

著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「なんだか… ほうれい線、深くなってない?」ふと鏡を見たときに目に入る、口元のしわ。
メイクで隠しているつもりでも、笑った後や疲れているときにふと目立ってしまう… そんな経験ありませんか?
「寝不足かな」「年齢のせいかな」と何となく見過ごしているけれど、実は最近、ちょっとしたストレスでもほうれい線が悪化する気がする…。
そんなモヤモヤを抱えている方は、あなただけではありません。
実は、ストレスは見た目の老化、特に “ほうれい線の悪化” に深く関与しているんです。
緊張やイライラ、不安が続くと、自律神経のバランスが乱れ、肌のハリを保つコラーゲンが作られにくくなったり、乾燥しやすくなったり。
さらには、気づかないうちに口元の筋肉がこわばり、しわがどんどん深く刻まれていくことも。
この記事では、ストレスがなぜほうれい線に影響するのか、そのメカニズムを解説するとともに、今日からできるセルフケアや簡単に受けられる美容医療についてもご紹介します。
「なんとなく肌が疲れてる…」そんな感覚の裏に隠れた、意外な原因とその対処法。
知っておくだけで、未来の見た目年齢が変わりますよ。
目次
ストレスがほうれい線に与える影響
ストレスはほうれい線の形成や悪化に深く関与しています。
そのメカニズムには自律神経の乱れ、ホルモンバランスの変化、そして表情筋の過緊張などが関係しています。
これらが複雑に絡み合い、ほうれい線を悪化させる要因となります。
自律神経の乱れ
ストレスを受けると交感神経が優位にはたらくことで、血管が収縮しやすくなり、末梢への血流が低下します。
これにより皮膚の細胞に十分な酸素や栄養が供給されにくくなり、ターンオーバーが滞ることで皮膚がくすみハリを失います。
さらには、線維芽細胞によるコラーゲンの生成も低下することで、皮膚の菲薄化が進み、結果としてほうれい線の悪化につながります。
ホルモンバランスの変化
慢性的なストレスがかかることで、副腎から分泌されるストレスホルモン(コルチゾール)の量が増加します。
コルチゾールが過剰になると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が抑制され、皮膚のハリや弾力の維持に必要なコラーゲンやエラスチンの生成が低下することで、ほうれい線が深くなる原因となります。
また、ストレスは皮膚のバリア機能を低下させ、セラミドや天然保湿因子(NMF)の分泌を減少させます。
これにより皮膚の水分保持能力が低下し、乾燥が進行して、小じわや皮膚の表面のしわが刻まれやすくなります。
表情筋の過緊張
ストレスがかかると、無意識のうちに食いしばりや眉間の緊張が強くなり、特定の表情筋が過剰にはたらくようになります。
特に上唇挙筋群や頬骨筋群が過剰に収縮することで、ほうれい線の部分の皮膚に負担がかかり、しわとして定着しやすくなります。
さらに、ストレスによる筋肉の過緊張は血行不良を引き起こし、ターンオーバーが滞ることで皮膚の老化を助長させ、ほうれい線が悪化する要因にもなります。
ストレスによるほうれい線の悪化を防ぐセルフケア法
ストレスによるほうれい線の悪化を防ぐには、まずはストレスを効率的に解消し、さらにはストレス以外の要因でほうれい線が進行するのを防ぐセルフケアが重要です。
自律神経を整える生活習慣
ストレスによる自律神経の乱れを整えるためには、リラックスできる時間を意識的に確保することが重要です。
睡眠時間を十分に取る、時々深呼吸や瞑想をおこなう、適度な運動を取り入れることで副交感神経が優位にはたらき、末梢への血流が促進され、肌のターンオーバーの正常化につながります。
また、入浴やアロマセラピーは心身をリラックスさせる効果があり、ストレスの軽減に役立ちます。
食生活の改善
肌のハリを保つためには、コラーゲンの生成をサポートする栄養素を積極的に摂取することが重要です。
