
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「最近、ほうれい線が急に目立ってきた気がする」
「たるみというより、乾燥してひどく見える感じがする」
「朝より夕方のほうが、口元が一気に老けて見える」
そんな違和感を覚えて、このページにたどり着かれた方も多いのではないでしょうか。
実は、乾燥肌の人ほど、ほうれい線は“深くなったように見えやすい”という特徴があります。
それは、年齢を重ねたから急に老けたわけでも、一晩でたるみが進行したわけでもありません。
ポイントは、乾燥によって「肌の質感」と「影の出方」が大きく変わること。
肌の水分量が低下すると、
- 光の反射が変わる
- ハリが失われる
- 折れ癖が戻りにくくなる
といった変化が重なり、実際以上にほうれい線が目立つ状態になってしまうのです。
この記事では、
- なぜ乾燥肌だとほうれい線が目立ちやすいのか
- スキンケアで改善できる範囲と、どうしても限界がある部分
- 乾燥肌の人が本当にやるべきケアと、避けるべき落とし穴
を、専門的な視点でわかりやすく解説していきます。
目次
乾燥肌の人ほど、ほうれい線が目立つ3つの理由

乾燥肌の場合、ほうれい線は少しずつ進行する過程以外に、
特定の環境・条件下で、特に目立ってしまうことが多くあります。
①乾燥でキメが乱れると「影」が濃く見える
肌が十分にうるおっているとき、表面のキメは細かく整い、光を均一に反射します。
しかし乾燥が進むと、角層の水分量が低下し、肌表面がわずかに凹凸のある状態になります。
このわずかな凹凸が、光を不均一に反射させ、ほうれい線部分に影を落としやすくするのです。
つまり、「線が深くなった」のではなく、乾燥が原因で
“深く見えてしまう状態”になっているというケースが少なくありません。
②うるおい不足でハリ・弾力が落ち、折れ癖がつきやすい
乾燥が続くと、肌表面だけでなく、真皮の水分保持力や弾力も一時的に低下します。
その状態で、笑う・話す・食事をするなど口元を動かす動作が続くと、
同じ場所に何度も負荷がかかり、皮膚が折れた形のまま戻りにくくなるのです。
これが、「夕方になると線が残る」「笑った後にほうれい線が消えにくい」
と感じる原因になります。
③メイクをしていると夕方に特にヨレて目立つ
朝はそれほど気にならなかったのに、夕方になると急にほうれい線が目立つ──
これは乾燥肌の方に非常によく見られる現象です。
日中は、
- エアコンによる乾燥
- 紫外線
- 皮脂や汗によるメイクの崩れ
などが重なり、肌の水分は想像以上に奪われています。
その結果、しわ部分にファンデーションがヨレて溜まったり、
影がより目立ったりして、実年齢以上に老けた印象になってしまうのです。
▶︎[ほうれい線にファンデーションがヨレて溜まる理由をみる>]
まず知っておきたい|ほうれい線は3タイプ、乾燥の影響の仕方が異なる
では「しっかり保湿すれば、ほうれい線は改善するの?」
この疑問に正しく答えるには、ほうれい線のタイプの違いを理解する必要があります。
①影のほうれい線(頬のたるみやボリュームが原因)
頬のたるみや厚みによって段差が生じ、そこに影が落ちて見えるタイプです。
この場合、乾燥によって肌表面のキメの乱れや凹凸が強調されるため、
実際以上に影が深く見えやすくなります。
そのため、十分な保湿によって肌表面をなめらかに整えることで、
影の見え方がやや和らぐ可能性があります。
ただし、乾燥は原因ではなく、あくまでも見え方を悪化させる要因であるため、
根本的な解決にはつながりにくいのが実情です。
②溝のほうれい線(骨格やボリュームロスが原因)
脂肪の減少や骨格の影響で、皮膚が折れ重なり立体的な溝ができているタイプです。
このタイプは、どれだけ保湿をしても、スキンケアだけで溝を埋めることはできません。
乾燥対策によって「少し目立ちにくくなる」ことはあっても、
本質的な改善には限界があります。
③しわのほうれい線(皮膚の菲薄化やハリの低下が原因)
皮膚が薄くなり、表面に折れ癖が刻まれているタイプです。
このタイプは、乾燥対策の影響を最も受けやすいのが特徴で、
適切な保湿と刺激の回避によって線が浅く見えるようになることも珍しくありません。
原因の核心|乾燥肌で起きている“皮膚の変化”

