説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「笑うとほうれい線がひどくて、実年齢より老けて見える」
「笑顔で写真を撮るとしわが目立つので、笑わないように意識している」
笑ってもほうれい線ができない人がいるのはなぜ?」

そんなふうに、自分の笑顔に自信を失ってしまった瞬間はありませんか。

ほうれい線は、笑ったときにこそ深く目立ちやすいものです。
だからこそ、その“人による出方の差”はとても気になります。

実はこの違いは、単純に年齢ではなく
骨格・表情筋・皮膚という3つの要素で決まります。

そして重要なのは、
その原因によって対策がまったく異なるということです。

この記事では、
笑ってもほうれい線が出にくい人の特徴と、自然に浅くするための有効な対策法を、
ほうれい線治療専門クリニックの院長である私が、
医学的にわかりやすく解説していきます。

笑ってもほうれい線が“できない人”は3タイプ(骨格・表情筋・皮膚)

笑ったときのほうれい線は、そこに「溝がある」だけでなく、
頬と口元の段差による“影”と、
皮膚が折れ曲がることで生じる“しわ”が合わさって目立ちます。

これが目立ちにくい人は、次の3タイプに整理できます。

タイプ①骨格の高低差が少ない人

ほうれい線上部の頬(中顔面)と口元の“高低差”が少ない場合、
笑って頬が持ち上がっても段差が生じにくく、影は強く出ません。

一方で、頬骨の張り出しや脂肪のボリュームによって中顔面の位置が高い人は、
笑ったときにその高さがより強調され、
結果としてほうれい線の影が目立ちやすくなります。

▶︎[ほうれい線が目立ちやすい骨格の特徴をみる>

タイプ②表情筋の動きが穏やかな人

笑ったときに「口角を横に引く」「上唇を強く持ち上げる」動きが強いと、
ほうれい線は深く入りやすくなります。

逆に、口元の表情筋の動きがそれほど強くない人は、
折れ癖がつきにくい傾向があります。

▶︎[ほうれい線の折れ癖とは?原因と対策法をみる>

タイプ②皮膚にハリや弾力がある人

真皮層のコラーゲンやエラスチンが充実していると、
笑ったときに皮膚がパリッと鋭角に折れず、柔らかくしなやかに曲がります。

結果として、ほうれい線が出ても浅く見え、表情を戻すとすぐに消えます。

大事なのは、以上の3つタイプのうち、
「自分のほうれい線は、どれが主因か」によって選ぶ対策法が変わることです。

▶︎[ほうれい線ができる原因を詳しくみる>

ほうれい線対策の大前提|セルフケアは「予防」が目的、「改善」には美容医療が必要

まず覚えておきたいのは、セルフケアでできるのは主に以下の2つ、

  • 進行を遅らせる(予防・維持)
  • 一時的に目立ちにくくカバーする(見え方の調整)

までという点です。

「骨格の段差をなくす」「皮膚をしなやかにする」、
といった“根本改善”は、セルフケアでは及ばず、美容医療の領域になります。

特に骨格由来(タイプ①)の原因は、セルフケアでは変えられません。

体重の増減やむくみの状態で見え方が少し変わることはあっても、
もともとの骨格の段差が原因の場合、
「セルフケアをひたすら頑張ったのに、根本的には何も変わらない」
といった状態に陥りやすいのが現実です。

一方で、表情筋由来(タイプ②)と皮膚由来(タイプ③)は、
セルフケアで“悪化させない”アプローチがが可能です。

ただしあくまでもセルフケアの目的は、ほうれい線を「浅くする」ではなく
「進行させない・目立ちにくく整える」こと

ここを見誤ると期待と現実のギャップに悩まされるため、
きちんとした線引きのもと取り組むべきです。

「笑ったときの線を浅くしたい」「写真での老け感を改善したい」と望むなら、
最終的に美容医療での介入が必要になる、というのが臨床的な結論です。

▶︎[ほうれい線の正しいセルフケア方法をみる>

セルフケアの目的|笑ったときの深まりを悪化させない・目立ちにくくする

セルフケアで最も効果が出やすいのは、皮膚由来の要素、
つまり乾燥やバリア機能の低下による“ハリの低下”を防ぐことです。

ここでは複雑なケアより、
「摩擦を減らす」「保湿を徹底する」「紫外線を避ける」の3点が軸となります。

保湿とは単に化粧水を塗り重ねることではありません。

洗顔やクレンジングで擦りすぎない、拭き取りで刺激を与えない、
口元から小鼻の横を“触りすぎない”ことが、結果的にほうれい線の悪化を抑えます。

また、肌が乾燥していると、笑ったときに皮膚がパリッと折れて戻りにくくなり、
線が定着しやすくなります。

洗顔後は優しく抑えるように、化粧水・乳液・クリームの順での使用を徹底しましょう。

▶︎[4つの肌タイプ別の正しいスキンケア方法をみる>
▶︎[乾燥肌ではほうれい線が目立つ理由をみる>

さらに、紫外線対策もほうれい線の予防に直結します。
UVAは真皮に届き、コラーゲンやエラスチンを劣化させて肌の弾力を低下させます。

肌のハリや弾力が落ちるほど、笑ったときの折れ曲がりは深く目立ちやすくなります。
日焼け止めの使用を“たまに”ではなく“習慣化”することが、将来の差につながります。

