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ほうれい線のセルフケアは間違えると悪化する|正しい3つのケア方法

著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子

もしかして最近、鏡や電車の窓に映る自分の顔を見て、ほうれい線が出ていることに気づきましたか?

それとも、今までは疲れや体調のせいかなと見過ごしてきたほうれい線が、最近になっていよいよ本格化し、メイクでもカバーしきれないことに少し焦りを感じていませんか?

まだそこまで深いわけではないから、治療なんてせず、できればセルフケアでなんとか改善したいですよね。

あわよくば、2〜3年前くらいの状態にまで戻したいですよね。

残念ながらそれはできません。

セルフケアはあくまでもほうれい線の予防や、進行を遅らせるためにおこなうものです。

それどころか、間違ったセルフケアをおこなうとほうれい線は逆に悪化します。

今回はほうれい線の間違ったセルフケアと、正しいセルフケアの仕方をお答えします。

正しいセルフケアをおこなうことでほうれい線の進行を遅らせ、すでに出てしまっているほうれい線に対しては適切な治療をおこなう、それが大事です。

ほうれい線はセルフケアで悪化する?

ほうれい線に対して間違ったセルフケアをおこなうと、効果がないどころか悪化につながります。

顔の筋トレでしわが悪化する

口まわりの筋肉をよく動かすことでたるみを予防し、ほうれい線の改善をはかるトレーニングがありますが、これが原因でほうれい線が悪化することがあります。

その理由は、ほうれい線ができる原因は顔のたるみだけでなく、皮膚の老化や骨格の問題、笑い方のクセなど、複数の要因がからんで生じているからです。

皮膚の老化により皮膚の中のコラーゲンが低下し肌のハリや弾力が落ちている場合、口元の筋肉を過剰に動かすことでほうれい線の部分に負担がかかり、皮膚が折れ曲がりやすくなります。

顔の筋トレによりこの動作が続くことで、折れ曲がった皮膚の表面に跡が残るようになり、結果的にほうれい線が皮膚に刻まれてしまいます。

また、乾燥肌の方や、もともとの表情のクセで笑ったときにほうれい線がくっきりと目立つ方は、顔の筋トレを続けることにより皮膚にしわが刻まれる可能性が非常に高いです。

顔の筋トレはたるみの予防にはつながりますが、すでに出始めているほうれい線を改善する効果は期待できず、逆に悪化させる可能性もあるため、やりすぎには注意しましょう。

顔のマッサージでたるみやしみが悪化する

市販の美顔器や顔のマッサージ、フェイシャルエステなどで、たるみが悪化したりしみや肝斑の原因につながる可能性があります。

これは、皮膚を伸展させたり過剰な圧をかけることで、皮膚の中のコラーゲンやエラスチンの組織が壊れるだけでなく、皮膚と筋肉の結合がゆるんだり、皮膚を骨に固定している靱帯が伸びてしまうことが原因です。

また、皮膚を擦ることにより、皮膚が乾燥し小じわの原因になったり、肝斑や色素沈着を引き起こす可能性もあります。

そのため、顔のマッサージはごく軽く、血流やリンパの流れをうながす程度のものにしましょう。

ほうれい線の正しいセルフケア方法

自分で簡単にできるほうれい線の正しいケア方法を紹介します。

保湿

最もシンプルですが実は一番重要で、意外と十分にできている方が少ないのが保湿です。

皮膚の乾燥が進むと、小じわの原因になったり、ほうれい線が皮膚の表面に刻まれやすくなります。

スキンケアは順番が大事

保湿を十分におこなうには、スキンケアの順番が大事です。

洗顔後は、化粧水で水分を補い、乳液で油分のバランスを整え、クリームで蓋をする、この順番を必ず守るようにしましょう。

保湿がしっかりとできる基礎化粧品であれば、美容成分が多く配合された美容液や専用のクリームは必要ではありません。

紫外線対策

紫外線はほうれい線だけでなく、あらゆるしわ、しみ、たるみの大敵です。

適度な紫外線はビタミンD合成に必要で、不足すると骨粗しょう症の原因ともなりますが、通常の日常生活をする上で紫外線の照射量が不足することはほとんどありません。

長時間屋外に出るときは帽子や日傘やサングラスなどで遮光し、日焼け止めをこまめに使用するようにしましょう。

肌老化の原因となる紫外線は屋内にも降り注ぐ

紫外線は、肌に赤みや色素沈着をもたらす紫外線B波(UVB)と、しわやたるみなど肌老化の原因となる紫外線A波(UVA)の2種類があります。

このうち紫外線A波(UVA)は、冬場や天候の悪い日でも多く降り注ぎ、窓ガラスを通過して屋内にも到達するため、日焼け止めの使用は日々怠らないようにしましょう。

生活習慣の見直し

ほうれい線の原因となる皮膚の老化は、生活習慣を見直すことで予防できます。

食生活の改善|高タンパク・低糖質・ビタミン摂取

皮膚の老化を予防につながる食生活のポイントは以下の3つです。

・タンパク質を十分に摂る
皮膚のハリや弾力を保つために必要なコラーゲンやエラスチンはタンパク質から作られます。


・ビタミンやミネラルを十分に摂る
特にビタミンB・C・Eは皮膚の健康を維持する上で重要です。
ミネラルは特にカルシウムが皮膚の水分保持やターンオーバーを維持する上で重要です。


・糖質を摂りすぎない
糖質を過剰に摂取するとAGEs(糖化最終生成物)いう物質がつくられ、これを糖化といいます。
AGEsが皮膚に沈着すると、しみや黄ぐすみのほか、皮膚のコラーゲンを破壊ししわやたるみの原因となります。
また、糖質が代謝される際にビタミンB群が消費されるため、ビタミン不足による肌荒れや肌の老化が生じやすくなります。

十分な睡眠|肌修復のゴールデンタイムは入眠後3〜4時間

睡眠を十分にとることで成長ホルモンが分泌され、日中に受けた皮膚のダメージの修復にはたらきます。
そのため睡眠不足が続くと皮膚のダメージが蓄積されいていき、しわやたるみの原因となります。
成長ホルモンが分泌されるピークは入眠後3〜4時間であるとされているため、睡眠の前半は特にしっかりと深く寝るようにしましょう。

ストレスが肌老化の原因となる

ストレスを受けるとコルチゾールというホルモンが分泌され、皮膚のバリア機能の低下をもたらし肌荒れや乾燥を引き起こしたり、皮膚のコラーゲン量を減少させて肌老化の原因となることが知られています。
適度な運動や趣味の時間を確保するなど適度に心身のリラックスをはかりましょう。

まとめ

ほうれい線に対して間違ったセルフケアをおこなうと、効果が得られないどころかほうれい線の悪化につながります。

また、セルフケアはほうれい線を改善する効果は期待できず、あくまでもほうれい線の予防や、進行を遅らせる目的でおこなうものです。

正しいセルフケアでほうれい線の進行を遅らせ、同時にすでに出てしまっているほうれい線の症状に対しては適切な治療をおこなう、それが今後長年にわたりほうれい線と付き合う上で重要なポイントです。

当院はほうれい線治療を専門におこなっているクリニックです。

メールでの無料カウンセリングもおこなっておりますので、ほうれい線が気になり始めた方は、いつでもお気軽にご相談ください。

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