• ヒアルロン酸

ヒアルロン酸には種類がある|選び方のポイントと厳選5種の使い分け

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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種類 硬さ 用途
ボラックスXC 硬い 鼻筋、あごの形成
ボリューマXC やや硬い ・ほうれい線(深め)やゴルゴラインのしわ改善
・頬のこけ、こめかみのボリュームアップ
・中顔面のリフトアップ
ボリフトXC 標準 ・ほうれい線(浅め)やマリオネットラインのしわ改善
・額のボリュームアップ、しわ改善
ボルベラXC 柔らかい ・涙袋、唇の形成
・目の下のくぼみ改善
ボライトXC 非常に柔らかい ・小じわや肌質の改善
・首の横じわ改善

ヒアルロン酸治療が気になっているけど、種類が多すぎて違いがわからない・・・

「何が違うの?」「なんでこんなに値段に差があるの?」「高い方が良いの?」「安くても大丈夫?」

「このしわには1本で足りるの?」「どの種類を打てば綺麗になるの?」

実はヒアルロン酸選びのポイントはたった3つです。

  • 信頼できるメーカーを選ぶ
  • 希望部位に適した硬さを選ぶ
  • 信頼できるクリニックで受ける

当院では、信頼できるメーカーとして米アラガン社の「ジュビダームビスタバイクロスシリーズ」のヒアルロン酸を使用しています。

厚生労働省の認可が下りていて安全性が高く高品質、仕上がりも綺麗で言うことなしです。

自分がもしお客様で顔に打つなら、ジュビダーム一択です!

せっかく治療を受けるのであれば、この機会にぜひジュビダームシリーズのヒアルロン酸5種類についてその使い方や効果の違いを知っておき、最も綺麗になれるベストな1本に出会えるようにしましょう。

ヒアルロン酸の種類と適応部位

ジュビダームシリーズは製剤の硬さ(ヒアルロン酸の濃度)によって5種類に分かれています。

硬いものから順に以下があります。

  • ボラックスXC
  • ボリューマXC
  • ボリフトXC
  • ボルベラXC
  • ボライトXC

XCとは製剤に局所麻酔の成分が含まれていることを示し、注入の際の痛みを和らげる作用があります。

ボラックスXC(硬い)

ボラックスはジュビダームシリーズの中でも最も硬い製剤(ヒアルロン酸濃度25mg/ml)です。

骨格を補うように使用するイメージで、輪郭の形成に適しています。

効果の持続期間は18〜24ヶ月です。

鼻筋

鼻根や鼻背にボラックスを注入することで、鼻筋を通したり鼻の高さを出したりできます。

注入量の目安は0.2〜0.4ccです。



顎先に注入することで正面の輪郭(Vライン)をすっきり見せたり、横顔の鼻から顎先にかけてのライン(Eライン)を整え口元を垢抜けさせることができます。

注入量の目安は0.3〜1.0ccです。

ボリューマXC(やや硬い)

ボリューマはジュビダームシリーズの中では2番目に硬さがあります(ヒアルロン酸濃度20mg/ml)。

汎用性があり、当院では最もよく使用するヒアルロン酸です。

ボリュームの減少した部分を深部からしっかりと持ち上げる効果が高く、しわやくぼみに注入することでボリュームロスを効率よく補ってくれます。

効果の持続期間は18〜24ヶ月です。

ほうれい線(深い)

小鼻の脇のくぼみやほうれい線の上半分、深さのあるほうれい線への注入が適しています。

浅いほうれい線やほうれい線の下半分に対しては、もう一段階柔らかいボリフトがより自然になじみやすいです。

注入量の目安は両側のほうれい線で1.0〜2.0ccです。

ゴルゴライン

目頭の下から頬の中央にかけて出るしわや影のことを指し、この部分のボリュームロスが目立つ場合は、ボリューマを注入することでふっくらと皮膚が持ち上がりしわや影が改善します。

