

著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「最近、笑うとしわが目立つ気がする…」
鏡を見るたび、ふと気になってしまう口元のライン。
笑顔を作るたびにできる“笑いじわ”なのか、それともこれが“ほうれい線”…?
どちらも口元にできるしわだけに、違いがよく分からずモヤモヤしますよね。
でも、実はこの二つのしわ、見た目は似ていても原因も対策が微妙に違うんです。
そして笑いじわが進行すると、やがて「ほうれい線」に変わる可能性も。
この記事では、そんな2種類の口元のしわの違いを専門的に分かりやすく解説しながら、それぞれに合ったケア方法や治療法までお伝えしていきます。
「これは笑いじわ? それとも、ほうれい線…?」
そんな疑問をすっきりさせたい方は、ぜひ最後までご覧になって今後の対策にお役立てください。
笑いじわとほうれい線の違い
笑いじわとほうれい線は、どちらも口元に現れるしわであり、見た目にもよく似ています。
しかし専門的に見ると、両者には明確な違いがある一方で、密接な関連性も存在します。
比較項目 | 笑いじわ | ほうれい線 |
---|---|---|
定義 | 笑ったときに一時的に現れる口元の折れ線。 | 小鼻の横から口角にかけて伸びるしわ。 |
発生部位 | 口角の外側、口の横、えくぼの付近など。 | 小鼻の横から口角にかけてのライン上。 |
原因 | 表情筋の動きによる皮膚の折れ。肌の弾力低下が影響。 | 皮膚のコラーゲン低下、脂肪の下垂、骨格の変化、表情筋の動き。 |
性質 | 初期は「動的」だが、進行すると「静的」にも変化。 | 「動的」+「静的」の要素をあわせ持つ。 |
進行性 | 表情の反復動作で折れ線が定着し無表情でも残るようになる。 | 年齢とともに進行し無表情でも目立つようになる。 |
変化 | 特定部位で定着すると「ほうれい線」となる。 | 笑いじわが同一ライン上で定着すると「ほうれい線」となる。 |
セルフケア | 定着の予防には保湿などのスキンケアが重要。 | 保湿・UVケアなどが予防に有効。ただしすでに目立っている場合の改善は難しい。 |
治療法 | ● ボトックス注射(表情筋の抑制) ● ほうれい線部分であればグロースファクターも適応可能 |
● グロースファクター治療(コラーゲン生成による根本改善) ● ヒアルロン酸注入(即効性のあるボリューム補填) ● ハイフや高周波(たるみの引き締めや予防) |
笑いじわは動的なしわ、ほうれい線は静的なしわ
まず、笑いじわとは、表情筋の動きによって一時的に現れる「動的なしわ」です。
具体的には、笑ったときに口角が上方や外側に引かれることでできる口元の折れ線のことを指します。
健康的な肌であれば、表情を元に戻せば折れ線も自然と消えるため、皮膚に跡が残ることはありません。
その一方、ほうれい線は、表情の有無に関わらず小鼻の脇から口角の横にかけて常に見られる「静的なしわ」の代表です。
原因として、皮膚のコラーゲンの減少、頬の脂肪の下垂、骨格の変化、表情筋の動きなどが複雑に関与し、加齢とともに目立ちやすくなります。
笑いじわはほうれい線に変化することがある
ほうれい線と笑いじわは、まったく別物というわけではありません。
実は、笑いじわが進行するとほうれい線へと変化することがあります。
もともとは笑ったときだけ現れていた笑いじわが、長年の反復動作や皮膚の弾力の低下により、徐々に元の状態に戻りにくくなり、やがて無表情のときにも皮膚の表面に跡が残るようになるのです。
こうして定着した笑いじわが、ちょうど小鼻の脇から口角の横にかけての“ほうれい線のライン上”にできた場合、それは単なる笑いじわではなく、「ほうれい線」と呼ばれるようになります。
一方で、笑いじわの位置がほうれい線と異なる場合(たとえば口の横にできるえくぼのような線や、口角に沿って入るくの字のしわなど)は、たとえそれが定着しても「ほうれい線」とは呼びません。
しわの進行と“動的・静的”の関係性
また、ほうれい線自体も「動的」と「静的」の要素をどちらも含むしわであるという点が特徴的です。
ほうれい線がまだ初期の段階では、笑ったときに深くなり表情が戻ると浅くなるため「動的」な要素が強く、進行すると無表情でもはっきりと目立つ「静的」な要素が主体となります。
これに対し笑いじわは、最初は完全に「動的」であり、長年の反復動作によって徐々に「静的」なしわへと変化していく性質を持っています。
笑いじわとほうれい線の対策法
それでは、このような違いや共通点のある笑いじわとほうれい線に関して、具体的にはどのような対策を取るべきでしょうか。
以下に、それぞれのセルフケア方法と美容医療における治療法を解説します。
笑いじわの対策法|定着前のセルフケアが重要
笑いじわは、初期のうちは表情を動かしたときだけに現れる「動的なしわ」ですが、これが「静的なしわ」として定着してしまうと治療が難しくなるため、早い段階からスキンケアで予防することが非常に重要です。
特に、保湿やUVケアに加え、レチノールやビタミンC誘導体などの成分を含むスキンケア製品の使用が、肌の新陳代謝活性に効果的です。
また、しわの定着を防ぐための予防的な治療として、ボトックスが選択肢にあがります。
これは表情筋の過剰な動きを一時的に抑えることで、笑いじわが皮膚の表面に刻まれるのを防ぐ方法ですが、多少なりとも笑いにくくなったり表情が不自然になるなどの副作用が生じうる点がデメリットです。
笑いじわが一度皮膚に刻まれてしまうと、治療は非常に難しくなります。
ただし、そのしわが「ほうれい線」と重なる位置にある場合、唯一グロースファクター治療が適応となることもあります。
ほうれい線の対策法|進行したら美容医療の併用が効果的
ほうれい線は皮膚のハリの低下、脂肪の下垂、骨格の変化、表情筋の動きなど、複合的な要因によって生じる「静的」なしわです。
まず、セルフケアとしては日常的な保湿や紫外線対策が基本となります。
皮膚の乾燥や紫外線ダメージはコラーゲンの分解を加速させるため、スキンケアの徹底が不可欠です。
また、すでに目立ってしまっているほうれい線を確実に改善するには、美容医療の力が必要となります。
特に有効なのが、グロースファクター治療です。
これはグロースファクターとよばれる物質が真皮層に直接作用して線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの再生を促進させる治療法で、数年以上の長期的な効果が期待できます。
他にも、ヒアルロン酸注入はほうれい線の溝を内側からふっくらと持ち上げる即効性のある治療法です。
効果の持続期間は数ヶ月〜2年ほどとやや限定的ではありますが、見た目の変化がすぐに得られることから人気の高い施術です。
まとめ
ほうれい線と笑いじわは、一見似ていても原因や性質、対策法がそれぞれ異なります。
笑いじわは表情筋の動きによって生じる「動的なしわ」であり、ほうれい線は加齢や構造変化によって定着する「静的なしわ」です。
笑いじわは早期予防がカギであり、進行するとほうれい線に変化することもあります。
進行したほうれい線や定着してしまった笑いじわはスキンケアだけでは改善が難しく、美容医療による治療が現実的な選択肢になります。
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