
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
ドクター紹介はこちら
鏡を見たとき、「あれ、こんなにほうれい線深かったっけ?」と驚いたことはありませんか?
「同じ年齢なのに、ほうれい線がほとんど目立たない人もいる。自分はもともとできやすい顔なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ほうれい線は“加齢”だけが原因ではありません。
実は、骨格・頬の脂肪・皮膚の状態・表情による折れ曲がり・生活習慣など、さまざまな要因が重なって目立つようになります。
東京リンクルクリニックは、ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科です。
診療をしていると、同じ年齢でもほうれい線の目立ち方にはかなり個人差があることを実感します。若くても骨格的に目立ちやすい方もいれば、年齢を重ねても比較的目立ちにくい方もいます。
ほうれい線ができやすい人には、鼻横のくぼみや頬との高低差が大きい、皮膚のハリが低下しやすい、同じ場所が表情によって繰り返し折れ曲がる、紫外線や喫煙など皮膚老化を進める要因が多いといった特徴があります。
ただし、ここで大切なのは、これから紹介する100項目がすべて同じ強さで「ほうれい線の原因」になるわけではないということです。
生まれつきの骨格のように自分では変えられないものもあれば、紫外線対策のように変えられるもの、メイクや照明のようにほうれい線を作るのではなく、一時的に濃く見せるだけのものもあります。
この記事では、ほうれい線ができやすい人・目立ちやすい人の特徴100選を、医学的な関係の強さにも注意しながら整理して解説します。
この記事を読んでわかること
- ほうれい線ができやすい人に多い特徴
- ほうれい線が目立ちやすい骨格や肌質
- 生活習慣で変えられる要因・変えにくい要因
- ほうれい線が「できる原因」と「濃く見える条件」の違い
- すでにできたほうれい線の治療の考え方
自分のほうれい線ができやすい原因を知りたい方へ
ほうれい線は、写真だけでも骨格や溝の状態など、ある程度確認できることがあります。治療が必要か迷っている段階でもご相談いただけます。
特にほうれい線ができやすい人の5つの特徴

100項目を見る前に、まず大きな原因を整理しておきましょう。
1.鼻横のくぼみや頬との高低差が大きい

鼻翼基部が骨格的にくぼんでいたり、中顔面の立体感が少なかったりすると、小鼻の横から影が生じ、若いうちからほうれい線が目立つことがあります。
これはスキンケアやマッサージでは変えることのできない、生まれつきの構造が大きく関係するタイプです。
▶︎[鼻の横がくぼんでいると、なぜほうれい線が目立つのか見る>]
2.頬の脂肪や支持構造の変化が大きい

顔の脂肪は一枚の塊ではなく、複数の脂肪区画に分かれています。加齢に伴うボリュームや位置関係の変化によって頬とほうれい線の境界が強調されることがあります。
単純に「頬が重力で全部下がる」と考えるより、骨格・脂肪・支持組織など複数の構造の変化として考えることが大切です。
3.皮膚のハリ・弾力が低下している

加齢や紫外線などによって真皮のコラーゲンや弾性線維が変化すると、表情を戻したあとも皮膚が元の状態へ戻りにくくなります。
その結果、同じ場所が繰り返し折れ曲がることで、ほうれい線の「溝」が形成されやすくなります。
4.表情で同じ場所が繰り返し折れ曲がる

笑ったときにほうれい線が出ること自体は正常です。
しかし、同じ場所で皮膚が長年繰り返し折れ曲がることで、真顔に戻っても残る構造的な「溝」が形成されることがあります。
当院では、その溝の表面に長年の表情筋の動きによって刻まれた表層の変化を「折れ癖」と呼び、溝とは分けて考えています。
5.紫外線や喫煙など皮膚老化を進める要因が多い

