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ほうれい線を消す方法は?自力ケアと美容医療を専門院の医師が解説

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
ドクター紹介はこちら

鏡をのぞいたとき、口元にうっすら刻まれたほうれい線を見て、「あれ、こんなに目立っていたっけ?」と感じたことはありませんか。

ほうれい線を消す方法を調べると、メイク、クリーム、マッサージ、表情筋トレーニング、美顔器から、ヒアルロン酸、グロースファクター、ハイフ、糸リフトなどの美容医療まで、たくさんの方法が出てきます。

実は、ほうれい線を目立たなくする方法には多くの選択肢がありますが、それぞれ変えられるものが違います。

メイクで一時的に影を飛ばすこと、クリームで乾燥した肌を整えること、皮膚に形成された溝そのものを改善することは同じではありません。また、頬の下垂によって生じた影を引き上げる治療と、鼻横の骨格的なくぼみにアプローチする治療も目的が異なります。

東京リンクルクリニックは、ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科です。

当院では、ほうれい線を一本の線として見るのではなく、まず皮膚に形成された「溝」と、頬や鼻横などとの高低差によって生じる「影」を分けて確認しています。

診療でも、「高価なクリームを使っているのに消えません」「マッサージも美顔器も続けたのに変わりません」「ハイフを受けたのに線が残っています」とご相談いただくことがあります。

そのような方を診察すると、行った方法がまったく無意味だったのではなく、変えたいほうれい線と、その方法がアプローチできる部分が合っていなかったということは珍しくありません。

今すぐ少しでも目立たなくしたいのか。それとも、すでに形成された溝や構造的な影を改善したいのか。

この記事では、自宅でできる方法から美容医療まで、「ほうれい線を消す」と言われている方法をまとめながら、何ができて、何ができないのかをほうれい線治療専門の医師が解説します。

この記事を読んでわかること

  • ほうれい線を「消す」方法は目的によって異なる
  • メイクやクリームなど自力ケアでできること・できないこと
  • ほうれい線の「溝」と「影」の違い
  • ヒアルロン酸・グロースファクター・リフトアップ治療の違い
  • 自分のほうれい線に合った方法を選ぶ考え方

「自分の場合は、何をすればほうれい線が改善するの?」

ほうれい線は、同じように見えても原因や適した治療が異なります。東京リンクルクリニックでは、ほうれい線についてのご相談を受け付けています。

ご相談には院長が一通ずつご返信しています。

ほうれい線について相談する>

ほうれい線を消す方法は目的によって異なる

「ほうれい線を消したい」といっても、実際に求めている変化は人によって違います。

大きく分けると、次の3つがあります。

目的 主な方法 できること
一時的に見えにくくしたい メイク・保湿など 影や肌表面の見え方を整える
皮膚に形成された溝を改善したい 皮膚への注入治療など 溝を浅く目立ちにくくする
構造的な影を弱くしたい グロースファクター・ヒアルロン酸・リフトアップ治療など 原因に応じて影を目立ちにくくする

ほうれい線は、笑ったときに皮膚が折れ曲がる場所です。年齢や紫外線などによって皮膚のハリや弾力が低下すると、真顔に戻っても折れた部分が戻りにくくなり、やがて皮膚に構造的な「溝」が形成されます。

さらに、長年の表情筋の動きによって、溝の表面には細かな「折れ癖」が刻まれていることがあります。

一方、実際には皮膚がそれほど深くへこんでいなくても、鼻横の骨格的なくぼみ、頬の厚みや下垂などによって高低差ができると構造的な影が生じ、ほうれい線が深く見えることがあります。

また、くすみや色むら、毛穴、小じわなどによって同じ場所が暗く見える光学的な影もあります。

つまり、「ほうれい線」という一本の線の中に、溝と影が重なっていることがあるのです。

近年の解剖学的な報告でも、ほうれい線には鼻横のボリューム不足、軟部組織の下垂、筋肉の動きによる折れ込みなど、異なる要因が関係すると整理されています。

そのため、「ほうれい線にはこの治療が一番」と一律に決めるのではなく、まず何が目立っているのかを見分けることが大切です。

▶︎[ほうれい線ができる原因を詳しく見る>
▶︎[ほうれい線の影が目立つ理由を見る>
▶︎[ほうれい線の折れ癖について詳しく見る>

参考文献:Hong GW, et al. Anatomical Considerations and Technique for Nasolabial Fold Thread Lifting. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2025;13(10):e7150. PubMed

