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ほうれい線と骨格の関係|目立ちやすい5つの顔の特徴と治療法

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「まだ30代なのに、昔からほうれい線が目立つ」
「同年代なのに、自分だけ老けて見える気がする」
「スキンケアを頑張っても、ほうれい線だけは全然良くならない」

このようなお悩みで来院される方は少なくありません。

ほうれい線というと、「年齢とともに頬がたるんでできるもの」というイメージを持たれている方が多いと思います。

もちろん、加齢は大きな原因の一つです。

しかし、診療をしていると、20〜30代でもほうれい線が目立つ方は少なくありません。

そのような方では、生まれつきの骨格が大きく関係していることがあります。

「学生時代の写真にも、ほうれい線がくっきり写っている」
「母親や父親も、同じようにほうれい線が目立っている」

このような場合は、単なる老化だけでは説明できません。

一方で、「骨格が原因なら治らない」と思い込んでいる方も多いのですが、それも正しくありません。

実際には、骨格が影響していても改善を目指せるケースは数多くあります。

大切なのは、「骨格」という言葉だけで片付けるのではなく、本当に骨格による影響が強いのか、それとも皮膚や脂肪など別の原因も重なっているのかを見極めることです。

この記事では、ほうれい線治療を専門に行う立場から、骨格とほうれい線の関係、目立ちやすい顔立ちの特徴、そして骨格タイプに応じた治療法について詳しく解説します。

骨格はほうれい線が目立つ原因の一つだが、それだけで決まるわけではない

最初に結論です。

ほうれい線は、骨格によって目立ちやすくなることがあります。

ただし、実際の診療で骨格だけが原因という方は、それほど多くありません。

多くの場合、生まれつきの骨格に加えて、頬の脂肪の変化、皮膚のハリの低下、加齢による骨の変化などが重なり、現在のほうれい線を作っています。

そのため、「私は骨格だから何をしても改善しない」と諦める必要はありません。

反対に、「たるみだけだからハイフで十分」と決めつけるのも適切ではありません。

ほうれい線治療で最も重要なのは、原因を一つに決めつけず、どの要素が現在の見た目に最も影響しているのかを正しく診断することです。

▶︎[ほうれい線ができる「原因」の総まとめをみる>

骨格がほうれい線に影響する理由

では、なぜ骨格によってほうれい線が目立つのでしょうか。

顔は皮膚だけでできているわけではありません。

骨の上に靱帯や脂肪、筋肉、皮膚が重なり、顔の形が作られています。

つまり、一番土台となる骨の形が違えば、その上にある皮膚や脂肪の見え方も変わります。

例えば、平らな地面に布をかければ表面も平らになりますが、地面にくぼみがあれば、布にも自然と影ができます。

顔でも同じです。

鼻の横に骨格的なくぼみがある方では、その部分の皮膚も落ち込んで見えるため、若い頃からほうれい線が目立つことがあります。

反対に、骨の支えがしっかりしている方では、同じ年齢でもほうれい線が浅く見えることがあります。

つまり骨格は、ほうれい線そのものを直接作るというよりも、影ができやすい顔の土台を作っているのです。

ほうれい線が目立ちやすい骨格の特徴5つ

① 鼻の横がくぼんでいる

ほうれい線が目立ちやすい骨格として、特に多く見られるタイプです。

上顎骨や鼻翼基部のボリュームが少ないと、鼻の横に自然なくぼみができます。

そのくぼみ部分に影が生じることで、ほうれい線の特に上部が強調されやすくなり、若い頃からほうれい線が目立つことがあります。

ただし、鼻の横がくぼんでいるからといって、必ず治療が必要というわけではありません。

くぼみの程度だけでなく、皮膚の折れ癖や頬のボリュームとのバランスも含めて判断する必要があります。

▶︎[鼻の横のくぼみの治療法をみる>

② 口元が前に出ている

上顎や歯列が前方に出ていると、頬と口元の境界が強調され、ほうれい線が強調されて見えることがあります。

この場合、実際には皮膚のたるみが強くなくても、顔全体の前後方向の立体構造によって影が生まれています。

そのため、ほうれい線の部分だけを見て治療を考えるのではなく、横顔や口元、頬とのバランスまで含めて診断することが大切です。

口元の突出が強い方では、ほうれい線だけを埋めようとすると、不自然なボリューム感につながることもあります。

③ 下顎が小さい・後退している

下顎が小さい、または後退している方では、顎の支えが弱く見えるため、口元が前に出たような印象になりやすくなります。

