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バッカルファット除去でほうれい線は消える?効果やデメリットを解説

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「頬の脂肪のせいでほうれい線が目立つ気がする…」

バッカルファットを取れば小顔にもなるし、ほうれい線が目立たなくなるって聞いたけど本当?」

最近、顔の脂肪を簡単に減らせる施術が流行っていますよね。

たしかに、頬の内側のバッカルファットとよばれる脂肪組織を減らすことで、輪郭がスッキリするだけでなく、重みで目立つほうれい線を解消できる可能性があります。

でも実は、適応を間違えたり脂肪を取りすぎることで、若くても頬がこけて老けて見えたり、将来的にかえってほうれい線の悪化につながるリスクも。

この記事では、バッカルファット除去によるほうれい線改善の効果と、長期的な影響、より効率的にほうれい線を改善する方法を、くわしく簡潔に解説します。

ぜひ、施術をご検討中の方は、メリットやデメリットをきちんと理解した上で、最適な選択肢を見い出しましょう!

バッカルファット除去のほうれい線に対する改善効果

バッカルファット除去とは、頬の内側にある脂肪(バッカルファット)を取り除き、下膨れの解消や輪郭の改善をはかる施術です。

適切な症例でバッカルファット除去をおこなった場合、短期的にはほうれい線がわずかに浅くなる効果が期待できます

実際に、中年患者を対象とした研究(Aesthetic Surgery Journal 2022.Mar) では、術後一年でほうれい線やマリオネットラインの改善がみられています。

これは頬深部の脂肪の重みを減らすことで下顔面のたるみが軽減し、口角がわずかに上がることによる効果と考えられています。

ただし、この効果はフェイスリフトほどの明確なものではなく、あくまで控えめな改善にとどまります。

バッカルファット除去のほうれい線に対する長期的なデメリット

長期的な影響については医学的なデータが不足していますが、加齢に伴い頬の脂肪は自然に減少し、皮膚の支持構造も緩むことで、ほうれい線が深くなる要因となることは間違いありません。

そのため、若いうちに脂肪を取りすぎることにより、将来的な脂肪の減少と相まって頬がこけ、ほうれい線やフェイスラインのたるみがかえって目立つ可能性も考えられます。

実際、バッカルファット術後に頬が痩せこけて老けた印象になり、補正のため脂肪注入を希望するケースも見られます。

一方で、もともと頬深部に脂肪が多いタイプでは、年齢とともに脂肪が下垂して輪郭崩れやほうれい線の悪化を招く可能性があるため、事前に脂肪を減らすことで将来的なたるみ予防につながるとの見解もあります。

このように、バッカルファット除去の長期的な影響については賛否両論あり、今後追加の研究が求められています。

(参考:Plast Reconstr Surg Glob Open. 2018.Oct)

バッカルファット除去の年齢別のメリット・デメリット

若い世代のバッカルファット除去のメリット・デメリット

若年層の場合、皮膚の弾力が十分にあるため、バッカルファット除去による即時的なほうれい線の悪化は通常みられません

むしろ頬のボリュームが減少することによって輪郭がすっきりし、ほうれい線への重力負担が軽減する可能性があります。

ただし、若年者であっても脂肪を除去しすぎれば頬がこけてほうれい線が目立つリスクがあること、また、将来的には加齢による脂肪減少が早まり老化現象が進行する可能性があげられます

(参考:Aesthetic Surgery Journal 2022.Mar

中高年世代のバッカルファット除去のメリット・デメリット

一方、中高年層では皮膚のたるみが問題となるため、慎重な適応の判断が必要です。

50代前後でも皮膚の弾力があ場合は、頬の重みが減少しほうれい線やマリオネットラインが改善する可能性があります。

しかし、皮膚のハリが失われているケースでは、脂肪除去によりかえって頬のたるみが増し、ほうれい線が悪化する可能性があるため施術すべきでない場合が多いです。

実際には、中高年層ではバッカルファット除去だけでほうれい線を十分に改善することは難しく、むしろ頬のこけを強調しかねないため、フェイスリフトやフィラー注入など他の施術と組み合わせるか、代替する方が良い場合もあります。

(参考:Aesthetic Surgery Journal 2022.Mar

メーラーファットとバッカルファット除去はどちらがほうれい線に有効か

バッカルファット除去は顔全体の輪郭改善には有効ですが、ほうれい線への改善効果は間接的です。

一方で、メーラーファットナゾラビアルファットはほうれい線の直上に位置する脂肪組織であるため、適切な条件で除去すればほうれい線の改善により直接的に寄与しやすいといえます。

ただし、これらの脂肪も過剰に取ることで頬のこけや老化を加速させるリスクがあるため注意が必要です。

また、脂肪除去だけでのほうれい線の改善にはある程度限界があるため、ヒアルロン酸やグロースファクターなどの注入治療との併用がより効果的です。

まとめ

バッカルファット除去のほうれい線への影響は、短期的には軽度の改善効果が期待できるものの、長期的な影響については注意が必要です。

若年層では輪郭の改善効果が得られても、将来的にほうれい線が深くなるリスクを理解する必要があります。

一方、中年以降の患者では慎重な適応選択と手術デザインが求められ、皮膚の弾力や頬の脂肪量に応じて脂肪を取り過ぎないことが大事です。

若いほど将来のリスクに備えて控えめに」「年齢を重ねるほど適応を厳選して慎重に」という姿勢が重要です。

また、ほうれい線の効率的な改善をはかるには、適応に応じてバッカルファットよりも直接的な効果につながりやすいメーラーファット除去や、グロースファクターやヒアルロン酸などの注入治療との併用を検討すると良いでしょう。

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