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ほうれい線は痩せると消える?悪化する?タイプ別に分かる本当の理由

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「痩せたら、ほうれい線が消えました」そんな声を見かける一方で、
「ダイエットしたら、逆にほうれい線が目立った」という意見も少なくありません。

実は、ほうれい線は、
痩せることで目立ちにくくなる人と、悪化する人がはっきりと分かれるしわです。

その違いを決めているのは体重の増減だけではなく、
頬の脂肪量・骨格・皮膚のハリといった“顔の構造”にあります。

この記事では、
「痩せるとほうれい線が消える」と言われる理由と、逆に悪化してしまう医学的な背景を、
ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科医の視点からわかりやすく解説します。

結論|ほうれい線は「痩せると薄くなる人」もいれば「悪化する人」もいる

ほうれい線は、単なる“しわ”ではありません。
脂肪・骨格・皮膚の質、そして表情の動きが重なって生じる、立体的な構造変化です。

そのため、同じように痩せても「目立たなくなる人」と「かえって強調される人」が存在します。

①薄くなりやすい|脂肪のボリューム過剰で“影”が出ているタイプ

比較的若い年代や、頬に脂肪がつきやすい方に多いのがこのタイプです。
頬の脂肪が前方・下方に移動することで、口元に影が落ち、その影がほうれい線として認識されます。

この場合、体重が減って頬の重みが軽くなると影が軽減し、ほうれい線が薄くなったように見えることがあります。
実際には線そのものが消えたわけではなく、「影のコントラストが減った状態」です。

▶︎[ほうれい線の影が目立つ原因と対策法をみる>

②悪化しやすい|痩せ型・頬こけ体質で“溝”が目立つタイプ

一方、もともと痩せ型で頬の脂肪が少ない方や、口元が出ている骨格の方では注意が必要です。
脂肪は骨格の凹凸をなだらかに見せる“クッション”の役割をしています。

痩せることでそのクッションが減ると、
頬と口元の高低差が強調され、ほうれい線が「溝」としてくっきり見えるようになります。

「体重は減ったのに、顔が老けた気がする」と感じる方の多くは、このタイプです。

▶︎[ほうれい線が目立ちやすい骨格の特徴をみる>

③さらに進む|乾燥・低栄養で“しわ”として刻まれるタイプ

無理なダイエットや急激な体重減少は、皮膚そのものにも大きな負担をかけます。
栄養不良や水分不足が続くと、コラーゲンやエラスチンの生成が低下し、皮膚のハリや弾力が失われます。

すると、ほうれい線は影や溝の段階を超え、
皮膚表面にしわとして刻まれ、元に戻りにくい状態へと進行してしまいます。

▶︎[影?溝?しわ?ほうれい線のタイプ分類を詳しくみる>

「痩せると消える」と感じる正体は“影の減少”

「痩せたらほうれい線が消えた」と感じるケースの多くは、
実際に線が消えたのではなく、見え方が変わったことによるものです。

頬の重みが減ると、ほうれい線の影は浅く見える

頬の脂肪は重力の影響を受けやすく、量が多いほど口元に影が落ちやすくなります。
体重減少によって脂肪量が適度に減ると、影の面積や濃さが軽減し、ほうれい線が目立ちにくくなります。

これは構造的な改善ではなく、あくまでも陰影の変化です。

▶︎[ダイエットでほうれい線は消える?その真相をみる>

むくみが落ちて輪郭が締まると、線より“印象”が変わる

ダイエット初期に起こる変化の多くは、脂肪減少よりもむくみの改善です。

フェイスラインがすっきりすると、顔全体の印象が引き締まり、
多少のほうれい線があっても若々しく垢抜けた印象を与えやすくなります。

この段階で「ほうれい線が消えた」と感じることも珍しくありません。

▶︎[顔がむくむとほうれい線が目立つ理由をみる>

ただし体重より重要なのは「頬の脂肪量と位置関係」

重要なのは体重の数字そのものではありません。
同じ減量でも、ほうれい線の見え方が変わりやすい人と、ほとんど変わらない人がいます。

ほうれい線への影響を左右するのは、
頬の脂肪がどれくらい、どの位置に存在し、体重の増減でどのくらい変動するかです。

▶︎[頬の脂肪とほうれい線の関係性をみる>

逆に、「痩せるとほうれい線が悪化」することもある3つの理由

ここで、特に注意したいのは、
「痩せれば顔も若返るはず」と安易に考えてダイエットを進めてしまうケースです。

顔は体と違い、痩せるほど老けて見えることも珍しくありません。

①脂肪の減少→骨格の凹凸(上顎骨・鼻翼基部)が露呈する

頬の脂肪は、骨格の凹凸を覆い隠す役割も担っています。

痩せることで脂肪が減ると、上顎骨の突出や鼻の横のくぼみが目立ち、
ほうれい線が立体的に浮き上がります。

特に痩せ型の方では、この変化が顕著に現れます。

▶︎[鼻の横のくぼみの原因と治療法をみる>

②痩せすぎ→皮膚が余る→たるみが進行

皮膚は急激なボリューム変化にすぐには適応できません。
短期間で体重を落とすと皮膚が余り、たるみや折れ癖が生じやすくなります。

その状態で表情の動きを繰り返すことで、
ほうれい線は「戻らない線」として定着しやすくなります。

▶︎[たるみを伴うほうれい線の治療法をみる>

③低栄養・乾燥→ハリ・弾力低下→しわが刻まれやすくなる

過度な食事制限は、皮膚の再生力・水分保持力を確実に低下させます。

タンパク質不足や慢性的な乾燥は、
ほうれい線を老化のしわへと進行させる大きな要因です。

▶︎[ほうれい線対策に有効な食事・栄養素をみる>
▶︎[乾燥肌だとほうれい線が目立つ理由をみる>

まとめ|「痩せれば消える」は正解ではない。鍵は“タイプの見極め”

ほうれい線は、痩せることで目立ちにくくなる場合もあります。
ただしそれは、脂肪のボリューム過剰による影タイプに限られます。

元々痩せ型の方や、頬こけしやすい方、乾燥やハリの低下がある方にとって、
無理なダイエットはほうれい線を悪化させるリスクの方が高いと言えるでしょう。

「痩せれば消えるかどうか」で迷ったときは、まず自分のほうれい線が
影なのか、溝なのか、しわなのかを見極めることが、最も確実な近道です。

当院はほうれい線治療を専門に行っており、メールでの無料カウンセリングも実施しております。
お寄せいただいたご相談メールには、本記事を執筆している院長の私がすべて丁寧にご返信いたします。

ほうれい線でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。