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ハイフ(HIFU)の全貌公開!効果と注意点【頬こけを防ぐ秘訣】


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
ドクター紹介はこちら

「ハイフって何?リフトアップに効くって本当?」

そんな噂話にちょっと乗っかってみたけど、正直、よくわからない…。

もしそう感じているなら、この記事はあなたのためのもの。

ハイフ(HIFU)は、美容業界では「魔法の超音波」とも呼ばれる機械の施術。

たるみの改善やフェイスラインの引き締めに効果的で、ダウンタイムもなく忙しい方でも手軽に受けられると大人気の治療です。

でも、「頬がこけるリスクがあるって聞いたけど?」という心配もチラホラ。

実は、やりすぎや間違った施術の仕方で、逆に老けて見える、なんてこともあるんです!

そんなハイフの真実を本記事で徹底解説。

驚きの仕組みから効果的な受け方、失敗しないためのポイントまで、わかりやすくお届けします。

これを読めば、ハイフ治療を検討する上でのすべてがクリアになるはずです。

ハイフとは?その効果と基本情報

 

ハイフ(HIFU)は「高密度焦点式超音波」を用いた美容施術で、たるみの改善や顔のリフトアップをはかる治療です。

この技術は、皮膚の深い部分にある筋膜層(SMAS層)に超音波がはたらきかけ、これまで美容外科手術でしかアプローチできなかった領域に作用することでたるみ改善の効果を発揮します。

痛みやダウンタイムが少なく、施術後すぐに効果を感じられるのが特徴です。

顔だけでなく体の引き締めにも応用されており、多くの美容クリニックで人気の施術です。

ハイフの基本原理と仕組み

ハイフは超音波を一点に集中させることで高温(約65~70℃)を発生させ、皮膚の深部にある筋膜に熱ダメージを与えます。

この熱ダメージにより筋膜に熱変性が生じ、新たなコラーゲンの生成が促進され、皮膚の引き締めやリフトアップ効果につながります。

特に、SMAS層(筋膜層)をターゲットにすることで、皮膚の土台を再構築し地固めするような作用があり、他のレーザー治療では実現できない強固なたるみの予防的効果をもたらします。

ハイフで得られる効果

ハイフの主な効果は、たるみの改善とフェイスラインの引き締めです。

施術直後には、筋膜の熱変性による即時的なリフトアップ効果を感じることができ、その後数か月間にわたり組織が修復される過程でコラーゲン生成が進み、さらに肌が引き締まります。