そこに加齢による皮膚や脂肪の下垂が加わると、ほうれい線や口元のもたつきが目立ちやすくなります。

また、フェイスラインがぼやけて見えやすいため、ほうれい線だけでなく、マリオネットラインや顎下のたるみも同時に気になることがあります。

下顎が小さいこと自体が、直接ほうれい線を作るわけではありません。

顔全体の骨格バランスによって、加齢による変化が目立ちやすくなると考える方が適切です。

④ 頬骨の位置が高い

頬骨が高いこと自体は、顔に立体感を与える魅力的な骨格です。

一方で、頬骨の位置が高く、頬上部のボリュームが目立つと、口元との高低差が大きくなり、ほうれい線の影が際立って見えることがあります。

さらに、年齢とともに頬の脂肪が下方へ移動すると、この高低差がより強調され、以前よりほうれい線が深く見えることがあります。

つまり、頬骨が高いことそのものが原因なのではありません。

頬骨の位置と、頬全体のボリュームの分布や高低差が、ほうれい線の見え方に影響しているのです。

⑤ 中顔面が平坦

頬の前方への張り出しが少なく、頬に立体感が少ない(中顔面が平坦な)骨格では、頬から口元への移行が急になりやすく、ほうれい線の部分に影ができやすくなります。

さらに、年齢とともに頬の脂肪が下方へ移動したり、ボリュームが減少したりすると、その段差がより強調され、ほうれい線が目立ちやすくなります。

若い頃はあまり気にならなくても、加齢による変化が加わることで、ほうれい線が目立つようになることがあります。

▶︎[ほうれい線ができやすい人の特徴100選をみる>

若いのにほうれい線が目立つ場合は骨格が関与していることが多い

20代や30代でほうれい線が目立つ場合、必ずしも老化が進んでいるとは限りません。

実際の診療では、若い方のほうれい線は、生まれつきの骨格が関係していることが少なくありません。

なかでも最も多いのは、鼻の横(鼻翼基部)のくぼみによって、ほうれい線の上部が強調されて見えているタイプです。

学生時代の写真にも同じようにほうれい線が写っている場合は、生まれつきの骨格が影響している可能性があります。

このような方は、急に老化したというよりも、もともとの顔立ちとして影ができやすいタイプです。

ただし、若い方であっても、乾燥や紫外線、急激なダイエット、表情の癖などによって皮膚の折れ癖が加わると、ほうれい線がさらに深く見えることがあります。

そのため、「若いから骨格が原因」「年齢が高いからたるみが原因」と単純に決めることはできません。

▶︎[若いのにほうれい線が目立つ原因と対策法をみる>
▶︎[20代のほうれい線の原因と対策法をみる>
▶︎[30代のほうれい線の原因と治療法をみる>

年齢とともに骨格も少しずつ変化する

骨格は生まれつきのもので、一生変わらないと思われがちです。

しかし、顔の骨も年齢とともに少しずつ変化します。

特に上顎骨や頬骨の周囲では、加齢によって骨のボリュームが減少する骨萎縮が起こることが知られています。

骨の支えが弱くなると、その上にある脂肪や皮膚を十分に支えにくくなり、若い頃には気にならなかったほうれい線が徐々に目立つことがあります。

また、加齢による変化は骨だけではありません。

頬の脂肪は少しずつ位置を変え、皮膚のコラーゲンやエラスチンも減少します。

そのため40代以降では、生まれつきの骨格に、骨萎縮、脂肪の移動、皮膚のハリの低下が重なっていることが少なくありません。

▶︎[40代のほうれい線の原因と治療法をみる>
▶︎[50代のほうれい線の原因と治療法をみる>

骨格が原因のほうれい線はセルフケアでは改善できない

「マッサージや表情筋トレーニングを続ければ、骨格によるほうれい線も改善しますか?」

この質問はよくいただきます。

結論から言うと、骨格そのものをセルフケアで変えることはできません。

骨は顔の土台であり、スキンケアやマッサージによって形を変えることはできないためです。

そのため、生まれつきの骨格によってできているくぼみや影を、セルフケアだけで改善することは難しいでしょう。

ただし、セルフケアが無意味というわけではありません。

紫外線対策や保湿を続けることで皮膚の乾燥やハリの低下を防ぎ、ほうれい線の折れ癖が深くなるのを予防することは期待できます。

特に保湿は、骨格によるくぼみを改善するものではありませんが、皮膚の柔軟性を保ち、表情による折れ込みが皮膚に刻まれるのを防ぐ上で大切です。

また、急激なダイエットを避け、必要なタンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルを十分に取ることも、頬のボリュームや皮膚の状態を保つために重要です。