骨格は変えられませんが、皮膚老化に関係する要因には自分で減らせるものもあります。
特に長期的な紫外線曝露や喫煙は、皮膚老化との関連が比較的明確な要因です。
参考文献:Mendelson B, Wong CH. Anatomy of the Aging Face: A Review. Plast Reconstr Surg. 2016;138(1):9e-20e.
参考文献:Rohrich RJ, Pessa JE. The fat compartments of the face: anatomy and clinical implications for cosmetic surgery. Plast Reconstr Surg. 2007;119(7):2219-2227.
参考文献:Okada HC, et al. Facial changes caused by smoking: a comparison between smoking and nonsmoking identical twins. Plast Reconstr Surg. 2013;132(5):1085-1092.
ほうれい線が「できやすい」と「目立ちやすい」は違う

ここは非常に重要です。
たとえば、鼻横の骨格的なくぼみや皮膚のハリ低下は、ほうれい線そのものの形成や深さに関係します。
一方、乾燥によって細かな線が強調されたり、ファンデーションが溝にたまったり、照明によって影が濃くなったりすることがあります。
後者は「ほうれい線を新しく作っている」というより、すでにある線を目立たせていると考えた方が正確です。
以下の100選では、この違いも意識しながら見てみてください。
ほうれい線ができやすい人の特徴100選
A.骨格・支持構造(1〜12)

ほうれい線の見え方には骨格が大きく関係します。特に鼻翼基部や上顎、中顔面の立体感によって、頬と口元の高低差は変わります。
1.鼻翼基部のくぼみが深い
小鼻の横が骨格的にくぼんでいると、ほうれい線の起点に影が生じやすくなります。
2.中顔面が平坦
中顔面の前方への立体感が少ない場合、頬と口元の高低差によってほうれい線が目立つことがあります。
3.上顎の前後的位置に特徴がある
上顎や口元の前後的位置によって、鼻横から口元にかけての陰影の出方は変わります。
4.頬骨の形や突出の仕方に左右差がある
骨格の左右差があると、左右の頬の高低差や影の入り方にも違いが生じます。
5.加齢によって上顎周囲の骨格が変化している
顔面骨も加齢によって変化します。骨格による軟部組織の支持が変化すると、中顔面の見え方にも影響します。
6.眼窩周囲の骨格変化が進んでいる
中顔面は目の下から頬、鼻横まで連続しています。眼窩周囲を含む加齢性の骨格変化も、顔全体の立体感に影響します。
7.左右の骨格差が大きい
左右で骨格や頬の突出が異なれば、同じ皮膚・脂肪量でもほうれい線の見え方に左右差が出ることがあります。
8.もともと鼻横の支持が少ない
若くても鼻横のくぼみが強い方では、加齢とは関係なくほうれい線の起点が目立つことがあります。
9.頬と口元の高低差が大きい
ほうれい線は一本の線だけでなく、頬との立体的な境界として見えることがあります。
10.骨格的に顔が細く、軟部組織のボリュームも少ない
骨格と脂肪量の組み合わせによっては、頬の凹凸や影が目立ちやすくなります。
11.歯や咬合の変化によって口元の支持が変わっている
歯の喪失などで口元の支持構造が大きく変化すると、下顔面の形態にも影響する可能性があります。
12.骨格と頬のボリュームのバランスに差がある
同じ骨格でも、その上にある脂肪や皮膚の厚みによってほうれい線の見え方は変わります。
B.頬の脂肪・軟部組織(13〜24)

