
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
ドクター紹介はこちら
「鏡ではそれほど気にならないのに、写真を見るとほうれい線が深く見えます。」
「集合写真やオンライン画面を見ると、自分だけ急に老けて見える気がします。」とご相談いただくことがあります。
スマートフォンで撮影した写真や、Zoom・Teamsなどのオンライン会議で自分の顔を見る機会が増え、「実物よりほうれい線が目立つ」と感じている方もいらっしゃるでしょう。
写真では、光の当たり方やカメラとの距離によって顔の立体感や明暗が変わります。そのため、写真に濃く写っているものが、そのまま皮膚に刻まれた深いほうれい線とは限りません。
東京リンクルクリニックは、ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科です。
実際の診療で感じるのは、「写真でほうれい線が目立つ」とお話しされる方では、皮膚の浅い折れ癖よりも、頬や骨格などによる「影」が目立っていることが多いということです。
特に「写真を撮ると鼻の横だけ暗く見える」という方では、鼻翼基部の骨格的なくぼみによって影ができていることがあります。
さらに、鼻横のくすみや毛穴、小じわなどが暗く映り、本当の影に重なっていることもあります。
一方、皮膚の折れ癖が主体の方では、「写真で老けて見える」というよりも、「朝起きると線がくっきり入っている」「ファンデーションがたまる」といった悩み方をされることが少なくありません。
この記事では、写真やオンライン画面でほうれい線が目立つ理由と、写真に写る「影」の正体、原因に合わせた改善方法について解説します。
この記事を読んでわかること
- 写真ではなぜほうれい線が目立ちやすいのか
- 写真で目立つ「構造的な影」と「光学的な影」の違い
- 写真で鼻横が暗く見える原因
- 頬・骨格・皮膚など原因に合わせた改善方法
写真で目立つほうれい線の原因を知りたい方へ
「写真では深く見えるけれど、何が原因なのか分からない」「自分は溝と影のどちらが目立っているのか知りたい」という方は、無料メール相談をご利用いただけます。お写真からほうれい線の状態を確認し、本記事を執筆している院長が一通ずつご返信しています。
写真ではなぜほうれい線が目立つ?

鏡では気にならないのに、写真になるとほうれい線が深く見えることは珍しくありません。
大きく関係するのが、光の当たり方とカメラとの距離です。
光によって鼻横から口元の影が強くなる
ほうれい線周辺には、頬のふくらみや鼻横のくぼみなどによる高低差があります。
天井照明や屋外の日差しなど、上方から光が当たる環境では、この高低差によって鼻横から口元に影が落ちやすくなります。
一方、正面からやわらかい光が当たれば、同じほうれい線でも影は目立ちにくくなります。
そのため、写真でほうれい線が深く見えたからといって、急にほうれい線そのものが深くなったとは限りません。
近距離のスマートフォン撮影では顔の形も違って見える
自撮りでは、スマートフォンを顔の近くに置いて撮影することが多くあります。
近距離から撮影すると遠近感が強くなり、中顔面などの形状が実物とは異なって写ることがあります。
2024年に発表された研究でも、スマートフォンを含むカメラを近距離で使用した場合、中顔面の形状に有意な歪みが生じることが示されています。
そのため、自撮り1枚だけを見て「急に老けた」「ほうれい線がかなり深くなった」と判断する必要はありません。
参考文献:Bowe SN, et al. Quantifying Facial Distortion in Modern Digital Photography. Laryngoscope. 2024;134(3):1234-1238. PubMed
写真で目立つのは「溝」より「影」であることが多い

当院では、ほうれい線を大きく「溝」と「影」に分けて考えています。
溝は、皮膚が繰り返し折れ曲がることで皮膚そのものに形成された変化です。
一方の影は、顔の高低差や肌表面の見え方によって生じます。
「写真でほうれい線が目立つ」という方では、この影の影響が大きいことを診療でも多く経験します。
影には、顔の立体構造によって実際に生じる構造的な影と、色むらや肌表面の状態によって影のように見える光学的な影があります。
参考文献:Kim YS, et al. Anatomical Considerations and Technique for Nasolabial Fold Thread Lifting. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2025. PubMed
構造的な影|頬や骨格による高低差

