説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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朝、鏡を見たときはそれほど気にならなかったのに、
夕方になると、なぜかほうれい線だけがくっきり目立つ。
写真を撮ると、口元が一気に疲れて見える──。

「朝と夕方で、こんなに顔って変わるの?」
「一日で老けた気がしてショック…」
そんな違和感や不安を抱えて、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

でも実は、夕方にほうれい線が目立つのは、老化が急に進んだわけではありません。

多くの場合、これは骨格や皮膚、筋肉といった“もともとの要素・条件”が、
一日の経過とともに強調されて見えているだけなのです。

朝は目立たなかった理由があり、夕方に目立つのにも、きちんとした理由があります。

この記事では、なぜ夕方になるとほうれい線が目立つのか
そしてどうすれば「夕方の顔」を必要以上に老けさせずに済むのかを、
ほうれい線専門クリニック院長の視点から、できるだけ分かりやすく解説します。

原因と正しい対策を知ることで、夕方の見え方は今よりもコントロールしやすくなります。

夕方にほうれい線が目立つ5つの原因

①むくみの変動|朝の“クッション”がなくなることで現れるライン

顔のむくみは、一般的に朝に残りやすく、日中にかけて徐々に引いていく傾向があります。

朝方にある軽いむくみは、頬全体にボリュームやハリ感を与え、
ほうれい線の溝や影を一時的にカバーする役割をしています。

夕方になるとそのむくみが引き、頬の張りが落ち着くことで、
本来の骨格や脂肪の配置、皮膚の折れ込みがはっきりしてきます。

その結果、「むくみが引いたことで、ほうれい線が目立つ」と感じるようになります。

特に、もともと頬の脂肪が少ない方や、中顔面が平坦な骨格の方では、
この差が顕著に出やすい傾向があります。

▶︎[顔のむくみとほうれい線の関係性をみる>

②乾燥|夕方は“折れた跡”が戻りにくくなる

日中、肌は空調や紫外線、摩擦などの影響を受け続けています。
夕方になると角質層の水分保持力が低下し、皮膚のハリや弾力が落ちてきます。

この状態で笑ったり話したりすると、一度できた折れ癖が元に戻りにくくなり、
ほうれい線がしわのように残って見えることがあります。

▶︎[ほうれい線の折れ癖とは?原因と対策法をみる>

③表情筋の疲れ|口元を支える力が弱くなる

口元は一日の中で最も酷使される部位の一つです。
会話や表情を繰り返すことで、夕方には表情筋が疲労し、支える力が弱くなります。

筋肉の支えが弱まると、皮膚は重力に従って下がりやすくなり、
ほうれい線に沿ったラインが強調されます。

▶︎[表情筋トレーニングの効果や注意点をみる>

④姿勢・スマホの影響|無意識の下向きが影を作る

長時間のデスクワークやスマートフォン操作により、
顔が前下方に引っ張られる姿勢が続くと、
頬や口元の皮膚が下向きに固定されやすくなります。

これも夕方にほうれい線が深く見える一因です。

▶︎[ほうれい線ができやすい人の特徴100選をみる>

⑤メイクのヨレ|溝に入り込んで強調される

夕方になると、ファンデーションやコンシーラーがほうれい線の溝に入り込み、
実際以上にラインを強調してしまうことがあります。

皮脂だけでなく、乾燥によるヨレも原因のひとつです。

▶︎[ほうれい線にファンデが溜まる原因と対策法をみる>

今日の夕方からできる「即効」ケア|ほぐす・巡らせる・ハリを戻す

夕方に目立つほうれい線は、構造そのものが急に変わったわけではなく、
表情筋の疲れ・血行低下・皮膚のハリ不足が重なって強調されている状態です。

そのため夕方のケアでは、
無理に引き上げたり、むくみを引かせようとする必要はありません。

まず意識したいのは、表情筋のコリをゆるめることです。
一日中使われた口元や頬の筋肉は夕方になるとこわばり、皮膚を支える力が弱くなっています。
軽く温めたり、なでるように触れるだけでも、緊張が和らぎ、ラインが目立ちにくくなります。

次に、血行を促して肌のハリ感や柔軟性を取り戻すこと。
強い刺激は不要で、血液やリンパの「巡りを戻す」程度のケアで十分です。

仕上げとして、保湿力が高くハリをもたらす化粧品を使うことで、
夕方に失われがちなうるおいのクッションが戻り、ほうれい線の影や折れ癖が和らぎます。

夕方の即効ケアは、根本的に消すためのものではなく、
あくまでも「目立たせない状態に整える」ためのケアと考えるのが現実的です。

▶︎[ほうれい線を即効で改善するケア&治療法をみる>

夕方のほうれい線を起こしにくくする毎日の習慣

夕方のほうれい線は、その日の夕方だけの問題ではありません。
朝から夕方まで、顔がどんな状態で使われてきたかが、そのまま反映されます。

表情筋は、鍛えすぎる必要はありません。
むしろ重要なのは、疲れにくく、正しく使える状態を保つことです。

無意識の食いしばりや片側噛み、口角が下がったままの表情が続くと、
夕方に口元の支えが効かなくなります。

スキンケアでも、即効性を求めるより、皮膚のハリや弾力を維持することが重要です。

日中の乾燥や摩擦を積み重ねると、夕方には皮膚が「戻れない状態」になり、
ほうれい線がしわとして残りやすくなります。

特別なことを足すより、悪化させないケアを重ねることが、
夕方に目立たない口元につながります。

▶︎[ほうれい線の正しいセルフケア方法をみる>

それでも気になるなら、美容医療という選択肢

夕方になるたびにほうれい線が気になる場合、
セルフケアだけでは改善が難しいケースもあります。

その場合は、どの治療が「夕方に強調される原因」に合っているか
という視点で考えることが大切です。

①ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸は、皮膚の深部にボリュームを与え、溝を内側から支えることで
見た目の変化を瞬時に実感できる治療です。

夕方になると溝が深く出る方には有効ですが、口元は動きが多いため、
量や入れ方によっては注入部位が膨らんだような不自然さが出ることもあります。

▶︎[ほうれい線のヒアルロン酸注入の詳細をみる>

②ハイフ(HIFU)

ハイフは、皮膚や皮下組織を引き締めることで、
影やたるみを予防・軽減する治療です。

夕方に頬のハリが低下し、影が強調されるタイプには向いていますが、
すでに明確な溝がある場合は、単独では改善に至らない場合もあります。

▶︎[ハイフだけでほうれい線が改善しない理由をみる>

③グロースファクター治療

グロースファクター治療は、皮膚そのものの再生を促し、
ハリや弾力を内側から底上げする治療です。

即効性は穏やかですが、皮膚の質が改善することで、
夕方になっても溝や折れ癖が出にくい状態を目指せます。

特に、「夕方になると疲れて見える」「しわっぽく見える」と感じる方には、
自然な変化が得られやすい治療です。

▶︎[グロースファクター治療の詳細をみる>

まとめ|夕方に目立つほうれい線は「一日の変化」のサイン

夕方にほうれい線が目立つのは、老化が急に進んだのではなく、
骨格・皮膚・筋肉の状態が夕方に表に出ているサインです。

原因を正しく理解すれば、必要以上に不安になる必要はありません。

夕方の見え方が気になる方こそ「一時的な対処」と「根本的な改善」を分けて考えることが、
自然で納得のいく対策につながります。

当院はほうれい線治療を専門に行っており、メールでの無料カウンセリングも実施しております。
お寄せいただいたご相談メールには、本記事を執筆している院長の私がすべて丁寧にご返信いたします。

ほうれい線でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。