乾燥肌では、単に「水分が足りない」だけでなく、皮膚の構造そのものに変化が起きています。
1. バリア機能の低下により水分を保持できない
乾燥肌では、角層に存在するバリア機能が弱まり、水分を蓄える力が低下しています。
そのため、
- 化粧水をつけてもすぐ乾く
- 口元だけ粉をふく
- どんなに保湿しても効果を実感しにくい
といった状態に陥りやすくなります。
2. 紫外線ダメージでコラーゲン・エラスチンが減少
乾燥肌の主な原因の一つが紫外線です。
紫外線は乾燥を悪化させるだけでなく、真皮層のコラーゲンやエラスチンを破壊します。
これにより肌のハリや弾力が低下し、ほうれい線が戻りにくい状態が作られてしまいます。
3. 摩擦・刺激が口元のしわを固定化する
口元はクレンジング・洗顔・マスク・メイクなど、日常的に摩擦が集中しやすい部位です。
乾燥した状態で刺激が重なると、しわは一時的なものではなく、
“定着したしわ”へと変わりやすくなります。
乾燥肌×ほうれい線に効くスキンケアは「基本の見直し」で決まる

乾燥肌のほうれい線対策では、アイテムを増やす・アップグレードするよりも、
基本的なケアを見直すことが重要です。
1. やることは2つだけ「入れる+逃がさない」
多くの方が「化粧水をたっぷり使えば大丈夫」
と思いがちですが、それだけでは不十分です。
乾燥肌では、
- 水分を与える
- 油分や保護膜で閉じ込める
この2つがそろって初めて、肌のうるおいとハリは安定します。
2. 洗顔・クレンジングを見直すだけで変わることも
実際には、「保湿が足りない」のではなく、落としすぎているケースも多く見られます。
洗顔やクレンジングの刺激を減らすだけで、
夕方のほうれい線が以前より目立ちにくくなることもあります。
3. 日中の乾燥対策がしわの悪目立ちを防ぐ
朝のスキンケアだけでなく、日中の乾燥から肌を守ることも重要です。
日焼け止めやベースメイクは、紫外線対策であると同時に、
水分蒸発を防ぐ役割も担っています。
▶︎[肌タイプ別の正しいスキンケア方法をみる>]
▶︎[健康な美肌を保つための習慣&ケア方法をみる>]
成分で迷ったらこれ|乾燥肌への3つの鉄板成分

成分は、「たくさん入っていれば良い」わけではありません。
①バリア機能の再建の基本はセラミド
乾燥肌の土台を整えるには、まずバリア機能を立て直すことが必要です。
その中心となるのが、セラミド(疑似セラミド含む)です。
②ハリ・小じわ対策にはレチノール
レチノールは、ハリや小じわに効果が期待できますが、
乾燥肌では刺激になりやすい成分でもあります。
使用頻度や濃度を抑え、“少量・低頻度”から始めることが重要です。
③ナイアシンアミドは炎症・くすみの改善に
乾燥による赤みやくすみが気になる場合、
ナイアシンアミドは比較的使いやすい選択肢です。
ただし、肌状態に合わせた濃度調整が必要になります。
▶︎[ほうれい線に有効な基礎化粧品の成分をみる>]
▶︎[ほうれい線専用クリームの効果と限界をみる>]
やってはいけないNGケア

乾燥肌のほうれい線対策では、「足すこと」以上に
「やめること」が効果的な場合があります。
- 強いこすり洗い
- 拭き取り化粧水の多用
- マッサージのやりすぎ
これらは一時的なスッキリ感はあっても、
長期的にはしわを定着させる原因になります。
保湿しても改善しない場合|スキンケアの限界ライン
最後に、とても大切なことをお伝えします。
乾燥対策で改善しやすいのは、しわの浅さや影の見え方までです。
骨格や脂肪の減少による深い溝そのものは、スキンケアだけで消すことはできません。
その場合は、ヒアルロン酸注入やグロースファクターによる肌再生など
美容医療によるアプローチを検討する段階に入っている可能性があります。
▶︎[ほうれい線のヒアルロン酸注入の詳細をみる>]
▶︎[グロースファクター治療の詳細をみる>]
まとめ|乾燥肌とほうれい線の関係を正しく理解する

乾燥肌のほうれい線は、「老けたからできたもの」ではなく、
肌のコンディションが変化しているサインであることがほとんどです。
正しい保湿と刺激回避によって、目立ちにくくなるケースも多くあります。
一方で、すべてのほうれい線がスキンケアだけで改善できるわけではありません。
だからこそ、セルフケアで「できること・できないこと」を正しく知ることが、
遠回りしないための最短ルートなのです。
当院はほうれい線治療を専門に行っており、メールでの無料カウンセリングも実施しております。
お寄せいただいたご相談メールには、本記事を執筆している院長の私がすべて丁寧にご返信いたします。
ほうれい線でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。



