

著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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鏡を見たとき、ふと「なんとなく顔がたるんで、老けて見える気がする」と感じたことはありませんか。
大掛かりな手術に踏み切る勇気はないし、できれば切らない方法で自然にリフトアップしたい…。
それでいて、数か月で効果が消えてしまう施術では、手間もかかるしコスパも悪いよな…。
「一度の治療で、自然に若返り、それを長く保ちたい」──そんな切実な願いを抱いて治療法を検索している方は、実はとても多いのです。
けれど実は、今の美容医療において「切らないリフトアップ」で半永久的な効果を得ることは、残念ながらできません。
ハイフや糸リフトなど、人気の施術はいずれも一時的なもので、繰り返し通うことが前提となるのです。
ただし、ここで一つだけ例外があります。
それは、顔の老化やたるみの象徴でもある「ほうれい線」。
この部分に限っては、切らずに半永久的改善に近づける方法=グロースファクター治療という選択肢が存在するのです。
この記事では、代表的な切らないリフトアップ治療の特徴とその限界を整理しながら、なぜ「ほうれい線」だけはグロースファクターで根本的に改善できるのかを、専門クリニックの立場から丁寧に解説していきます。
「切らずに、自然に、そして長く若々しくありたい」──その願いを叶えるためのヒントを、ここから一緒に見つけていきましょう。
目次
切らないリフトアップの比較表|方法・効果・持続性の違い
まずは、「切らないリフトアップ」と呼ばれる施術にはどのような種類があり、それぞれどの程度効果が続くのかを一覧で整理してみましょう。
方法 |
主な効果 |
持続期間 |
ダウンタイム |
リスク |
費用目安 |
ハイフ(HIFU) |
SMAS層・皮下組織の引き締め |
数ヶ月〜半年 |
赤み・軽い腫れ |
リフト効果は一時的 |
5~10万円 |
糸リフト |
物理的な引き上げ+コラーゲン生成 |
数ヶ月〜1年 |
腫れ・痛み・違和感 |
引きつれ・凹凸・感染 |
15~30万円 |
ショッピングリフト |
コラーゲン生成による引き締め・肌質改善 |
数ヶ月~半年 |
腫れ・内出血 |
リフト効果はごくマイルド |
10~20万円 |
ヒアルロン酸リフト |
CK1/2/3注入で支柱形成 |
数ヶ月~1年 |
腫れ・内出血 |
血流障害・しこり(遅発y性結節) |
10~20万円 |
ボトックスリフト |
広頚筋の弛緩による輪郭改善 |
3~4か月 |
内出血 |
つっぱり・違和感 |
数万円〜 |
これらはいずれも美容医療として確立されており、一定の改善効果をもたらすものの、共通点として「必ず効果が時間と共に弱まる」という現実があります。
つまり、繰り返し施術を行わなければ維持はできず、「切らないで半永久的に若返る」という期待には直接応えられないのです。
切らないリフトアップの5つの代表治療とその特徴
次に、代表的な施術ごとの特徴やメリット・限界を詳しく見ていきます。
具体的にどのような効果が期待できるのかを理解することが大切です。
1. ハイフ(HIFU)
高密度超音波をSMAS層や皮下組織に照射し、熱の作用によってコラーゲンを収縮・再生させる施術です。
フェイスラインやあご下の引き締めには優れた効果を発揮しますが、そのピークは施術後数か月で訪れ、持続期間はおおよそ半年程度にとどまります。
さらに、ほうれい線のような構造的な「しわや溝」を浅くする力は乏しいため、一時的なリフトアップ感はあっても、根本的な若返りにはつながりにくいのが実情です。
▶︎【ハイフ(HIFU)の詳細をみる>】
2. 糸リフト(スレッドリフト)
トゲ付きの吸収糸を皮下に挿入し、物理的にたるみを持ち上げる施術です。
引き上げ効果は明確に実感しやすく、さらに糸が吸収される過程でコラーゲン生成も促進されます。
ただし、実際のリフトアップの実感は数ヶ月〜1年程度で消失し、施術直後の腫れや違和感、稀に感染などのリスクも考慮が必要です。
▶︎【糸リフトの詳細をみる>】
3. ショッピングリフト
髪の毛よりも細い吸収糸を多数挿入して、皮膚の内側からコラーゲンを増やし、肌全体のハリを改善する施術です。
いわゆる「引き上げ」というよりは「引き締め」がメインのため、軽度のたるみ予防や肌質改善に向いています。
効果は数ヶ月〜1年程度と短いため、定期的に受けることでたるみの予防につながります。
4. ヒアルロン酸リフト
頬上部の特定のポイント(CK1/2/3など)に少量のヒアルロン酸を注入することで、顔の靱帯や骨格的な支えを強化し、間接的にリフトアップをはかる方法です。
ごく自然な仕上がりが期待できますが、持続は数ヶ月〜1年程度であり、血流障害など重篤な副作用のリスクもゼロではありません。
また、過剰な追加注入を繰り返すことで「パンパンに膨らんだ不自然な顔」になりかねないため、医師の技術とデザイン力が重要です。
▶︎【ヒアルロン酸リフトの詳細をみる>】
5. ボトックスリフト(首・広頚筋ボトックス)
輪郭周りを下方向に引き下げる広頚筋にボトックスを打つことで、その張力を弱め、間接的にフェイスラインのたるみを改善する方法です。小顔効果や輪郭のシャープさを出すには有効ですが、効果は3〜4か月程度と短く、定期的な施術が必要となります。
