
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「なんだか…ほうれい線、深くなってない?」
ふと鏡を見たときに目に入る、口元のしわ。メイクで隠しているつもりでも、笑った後や疲れているときに目立ってしまう。そんな経験はありませんか?
「寝不足かな」「年齢のせいかな」と思いつつ、最近ストレスが多いせいではないかと気になっている方もいるかもしれません。
ストレスが続くと、睡眠不足や肌の乾燥などを通じて、ほうれい線が目立って見えることがあります。ただし、ストレスだけが原因で深い溝ができるとは限りません。また、ストレスを解消すればすべてのほうれい線が消えるわけでもありません。
東京リンクルクリニックは、ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科です。実際の診療でも「疲れた日に急に目立つようになった」というご相談を受けることがあります。
この記事では、ストレスとほうれい線の関係、疲れた日に目立つ理由、今日からできる改善方法、セルフケアだけでは改善しにくい場合の治療について解説します。
この記事を読んでわかること
- ストレスでほうれい線が深く見えることはあるのか
- 疲れた日だけ目立つ場合と、常に溝がある場合の違い
- ストレス解消やセルフケアで改善が期待できる範囲
- セルフケアで改善しない場合の治療の考え方
ほうれい線が気になっている方へ
ストレスや疲れで一時的に目立っているのか、すでに皮膚に溝ができているのかによって、適した対策は異なります。お写真をもとに、治療が必要かどうかも含めてご相談いただけます。
ストレスでほうれい線は深くなる?

ストレスが続くことで、ほうれい線が以前より目立って見えることはあります。しかし、ストレスが直接ほうれい線の深い溝をつくるとまでは言い切れません。
ほうれい線は、皮膚のハリの低下、頬の脂肪の位置、骨格、表情による皮膚の動きなど、複数の要因によって目立ちます。ストレスは、そのうち肌の状態や生活習慣に間接的な影響を与える可能性があります。
たとえば、忙しい日が続いて睡眠が不足したり、肌が乾燥したりすると、口元の細かな線や影が普段より気になることがあります。
一方、真顔でも常に深い溝がある場合は、ストレスを軽減するだけで溝そのものをなくすことは難しいと考えられます。
疲れるとほうれい線が目立つ3つの理由
睡眠不足や生活リズムの乱れ

ストレスが続くと、寝つきが悪くなったり睡眠時間が短くなったりすることがあります。睡眠不足は肌のコンディションにも影響するため、疲れた日の顔がいつもよりしぼんだように感じられることがあります。
ただし、睡眠不足によって一晩でほうれい線の構造が大きく変わるわけではありません。日によって目立ち方が変わる場合は、まず睡眠や肌の状態を振り返ってみましょう。
乾燥による肌表面の変化

ストレスと皮膚のバリア機能には関連があることが研究されています。肌が乾燥すると、細かなシワや表面の質感が強調され、ほうれい線周囲が目立つことがあります。
乾燥が関係している場合、保湿によって肌表面の見え方が改善する可能性はあります。ただし、保湿だけで頬のたるみや深い溝を解消できるわけではありません。
食いしばりや表情の緊張

緊張すると、無意識に歯を食いしばったり、口元に力が入ったりする方もいます。こうした表情の癖によって、ほうれい線の見え方が変わることはあります。
また、笑うなどの表情の動きが繰り返されることで、溝の表面に細かな線が刻まれる場合があります。当院ではこのような変化を「折れ癖」と呼んでいます。
ただし、食いしばりや筋肉の緊張がほうれい線の主な原因であるとは限らず、筋肉をほぐすだけで深い溝が消えるわけではありません。
ストレスを解消すればほうれい線は元に戻る?

乾燥や疲労に伴って一時的に目立っている部分は、生活習慣や肌の状態が整うことで目立ちにくくなる可能性があります。
一方、以前から真顔でも見える深い溝や、頬のたるみ・骨格的なくぼみによる影は、ストレス解消だけで元に戻るとは考えにくいものです。
「昨日より目立つ」と「以前より溝が深くなった」は、同じように感じても原因が異なることがあります。日々の変化だけで判断せず、同じ照明・角度・表情で写真を比べると、見え方の違いを確認しやすくなります。
ストレスで目立つほうれい線を改善するセルフケア
まずはストレスを軽減し、肌の状態を整えることから始めましょう。セルフケアは肌の健康維持には役立ちますが、すでにできた深いほうれい線を消す方法ではありません。
睡眠と休息を優先する

ストレスによる生活リズムの乱れを整えるためには、リラックスできる時間を意識的に確保することが大切です。
十分な睡眠、無理のない運動、深呼吸など、自分に合った方法で心身を休ませましょう。入浴などで気分を切り替えることも一つの方法です。
栄養バランスのよい食事を心がける