ほうれい線は自力で消せるのか

「できれば美容医療を受けず、自力でほうれい線を消したい」と考える方は多いと思います。

セルフケアにも意味はあります。

ただし、一時的に目立ちにくくすることと、すでに形成された溝や構造的な影を改善することは分けて考える必要があります。

メイク|影を一時的に見えにくくする

今すぐほうれい線を目立ちにくくしたい場合、最も即効性があるのはメイクです。

ほうれい線が濃く見える理由の一つは影です。そのため、ハイライトやコンシーラーで暗く見える部分を明るくすると、線そのものが浅くなったように見せることができます。

特に、皮膚の溝よりも光の当たり方による影が強い方では、見た目の変化を感じやすいことがあります。

一方で、厚くファンデーションを重ねると、時間の経過とともに溝へ入り込み、かえって線が目立つこともあります。

メイクはほうれい線そのものを治す方法ではありませんが、「今日だけ目立たなくしたい」という目的には非常に現実的な方法です。

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▶︎[ファンデーションがほうれい線にたまるときの対策を見る>

クリーム・スキンケア|乾燥による小じわは整えられても深い溝は消せない

「ほうれい線専用のクリームを塗れば消えるのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。

保湿クリームには、乾燥した角層へ水分や油分を補い、肌表面をなめらかに整える役割があります。

乾燥すると細かな小じわや肌表面の凹凸が目立ちやすくなるため、保湿によってほうれい線周辺が多少なめらかに見えることはあります。

しかし、クリームを塗るだけで、すでに皮膚に形成された深いほうれい線の溝や、骨格・頬の下垂によって生じる構造的な影を消すことは難しいと考えられます。

ほうれい線用の化粧品を選ぶ場合も、「ほうれい線そのものを埋める」というより、乾燥やハリ不足など肌表面の状態を整える目的で考えるとよいでしょう。

また、紫外線は長期的に皮膚の光老化を進め、コラーゲンの変化やしわ、弾力低下に関係します。そのため、日焼け止めを含めた紫外線対策は、将来の皮膚老化を抑えるための基本です。

レチノールなどのレチノイドもよく知られています。特に医薬品のトレチノインについては、光老化による細かいしわや粗いしわを改善したという複数のランダム化比較試験があります。

ただし、これは皮膚全体の光老化や細かな表面のしわに対する効果であり、鼻横から口元へ続く構造的なほうれい線の溝を外用だけで消せるという意味ではありません。

クリームやスキンケアは、「形成された溝を消す治療」というより、肌の状態を整え、これ以上の皮膚老化をできるだけ抑えるためのケアと考えるとよいでしょう。

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▶︎[ほうれい線に使われる化粧品・美容成分を見る>
▶︎[紫外線による肌老化を防ぐ方法を見る>

参考文献:Hernandez-Perez E, et al. Tretinoin for Photodamaged Facial Skin: Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. 2025. PubMed