▶︎【ボトックス治療の詳細をみる>】
切らないリフトアップは人気でも、満足度が意外と低い理由
ここまでの施術はいずれも有効ではあるものの、実際に「根本的な若返り」を望む方にとっては満足度が低いことも事実です。その理由を整理してみましょう。
①どれも効果は一時的で、続けないと元に戻る
まず1つ目は、どの施術も効果の持続が短期間で、持続性に乏しいことが挙げられます。
ハイフであれば数ヶ月〜半年、糸リフトであっても数ヶ月〜1年ほどで効果は弱まり、繰り返し施術が必要になります。
つまり「半永久的に続く若返り」とは程遠いのが現実です。
②輪郭は変えられても、しわやほうれい線は変えられない
2つ目は、切らないリフトアップ施術は輪郭をスッキリ見せる効果はあっても、顔の老化の象徴であるしわやほうれい線の改善には直結しにくいことです。
特にほうれい線は、骨格の変化・脂肪の下垂や減少・皮膚そのもののハリや弾力の低下などが重なって現れる構造的な「溝」であるため、単にたるみを「引き上げる」だけでは根本的に改善することはできません。
そのため、多くの方が「切らないリフトアップを受けて一時的にスッキリしたものの、時間が経つと元に戻り、思ったほど満足できなかった」と感じてしまいます。
「リフトアップしたのにまだ老けて見える」その原因はほうれい線
なぜ“切らないリフトアップ”で満足できないのか──。
それは、こうした施術では顔の老化の象徴である構造的なしわ、特にほうれい線を根本的に治すことができないからです。
ほうれい線は複数の要因が重なって生じる「溝」であるため、単にたるみを引っ張れば消えるものではありません。
「老けて見える」「疲れて見える」「たるんで下がって見える」──こうした印象を改善しようと、「切らないリフトアップ」を受けてみた。
ところが、フェイスラインや口元のもたつきはスッキリしたのに、一番気になっていたほうれい線はほとんど変わっていない!
これは美容医療の現場で非常に“よくある”ケースなのです。
さらに、このように施術直後に「輪郭がスッキリした、リフトアップした」と感じられた効果も、思った以上にあっという間に薄れ、一年経たずして結局元に戻ってしまうことがほとんどです。
しかし、この「切らずに半永久的に若返りたい」という願いを現実に近づける、例外的な方法が一つだけ存在します。
それが、ほうれい線をターゲットにしたグロースファクター治療です。
グロースファクター治療が選ばれる理由
ここからは、なぜグロースファクターが「切らないで長期的な改善」を実現できるのか、その具体的な理由を解説します。
皮膚そのものを若返らせる再生医療
グロースファクター治療は、成長因子を皮膚に注入し、コラーゲンやエラスチンの再生を促す施術です。
従来の「引き上げる」治療とは異なり、肌そのものを若返らせることができるため、見た目の変化が自然で、施術を受けたことを周囲に気づかれにくいのが特徴です。
皮膚のハリや弾力が向上することで、ほうれい線が内側から押し上げられるように改善していきます。
注射1回で長期的な効果
ハイフや糸リフトなどの切らない施術は、数か月〜1年程度で効果が薄れ、定期的な施術が必要になります。
一方、グロースファクターは皮膚そのものを再生させるため、1回の注射で数年〜10年以上と長期的な効果が得られるのが大きなメリットです。
繰り返しの施術やメンテナンスが不要で、「一度で済ませたい」という方に適しています。
改善だけでなく将来の予防につながる
グロースファクターは現在あるほうれい線を浅く目立たなくするだけでなく、皮膚の構造を強化し、今後新たに深いしわが刻まれるのを防ぐ「予防効果」も兼ね備えています。
笑ったときに残る「折れ癖」が付きにくくなり、将来的にほうれい線が深く定着しにくい肌質へと導いていくため、改善+予防の両方を同時に叶えられる数少ない治療法といえます。
まとめ|本当に満足できる「切らない若返り」を選ぶために
切らないリフトアップは、ハイフや糸リフト、ヒアルロン酸リフトなど多くの選択肢がありますが、いずれも効果は一時的であり、ほうれい線そのものの改善には直結しにくいという限界があります。
そのため「半永久的に若返りたい」という願望を満たすことは難しく、実際に施術を受けた方の中には「思ったほど満足できなかった」と感じるケースも少なくありません。
しかし、老化の象徴ともいえる「ほうれい線」に限っては、皮膚そのものを若返らせるというアプローチで、切らずに半永久的改善に近づけることが可能です。
グロースファクター注射は、真皮を再生させることで現在ある線を薄くし、さらに将来新たな折れ癖が刻まれることを防ぐ「改善+予防」を同時に実現できる唯一の治療法といえます。
「できれば一度で、自然に、長く若々しさを保ちたい」──そう願う方にとって、グロースファクターは切らない治療の中で最も合理的で満足度の高い選択肢となるでしょう。
当院はほうれい線治療を専門に行っており、患者様のご状態やご希望に応じて、最適な治療法をご提案いたします。
無料カウンセリングも実施しており、お寄せいただいたご相談メールには、本記事を執筆している院長の私がすべて丁寧にご返信いたします。ほうれい線でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。