
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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“ほうれい線の3つのタイプ分類”
- 影のほうれい線:頬のたるみ(脂肪の下垂)によって影ができたほうれい線
- 溝のほうれい線:頬のボリュームロスにより余った皮膚が折り重なって生じるほうれい線
- しわのほうれい線:菲薄化した皮膚の表面に折れ癖が刻まれたほうれい線
ほうれい線といっても一言で片付けられるものではありません。
実は、「影」「溝」「しわ」の3タイプが存在することをご存知でしたか?
そしてそれぞれ、形成される原因も対策法も異なるのです。
影ができるほうれい線、細長い凹みのようなほうれい線、そしてしわが刻まれたほうれい線。
これらは、骨格、脂肪、筋肉、皮膚の変化など、様々な要因が複雑に絡み合った結果生じる、まさに顔のミステリー。
しかも、このラインが目立つだけで、急に老けた印象や疲れた顔に見えてしまうなんて悔しいですよね。
でも大丈夫。本記事では、それぞれのほうれい線のタイプを徹底解剖し、あなたの悩みをスッキリ解消する最適な治療法をお答えします。
さあ、一緒に若々しい自分を取り戻しましょう!
目次
見た目で分ける!ほうれい線の3つの種類とその原因

ほうれい線といっても一言では片付けられません。
実は、「影」「溝」「しわ」の3つのタイプが存在し、それぞれ生じる原因もまったく異なります。
影のように暗く見えるほうれい線、細長い凹みのようなほうれい線、そして皮膚表面に刻まれたしわのほうれい線──。
これらは、骨格、脂肪、筋肉、皮膚の変化が複雑に絡み合って生じる“顔のサイン”です。
まずは、それぞれの特徴と原因を順番に解説します。
【1】“影”のほうれい線|頬の厚みやたるみが原因
影のほうれい線とは、光の当たり方によって影が強調され、暗く見えるタイプのほうれい線です。
頬の位置が高い/脂肪の下垂がある/頬と口元の高低差が大きい──
こうした状態では光が遮られるため、影のラインが生じます。
影のほうれい線が形成される主な要因は以下の通りです。
- 頬のボリュームの増大(体重増加、むくみ、ヒアルロン酸の打ち過ぎなど)
- 頬の脂肪の下垂(骨の萎縮、靭帯の劣化、表情筋の衰えなど)
- 生まれつきの骨格(頬骨の位置が高い、鼻の横の骨の位置が低いなど)頬の脂肪とほうれい線の関係性を詳しくみる>
【2】“溝”のほうれい線|脂肪や筋肉の減少が原因
溝のほうれい線とは、細長い凹みのように見えるタイプのほうれい線です。
頬の脂肪や筋肉が減少し、ボリュームロスが生じることで皮膚が余り、
ほうれい線のライン上で折り重なるようにして溝が強調されます。
放置すると皮膚に折れ癖が定着し、「しわ」の要素も併発します。
溝のほうれい線が目立つ要因には、以下があげられます。
- 頬のボリュームロス(加齢、体重減少、歯科矯正、エラボトックスなど)
- 生まれつきの骨格(中顔面が低い、口元が前に出ているなど)
- 皮膚のハリや弾力の低下(加齢、紫外線、乾燥、喫煙など)
【3】“しわ”のほうれい線|皮膚の菲薄化・折れ癖が原因
しわのほうれい線とは、皮膚の表面に線が刻まれ、
皮膚をピンと伸ばしても完全には消えない状態を指します。
コラーゲンが減少し、皮膚が菲薄化したことで折れ癖がしわとして定着し、
笑ったり話したりの動作で年々深く刻まれていきます。
しわのほうれい線が形成される要因には、以下があげられます。
- 皮膚のハリや弾力の低下(加齢、紫外線、乾燥、喫煙、アトピー、糖質過多など)
- 笑い方や表情の癖(ガミースマイル、過度な表情筋トレーニングなど)
- 各タイプのほうれい線が進行した最終形態
ほうれい線の種類ごとに有効な治療法
ほうれい線は、原因がまったく異なるため、改善には「タイプ別の適切な治療」が必要です。
ここでは、3つのタイプそれぞれに最適な治療法を解説します。
【1】影のほうれい線|注入治療を中心に、脂肪吸引やリフトを併用
影のほうれい線は、まず注入治療で頬と口元の“段差”を整えることが最も効率的 です。
■ 注入治療が第一選択
- ヒアルロン酸注入
:頬の高低差をなだらかにし、影そのものを薄くする。 - グロースファクター治療
:ハリを出して影が入りにくい状態へ。
■ ボリューム過多・たるみが強い場合は併用も推奨
- メーラーファット/ナゾラビアルファット除去