マッサージ・ツボ押し|むくみなどで見え方が変わることはある

フェイスマッサージやツボ押しは、自宅で簡単にできるため人気があります。

マッサージによって血流などが変化し、むくみが軽減することで、一時的に顔がすっきり見えることはあります。

ただし、マッサージによって一度形成されたほうれい線の溝がなくなるわけではありません。

診療でも、「毎日かなり強くマッサージしているのに消えません」とお話しされる方がいらっしゃいます。

そのような場合、努力が足りないのではなく、そもそも目立っているものが皮膚に形成された溝や構造的な影であれば、マッサージでは変えにくいのです。

また、強い力で繰り返しこする必要はありません。セルフケアを行う場合も、皮膚へ過度な摩擦を加えないことが大切です。

▶︎[ほうれい線マッサージの効果と限界を見る>
▶︎[ほうれい線のツボ押しでできることを見る>

表情筋トレーニング|ほうれい線を消す効果は確立していない

「表情筋を鍛えれば頬が引き上がり、ほうれい線が消えるのでは?」と考える方も多いでしょう。

顔の筋肉を意識して動かすこと自体はできます。

一方で、顔の見た目は筋肉だけで決まるものではありません。皮膚、脂肪、支持組織、骨格なども関係しています。

2025年に発表されたシステマティックレビューでは、顔の運動や筋機能訓練、マッサージなどによって頬やフェイスラインなど一部の部位に変化がみられた研究はありましたが、研究数や対象者数が少なく、方法も統一されていないため、美容効果を確立できるほど十分な根拠はまだないと結論づけられています。

特に、すでに皮膚に形成されたほうれい線の溝を、表情筋トレーニングだけで消せるとは考えにくいでしょう。

また、ほうれい線は表情によって繰り返し皮膚が折れ曲がる場所でもあります。大きな表情を過剰に繰り返せばよいという単純なものではありません。

▶︎[表情筋トレーニングが逆効果になる場合を見る>

参考文献:Seraj SS, et al. Efficacy of Conservative Techniques for Mechanical Facial Rejuvenation: A Systematic Review. Aesthet Surg J Open Forum. 2025;7:ojaf144. PubMed

美顔器|肌のハリ感と深い溝の改善は分けて考える

EMS、RF、高周波、超音波などを使った家庭用美顔器もあります。

使用後に肌が引き締まったように感じたり、肌のハリ感が変わったりすることはありますが、家庭用機器は医療機器とは出力も目的も異なります。

美顔器を使った後に顔がすっきり見えることと、皮膚に形成されたほうれい線の溝が改善したことは同じではありません。

美容目的で使用すること自体を否定する必要はありませんが、「これを続ければ深いほうれい線が消える」と期待しすぎないことが大切です。

▶︎[美顔ローラーでほうれい線は変わるのかを見る>

生活習慣|今ある溝を消すより将来の肌を守る

睡眠、食事、禁煙、紫外線対策なども、長期的に肌を良好な状態へ保つためには重要です。

ただし、「この食品を食べればほうれい線が消える」「睡眠時間を増やせば形成された溝が元に戻る」というものではありません。

生活習慣の役割は、今ある深いほうれい線を直接消すことよりも、皮膚老化を進める要因をできるだけ減らすことにあります。

▶︎[ほうれい線と食生活の関係を見る>
▶︎[喫煙が肌老化に与える影響を見る>

美容医療でほうれい線を改善する方法

ほうれい線の美容医療

セルフケアでは変えにくい溝や構造的な影を改善したい場合は、美容医療が選択肢になります。

ここで大切なのは、「どの治療が一番強いか」ではありません。

自分が改善したいほうれい線に、その治療が届いているかどうかです。

溝が主体の場合|皮膚への治療

真顔でも皮膚に線が残り、角度や照明を変えても同じ場所に凹みが確認できる場合は、皮膚に形成された溝が目立っている可能性があります。

このような溝は、頬を引き上げただけでは残ることがあります。

当院では、溝が主体となるほうれい線に対して、グロースファクター治療を行っています。

グロースファクター

グロースファクターは、ヒアルロン酸のようにボリュームで線を直接埋める治療ではありません。

皮膚の真皮へアプローチし、コラーゲンなどの産生を促すことで、皮膚のハリや弾力、溝の改善を目指します。

効果は施術直後に完成するのではなく、一般に1〜6か月ほどかけて徐々に現れていきます。

そのため、皮膚そのものに形成された溝を自然に浅くしていきたい方では選択肢になります。

一方、鼻横の骨格的なくぼみそのものや、頬の下垂によってできている構造的な影を直接変える治療ではありません。ただし、皮膚のハリや厚み、併存する溝が改善することで、構造的な影もある程度目立ちにくくなることがあります。

