

著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
ドクター紹介はこちら
鏡に映った自分の笑顔を見て、ふと「なんだか老けて見える…」と感じたことはありませんか。
普段は気にならなかったのに、写真を見返したら、口元にくっきり現れたほうれい線が目についてしまい、ショックを受けた──そんな経験は、多くの方が一度はしているはずです。
「ほうれい線さえ薄くなれば、もっと若々しく見えるのに」
「ボトックスなら簡単に試しやすいって聞いたけど… 本当に大丈夫?」
──実は、ほうれい線へのボトックス注射は、適応や打ち方を間違えると、笑顔や口元の動きに思わぬ影響が出ることがあります。
- 笑顔が不自然になる
- 口が動かしづらくなる
- 鼻の下が伸びて老けて見えてしまう
といった、日常生活や見た目の印象に直結するリスクが潜んでいるのです。
この記事では、最大のデメリット3つを中心に、考えられる全てのリスクを徹底的に解説し、さらに「表情を損なわずに自然に改善する方法」までお伝えします。
「不自然な顔にならず、表情を維持しながらほうれい線を改善したい」──そんな方にこそ、最後まで読んでいただきたい内容です。
目次
ほうれい線ボトックスのデメリット3つ|表情がうまく動かせない!
1. 不自然な笑顔になる
口元の筋肉は、まるで精密な歯車のようにバランスを取って動いています。
ボトックスで特定の筋肉を抑えると、そのバランスが崩れ、
- 笑ったときに口角が上がり切らない
- 笑顔が左右非対称になる
- 表情が固く見える
といった変化が現れることがあります。
特に接客業や営業職など「笑顔が武器」の方には致命的になりかねません。
2. 口を動かしにくくなる
作用が口輪筋や周囲の筋肉に及ぶと、日常生活にも支障が出ることがあります。
- ストローが吸いづらい、麺を啜れない
- ペットボトルやコップから液体がこぼれやすい
- 唇を閉じにくく、よだれが出やすい
- リップクリームや口紅が塗りにくい
これらは一時的なものですが、数週間〜数か月続く場合もあり、不便さを感じる方も少なくありません。
3. 鼻の下(人中)が長く見える
上唇を持ち上げる筋肉が緩むことで、笑ったときだけでなく真顔の状態でも、鼻の下が間延びして見えることがあります。
顔のバランスが変わり、若さよりも老け感が強調されてしまうケースもあります。
その他のリスクやデメリットを全て挙げます
- 効果が一時的(約3〜4か月):
維持には定期的な注入が必要で、費用・通院の負担がかかります。 - 真顔の状態で見られるほうれい線には効果がない:
勘違いされる方も多いですが、ボトックスは動的なほうれい線(表情を動かしたときに現れるしわ)にのみ効果があります。
皮膚のたるみや脂肪の下垂、骨格が原因となる静的なほうれい線(真顔でも目立つ溝)は改善しません。 - 左右差が出やすい:
筋肉の付き方や注入後の拡散によって、表情の形が左右でうまく揃わない場合があります。 - 腫れや内出血:
一時的ですが、内出血(青あざ)が広がると数週間程度残ることもあります。 - アレルギーや過敏反応:
稀ですが、初回施術時は特に注意が必要です。
表情の動きを制限することなくほうれい線を改善する方法
もし「表情の不自然さや口元の不便さは避けたい」という場合、ボトックス以外の選択肢も検討できます。
①ヒアルロン酸注入|表情の制限はないが、笑うと膨らんで見えることも
皮膚の深部に透明なジェル状の製剤を入れ、ほうれい線の溝や凹みを物理的に持ち上げます。
- 表情筋の動きを抑えないため、笑顔や口元の機能に影響しない
- 即効性があり、注入直後から変化を実感できる
- ただし、笑ったときに注入部が膨らんで見えたり、肌表面の凹凸や不自然なしわが生じることも
②グロースファクター治療|自分の肌が再生するため、笑っても違和感ゼロ
肌の真皮層にグロースファクター(成長因子)を注入し、コラーゲンやエラスチンの再生を促します。
- 注入後、1〜6ヶ月かけてじわじわと自然にほうれい線が浅く目立たなくなる
- 自己組織の一部となり、表情に合わせてしなやかに動くため、笑ったときにも違和感・異物感がない
- 1回の注射のみで、効果が長期的に持続しやすく、将来的な老化の予防効果も期待できる
元の表情を保ったまま自然に肌になじむのは、圧倒的にグロースファクター
ボトックスは筋肉の動きを抑えることで効果を発揮しますが、その分、表情や口元の可動性に影響が出る可能性があります。
一方、グロースファクター治療は、自分の皮膚そのものを再生させる治療で、筋肉の動きには一切干渉しません。
成長因子が真皮層でコラーゲンやエラスチンの産生を促し、皮膚のハリと弾力を自然に向上させます。
そのため、笑顔や会話のときも皮膚がしなやかに動き、「動いたときの肌の馴染み方」が非常に自然です。
さらに、効果の持続期間が数年〜10年以上と長く、20年後・30年後の老化のスピードを遅らせ、将来的なほうれい線の予防にもつながります。
「笑ったときの自然さ」と「長期的な若々しさ」の両方を求める方には、非常に相性の良い治療法です。
まとめ|自然さと長期的な若々しさを両立させるために
ほうれい線のボトックス治療は、笑ったときだけ深くなるタイプのほうれい線には有効な場合がありますが、最大のデメリットとして
- 不自然な笑い方になる
- 口の動かしにくさ(ストローや麺が啜れない・飲み物が溢れる・よだれ)
- 鼻の下が長く老けて見える
といった表情や機能への影響があり、さらに効果は一時的で、真顔で目立つほうれい線には効果がありません。
もし「表情を制限せず、笑っても自然な肌の動き」を求めるなら、グロースファクター治療が最も相性の良い選択肢です。皮膚そのものを再生させ、長期的な若々しさと自然さを同時に叶えることができます。
当院はほうれい線治療を専門に行っており、患者様のご状態やご希望に応じて、不必要なボトックスは行わず、より適した治療をご提案いたします。
無料カウンセリングも実施しており、お寄せいただいたご相談メールには、本記事を執筆している院長の私が、すべて丁寧にご返信いたします。ほうれい線でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。