セルフケアは骨格そのものを変える治療ではなく、骨格以外の老化要因を増やさないための予防と考えるのが適切です。

▶︎[ほうれい線のセルフケアについて詳しくみる>

骨格が関係するほうれい線に適している治療法

骨格が関係しているからといって、すべての方に同じ治療が適しているわけではありません。

診察で最も重要なのは、現在目立っているほうれい線が、骨格によるくぼみ、皮膚の折れ癖、脂肪の変化、たるみのうち、どの影響を強く受けているのかを見極めることです。

ヒアルロン酸注入|骨格によるくぼみが強い場合に適応

鼻の横のくぼみが強い場合や、骨格的な支えが不足して見える場合には、ヒアルロン酸が有効なことがあります。

骨格によるくぼみを補うようにボリュームを加えることで、頬と口元の段差や影を改善できるためです。

特に、鼻翼基部のくぼみや上顎骨の後退が目立つ場合には、ヒアルロン酸が適した選択肢になることがあります。

一方で、ヒアルロン酸は時間とともに少しずつ吸収されるため、効果を維持するには追加治療が必要になる場合があります。

また、鼻翼基部は重要な血管が走行する部位です。

まれではあるものの、血管閉塞による皮膚壊死や視力障害など、重い合併症が起こる可能性もあるため、すべての方に安易に注入すべき場所ではありません。

骨格だけを見て治療を決めるのではなく、くぼみの程度、注入による変化、リスク、他の治療法まで含めて、適応を慎重に判断する必要があります。

▶︎[ほうれい線のヒアルロン酸注入の詳細をみる>
▶︎[ほうれい線のヒアルロン酸注入のデメリットをみる>

グロースファクター治療|皮膚に刻まれた溝が深い場合に適応

骨格が多少影響していても、実際に目立っているのは皮膚に刻まれた溝や折れ癖という方も少なくありません。

このような場合には、グロースファクター治療が選択肢になります。

グロースファクターは、真皮のコラーゲン生成を促し、皮膚の厚みやハリの改善を目指す治療です。

骨格のくぼみを埋める治療ではありませんが、皮膚の支えが回復することで、折れ込んだほうれい線が自然に浅くなることが期待できます。

特に、真顔でも線が刻まれている方、笑った後に線が残りやすい方、年齢とともに少しずつ折れ癖が深くなってきた方では、骨格だけに注目するよりも、皮膚にアプローチする治療が適していることがあります。

ただし、骨格による大きなくぼみをグロースファクターだけで完全に補うことはできません。

反対に、皮膚の折れ癖が主体なのにヒアルロン酸だけでボリュームを足すと、必要以上に膨らんで見えることがあります。

どちらが適しているかは、線の深さだけでなく、くぼみと折れ癖の状態を見て判断する必要があります。

▶︎[グロースファクター治療の詳細をみる>
▶︎[ほうれい線の折れ癖とは?原因や対策法をみる>

ハイフや糸リフトだけでほうれい線が大きく改善するケースは多くない

ハイフは、超音波によって皮膚の深い層を引き締める治療です。

フェイスラインのもたつきや、将来的なたるみの予防には効果が期待できます。

しかし、骨格によるくぼみを埋めたり、皮膚に刻まれた溝を直接改善したりする治療ではありません。

そのため、骨格による影が主な原因のほうれい線では、ハイフだけで大きな改善を得ることは難しいでしょう。

糸リフトも同様です。

頬を引き上げることで、一時的にほうれい線の見え方が変わることはあります。

ただし、骨格によるくぼみそのものがなくなるわけではなく、中顔面は日常的によく動く部位であるため、引き上げた状態を長期間維持するのが難しいこともあります。

ハイフや糸リフトが適している方もいますが、ほうれい線だけを目的に治療する場合には、本当に原因に合った方法なのかを見極めることが大切です。

▶︎[ハイフだけでほうれい線は改善しない理由をみる>
▶︎[糸リフトのほうれい線に対する効果と限界をみる>

「骨格が原因だからこの治療」と決めつけるべきではない

当院では、骨格だけを見て治療を決めることはありません。

骨格によるくぼみが主体であればヒアルロン酸、皮膚の折れ癖やハリの低下が主体であればグロースファクターなど、骨格、脂肪、皮膚、表情の動きを総合的に診察して治療を選びます。