また、長年の表情筋の動きによって溝の表面に刻まれた折れ癖についても改善が期待できることはありますが、深く刻まれたものが完全になくなるとは限りません。

▶︎[ほうれい線のグロースファクター治療を詳しく見る>

鼻横の骨格的なくぼみによる影|グロースファクター・ヒアルロン酸など

鼻の横が骨格的にくぼんでいると、鼻翼基部からほうれい線へかけて高低差が生まれ、影が強く見えることがあります。

これは皮膚表面の溝だけの問題ではなく、より深い部分の立体構造によってできている構造的な影です。

このような鼻横のくぼみがある場合でも、グロースファクターによって皮膚のハリや厚み、併存する溝が改善することで、くぼみから続く影がある程度目立ちにくくなることがあります。

ただし、グロースファクターはヒアルロン酸のようにボリュームを入れて、骨格的なくぼみそのものを直接補う治療ではありません。

そのため、骨格的なくぼみが強く、深部のボリュームをしっかり補う必要がある場合には、ヒアルロン酸など別の治療が適していることがあります。

大切なのは、「鼻横がくぼんでいるからヒアルロン酸」と一律に考えるのではなく、皮膚の溝やハリ低下がどの程度重なっているのか、骨格的なくぼみそのものをどこまで改善したいのかを見極めることです。

グロースファクター

グロースファクターは、皮膚の真皮へアプローチし、コラーゲンなどの産生を促すことで、皮膚のハリや弾力、溝の改善を目指す治療です。

鼻横に骨格的なくぼみがある場合でも、その上にある皮膚のハリや厚みが改善し、ほうれい線の溝が浅くなることで、結果として鼻横から続く影が目立ちにくくなることがあります。

一方で、骨格的なくぼみそのものをボリュームで補正する治療ではないため、くぼみが強い場合にはGFだけで十分な変化が得られないこともあります。

当院では、骨格的なくぼみがあるかどうかだけではなく、皮膚の溝やハリ低下がどの程度関係しているかも確認した上で適応を判断しています。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、ボリュームが不足している部分へ注入することで立体的な高低差を調整できる治療です。

そのため、鼻翼基部などの骨格的なくぼみそのものをしっかり補正したい場合には、有力な選択肢になります。

一方で、鼻翼基部からほうれい線周辺には顔面動脈などの重要な血管が走行しており、ヒアルロン酸注入では血管内への誤注入や血管閉塞による皮膚壊死、視覚障害などの重篤な合併症にも注意が必要です。

グロースファクターは、ヒアルロン酸のようなゲル状の充填剤で骨格的なくぼみを物理的に補う治療ではないため、ヒアルロン酸と同じ機序で血管を塞ぐことを想定する治療ではありません。

そのため、鼻横の治療では、単純に「どちらの方が効果が高いか」だけではなく、どこまで骨格的なくぼみを補いたいのか、皮膚の溝がどの程度関係しているのか、それぞれの治療のリスクをどう考えるのかまで含めて選択することが大切です。