顔の脂肪は均一な一枚の層ではありません。複数の脂肪区画が存在し、加齢による変化も一様ではありません。
13.頬の脂肪が厚い
頬のボリュームが大きい方では、鼻横との境界に高低差が生じ、影が強く見えることがあります。
14.頬の脂肪が少ない
反対に脂肪が少ない場合も、骨格の凹凸が表面に反映され、ほうれい線が目立つことがあります。
15.中顔面のボリュームが減少している
加齢などによる中顔面のボリューム変化は、頬とほうれい線周囲の立体感を変化させます。
16.頬の下垂が目立つ
頬の軟部組織の位置が変化すると、ほうれい線周囲の影が強くなることがあります。
17.頬の厚みに左右差がある
左右で脂肪量や位置が違うと、ほうれい線の影にも左右差が出ます。
18.急激に体重を落とした
急な減量によって顔の脂肪量が減ると、それまで目立たなかった骨格や凹凸が目立つことがあります。
19.体重の増減を繰り返している
体重変化に伴って顔のボリュームも変化するため、ほうれい線の見え方が変わることがあります。
20.頬がこけやすい
中顔面のボリュームが少ないと、頬と口元の境界が強調される場合があります。
21.加齢による顔のボリューム変化が大きい
顔の加齢は単純な「下垂」だけではなく、脂肪区画ごとのボリュームや位置関係の変化を伴います。
22.過度な顔痩せ治療を受けている
脂肪を減らす治療は適応によっては有効ですが、減らしすぎると頬こけや陰影が目立つ可能性があります。
23.頬のボリュームと鼻横のくぼみの差が大きい
頬が高く鼻横がくぼんでいるほど、その境界としてほうれい線の影が強調されます。
24.もともとの脂肪分布に左右差がある
顔は完全な左右対称ではありません。脂肪分布の差も、左右のほうれい線の見え方に影響します。
参考文献:Rohrich RJ, Pessa JE. The fat compartments of the face: anatomy and clinical implications for cosmetic surgery. Plast Reconstr Surg. 2007;119(7):2219-2227.
C.表情・皮膚の折れ曲がり(25〜36)

笑うとほうれい線が出ること自体は異常ではありません。
重要なのは、表情を戻したあとにも同じ場所に溝が残るかどうかです。
25.笑うと同じ場所が強く折れ曲がる
同じ位置への反復した皮膚の折れ曲がりは、長期的には溝や折れ癖が形成される一因になります。
26.真顔でもほうれい線の溝が残る
笑ったときだけではなく真顔でも残る場合は、すでに構造的な溝が形成されている可能性があります。
27.笑ったあとに線がしばらく残る
表情を戻しても線が残る場合、皮膚のハリや溝の形成が関係していることがあります。
28.左右で笑い方が違う
表情の左右差によって皮膚の折れ曲がり方にも差が生じ、左右の線の見え方が異なることがあります。
29.片側のほうれい線だけ深い
骨格、脂肪、表情など複数の左右差が重なっている可能性があります。
30.笑ったときに鼻横が強く折れ込む
鼻横から始まる部分に強い折れ曲がりが繰り返されると、その位置に溝が残りやすくなります。
31.口角横まで溝が続いている
ほうれい線は鼻横から口角方向へ続きます。当院では口角横までをほうれい線治療の範囲として考えています。
32.溝の表面に細い線が刻まれている
構造的な「溝」の表面に、さらに細かな「折れ癖」が重なっている状態があります。
33.笑ったときだけ別の線も出る
笑ったときに現れる線がすべてほうれい線とは限りません。口角横など別の位置に笑いじわが出ることもあります。
34.口元の表情が左右非対称
左右の筋肉の動きが違えば、皮膚に加わる力や折れ曲がる位置も変わります。
35.若いころから笑うとほうれい線が深く出る
若い方では加齢だけでなく、骨格や頬のボリューム、表情時の皮膚の動きが大きく関係します。
36.年齢とともに笑ったあとの線が戻りにくくなった
皮膚や軟部組織の加齢変化が重なることで、以前は表情時だけだった線が真顔でも残るようになることがあります。
▶︎[笑いじわとほうれい線の違い・見分け方を見る>]
▶︎[片側だけほうれい線が深くなる理由を見る>]
D.肌質・真皮の状態(37〜48)