同じように見えるほうれい線でも、原因は一人ひとり異なります。

鼻の横のくぼみが強い方もいれば、骨格的なくぼみはそれほど強くなく、皮膚の折れ癖が目立っている方もいます。

大切なのは、人気の治療やSNSで話題の治療をそのまま選ぶことではありません。

ご自身のほうれい線がなぜ目立っているのかを知り、その原因に合った治療を選ぶことが、納得できる治療結果につながります。

▶︎[ほうれい線治療の上手な選び方をみる>

よくある質問

骨格が原因ならヒアルロン酸しか方法はありませんか?

いいえ。骨格による影響があっても、実際に目立っているのが皮膚の折れ癖であれば、グロースファクターが適していることがあります。

反対に、鼻の横などの骨格的なくぼみが強い場合には、ヒアルロン酸が適していることがあります。

大切なのは、骨格が関係しているかどうかだけではありません。

骨格によるくぼみと、皮膚の折れ癖のどちらが現在の見た目に強く影響しているかを判断することです。

▶︎[ヒアルロン酸とグロースファクターの違いをみる>

骨格は遺伝しますか?

顔の骨格には、遺伝的な影響があります。

親子で鼻の横のくぼみ、口元の突出、顎の大きさ、頬骨の位置などが似ることは珍しくありません。

ただし、ほうれい線の見え方は遺伝だけで決まるわけではありません。

皮膚の厚み、脂肪の量、紫外線、乾燥、体重変化、喫煙なども関係するため、同じ家族でもほうれい線の深さが異なることがあります。

▶︎[ほうれい線と遺伝の関係性と対策法をみる>

歯列矯正をすればほうれい線も改善しますか?

口元の突出や噛み合わせがほうれい線の見え方に影響している場合、歯列矯正によって顔全体のバランスが変わることはあります。

ただし、歯列矯正はほうれい線そのものを治療するものではありません。

また、歯の移動や抜歯によって口元のボリュームが減ると、かえってほうれい線が目立つと感じる方もいます。

矯正治療を検討する場合は、歯並びや噛み合わせの改善を主な目的とし、ほうれい線への影響については矯正歯科医とよく相談することが大切です。

▶︎[噛み癖がほうれい線に影響する理由と対策法をみる>

骨格が原因かどうかは自分で分かりますか?

ある程度の傾向は確認できます。

学生時代から同じ位置に線がある、鼻の横にくぼみがある、横顔で口元が前に出ている、ご家族にも同じ特徴がある場合には、骨格の影響が考えられます。

ただし、鏡や写真だけで原因を正確に判断するのは難しいものです。

実際には、骨格だけでなく、皮膚の折れ癖や脂肪の位置、表情を動かしたときの変化まで診察する必要があります。

▶︎[ほうれい線のカウンセリングについてみる>

まとめ|原因に合った治療を選ぶことが改善への近道

ほうれい線は、生まれつきの骨格によって目立ちやすくなることがあります。

鼻の横がくぼんでいる、口元が前に出ている、下顎が小さい、頬骨の位置が高い、中顔面が平坦といった特徴は、ほうれい線の影を強調することがあります。

ただし、実際には骨格だけでほうれい線ができている方は多くありません。

多くの場合、皮膚のハリの低下、脂肪の移動、加齢による骨萎縮、表情による折れ癖などが重なっています。

そのため、「骨格だから仕方がない」と諦める必要はありません。

反対に、「骨格だからヒアルロン酸」「たるみだからハイフ」と単純に治療を選ぶこともおすすめできません。

現在のほうれい線がなぜ目立っているのかを正しく診断し、その原因に合った治療を選ぶことが、自然な改善を目指すうえで重要です。

当院では、骨格だけでなく、皮膚や脂肪、表情の動きまで総合的に診察したうえで、一人ひとりに適した治療をご提案しています。

無料のメールカウンセリングも行っており、お寄せいただいたご相談メールには、本記事を執筆している院長の私がすべて丁寧にご返信いたします。

ほうれい線でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。