▶︎[ほうれい線のヒアルロン酸治療とリスクを見る>

プロテーゼ・その他の外科治療

鼻翼基部の骨格的なくぼみが非常に強い場合には、プロテーゼや自家組織などを用いて深部の立体構造へアプローチする手術が検討されることもあります。

ただし、鼻横のくぼみを改善したからといって、口角方向まで続く皮膚の溝がすべてなくなるとは限りません。

骨格的なくぼみへの治療と、皮膚に形成された溝への治療は別のものとして考える必要があります。

頬の下垂による影|リフトアップ治療

年齢とともに頬の組織が下がり、ほうれい線の外側に厚みが集まると、高低差によって影が強くなることがあります。

このような場合は、頬を引き上げたり引き締めたりする治療によって、ほうれい線が目立ちにくくなる可能性があります。

ただし、ここでも影が改善することと、皮膚の溝が消えることは別です。

ハイフ・高周波

ハイフや高周波治療は、熱エネルギーを利用して顔全体の引き締めを目指す治療です。

頬の軽度な下垂による影であれば、引き締まることでほうれい線が多少目立ちにくくなることがあります。

一方、皮膚にすでに深い溝が形成されている場合、ハイフだけでその溝を消すことは難しいでしょう。

「ハイフを受けたのにほうれい線が残っています」というご相談でも、実際には顔全体は引き締まっているものの、皮膚の溝が残っているということがあります。

▶︎[ハイフを受けてもほうれい線が残る理由を見る>
▶︎[ほうれい線に使われる機械治療を比較する>

糸リフト

糸リフトは、皮下へ医療用の糸を挿入し、下がった頬などの組織を物理的に引き上げる治療です。

そのため、頬の下垂によってほうれい線の影が強くなっている場合には、変化を感じやすいことがあります。

一方、頬を引き上げても皮膚に形成された溝が残ることがあります。

実際の診療でも、「糸リフトを受けたのに、思ったほどほうれい線が変わりませんでした」とご相談いただくことがあります。

そのような方を診察すると、糸リフトがまったく効いていないのではなく、頬の位置は変わっていても、引き上げても残る皮膚の溝や鼻横の骨格的なくぼみが目立っていることがあります。

▶︎[ほうれい線に糸リフトが向いているケースを見る>

フェイスリフト

たるみが強い場合には、皮膚やSMASなどを外科的に引き上げるフェイスリフトが選択肢になります。

ハイフや糸リフトよりも大きなたるみへ対応できますが、手術であるためダウンタイムや費用、傷跡なども考慮する必要があります。

そして、フェイスリフトで頬をしっかり引き上げても、長年かけて皮膚に形成されたほうれい線の溝が完全になくなるとは限りません。

たるみと溝が両方ある場合は、それぞれを分けて評価することが重要です。

▶︎[フェイスリフトで改善するほうれい線・残るほうれい線を見る>

頬の脂肪が影を強調している場合|脂肪への治療

頬の脂肪量や位置によって、ほうれい線の外側に厚みができ、影が強調されることもあります。

このような場合には、脂肪吸引など脂肪へアプローチする治療が検討されることがあります。

ただし、「頬の脂肪が多い=取ればほうれい線が消える」という単純なものではありません。

脂肪は顔の若々しい立体感にも関係しているため、取りすぎると頬がこけたり、皮膚の余りや別の影が目立ったりする可能性があります。

そのため、脂肪への治療は、脂肪量そのものがほうれい線を目立たせる主要因なのかを慎重に見極める必要があります。

▶︎[頬の脂肪とほうれい線の関係を見る>
▶︎[ほうれい線周辺の脂肪吸引の注意点を見る>

その他の注入治療|目的によって役割が異なる

ほうれい線周辺には、脂肪注入、PRP、リジュランなど、さまざまな注入治療が行われることがあります。

脂肪注入

自分の脂肪を採取して注入し、ボリュームを補う治療です。定着した脂肪は長期間残る可能性がありますが、定着率には個人差があり、必要な量や注入部位によって仕上がりも異なります。