:余分な脂肪のボリュームを減らして影を薄くする。 - 糸リフト/切開リフト
:頬のたるみを引き上げ影を軽減。 - ハイフ・高周波
:皮膚や脂肪を引き締め頬をすっきり改善。
いずれも「注入では対処できないボリューム感」や「重度のたるみ」があるケースで併用すると効果的です。
【2】溝のほうれい線|ヒアルロン酸やグロースファクターの注入治療が最適
溝のほうれい線は、主に頬のボリュームロスによる皮膚の余りが原因で形成されます。
このタイプには、頬の脂肪や皮膚のボリュームを補う、以下の治療法が効果的です。
- ヒアルロン酸注入:チークトップのリフトアップや溝をふっくらさせてしわを改善。
- グロースファクター治療:皮膚のコラーゲンの生成を促しハリを向上。
- 脂肪注入:自分自身の脂肪で溝を埋めて長期的な持続効果。
【3】しわのほうれい線|改善できるのはグロースファクターが中心
しわのほうれい線は、皮膚の菲薄化により表面に折れ癖が刻み込まれた状態です。
このタイプの治療はもっとも難易度が高く、
いずれの治療でもある程度の効果を得るためには複数回の施術を要し、
得られる効果にも限界がある場合がほとんどです。
ただし、グロースファクター治療に限り1回の治療で確実な改善効果を得られます。
しわのほうれい線に適応となる治療には以下があります。
- グロースファクター治療:しわが深く刻まれた皮膚のコラーゲンを生成させ根本的に修復。
- 肌育系(リジュラン、スネコス、ジュベルックなど):皮膚の再生能力を向上させハリ感アップ。
- レーザー系(CO2・ピコフラクショナルなど):創傷治癒の過程で皮膚が再生しなめらかな肌へ。
どのタイプにも改善効果があるのは“グロースファクター治療”
ほうれい線には「影・溝・しわ」という3つのタイプがありますが、
これらはそれぞれ原因が異なるため、一般的には“別々の治療”が必要と考えられています。
しかし、皮膚そのものを若返らせる治療であれば、どの原因にも直接アプローチできる。
それがグロースファクター治療です。
グロースファクターが“すべてのタイプ”に効果を発揮する理由
ほうれい線の最終的な共通点は、
「皮膚の支え(コラーゲン・エラスチン)が弱まり、溝が深く見える」 という点にあります。
グロースファクターは、この“土台そのもの”に働きかけます。
① コラーゲン生成を促し、皮膚のハリと弾力を根本改善
- 影タイプ:皮膚に厚みが生じることで、影が入りやすい部分の底上げに
- 溝タイプ:皮膚のハリが向上することで、折れ重なった溝が立ち上がり浅くなる
- しわタイプ:刻まれた折れ癖そのものを修復
② 表情の動きに追従する“自然な仕上がり”
人工的に膨らませるのではなく、自分の皮膚そのものが再生するため、
- 不自然な膨らみが出ない
- 笑ったときもしなやかで自然な動き
- 触っても異物感が全くない
というメリットがあります。
③ 1回の施術で数年〜10年以上の持続
ヒアルロン酸のような「その場しのぎ」ではなく、
ご自身のコラーゲンが増えるため、効果が長期的に続くことも特長です。
美容医療の世界でも「最も再現性が高い長期改善法」として位置付けられる理由です。
どのタイプか分からない人ほどグロースファクターが合う
実際の臨床では、
「影だけ」「溝だけ」「しわだけ」と分類できるケースは非常に稀で、
ほとんどの患者様が複合要素を持つ“ミックス型”に近い状態です。
そのため、「影もある」「ちょっと溝もある」「表面も軽くしわっぽい」と
“どの治療を選べばいいか迷う方”にこそ、
万能性のあるグロースファクターが最も合理的な選択になります。
まとめ|どのタイプのほうれい線でも確実に“土台から若返る”治療
ほうれい線は「影」「溝」「しわ」の3つのタイプに分けられ、それぞれ原因も治療法も異なります。
- 影 → 注入が第一選択。必要に応じてリフトや脂肪吸引
- 溝 → ボリューム補充・肌再生(ヒアルロン酸/脂肪/グロースファクター)
- しわ → グロースファクターが最も確実
そして、どのタイプにも対応できる万能な治療法がグロースファクター治療です。
当院はほうれい線治療を専門に行っており、患者様のご状態やご希望に応じて、最適な治療法をご提案いたします。
無料カウンセリングも実施しており、お寄せいただいたご相談メールには、本記事を執筆している院長の私がすべて丁寧にご返信いたします。
ほうれい線でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
















