著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
マスクをしていれば20代と言っても通用しそうなのに、マスクを外した瞬間一気に老けて見える・・・
鏡を見ながらそう思ったことのある方、多いはずです。
実は、口もとは目もと以上に、見た目年齢を大きく左右します。
逆を返せば、口もとを若く保つことでお顔全体の印象を若く見せることができます。
このページでは、口もとの老け見えにつながる3つのしわの種類と、その解決法について解説します。
目次
ほうれい線
小鼻の両脇から口の外側にかけて伸びるしわをほうれい線といいます。
若い方でも目立つことがある大きなしわです。
ほうれい線の原因
ほうれい線ができる原因は様々ありますが、主なものは「皮膚の老化」と「頬の下垂」の二つです。
生まれつきの骨格が影響していることもあります。
※ほうれい線ができる原因について詳しい解説ページはこちら
ほうれい線の治療法
ほうれい線治療にはいくつかのアプローチ方法がありますが、最適なのは以下の注入治療です。
グロースファクター治療
皮膚のコラーゲンを増やすことにより、老化した皮膚を再生し、ほうれい線を根本的に治す治療です。
効果が出るまでに1〜3ヶ月ほどかかりますが、1回の治療で得られた効果は数年以上持続し、それ以降もほうれい線の進行を予防する効果があります。
ヒアルロン酸治療
しわの最もポピュラーな治療法で、透明なジェル状のヒアルロン酸をしわに注入することで、肌がふっくらとしほうれい線が目立たなくなります。
注入した直後から効果が出るのが良い点です。
ただし、ヒアルロン酸は数ヶ月〜2年ほどで吸収されるため、定期的な治療が必要です。
※ほうれい線の治療法についての詳しい解説ページはこちら
マリオネットライン
口角の両側から顎にかけて下に伸びるしわをマリオネットラインといいます。
あやつり人形の口もとに似ていることから付けられた名前です。
中年以上の方で見られることが多いしわです。
マリオネットラインの原因
マリオネットラインができる原因は、簡単に言えば「頬のたるみ」です。
頬のたるみは「頬が下がること」と「頬の皮膚の余り」の二つの要因が合わさって生じます。
「頬が下がること」とは、年齢とともに顔の土台となる骨や靭帯が劣化するため、骨に固定されている頬の脂肪や筋肉の支えが弱くなり、重力に負けて下に落ちることをいいます。
一方、「頬の皮膚の余り」とは、加齢により頬の脂肪や筋肉が萎縮することで、表面の皮膚が余ってゆるむことをいいます。
この「頬が下がること」と「頬の皮膚の余り」の二つの要因が合わさって、口の横あたりに脂肪や皮膚がたまりやすくなり、口角の下に影やしわできます。
これがマリオネットラインです。
マリオネットラインは初めのうちは影のような状態ですが、たるみが進行すると皮膚に負担がかかり、やがて皮膚に刻まれたしわの状態になります。
こうなると治療が難しくなることから、早めの対策が必要です。
マリオネットラインの治療法
マリオネットラインを根本的に解決するには、まずは頬のたるみを治す必要があります。
頬のたるみはいくつかの要因が重なった結果生じるため、一つの治療だけで簡単に治せるものではありません。
治すには、糸リフトやフェイスリフトで頬を引き上げるだけでは不十分です。
他にも、年齢ととともに萎縮した骨をヒアルロン酸などで補うことで、頬の土台を補強し、さらには、ゆるんだ皮膚を引き締めるためにレーザー治療も必要です。
これらの治療をいっぺんにおこなおうとすると、体への負担やかかるコストが大きくなるため、できれば早いうちからたるみの予防をおこなっておくと良いでしょう。
また、実際の現場では、このような根本治療ではなく対症療法として、マリオネットラインの影にヒアルロン酸を注入し、肌をふっくらさせて影を目立たなくさせる治療などをおこなうことも多いです。
ただし、頬のたるみが進行し、口もとの皮膚に負担がかかり、マリオネットラインの表面にしわが刻まれた状態になってしまうと、ヒアルロン酸注入でも改善が難しくなるため、注意が必要です。