皮膚表面の細い折れ癖を直接治す治療というより、ボリューム不足が関係する場合に検討されます。

▶︎[ほうれい線の脂肪注入について詳しく見る>

PRP

PRPは、自分の血液から多血小板血漿を作製して注入する治療です。

肌質や細かな変化を目的として行われることがありますが、製剤や調製方法、併用成分などが施設によって異なり、効果の出方にもばらつきがあります。

深いほうれい線については、何が主体となっているかを確認した上で適応を判断する必要があります。

▶︎[PRPとグロースファクターの違いを見る>

リジュラン

リジュランはポリヌクレオチドを主成分とする注入治療で、肌のハリやキメ、小じわなどの肌質改善を目的として使用されます。

一方、鼻横から口元へ続く深いほうれい線の溝を、リジュランだけで大きく浅くすることを目的とした治療ではありません。

▶︎[リジュランでほうれい線が消えにくい理由を見る>

ほうれい線剥離|すべての溝が癒着でできているわけではない

ほうれい線の下を針などで剥離し、皮下組織との癒着をリリースする治療もあります。

癒着が強く関係している線では適応になることがありますが、ほうれい線は癒着だけで形成されるものではありません。

骨格、頬の厚み、皮膚に形成された溝などが主体であれば、剥離だけでは十分な変化が得られない場合があります。

▶︎[ほうれい線剥離の効果と限界を見る>

ほうれい線を消す方法を比較

ここまでの内容を、「何を変えられる方法なのか」という視点で整理すると次のようになります。

方法 主に変えられるもの 即効性 主な特徴・限界
メイク 光学的な影・見え方 高い その日の見え方を変える方法
クリーム・スキンケア 乾燥・肌表面・光老化対策 低い 乾燥による細かな線には有用。形成された深い溝や構造的な影は消せない
マッサージ むくみなどによる一時的な見え方 一時的 形成された溝は改善しにくい
表情筋トレーニング 筋肉の動き 低い ほうれい線改善の十分な根拠は未確立
グロースファクター 皮膚に形成された溝・ハリ低下。構造的な影も見え方が改善することがある 徐々に 骨格的なくぼみそのものをボリュームで補う治療ではない
ヒアルロン酸 ボリューム不足・骨格的なくぼみによる影など 高い くぼみを直接補正しやすい一方、血管閉塞などのリスクがある
ハイフ・高周波 軽度のたるみ・引き締め 徐々に 皮膚の深い溝は残ることがある
糸リフト 頬下垂による構造的な影 高い 溝そのものは残ることがある
フェイスリフト 強いたるみによる構造的な影 ダウンタイム後 手術が必要。皮膚の溝は別に残ることがある
脂肪への治療 脂肪量による厚み・影 治療による 適応を誤るとこけや皮膚余剰が目立つ場合がある