ただし、頬の靱帯の影響や、皮膚と深部組織が癒着することでゴルゴラインが出ている場合は、ヒアルロン酸での改善が難しいことがあります。

注入量の目安は両側で1.0cc前後です。

頬のこけ

頬のこけや頬骨下のくぼみに注入することでやつれた印象が改善し、凹凸のないなめらかな輪郭に仕上がります。

また、この部位に注入することでフェイスラインがすっきり見える効果もあります。

注入量の目安は両側で2.0〜4.0ccです。

こめかみ

こめかみの凹みに注入することで骨ばってゴツゴツした印象が改善し、女性らしい曲線的な輪郭に近づきます。

また、目元のリフトアップにもつながります。

注入量の目安は両側で2.0〜3.0ccです。

リフトアップ(中顔面リフト)

中顔面とよばれる目の下の頬のあたりや頬骨の直上に、数箇所杭を打つようにボリューマを少量注入することで、チークトップが引き上がり若々しくはつらつとした印象を与えます。

注入量の目安は両頬で1.0cc前後です。

ボリフトXC(標準)

ボリフトはジュビダームシリーズの中では中程度の硬さ(ヒアルロン酸濃度17.5mg/ml)の製剤です。

ボリューマと比べると皮膚を深部から持ち上げる力は劣りますが、浅いところに注入したときに皮膚になじみやすく自然に仕上がります。

効果の持続期間は12〜18ヶ月です。

ほうれい線(浅い)

浅いほうれい線やほうれい線の下半分に注入することで、ナチュラルにしわや影を改善できます。

また、深いほうれい線に対しては、しわの深部にはボリューマを注入して底上げし、浅い部分にはボリフトをなじませて仕上げるという理想的な注入方法も可能です。

注入量の目安は両側で1.0〜2.0ccです。

マリオネットライン

口角の下から下顎にかけて伸びるしわや影のことで、軽度の場合はボリフトの注入で改善が可能です。中等度以上であればボリューマが適している場合もあります。

また、マリオネットラインは頬全体のたるみが主な原因となって生じるため、重度の場合はヒアルロン酸治療単独では改善が難しく、糸リフトやフェイスリフトなどの引き上げ治療を併用する必要があります。

マリオネットラインへのボリフトの注入量の目安は両側で1.0〜2.0ccです。



額に注入することでつるんとなめらかな女性らしい輪郭にすることができ、しわの改善にもつながります。

額にはボリューマも適応になりますが、丸みを出すというより全体的に均一にハリを出したい場合や、眉上の凹みなど部分的に注入して形を調整したい場合は、ボリフトの方が凹凸なくなめらかに仕上がりやすいです。

注入量の目安は、しわ改善や眉上などの部分的な形の調整の場合は2.0cc前後、全体的に丸みを出したい場合は3.0cc以上必要になってきます。

ボルベラXC(柔らかい)

ボルベラはジュビダームシリーズの中では2番目に柔らかい製剤(ヒアルロン酸濃度15mg/ml)です。

目元や唇など、皮膚が薄く硬い製剤を注入すると凹凸が目立ってしまう部位に適しています。

効果の持続期間は9〜12ヶ月です。

涙袋

目の下のキワに少量注入し涙袋をつくることで、目が大きく見えたり可愛らしい印象の目元になります。

ただし、涙袋は注入しすぎると不自然に見えたり皮膚の負担になるため要注意です。

中には、目の下の小じわをカバーする目的で涙袋のヒアルロン酸注入を希望される方もいますが、注入によって皮膚に負担がかかりよけいに小じわを悪化させる原因にもなるため、当院ではお勧めしていません。

涙袋形成のための注入量の目安は両側で0.1〜0.3ccほどです。



唇に注入することでふっくらとした若々しく艶っぽい口元に仕上げられます。

注入の仕方を工夫することで、口角を上げて見せたり人中を短く見せたりすることも可能です。

唇の縦じわの軽減にもつながります。

ただし、唇は涙袋同様、注入後の仕上がりに見慣れてしまい追加注入に陥りやすい部位であるため、要注意です。

注入量の目安は上下で0.3〜1.0ccです。

目の下

目の下のくぼみに注入することでくまを目立たなくさせたり、疲れた印象を改善することができます。

ただし、目の下はヒアルロン酸が青く透けて見えたり(チンダル現象)凹凸が目立ちやすい部位であるため注意が必要です。

また、眼窩脂肪と呼ばれる目の下のふくらみが出ている場合は、ヒアルロン酸を注入することでそのふくらみがより強調されてしまう可能性もあるため、医師とよく相談して決めましょう。