また、肌のハリや弾力の向上、小じわの改善にもつながります。

個人差や施術の差にもよりますが、1回の施術で数か月から1年ほどの効果が期待できます。

顔以外にもボディラインの引き締めや、部分的なたるみの改善にも応用されています。

ほうれい線に対しては予防的、改善には注入治療との併用が効果的

ハイフのほうれい線に対する効果は、予防としては有効ですが、すでに目立っているほうれい線を改善するほどの効果は期待できません。

ほうれい線がすでに目立っている場合には、グロースファクターやヒアルロン酸などの注入治療との併用することで、より明確な効果を得られます。

ハイフの効果の持続期間・治療を受ける頻度

ハイフの効果の持続期間

ハイフの効果は施術後2〜3か月で最大限となり、6か月から1年ほど持続します。

皮膚の深部のコラーゲン生成が促進することで、肌の引き締めやハリの改善が得られますが、効果の持続期間には個人差があります。

適切なスキンケアや生活習慣の見直しをおこなうことで、効果の長期の維持につながります。

治療を受ける理想的な頻度

ハイフは6か月から1年に1回程度の治療が推奨されます。

頻繁に施術を受けすぎると、脂肪層への影響が増し、必要以上に脂肪が減少することで頬がこけたり、こめかみがやつれるなどのリスクも高まるため注意が必要です。

医師と相談しながら、自分自身の状態に合った治療間隔を設定することが大切です。

ハイフの痛み・ダウンタイム

ハイフは痛みやダウンタイムが少なく気軽に受けられる治療ですが、感じ方には個人差もあるため、以下に具体例をあげます。

ハイフ施術中の痛み・不快感

ハイフはほとんどの方が麻酔なしで受けられる施術です。

施術中は「チクチク」や「ピリピリ」や「熱感」などの不快感を感じることがありますが、多くの場合、我慢できる程度のものです。

ただし、皮膚が薄い部位や骨に近い部分では、骨や奥歯に響くような痛みを感じる場合もあります。

痛みが気になる場合は、麻酔クリームや冷却を併用することで不快感を軽減できます。

ハイフ施術後の痛み・違和感

ハイフの施術後、一部の方で「軽い筋肉痛」や「ヒリヒリ感」を感じる場合があります。

また、肌の「つっぱり感」などの違和感が生じることも稀にあります。

この痛みや違和感は、超音波が筋膜層に作用した結果生じるもので、通常は数日〜1週間ほどで治まります。

痛みが強い場合や、数週間以上経っても改善されない場合は、医師に相談しましょう。

ハイフ後のダウンタイム

ハイフはダウンタイムがほとんどないのが特徴です。

施術後、赤みや軽度の腫れが出ることがありますが、通常数時間〜数日で落ち着きます。

メイクも当日から可能なため、仕事や日常生活への影響はほとんどありません。

ただし、過度な出力設定で施術した場合、赤みが強く出たり、数日〜数週間腫れやむくみが続くなどダウンタイムがかかることもあるため、施術前に医師に確認しましょう。

ハイフのデメリット・副作用

ハイフ治療で起こりうるデメリットや、ごく稀ですが可能性として考えられるリスクに以下のようなものがあります。

腫れ

ハイフ施術後、一部の方に軽度の腫れやむくみが見られることがあります。

これは超音波が深層組織に作用することで生じる一時的な症状です。

腫れは通常数日以内に治まり、他者から見て気づかれるほどのものではありません。

赤み

ハイフ施術後、肌に軽度の赤みが出ることがあります。

これは皮膚への熱エネルギーの影響による一時的な症状で、多くの場合数時間から1日程度で消退します。

冷却や保湿ケアをおこなうことで早く鎮静させることができます。

乾燥

ハイフ施術後は、熱エネルギーの影響で肌が乾燥しやすくなります。

十分な保湿ケアをおこない、肌の水分量を補充することが重要です。

乾燥が進むと皮脂バランスが崩れ、普段できない方でもニキビができる原因につながります。

また、施術後数日は刺激の少ないスキンケア製品を使用することをおすすめします。

熱傷

ハイフは安全性が高い施術ですが、出力設定や施術技術が不適切な場合、熱傷のリスクがあります。

熱傷が発生すると肌に赤みや痛み、場合によっては水疱ができることがあります。

信頼できるクリニックでの施術が重要です。

色素沈着

ハイフ施術後、まれに色素沈着が生じる場合があります。

これは、熱傷など皮膚に強い炎症が起きた後、メラニンが生成されることで起こります。

保湿と紫外線対策を徹底し、炎症を早期に鎮静させることで予防や改善が可能です。

神経損傷

ごく稀ですが、ハイフで神経損傷が起こる場合があります。

特に超音波の出力設定が高すぎたり、誤った部位に照射された場合、顔面神経に影響を与えるリスクがあります。

これにより一時的なしびれや感覚の鈍化、顔の筋肉の動きに影響が出る場合もあります。

神経損傷が起きた場合、通常は時間とともに回復しますが、場合によっては数週間から数か月といった長期間を要する場合もあります。

頬がこける

ハイフの過剰な照射や短期間でのくり返しの施術により、脂肪層に作用して頬がこけるリスクがあります。

これは熱エネルギーが脂肪細胞に作用し、必要以上に減少させてしまうことが原因です。

頬がこけると、逆に老けて見えたり不健康な印象を与える可能性があります。

このリスクを回避するには、適切な施術間隔と出力設定を守ることが基本です。

また、すでに頬こけが目立つ場合や頬こけを予防したい場合は、その部分を避けて照射したり、出力や深さを調整するなど、適切な対応をしてもらえるクリニックを選ぶことがポイントです。