口元の表情じわ
ほうれい線やマリオネットライン以外の口もとのしわの代表として「口の上の縦じわ」と「あごの梅干しじわ」があります。
どちらも口をすぼめたりストローを吸うときに目立つことがあり、表情筋の動きが原因でできる表情じわとよばれるものです。
口の上の縦じわの原因と治療法
口の上の縦じわは口をすぼめるときに動く筋肉(口輪筋)が過剰にはたらくことで生じます。
そのため、口輪筋にボトックスとよばれる筋肉の過剰な働きを抑える注射を打つことで、縦じわが寄りにくくなります。
また、口の上の縦じわは皮膚のハリが低下することによっても生じるため、この場合はヒアルロン酸を口の上や上唇に注入することで、皮膚がふっくらししわを目立たなくさせることができます。
あごの梅干しじわの原因と治療法
あごの梅干しじわは下唇を前に突き出す筋肉(オトガイ筋)が過剰にはたらくことで生じます。
特に、下顎が小さい場合、口を閉じるときに常にオトガイ筋を強く動かして閉じる必要があり、あごに梅干しじわができやすくなります。
また、このことは年齢とともに下顎の骨が萎縮し、後退することによってもおこります。
梅干しじわの治療は、オトガイ筋にボトックスを打つことで筋肉の過剰なはたらきを抑えられ、しわができにくくなります。
また、あごにヒアルロン酸を注入しあごを少し前に出すことで、オトガイ筋の過収縮をおさえられ、梅干しじわが目立たなくなることもあります。
しわは早めの予防が大事
口もとに限ったことではないですが、しわは早めの予防が大事です。
その理由は、しわは年齢とともに進行し、深く目立つようになり、いざ気になって治療をしようとしても、進行がすすんでいるほど治療も難しくなるからです。
特に、最初は影のような状態だったしわが進行して、皮膚の表面に刻まれた状態のしわになってしまうと、治療のハードルがぐんと上がります。
そのため、しわは気づいた段階、気になり始めた段階で早めに予防しましょう。
日常的にできるしわの予防で特に重要なのは、「保湿」と「紫外線対策」です。
保湿
口もとは目もとと同じく、皮膚が薄く皮脂分泌が少ないこため、特に乾燥しやすい部分です。
皮膚が乾燥すると上記のしわのほか、小じわやちりめんじわもできやすくなります。
保湿のためのスキンケアにおいて、大事なのは皮膚の水分と油分のバランスを良好に保つことです。
洗顔や入浴の後は、化粧水で水分を十分に浸透させ、乳液で油分を補い、最後にクリームで蓋をしましょう。
シンプルですが、この順番を守ることがポイントです。
保湿が十分にできる基礎化粧品であれば、高価な美容液などのアイテムは必須ではありません。
紫外線対策
紫外線はUVAとUVBの二つの波長から成ります。
UVBは肌の表面にダメージを与え、日焼けの炎症による赤みや、日焼け後のしみや色素沈着をもたらします。
一方、UVAは肌の深くまで到達し、皮膚の中のコラーゲンやエラスチンをつくる線維芽細胞にダメージを与え、しわやたるみを引き起こします。
地表にふりそそぐ紫外線の9割はUVAといわれているため、しわ対策のためには曇りの日であっても日焼け止めはこまめに塗りましょう。
また、長時間屋外にいる場合は、日傘や帽子を有効に使用し、飲む日焼け止めを併用するのも良いでしょう。
まとめ
口もとは、目もと以上に見た目の年齢に影響します。
ほうれい線があるのとないのでは、10歳近く見た目年齢が変わります。
当院は、ほうれい線を始めとするしわ治療専門のクリニックです。
ほうれい線をたった1回の治療で、簡単に長期的に改善できるグロースファクター治療も数多くおこなっております。
しわだけでなく、自分の口もとがどうやったら若く見えるのかわからないという方も、メールでお写真を送っていただき、無料のカウンセリングをおこなうことも可能です。
口もとの老け見えでお悩みの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。