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目の下のたるみはヒアルロン酸で治る?知られざるリスクと適応の真実

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
ドクター紹介はこちら

目の下のヒアルロン酸注入は、たるみやクマを魔法のように消し去る美容界の救世主…

と思いきや、実はリスクが潜んでいます。

たとえば、「チンダル現象」というヒアルロン酸が青白く透けて見える現象や、注入によって眼窩脂肪がさらに突出し、たるみが悪化するケースも。

一歩間違えると若返りどころか逆効果に!

そんな失敗を防ぐために、リスクを正しく理解し、信頼できるクリニックでの施術を選ぶことが何より重要です。

この記事では、ヒアルロン酸注入の効果と注意点を徹底解説します。

目の下のヒアルロン酸注入の効果

目元のヒアルロン酸注入は、たるみやくまを改善し、若々しく明るい印象を与える治療です。

特に目の下のくぼみにヒアルロン酸を注入することで、皮膚の凹凸が滑らかになり、疲れた印象が軽減します。

また、ヒアルロン酸が持つ保水効果が皮膚にハリをもたらし、小じわや肌質の改善にもつながります。

さらに、適量を適切な部位に注入することで、目元を自然にリフトアップさせ、はつらつとした美しさを引き立てる効果があります。

目の下のヒアルロン酸注入のリスクやデメリット

ヒアルロン酸注入は比較的安全性が高い治療とされていますが、目の下は皮膚が非常に薄く、重要な血管が集まるデリケートな部位であるため、特にリスクを伴います。

適切な技術で施術がおこなわれない場合、以下のようなトラブルが発生する恐れがあります。

チンダル現象

ヒアルロン酸を皮膚の浅い層に注入すると、光が透けて青白く見える「チンダル現象」が発生する場合があります。

特に目の下の皮膚は非常に薄く、この現象が起きやすい部位であるため、適切な深さや量での注入が必要です。

眼窩脂肪の突出の悪化

目の下のたるみやくまの原因となる眼窩脂肪(目の下の脂肪)がすでに突出している場合、ヒアルロン酸を注入すると脂肪がさらに押し出され、症状が悪化することがあります。

このような場合、外科的な治療が適応となるケースもあります。

血流障害(失明や皮膚壊死)

ヒアルロン酸が誤って血管内に注入されたり、血管を圧迫する量で注入されると、血流障害を引き起こす可能性があります。

重篤な場合、皮膚の壊死や炎症を引き起こすだけでなく、目の周辺では失明などの深刻な合併症をもたらすリスクもあります。

このリスクを防ぐためには、解剖学的知識を持つ経験豊富な医師による慎重な施術が不可欠です。

しこりや凹凸

ヒアルロン酸が皮膚になじまず、不均一に凝集することで、しこりや凹凸が形成されることがあります。

しこりや凹凸が目立つ場合、場合によってはヒアルロン酸の溶解剤(ヒアルロニダーゼ)での治療が必要になります。

原因としては、過剰な注入量や注入技術のミスがあげられます。

腫れやむくみ

注射後、腫れが生じる場合があります。

腫れ自体は通常数日で落ち着くことが多いですが、ヒアルロン酸には注入後皮膚内で膨張する性質があるため、1〜数週間にわたってむくみが生じることがあります。

特に目元は他の部位に比べてむくみが目立ちやすく、そのためダウンタイムが長く感じられる場合があります。

内出血

目の下は皮膚が非常に薄いため、注射により内出血が起こりやすい部位です。

通常、内出血は2週間程度で自然に消失しますが、その間は色味が目立つことがあるため、メイクなどでカバーが必要になることがあります。

効果の限界と持続期間

目の下のヒアルロン酸注入の効果は6〜12ヶ月程度で徐々に薄れていきます。

持続的な改善を目指す場合、定期的なメンテナンスが必要になるため、コストやダウンタイムの計画を立てる必要があります。

目の下のヒアルロン酸注入が適応な人とそうでない人

目の下のヒアルロン酸注入は、たるみやクマの改善に有効ですが、すべての人に適しているわけではありません。

特に目元の解剖学的な状態や症状の種類によって、適応の有無が大きく変わります。

ここでは、ヒアルロン酸治療が適応になる人と適応にならない人について解説します。

適応になる人

目の下のくぼみが目立つ人

目の下の脂肪が減少し、くぼみができている場合には、ヒアルロン酸を注入することで皮膚をふっくらと持ち上げ、はつらつとした若々しい目元を作ることができます。

目の下のたるみが軽度の人

目の下の皮膚のたるみが軽度の場合、適切な位置に適量のヒアルロン酸を注入することでリフトアップ効果が得られ、たるみの改善が期待できます。

全体的に肌のハリが不足している人

加齢による肌のハリの低下が主な原因の場合、非架橋のヒアルロン酸(例:ジュビダームハイドレート)を使用することで、しこりや凹凸ののリスクを回避しつつ、目元に自然なハリを与えることができます。

適応にならない人

眼窩脂肪の突出がある人

目元のたるみが、皮膚のハリや弾力低下ではなく、眼窩脂肪(目の下の脂肪)が前方に突出している場合、ヒアルロン酸注入は不適切です。

この場合、ヒアルロン酸を注入すると、脂肪の膨らみをさらに強調し、不自然な仕上がりやたるみの悪化につながる可能性があります。

こうしたケースでは、外科的に脂肪を除去する治療(下眼瞼脱脂など)が適応となります。

重度のたるみや皮膚の過剰な余りがある人

重度の皮膚のたるみや余剰皮膚が目立つ場合は、ヒアルロン酸だけでは十分な効果が得られません。

外科的なリフトアップ治療や余剰皮膚の除去が必要になることが多いです。

慢性的なむくみがある人

目元のむくみが日常的に見られる場合、ヒアルロン酸注入はむくみをさらに悪化させるリスクがあります。

特に、血流やリンパの流れが滞りやすい人には注意が必要です。

目元の皮膚が非常に薄い人

皮膚が極端に薄い場合、ヒアルロン酸を注入しても自然な仕上がりが得られない可能性があります。

特に「チンダル現象」と呼ばれるヒアルロン酸が青く透けて見える現象が起きるリスクが高いです。

まとめ

目の下のヒアルロン酸注入は、くぼみやたるみの改善、クマの解消など目元の若返りに効果的な治療法ですが、適応やリスクについての理解が必要です。

適切な施術をおこなえば、肌のハリやリフトアップ効果をもたらし、自然で明るい印象を与えることが可能です。

一方で、皮膚が薄くデリケートな目元には、チンダル現象や血流障害、むくみやしこりなどのリスクも伴います。

また、眼窩脂肪の突出や重度のたるみがある場合は、ヒアルロン酸注入が不適切であり、外科的治療が推奨されます。

施術を検討する際には、信頼できる医師との相談が不可欠です。

当院はほうれい線を始めとするしわの治療を専門におこなっており、目の下以外のヒアルロン酸注入についても豊富な経験を有しています。

お客様一人ひとりの状態やお悩みに合わせ、最適な治療プランをご提案し、安全かつ自然な仕上がりを目指しています。

メールでの無料カウンセリングもおこなっておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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