ハイフ治療を受けられない方

ハイフ治療は安全性が高い施術ですが、以下のような方は受けられない場合があります。

・妊娠中や授乳中、妊娠の可能性のある方
身体への負担や安全性の観点から控えるべきです。

・重度の皮膚疾患を抱える方
アトピー性皮膚炎、湿疹、炎症などがある場合には悪化のリスクがあります。

・ペースメーカーなどの医療機器を使用している方
ハイフの超音波が機器の動作に影響を与える可能性があります。

・金属やインプラントが施術部位にある方
熱エネルギーが金属に反応することで、熱傷のリスクが高まる可能性があります。

・ケロイド体質の方
刺激により施術部位にケロイドが形成される可能性があります。

ハイフ後のアフターケア・注意点

ハイフ後のアフターケアは、施術効果を最大限にし肌トラブルを防ぐために欠かせません。

正しいケアと生活習慣の見直しで、引き締まった美しい肌を保ちましょう。

ハイフ後に避けるべき行動

日焼け

ハイフ施術後の肌は敏感になっており、紫外線の影響を受けやすい状態です。

日焼けによって炎症の悪化や色素沈着を引き起こすリスクがあるため、施術直後から徹底した紫外線対策を心掛けましょう。

日焼け止めを塗るだけでなく、帽子や日傘の活用も有効です。

運動・入浴・サウナ・飲酒

施術後は血行が促進される行動を避けるべきです。

激しい運動や長時間の入浴、サウナ、過度の飲酒は血流をうながし、腫れや赤みを悪化させる可能性があります。

これらは施術後1〜2日は控えるのが望ましいです。

レチノール入りの化粧品

レチノールやAHA・BHAなどのピーリング作用のある成分が含まれる化粧品の使用は避けましょう。

これらは施術後の敏感な肌に負担をかけ、乾燥や炎症を引き起こす可能性があります。

また、ビタミンC誘導体も施術後の肌には刺激性が強く、アルコールも乾燥をもたらすため、普段使用している化粧品でも注意が必要です。

鎮静作用や保湿効果の高いスキンケアアイテムを選ぶと良いでしょう。

ハイフの効果を最大化させるためのスキンケア

保湿

ハイフ施術後の肌は乾燥しやすいため、十分な保湿が重要です。

セラミドやヒアルロン酸を含む保湿剤を使うことで、水分バリアを強化し、肌の回復をサポートします。

保湿を怠ると施術後の肌トラブルの原因にもなるため、普段以上にこまめなケアを心掛けましょう。

肌の鎮静化

ハイフによって強い刺激を受けた肌には、炎症を鎮めるスキンケアが必要です。

パンテノール、ツボクサエキス(CICA)、カンナビジオール(CBC)などの抗炎症成分を含む製品を取り入れることで、赤みや腫れを早く引かせる効果が期待できます。

また、刺激性の少ないアイテムを選ぶことがポイントです。

紫外線対策

施術後の肌は紫外線のダメージを特に受けやすい状態になるため、徹底した紫外線対策が必要です。

SPF30以上の広範囲カバーの日焼け止めを使用し、外出時は帽子や日傘を活用しましょう。

紫外線から肌を守ることで、施術後の肌トラブルを防ぎ、効果を最大限に発揮できます。

まとめ

ハイフ(HIFU)は超音波によって肌の深層にはたらきかける美容施術で、たるみの改善やリフトアップ効果を期待できます。

痛みやダウンタイムが少なく、忙しい方にも最適な選択肢です。

ただし、熱傷や神経損傷などのリスクが伴うことや、頻繁な施術によって脂肪が減少し頬がこける可能性がある点には注意が必要です。

信頼できる医療機関で適切な治療を受けることで、安全性を確保しつつ効果を最大限にできます。

また、施術後の保湿や鎮静、紫外線対策といったスキンケアを徹底することで、長期間にわたる効果の持続が期待できます。

ハイフ治療は、リスクを理解しつつ適切に活用すれば、理想の肌やフェイスラインを目指すための心強いパートナーとなるでしょう。

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