構造的な影とは、頬の厚みや位置、鼻翼基部の骨格的なくぼみなどによって、本当に顔に高低差ができて生じる影です。
例えば鼻の横が骨格的にくぼんでいる方では、鼻翼基部とその周囲に高低差が生じます。
また、頬のボリュームが大きい方や、加齢によって頬の位置が下がってきた方では、ほうれい線との境界の高低差が強くなることがあります。
こうした立体構造は写真では明暗として写るため、実際には「線」が深いわけではなくても、深いほうれい線のように感じることがあります。
光学的な影|くすみや毛穴が暗く見える

写真で暗く見えている部分が、すべて本当の影とは限りません。
鼻の横にくすみや色むらがあったり、毛穴、小じわ、肌表面の細かな凹凸があったりすると、その部分が写真やオンライン画面では暗く映ることがあります。
すると、本来の構造的な影と重なり、ほうれい線がさらに濃く見えます。
「線が深い」と思っていたものの一部が、実際には色や肌表面による見え方だったということもあります。
「写真で気になる」という訴え方も原因を考えるヒントになる

当院では診察の際、「どんなときにほうれい線が気になりますか」とお聞きすることがあります。
これは単なる問診ではなく、原因を考える一つの手掛かりになるためです。
「集合写真を見ると、自分だけほうれい線が深く見えます。」
「オンライン画面を見ると、鼻の横に濃い影が出て老けて見えます。」
このようにお話しされる方では、実際に診察すると、頬の厚みや鼻横の骨格的なくぼみなどによる構造的な影が大きいことを多く経験します。
特に、「写真で鼻の横だけ暗く見える」という方では、鼻翼基部のくぼみが影を作っていることがあります。
そこにくすみなどの光学的な影が重なっている方もいます。
反対に、皮膚の浅い折れ癖が主体の方では、
「朝起きると、ほうれい線にくっきり跡がついています。」
「ファンデーションが線にたまって、夕方になると余計に目立ちます。」
といった訴え方をされることが少なくありません。
このタイプは皮膚表面の細い変化なので、まだ浅い段階では写真にはそれほど写らないこともあります。
もちろん、訴え方だけで原因を決めることはできません。構造的な影と溝が両方ある方も多くいらっしゃいます。
それでも、「写真で気になるのか」「鏡やメイクで気になるのか」は、何がほうれい線を目立たせているかを考えるうえで有用な情報です。
▶︎[自分のほうれい線が「溝」と「影」のどちらなのか確認する>]
写真で目立つ原因が分からない方へ
写真だけでは、皮膚の溝なのか、頬・骨格による影なのか、くすみなどが重なっているのかを判断しにくいことがあります。無料メール相談では、お写真を拝見したうえで院長がご返信しています。
写真で目立つほうれい線を改善する方法

写真でほうれい線が目立つ場合には、最初から「ほうれい線を埋める治療」を選ぶのではなく、何が暗く見えているのかを確認することが大切です。
撮影条件による影なら光や距離を変える
光やカメラとの距離によって一時的に影が強調されているだけであれば、美容医療を受ける必要はありません。
正面からやわらかい光が当たる環境にしたり、スマートフォンを顔へ近づけすぎず少し離れて撮影したりするだけでも、印象が変わることがあります。
まず撮影条件を変えてみて、それでも同じ場所が常に暗く見えるかを確認してみるとよいでしょう。
構造的な影には高低差の原因に合わせた治療を行う
撮影条件を変えても同じ場所に影が残る場合には、顔の立体構造による高低差が関係している可能性があります。
ただし、構造的な影といっても原因は一つではありません。
頬の下垂による影にはリフトアップ治療

