって、効果の出方も持続期間も大きく変わります。
また、ヒアルロン酸やハイフなど、他の治療との組み合わせによって、
より自然で長期的な結果を得ることも可能です。
「できるだけ長く持たせたい」
「自然に改善したい」
「将来の老化を予防したい」
そのようにお考えの方は、
ご自身の状態に合わせた適切な治療設計が重要になります。
当院はほうれい線治療を専門に行っており、
メールでの無料カウンセリングも実施しております。
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本記事を執筆している院長の私がすべて丁寧にご返信いたします。
ほうれい線でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。