ビタミンC(柑橘類、パプリカ、ブロッコリー)、オメガ3脂肪酸(青魚、ナッツ)、ポリフェノール(カカオ、緑茶) などの抗酸化作用のある食品を積極的に摂取することで肌の老化を防ぎ、ほうれい線の予防につながります。
また、トリプトファンを含む食品(乳製品、大豆製品、バナナ)を取り入れることで、ストレスホルモンの過剰分泌を抑え、肌のコンディションを整える効果が期待できます。
表情筋ストレッチやマッサージ
ストレスによる表情筋の過緊張を解消するためには、適度なストレッチやマッサージが有効です。
口を大きく「あいうえお」と発音するエクササイズや、口角を意識的に上げるトレーニングを取り入れることで、筋肉の緊張が和らぎ、ほうれい線の予防につながります。
また、頬を軽くマッサージすることで血流やリンパの流れが促され、皮膚のターンオーバーを促す作用もあります。
ただし、過度な摩擦や表情筋トレーニングのやりすぎは皮膚の負担となり、ほうれい線の悪化につながるため適度なケアを意識しましょう。
日常的なスキンケア
ストレスによる肌の乾燥やバリア機能の低下を防ぐためには、日々のスキンケアが欠かせません。
セラミドやヒアルロン酸を含む高保湿成分のスキンケアを取り入れ、十分な保湿をおこなうことが基本です。
また、紫外線はコラーゲンの破壊を促し、肌の老化を加速させるため、日焼け止めを毎日使用すること も必須です。
さらにレチノールやビタミンC誘導体を含むスキンケア製品を取り入れることで、コラーゲンの生成をサポートしハリの維持につながります。
ストレスで悪化するほうれい線を簡単に治せる治療法
すでにほうれい線がある程度目立ってしまっている場合、美容医療の力を借りることで、より効果的な改善や進行の予防が可能です。
ストレスによる肌のダメージを修復し、ハリや弾力を取り戻すための代表的な治療法を紹介します。
グロースファクター治療
注射の施術により線維芽細胞を活性化し、肌内部のコラーゲン生成を促進させることで、ハリや弾力を向上させ、ほうれい線を根本から改善する治療です。
1回の施術で効果が数年以上にわたり持続するのが特徴で、自己組織が再生することで将来的なしわの予防にもつながります。
ヒアルロン酸注入
ほうれい線の溝にヒアルロン酸を注入することで、内側からボリュームを補い、しわを目立たなくさせる治療です。
施術直後から効果を実感できるのが最大の利点ですが、ヒアルロン酸は体内で吸収されることにより効果が消失するため、持続期間は数ヶ月〜2年ほどであり、定期的な施術が必要です。
ハイフや高周波の機械治療
高密度焦点式超音波(HIFU)や高周波(RF)により皮膚の深部に熱エネルギーを加えることで、即時的な引き締め効果とコラーゲン生成促進によるたるみの予防効果が得られる治療法です。
ほうれい線の確実な改善にはつながりにくいものの、定期的に継続することで、ほうれい線の進行を予防することができます。
まとめ
ストレスは自律神経の乱れ、ホルモンバランスの変化、表情筋の過緊張などを引き起こし、ほうれい線を悪化させる要因となります。
そのため、ストレスをうまく軽減しながら、肌の健康を保つためのセルフケアをを意識的におこなうことが重要です。
また、すでにほうれい線が目立ってしまっている場合では、簡単におこなえる美容医療を活用することで、より確実な改善が期待できます。
適切な対策を継続することで、ストレスによるほうれい線の悪化を防ぎ、若々しい肌を維持することが可能になります。
当院はほうれい線治療を専門におこなっており、お客様一人ひとりのご状態やご希望に合わせた治療計画のご提案が可能です。
メールでの無料カウンセリングもおこなっていますので、当院のメールアドレス宛に「メールカウンセリング希望」と記入し、お気軽にご相談ください。
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