加齢によって頬の位置が下がると、ほうれい線との境界に高低差が生じ、影が強くなることがあります。
このような場合には、ハイフや糸リフト、フェイスリフトなど、頬を引き上げる治療が選択肢になります。
ただし、頬を引き上げればすべてのほうれい線が消えるわけではありません。
鼻横の骨格的なくぼみや、皮膚そのものに形成された溝が残っていれば、その部分は別に評価する必要があります。
▶︎[頬のたるみがほうれい線の影を作る仕組みを見る>]
▶︎[糸リフトで改善しやすいほうれい線を詳しく見る>]
写真で鼻横の影が目立つ場合は骨格的なくぼみも確認する
「写真を撮ると、鼻の横だけいつも暗く見えます」とご相談いただく方がいます。
このような方を診察すると、ほうれい線そのものが深いというよりも、鼻翼基部が骨格的にくぼんでいることで影ができていることがあります。
鼻横のくぼみが強い場合には、ヒアルロン酸で土台のボリュームを補うことで、影を比較的大きく改善できることがあります。
一方で、鼻翼基部は重要な血管が走る部位です。ヒアルロン酸などのフィラー注入では、まれではあるものの血管閉塞による皮膚壊死や視力障害などの重い合併症が報告されています。
そのため当院では、どの程度のボリュームアップを希望するのかと、安全性の両方を考えて治療を選ぶことが重要だと考えています。
血管閉塞のリスクをできるだけ避けながら自然な改善を希望される場合には、グロースファクターも選択肢になります。
ただし、グロースファクターはヒアルロン酸のように骨格的なくぼみを物理的に大きく底上げする治療ではありません。
皮膚のコラーゲン生成を促し、皮膚に厚みやハリを出すことで、鼻横の影をある程度目立ちにくくすることを目指す治療です。
そのため、鼻横のくぼみが非常に深く、「大きくボリュームを出して影を改善したい」という場合には、ヒアルロン酸の方が変化は分かりやすいことがあります。
一方、グロースファクターでは、鼻横の影だけではなく、ほうれい線の皮膚そのものにもアプローチできます。
皮膚のハリや厚みを改善しておくことで、現在のほうれい線を目立ちにくくするだけでなく、今後さらに溝が深くなっていくのを抑えることも期待できます。
実際の診療では、「写真で鼻横の影が気になる」という方でも、骨格的なくぼみだけではなく、皮膚のハリ低下やほうれい線の溝が同時に存在していることがあります。
大きなボリューム補正を優先するのか、皮膚も含めて自然に改善していくのかによって、適した治療は異なります。
▶︎[鼻横のくぼみを含め、ほうれい線ができる原因を詳しく見る>]
▶︎[グロースファクターでほうれい線を改善する方法を見る>]
参考文献:Beleznay K, Carruthers JDA, Humphrey S, Jones D. Avoiding and Treating Blindness From Fillers: A Review of the World Literature. Dermatol Surg. 2015;41(10):1097-1117. PubMed
頬の厚みによる高低差が強い場合

頬のボリュームが多く、ほうれい線の上に厚みが乗っているように見える方では、脂肪による高低差が影を強くしていることがあります。
ただし、単純に「頬が厚いから脂肪を減らせばよい」というものではありません。
脂肪量を減らしすぎれば頬がこけたり、皮膚の余りが目立ったりして、かえって老けた印象になる可能性があります。
また、頬の厚みに見えていても、実際には脂肪量そのものではなく、頬の位置が下がっていることもあります。
そのため、脂肪量、頬の位置、鼻横のくぼみを分けて評価する必要があります。
光学的な影には肌の色や表面への対策を行う

くすみや色むらによって暗く見えている場合には、美白治療など色調への治療が選択肢になります。
毛穴、小じわ、肌表面の細かな凹凸が原因で影のように見えている場合には、肌質を整える治療を検討します。
このような光学的な影は、顔の高低差そのものを改善するリフトアップ治療や、骨格を補うヒアルロン酸だけでは変わりにくい部分です。
逆に、肌質治療だけで頬や骨格による本当の影をなくすこともできません。
写真では構造的な影と光学的な影が同時に写るため、「何を治したのに、何がまだ残っているのか」を分けて考えることが重要です。
皮膚の溝も重なっている場合
写真で目立つ方では影が主体となっていることが多いものの、皮膚の溝が同時に存在することもあります。
例えば、リフトアップによって構造的な影が薄くなっても、真顔で皮膚に線が残っていれば、その部分は溝として別に見えます。
グロースファクターは、こうした皮膚に形成された溝に対しても選択肢となります。
一方で、鼻横の骨格的なくぼみや頬の下垂そのものを大きく変える治療ではありません。
そのため、「写真で目立つからグロースファクター」という選び方ではなく、影と溝のどちらがどの程度あるのかを確認することが大切です。
写真だけで治療を決めないことも大切