肌の健康を維持するには、特定の食品だけに頼らず、たんぱく質、ビタミン、脂質などをバランスよく摂ることが基本です。
ビタミンCを含む野菜や果物、魚、大豆製品などを普段の食事に取り入れるのはよい方法ですが、これらを食べるだけでほうれい線が消えるわけではありません。
表情筋の緊張を意識し、強いマッサージは避ける

食いしばりに気づいたときは、上下の歯を離し、口元の力を抜くことを意識してみましょう。
一方、顔を大きく動かすトレーニングやマッサージによって、ほうれい線が改善するという十分な根拠はありません。強くこすったり、皮膚を繰り返し引っ張ったりすることは避けてください。
▶︎[顔の筋トレの効果と注意点を見る>]
▶︎[顔のマッサージで注意したいことを見る>]
保湿と紫外線対策を続ける

肌が乾燥している場合は、保湿剤を使い、洗顔時の摩擦を避けることが大切です。セラミドやグリセリン、ヒアルロン酸などを配合した保湿剤も選択肢になります。
また、紫外線は長期的な皮膚老化に関係するため、日焼け止めなどによる日常的な対策も重要です。
▶︎[肌タイプに合ったスキンケアを見る>]
▶︎[紫外線対策と日焼け止めの選び方を見る>]
セルフケアで改善しないほうれい線にはどんな治療がある?

生活習慣を整えてもほうれい線が気になる場合は、ストレスとは別に、皮膚の溝や頬のたるみ、骨格的なくぼみなどが関係している可能性があります。
治療は「ストレスが原因だから」という理由ではなく、実際に何がほうれい線を目立たせているかによって選びます。
グロースファクター治療|皮膚の溝が気になる場合
当院では、ほうれい線の溝に対してグロースファクター治療を行っています。皮膚のハリや厚みの変化を促し、溝を徐々に浅くすることを目指す治療です。
効果は施術後1〜6か月ほどかけて現れることが多く、長期間持続する場合があります。ただし、効果には個人差があり、しこりや過剰な組織増生、凹凸などのリスクもあります。
頬のたるみを引き上げたり、骨格のくぼみを直接補ったりする治療ではありません。
ヒアルロン酸注入|くぼみや深い溝を補う場合

ヒアルロン酸は、くぼみや深い溝にボリュームを補い、比較的早く見た目を変えられる治療です。一方、浅い折れ癖の改善には限界があります。
注入量や部位によっては不自然な膨らみが生じることがあり、まれに血管閉塞による皮膚壊死や視覚障害などの重い合併症も起こり得ます。
ハイフ・高周波治療|軽度のたるみが関係する場合

ハイフ(HIFU)や高周波(RF)は、熱エネルギーを利用して皮膚や皮下組織の引き締めを目指す治療です。軽度のたるみがほうれい線を強調している場合には、選択肢になることがあります。
ただし、すでに形成された深い溝を直接なくす治療ではありません。赤み、腫れ、熱傷などのリスクがあり、機器や施術条件によって注意点も異なります。
実際の診療では「疲れた日だけ目立つか」を確認します

「ストレスでほうれい線が深くなった気がする」という方でも、実際には複数の状態が考えられます。
たとえば、疲れた日の夕方だけ口元の影が気になる方と、朝から真顔でもはっきりした溝がある方では、適した対策が同じとは限りません。
当院では、正面の真顔だけでなく、左右斜めや笑顔での見え方も確認し、皮膚の溝が中心なのか、頬の位置や骨格的なくぼみによる影が強いのかを考えます。
ストレスを減らすことは大切ですが、ほうれい線が目立つ原因をすべてストレスに結びつけないことも大切です。
よくある質問

ストレスだけで急にほうれい線ができることはありますか?
ストレスそのものが短期間で深い溝を形成するとは限りません。睡眠不足や乾燥などが重なると、以前からあった線や影が急に目立ったように感じることがあります。
疲れるとほうれい線が濃くなるのはなぜですか?
肌の乾燥や睡眠不足、表情の変化などが関係している可能性があります。ただし、原因は一つとは限らず、照明や顔の向きによっても見え方は変わります。
十分に眠ればほうれい線は消えますか?
睡眠不足に伴う肌のコンディションが改善すれば、見た目が変わることはあります。しかし、すでに形成された深い溝や骨格的なくぼみが睡眠だけで消えるわけではありません。
ストレスによるほうれい線にマッサージは効きますか?
リラックスのために軽く触れることはあっても、マッサージでほうれい線の深い溝が改善するという十分な根拠はありません。強い摩擦や皮膚を引っ張る行為は避けましょう。
まとめ

ストレスが続くと、睡眠や肌の状態、表情の緊張などを通じて、ほうれい線が目立って見えることがあります。
まずは休息や保湿などのセルフケアを取り入れましょう。ただし、真顔でも残る深い溝や、たるみ・骨格による影は、ストレス解消だけでは改善しない場合があります。
気になる状態が続く場合は、ほうれい線の原因を確認した上で、自分に合った対策を考えることが大切です。