▶︎[賢い日焼け止めの選び方をみる>

また、表情筋については、筋トレで鍛えるというより「力みを減らす工夫」が現実的です。

笑うときに口元を横に引きすぎる、上唇を過剰に持ち上げる癖があると、
ほうれい線は深く目立ちやすくなります。

口角を上げる意識は保ちつつ、口元の力を適度に抜く。
これだけで、ほうれい線の出方が浅くなる方もいます。

ただし注意点としては、セルフケアのなかでも
強いマッサージや過剰な表情筋トレーニングをやりすぎると、
皮膚への摩擦と負担が増え逆効果になり得ます。

▶︎[表情筋トレーニングの注意点をみる>
▶︎[美肌のためのマッサージ方法をみる>

セルフケアは“攻める”より“守る”。これが鉄則です。

美容医療の全体像|3つのタイプ別に「必要な治療」が違う

美容医療では、3つのタイプごとにアプローチするポイントが変わります。

タイプ①骨格の段差が主因

段差そのものを改善するには外科的選択肢が中心になります。

骨切り、脂肪吸引、鼻翼基部プロテーゼ、フェイスリフトなどが候補になりますが、
侵襲性やダウンタイム、リスクも含めて慎重に検討が必要です。

「笑ったときのほうれい線」だけを理由に、
いきなり外科治療を選択するのではなく、十分な適応の見極めが重要です。

▶︎[ほうれい線の脂肪吸引のデメリットをみる>
▶︎[リフトアップ手術だけでほうれい線は改善しない理由をみる>
▶︎[鼻翼基部プロテーゼ(貴族手術)の詳細をみる>

タイプ②表情筋の動きが主因

表情筋の強さが原因の場合は、ボトックスが一つの選択肢になります。

口元の力みを弱めて折れ癖を軽くする目的ですが、
効かせ方を誤ると不自然な笑い方になったり、
鼻の下が間延びして見えたりすることがあります。

自然さを重視するなら、適応・量・部位のバランスがすべてです。

▶︎[ほうれい線のボトックス治療の詳細をみる>
▶︎[ほうれい線のボトックスのデメリットをみる>

タイプ③皮膚の質が主因

皮膚の折れ曲がりが主因の場合は、
真皮のハリと弾力を上げる治療=グロースファクター治療が有効です。

実はこれが「笑ったときのほうれい線」を浅く見せるうえで、
もっとも再現性が高い領域になります。

次のセクションで、その具体的な治療法について解説します。

▶︎[グロースファクター治療の詳細をみる>

笑ったときのほうれい線を浅くするなら、グロースファクターが最も有効

笑ったときに出るほうれい線は、原因が骨格でも表情筋でも、
最終的に“皮膚がどう折れ曲がるか”で深まり方が決まります。

つまり、骨格の段差や動きの強さがあっても、皮膚のハリや弾力が高いほど、
皮膚は鋭角に折れず、しなやかに曲がって浅く見えるのです。

この「皮膚の質そのもの」を根本から底上げする手段として、
グロースファクター治療は非常に理にかなっています。

コラーゲン生成を促し、真皮の密度や弾力を高めることで、
笑ったときの折れ曲がりが“鋭角”ではなく“カーブ”に近づきます。

結果として、笑顔のたびにしわが深くなるような印象が和らぎ、
自然に若々しく見え、将来的に皮膚に折れ癖が刻まれることを予防できます。

さらに「笑ったときの不自然に見えるのを避けたい」
「表情を動かすたびに違和感が出るのは嫌」という方にとって、
肌質そのものを整えるアプローチは、非常に相性が良い選択肢です。

▶︎[笑ったときのほうれい線の最適な治療法をみる>

ちなみに、定番治療であるヒアルロン酸は即効性がある一方で、
笑ったときに不自然に見えやすいケースがあります。

動きの大きい部位に「ボリューム」を足す治療は、
表情の変化で膨らみが目立ったり、
角度によって製剤の輪郭やズレが気になったりすることがあるためです。

もちろん適応がある方もいますが、
「笑ったときの自然さ」を最優先する場合は慎重な選択が必要です。

▶︎[ほうれい線のヒアルロン酸注入のデメリットをみる>
▶︎[ほうれい線のヒアルロン酸は笑うとどうなるのかをみる>

まとめ|“笑ってもほうれい線ができない人”に近づく鍵は、皮膚の折れ方を変えること

笑ってもほうれい線ができない人は、
骨格・表情筋・皮膚の3要素で決まります。

セルフケアでできるのは、乾燥や紫外線による真皮ダメージを減らし、
「悪化を遅らせること」「見え方を整えること」ここまでです。

一方で「笑ったときの線を浅くしたい」「写真での老け感を改善したい」
といった変化を狙うなら、美容医療の出番になります。

外科治療やボトックスが必要なタイプもありますが、
原因が何であれ、最終的に決め手になるのは“皮膚が鋭角に折れ曲がるかどうか”。

その意味で、肌のハリと弾力を底上げできるグロースファクターは、
笑顔のほうれい線を自然に浅く見せたい方にとって、最も有効な選択肢になり得ます。

「自分はどのタイプなのか」「どこまでをセルフで、どこからを医療で狙うべきか」。
ここを整理できると、遠回りせずに最短ルートが見えてきます。

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