目の下への注入量の目安は両側で0.2〜1.0ccです。

ボライトXC(非常に柔らかい)

ボライトはジュビダームシリーズの中で最も柔らかい製剤(ヒアルロン酸濃度12mg/ml)です。

皮膚の浅いところにもなじみやすく、皮膚の表面にうるおいやハリをもたらしキメを整え、小じわ肌質の改善効果をもたらします。

効果の持続期間は9ヶ月程度です。

ただし、ボライトは他のジュビダームシリーズと違って効果が出るまでに1〜2ヶ月ほどかかります。

小じわ・肌質改善

気になる部分に点状に注入することで、皮膚の水分量が上がりハリの向上や小じわや毛穴の改善につながります。

注入量の目安は両頬で1.0〜2.0cc、顔全体で2.0〜3.0ccです。

首のしわ

首の横じわに注入することで、しわが目立たなくなります。

ただし、一度の効果で物足りない場合は複数回の治療が必要になります。

注入量の目安は1.0〜2.0ccです。

当院がジュビダームビスタを選ぶ5つの理由

当院がアラガン社のジュビダームビスタのヒアルロン酸を選ぶ5つの理由です。

1. 厚生労働省の認可あり

厚生省の認可がおりているため、安全性が高く高品質のヒアルロン酸です。

認可外のものは効果の出方や持続期間が想定と異なったり、不純物が多くアレルギー反応やしこりのリスクが高いことや、注入した位置からずれる、変形するなど予想外のデメリットが生じる可能性があります。

2.少量で効果が出やすい

弾力性に優れ、皮膚の深い部分に注入しても潰れにくく少量でしっかりと皮膚を持ち上げる効果があります。

3.長期持続しやすい

バイクロス製法といって高分子のヒアルロン酸と低分子のヒアルロン酸が効率よく連結することで、吸収がゆっくりになり効果が長期間持続します。

4.位置がずれにくい

凝集性といって、注入したヒアルロン酸が一つにまとまりその場にとどまろうとする力が強いため、注入箇所からずれたり移動したりするリスクが低いです。

凝集性の低い認可外のヒアルロン酸や、ヒアルロン酸を薄めて使用しているクリニックも中にはあり、そういった場合時間経過とともにヒアルロン酸がずれたり下に流れたりする現象が稀に起こります。

5.むくみにくい

ヒアルロン酸は注入後に皮膚の中の水分を吸収し膨張する性質がありますが、ジュビダームビスタは膨張しにくいため不自然にむくむことなく、注入後も綺麗な仕上がりが続きます。

認可外のヒアルロン酸の中には、膨張しやすいものも多く、それが原因で注入後に注入箇所が不自然にむくんだり、その後も体調変化によって注入箇所が時々腫れるといったような現象が起こることがあります。

まとめ

ヒアルロン酸製剤は様々なメーカーで扱われており、多くの場合ヒアルロン酸の硬さ(濃度)によっていくつかの種類に分けられています。

当院で採用しているアラガン社のヒアルロン酸は5種類あり、種類ごとに適切な注入箇所や得られる効果、持続期間などに違いがあります。

できる限りわかりやすく説明したつもりですが、ざっと目を通してみても、自分にはどの種類が適していて、理想の効果を得るにはどのくらいの量が必要なのか、的確にはわからないと思います。

いろいろ調べて悩むのも良いかと思いますが、もし種類の選択に困るようであれば、お気軽に当院にご相談ください。

メールでの無料カウンセリングもおこなっておりますので、いつでもご連絡お待ちいたしております。

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