写真は、ほうれい線を評価するうえで役立つ情報の一つです。
一方で、1枚の写真だけで治療を決めることはおすすめできません。
照明、カメラとの距離、角度、表情によって、影の濃さは変わるためです。
実際の診察では、真顔と笑顔の両方を確認し、皮膚に溝があるのか、頬を軽く引き上げると影が変わるのか、鼻横そのものにくぼみがあるのか、くすみなどが重なっていないかを確認します。
「写真で目立つ」という情報は重要ですが、それだけで治療を決めるのではなく、なぜ写真で目立っているのかまで確認することが大切です。
よくある質問

写真だけほうれい線が目立つのは老化ですか?
必ずしも老化が急に進んだということではありません。
光の当たり方やカメラとの距離によって影が強く見えていることがあります。
ただし、どの写真でも同じ場所に影が出る場合には、頬や骨格による高低差などが関係している可能性があります。
実物では気にならないのに、写真だけほうれい線があるように見えることはありますか?
あります。
写真では、実際より影が濃く写ることがあります。また、くすみや毛穴などが暗く写り、実際の高低差以上に深いほうれい線のように見えることもあります。
写真で鼻の横だけ影が濃く見えるのはなぜですか?
光の当たり方だけではなく、鼻翼基部の骨格的なくぼみが関係している可能性があります。
鼻横そのものに高低差があると、その部分に影が落ち、写真では深いほうれい線のように見えることがあります。
骨格的なくぼみが強い場合にはヒアルロン酸などが選択肢になりますが、安全性や希望する変化の大きさまで考えて治療を選ぶことが大切です。
写真で目立つ鼻横の影にはヒアルロン酸とグロースファクターのどちらがよいですか?
求める変化によって異なります。
鼻翼基部のくぼみを大きく底上げしたい場合には、ヒアルロン酸の方がボリューム補正力は高くなります。
一方で、鼻翼基部へのフィラー注入では血管閉塞などの重い合併症に注意が必要です。
グロースファクターはヒアルロン酸ほど大きくボリュームを出す治療ではありませんが、皮膚の厚みやハリを改善することで、鼻横の影をある程度目立ちにくくすることを目指せます。
そのため、希望する改善度と安全性の両方を考えて選択します。
オンライン会議でほうれい線が目立つのはなぜですか?
オンライン会議では、カメラの位置や照明が固定されるため、鼻横から口元に影ができやすいことがあります。
さらに画面上では肌の色むらや凹凸も強調されることがあり、実物より疲れた印象や老けた印象に見えることがあります。
写真写りを良くするだけなら治療は必要ですか?
撮影条件によって目立っているだけであれば、美容医療は必要ありません。
光や撮影距離を変えても常に同じ場所が暗く見え、実際に鏡でも高低差が気になる場合には、原因に応じて治療を検討します。
まとめ|写真でほうれい線が目立つときは「何が暗く見えているか」を確認する
鏡ではそれほど気にならないのに、写真やオンライン画面ではほうれい線が深く見えることがあります。
このような方では、皮膚の浅い折れ癖だけではなく、頬の厚みや位置、鼻横の骨格的なくぼみによる構造的な影が目立っていることを多く経験します。
特に「写真では鼻の横だけ暗く見える」という方では、鼻翼基部の骨格的なくぼみが影を作っていることがあります。
この場合、ヒアルロン酸によるボリューム補正は大きな変化を期待できる一方、鼻翼基部への注入では血管閉塞などのリスクも考慮する必要があります。
グロースファクターはヒアルロン酸のように骨格的なくぼみを大きく底上げする治療ではありませんが、皮膚の厚みやハリを改善することで、影をある程度目立ちにくくしながら、ほうれい線の溝そのものにもアプローチできます。
さらに、くすみや毛穴、小じわなどによる光学的な影が重なることで、実際以上に暗く見えていることもあります。
写真でほうれい線が目立つときに大切なのは、「線をどう消すか」から考えるのではなく、何がその部分を暗く見せているのかを確認することです。
東京リンクルクリニックは、ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科です。
当院では、頬の厚みや位置、骨格、皮膚の溝、くすみや肌表面の状態まで確認し、一人ひとりの原因と希望する改善度に合わせて治療をご提案しています。
写真で目立つほうれい線について相談したい方へ
「写真では鼻横の影が濃く見える」「自分はヒアルロン酸とグロースファクターのどちらが合うのか知りたい」という方も、お気軽にご相談ください。お写真を用いた無料メール相談と、ご来院での診察を受け付けています。