37.皮膚のハリが低下している
真皮の加齢変化によって、表情後に皮膚が戻る力が低下します。
38.紫外線を浴びる機会が多い
長期間の紫外線曝露は光老化を進め、しわや弾力低下に関係します。
39.日焼け止めを使う習慣が少ない
日常的な紫外線対策は、将来の光老化を減らすうえで重要です。
40.皮膚が薄い
皮膚の厚さには個人差があります。薄い皮膚では細かな凹凸やしわが目立ちやすいことがあります。
41.乾燥している
乾燥によって角層の状態が乱れると細かな線が目立ちます。ただし、保湿だけで構造的なほうれい線の溝が消えるわけではありません。
42.慢性的な皮膚炎がある
皮膚炎がある場合は、まず炎症やバリア機能の管理が重要です。摩擦によってさらに刺激しないよう注意します。
43.肌の弾力低下を感じる
頬を含めた皮膚の弾力低下は、ほうれい線周囲の折れ曲がりや見え方にも影響します。
44.乾燥小じわが多い
細かな表面のしわが重なると、ほうれい線周囲も実際より濃く見えることがあります。
45.頬のたるみ毛穴が目立つ
これはほうれい線の直接原因というより、皮膚のハリ低下が目立っているサインの一つとして考えます。
46.光老化が進んでいる
紫外線による長期的な皮膚変化は、しみだけでなくしわや弾力低下にも関係します。
47.肌を強くこする習慣がある
慢性的な摩擦は皮膚刺激につながるため、ほうれい線を消そうとして強くマッサージすることはおすすめしません。
48.肌の乾燥を放置している
保湿で構造的な溝を治すことはできませんが、乾燥によって表面の小じわが強調されるのを防ぐ意味はあります。
E.生活習慣・外的要因(49〜66)

49.喫煙している
喫煙は皮膚老化との関連が知られており、双生児研究でも喫煙者側で鼻唇溝を含む複数の顔面老化所見が強く認められています。
50.長期間喫煙してきた
喫煙による影響は一日の本数だけでなく、長期的な曝露も考える必要があります。
51.紫外線を浴びる仕事・生活が多い
屋外活動が多い方では、日常的な紫外線防御が特に重要です。
52.急激なダイエットをする
短期間で顔の脂肪が減ると、頬こけや骨格的な陰影が強くなることがあります。
53.体重変動が大きい
顔の脂肪量も変化するため、体重の増減によってほうれい線の見え方が変わることがあります。
54.栄養が極端に偏っている
皮膚や全身の健康を保つには十分な栄養摂取が基本です。ただし、特定の食品だけでほうれい線を消すことはできません。
55.極端な低タンパク食が続いている
皮膚を含む身体組織を維持するためには十分なタンパク質摂取が必要です。
56.野菜や果物をほとんど食べない
ほうれい線だけを対象にした食事療法ではなく、皮膚の健康を含めたバランスのよい食生活として考えます。
57.睡眠時間が慢性的に不足している
睡眠不足だけをほうれい線の直接原因とはいえませんが、健康な皮膚を保つために睡眠は重要です。
58.強いストレスが長期間続いている
ストレスだけでほうれい線が形成されるとはいえません。生活全体や睡眠、肌状態に影響する間接的な要因として考えます。
59.飲酒量が多く、生活リズムも乱れている
飲酒そのものを単純なほうれい線の原因とはしませんが、脱水や睡眠・栄養状態を含めて生活全体を見直すことは大切です。
60.保湿をほとんどしない
乾燥小じわを目立たせないという意味では、適切な保湿が役立ちます。
61.洗顔時に強くこする
皮膚に不要な摩擦を繰り返すメリットはありません。やさしく洗うことが基本です。
62.強い顔マッサージを繰り返している
「ほうれい線を伸ばす」目的で皮膚を強く引っ張ったりこすったりする必要はありません。
63.ピーリングやスクラブを使いすぎる
刺激で皮膚トラブルが起きている場合は、使用頻度や方法を見直します。
64.肌に合わない化粧品を使い続けている
刺激や炎症が続く場合は、ほうれい線対策より先に皮膚状態を整えることが重要です。
65.急激な顔痩せを目指している
「顔の脂肪を減らせばほうれい線も消える」とは限りません。脂肪を減らすことで逆に影が目立つ方もいます。
66.皮膚老化対策をせず長期間過ごしている
骨格は変えられませんが、紫外線対策や禁煙など、将来の皮膚老化に対してできることはあります。
▶︎[ほうれい線と食生活・栄養の関係を見る>]
▶︎[肌を傷めにくいマッサージの考え方を見る>]
参考文献:Okada HC, et al. Facial changes caused by smoking: a comparison between smoking and nonsmoking identical twins. Plast Reconstr Surg. 2013;132(5):1085-1092.
F.睡眠・顔への圧迫(67〜74)

67.うつ伏せで顔を枕に押しつけて寝る
睡眠中に顔へ加わる圧迫によって皮膚が変形することはあります。ただし、それだけでほうれい線が形成されると断定はできません。
68.いつも同じ側を下にして寝る
長時間の圧迫が皮膚に加わりますが、寝る側と顔のしわ・下垂の左右差については研究結果が一致していません。
69.朝だけ片側の線が濃い
起床直後だけ変化する場合は、長期的な構造変化だけでなく睡眠中の圧迫やむくみなども考えます。
70.枕に顔を強く押しつける
皮膚が長時間圧迫・変形される状態は避けた方がよいでしょう。
71.寝具の跡が顔に残りやすい
これはほうれい線そのものの原因とは限りませんが、睡眠中に皮膚へ圧力が加わっている目安にはなります。
72.睡眠時に頬が大きく変形している
横向き・うつ伏せでは圧迫、せん断などの力が顔に加わることが報告されています。
73.横向き寝だけをほうれい線の原因だと思っている
寝る姿勢だけで説明することはできません。骨格・皮膚・脂肪・表情などを総合して考える必要があります。
74.寝方を変えればほうれい線が消えると思っている
すでに形成された構造的な溝は、寝方を変えるだけで消えるものではありません。
参考文献:Poljsak B, et al. The influence of the sleeping on the formation of facial wrinkles. J Cosmet Laser Ther. 2012;14(3):133-138.
参考文献:Kotlus BS. Effect of sleep position on perceived facial aging. Dermatol Surg. 2013;39(9):1360-1362.
G.年齢・体質・ホルモン変化(75〜82)

75.年齢とともに皮膚のハリが低下してきた
加齢に伴う皮膚の変化は、ほうれい線が真顔でも残りやすくなる一因です。
76.年齢とともに頬の形が変わってきた
顔は皮膚だけでなく骨や脂肪など複数の層で加齢変化が起こります。
77.若いころからほうれい線がある
若い方では「老化」だけでは説明できず、生まれつきの骨格や頬のボリューム、表情時の折れ曲がりが重要です。
78.家族にもほうれい線が目立つ人が多い
骨格や皮膚などの特徴には遺伝的要素があるため、家族で似た顔立ち・線の出方になることがあります。
79.更年期以降に肌質の変化を感じる
女性ではホルモン環境の変化に伴い、皮膚の厚さやコラーゲンなどにも変化が生じます。
80.もともと乾燥しやすい
乾燥は表面の小じわを目立たせますが、骨格的な影や構造的な溝とは分けて考えます。
81.痩せ型で頬のボリュームが少ない
脂肪量が少ないことで、骨格の形や頬の凹凸が目立つ場合があります。
82.年齢とともに左右差が目立ってきた
骨格・脂肪・皮膚・表情の左右差が重なり、年齢とともに差が目立つことがあります。
▶︎[ほうれい線と遺伝の関係を見る>]
H.口元・歯・顎周囲の変化(83〜88)

83.歯を失ったままになっている
歯の欠損によって咬合や口元の支持が大きく変わる場合、下顔面の形態にも影響する可能性があります。
84.義歯などによって口元の支持が変化した
口腔内の構造が大きく変化すると、口唇周囲の見え方も変わることがあります。
85.歯科矯正後に顔の印象が変わったと感じる
歯科矯正をすると必ずほうれい線が深くなるわけではありません。歯列・口元の突出・体重変化などを含めて個別に判断します。
86.口元の前後的位置が目立つ
口元と中顔面の立体的な位置関係によって、鼻横から口角までの陰影は変わります。
87.口元の左右差が大きい
骨格や歯列、表情など複数の要因によって左右の見え方が異なることがあります。
88.過去の美容治療によって凹凸がある
過去の注入治療などによるボリューム差があると、光の当たり方によってほうれい線周囲が目立つ場合があります。
I.一時的にほうれい線が目立ちやすくなる条件(89〜92)

89.顔がむくんでいる
むくみによって頬のボリュームや影が変化し、一時的にほうれい線が濃く見えることがあります。
90.肌が強く乾燥している
表面の細かな線が増えることで、ほうれい線周囲までくっきり見えることがあります。
91.急に体重が減った
顔のボリューム変化によって、以前よりほうれい線が目立つことがあります。
92.疲れて顔色が悪い
これは構造的なほうれい線を作るというより、顔全体の陰影やくすみによって線が目立って見える場合があります。
J.メイク・撮影で濃く見える条件(93〜96)

ここからの4項目は、ほうれい線を「作る原因」ではありません。すでにある線が濃く見える条件です。
93.ほうれい線付近に強くシェーディングを入れる
暗い色を重ねることで、本来より影が強く見えることがあります。
94.ハイライトの位置が合っていない
顔の立体感は光の当たり方によって大きく変わります。
95.ファンデーションが溝にたまる
厚塗りしたファンデーションが溝にたまると、かえってほうれい線が強調されることがあります。
96.下方向・横方向から強い光が当たっている
照明によって頬とほうれい線の高低差に影が生じ、写真では実際以上に深く見えることがあります。
▶︎[ほうれい線を自然に目立たなくするメイク方法を見る>]
▶︎[ファンデーションがほうれい線にたまる原因を見る>]
K.左右差が目立ちやすい人(97〜100)

97.もともと顔の骨格に左右差がある
人の顔は完全な左右対称ではありません。骨格差によってほうれい線の影にも差が出ることがあります。
98.頬の脂肪量に左右差がある
左右で頬の厚みが違えば、鼻横から口元にかけての高低差も変わります。
99.笑ったときの表情に左右差がある
左右で皮膚が折れ曲がる位置や強さが異なれば、長期的な線の出方にも差が生じる可能性があります。
100.複数の左右差が重なっている
実際には「片噛みだけ」「寝る向きだけ」と一つの習慣で説明できないことがほとんどです。骨格・脂肪・皮膚・表情などを総合して考えることが大切です。
ほうれい線ができやすい人でも予防できることはある

100項目を見て、「こんなにあったら何をすればいいの?」と思った方もいるかもしれません。
すべてを変える必要はありません。
まず、自分で変えられるものと、変えられないものを分けることが大切です。
骨格や生まれつきの脂肪分布はセルフケアでは変えられません。
一方で、紫外線対策、禁煙、適切な保湿、極端な減量を避けることなどは、皮膚や顔の状態をできるだけ良好に保つために取り組む価値があります。
ただし、予防と治療は別です。
すでに皮膚が繰り返し折れ曲がって形成された「溝」は、生活習慣を改善するだけで元通りにすることには限界があります。
すでにできたほうれい線は原因によって治療を選ぶ

ほうれい線治療で大切なのは、「ほうれい線があるからこの治療」と一律に決めないことです。
当院では、皮膚が折れ曲がることで形成された「溝」と、鼻横の骨格的なくぼみや頬との高低差などによって生じる「影」を分けて考えています。
皮膚の「溝」が主体ならグロースファクター
当院では、皮膚に形成されたほうれい線の溝に対して、グロースファクターを治療選択肢として重視しています。
ヒアルロン酸のようにボリュームで大きく持ち上げるのではなく、皮膚側から徐々に溝を浅くしていくことを目的とした治療です。
また当院では、過剰な反応をできるだけ避けるため、他の注入製剤と混ぜずグロースファクター単剤で治療し、必要以上に投与しないことを大切にしています。
▶︎[グロースファクターでほうれい線の溝を治療する仕組みを見る>]
骨格的なくぼみ・影が主体ならヒアルロン酸

鼻横の骨格的なくぼみなど、ボリューム不足による影が強い場合には、ヒアルロン酸が適していることがあります。
また、深い溝であればヒアルロン酸によってある程度浅くできることもあります。
一方、浅い溝ではヒアルロン酸だけでは改善に限界があり、溝の表面に刻まれた「折れ癖」には基本的に適していません。
頬の下垂による影が主体ならリフトアップ治療

頬の下垂によってほうれい線の影が強くなっている場合は、HIFUや糸リフト、フェイスリフトなどが選択肢になることがあります。
ただし、頬を引き上げても皮膚に刻まれた深い溝そのものが完全になくなるとは限りません。
よくある質問

ほうれい線ができやすい顔や骨格はありますか?
あります。特に鼻翼基部のくぼみ、中顔面の立体感、頬と口元の高低差などによって、若いうちからほうれい線が目立つ方がいます。
ただし、「この顔型なら必ずほうれい線ができる」という単純なものではなく、皮膚や脂肪、表情なども関係します。
若くてもほうれい線ができやすい人はいますか?
います。20代など若い方では、加齢よりも骨格や頬のボリューム、表情による折れ曲がりなどの影響が大きいことがあります。
よく笑う人はほうれい線ができやすいですか?
「よく笑う=ほうれい線ができる」と単純にはいえません。
笑うとほうれい線が現れること自体は自然な顔の動きです。ただし、同じ位置で皮膚が長年繰り返し折れ曲がり、皮膚の加齢変化などが重なることで、真顔でも残る溝へ変化することがあります。
笑うこと自体を避ける必要はありません。
横向きで寝るとほうれい線が深くなりますか?
横向きやうつ伏せでは、睡眠中に顔へ圧迫やせん断力が加わることは報告されています。
一方で、普段寝ている側と、実際にしわや顔面下垂が強い側との関連を認めなかった研究もあります。そのため、「横向き寝をすると必ず下側のほうれい線が深くなる」とまではいえません。
ほうれい線ができやすい人でも予防できますか?
骨格など生まれつきの要因そのものは変えられませんが、紫外線対策、禁煙、適切なスキンケア、急激な減量を避けることなど、将来的な皮膚老化や見え方の悪化を抑えるためにできることはあります。
ただし、すでに形成された構造的な溝をセルフケアだけで元に戻すことには限界があります。
まとめ|ほうれい線のできやすさは一つの原因では決まらない

ほうれい線ができやすい人には、骨格・頬の脂肪・皮膚・表情・加齢など、さまざまな特徴があります。
その中でも、鼻横の骨格的なくぼみや頬との高低差、皮膚のハリ低下、同じ位置への繰り返しの折れ曲がりなどは、ほうれい線を考えるうえで特に重要です。
一方、メイクや照明、乾燥などは、ほうれい線そのものを新しく作るというより、すでにある線を一時的に目立たせている場合があります。
大切なのは、100個の項目をすべて気にすることではありません。
自分のほうれい線が「なぜ目立っているのか」を見極め、自分で変えられるものには予防を、すでに形成された溝や骨格的な影には原因に合った治療を選ぶことが重要です。
自分のほうれい線がどのタイプかわからない方へ
東京リンクルクリニックでは、ほうれい線の溝・骨格による影・頬の状態などを確認したうえで、一人ひとりに合った治療をご提案しています。無理に治療を決める必要はありませんので、まずはお気軽にご相談ください。