この表で最も重要なのは、どの治療が「一番」かではなく、何を変えられる方法なのかという点です。

即効性が高い方法でも、自分のほうれい線の原因と合っていなければ、期待したほど改善しないことがあります。

逆に、変化がゆっくり現れる治療でも、改善したい部分と治療の目的が合っていれば満足度につながることがあります。

▶︎[ほうれい線に一番効果的な治療を状態別に見る>
▶︎[ほうれい線の美容医療をタイプ別に比較する>

自分に合ったほうれい線の消し方

方法が多いほど、「結局、自分は何をすればいいの?」と迷いやすくなります。

その場合は、治療名から考えるのではなく、まず何を変えたいかで整理すると分かりやすくなります。

今日だけ目立たなくしたい

写真撮影や大切な予定など、今すぐ一時的に目立たなくしたいのであれば、メイクが最も現実的です。

治療を急いで受ける必要はありません。

乾燥や細かな表面のしわが気になる

保湿クリーム、紫外線対策、適切なスキンケアを基本にします。

肌表面の状態が整うだけでも、光学的な影が弱くなり、ほうれい線周辺が多少なめらかに見えることがあります。

ただし、真顔でもはっきり残る深い溝がある場合は、クリームだけで消そうとするのは難しいでしょう。

真顔でも溝が残る

照明を変えても皮膚そのものに線が残る場合は、皮膚に形成された溝が主体となっている可能性があります。

この場合、マッサージや引き締めだけでは変化しにくく、皮膚そのものへの治療を検討します。

鼻横のくぼみと影が強い

鼻翼基部の骨格的なくぼみなどによって影が強い場合でも、皮膚の溝やハリ低下が重なっていることがあります。

このような場合、グロースファクターによって皮膚のハリや厚み、併存する溝が改善することで、鼻横から続く影がある程度目立ちにくくなることがあります。

ただし、GFは骨格的なくぼみそのものをボリュームで補う治療ではありません。

骨格的なくぼみをさらにしっかり補正したい場合には、ヒアルロン酸など深部のボリュームへアプローチする治療が選択肢になります。

その一方で、鼻翼基部へのヒアルロン酸注入では血管閉塞などの重篤な合併症にも注意が必要です。

どこまでの改善を求めるのかと、それぞれの治療の特徴やリスクを踏まえて選ぶことが大切です。

頬を引き上げると目立たなくなる

鏡を見ながら頬を軽く引き上げたときに、ほうれい線の影が明らかに弱くなる場合は、頬の下垂が関係している可能性があります。

この場合はハイフ、糸リフト、フェイスリフトなどのリフトアップ治療が候補になります。

ただし、引き上げた状態でも皮膚の線が残る場合は、溝も併存している可能性があります。

実際のほうれい線では、溝だけ、影だけときれいに分かれるとは限りません。

溝と影が両方ある方も多いため、何を最も改善したいのか、どこまで変化を求めるのかを考えながら治療を選ぶことが大切です。

▶︎[ほうれい線治療を原因から選ぶ考え方を見る>
▶︎[自分のほうれい線のタイプを詳しく見る>

自分では「溝」と「影」を見分けにくいこともあります

同じほうれい線でも、皮膚の溝、骨格的なくぼみ、頬の下垂などが複合していることがあります。

東京リンクルクリニックでは、ほうれい線についてのご相談に院長が一通ずつご返信しています。

自分に合う治療を相談する>

ほうれい線を消す方法についてよくある質問

ほうれい線を完全に消すことはできる?

状態によります。

治療によってかなり目立ちにくくできるほうれい線もありますが、表情を動かす場所である以上、完全に線が存在しない状態を目標にすると不自然になることもあります。

また、皮膚の溝、折れ癖、骨格的なくぼみ、頬の下垂など複数の要因が重なっている場合、一つの治療ですべてをなくせるとは限りません。

「完全にゼロにする」ことより、真顔で見たときに自然に目立ちにくくすることを目標にした方がよいケースもあります。

▶︎[ほうれい線は本当に完全に消せるのかを見る>

クリームを塗ればほうれい線は消える?

乾燥による細かな小じわや肌表面の状態でほうれい線が強調されている場合は、保湿クリームによって多少目立ちにくくなることがあります。

レチノールなど、皮膚の光老化や細かなしわに対して一定の効果が期待される成分もあります。

ただし、すでに形成された深いほうれい線の溝や、骨格・頬の下垂による構造的な影をクリームだけで消すことは難しいと考えられます。

「クリームが効かない」のではなく、クリームで変えられるものと、変えにくいものがあると考えると分かりやすいでしょう。

一番即効性がある方法は?

見た目だけであればメイクはその場で変化します。

美容医療では、ヒアルロン酸など施術直後から形態変化が分かりやすい治療があります。

一方、グロースファクターのように数か月かけて徐々に変化する治療もあります。

ただし、即効性が高いことと、自分のほうれい線に最も適していることは同じではありません。

マッサージを毎日続ければ消える?

むくみなどが改善して一時的にすっきり見えることはありますが、すでに皮膚に形成された溝や骨格的なくぼみをマッサージでなくすことは難しいと考えられます。

「毎日続けたのに消えない」という場合も、努力不足とは限りません。そもそも変えたいものがマッサージの適応ではない可能性があります。

若いうちなら自力で消せる?

若い方では皮膚の弾力が保たれているため、笑ったときだけ線が見え、真顔ではほとんど残らないこともあります。

その段階であれば、紫外線対策や保湿などで肌を良好な状態に保つことには意味があります。

ただし、若い方でも骨格や頬の厚みなどによって構造的な影が強いことがあり、年齢だけでセルフケアの効果を判断することはできません。

何をしてもほうれい線が消えないのはなぜ?

これまで行った方法で改善した部分とは別の要因が残っている可能性があります。

たとえば、ハイフで頬の下垂による影は改善していても、皮膚に形成された溝が残っていれば「ほうれい線が治っていない」と感じることがあります。

反対に、皮膚の溝が浅くなっても、鼻横の骨格的なくぼみによる構造的な影が残れば、照明によってはまだ深く見えます。

一つずつ原因を分けて考えることが重要です。

▶︎[何をしてもほうれい線が治らない理由を見る>

まとめ|ほうれい線を消すには原因に合った方法を選ぶ

ここまで、メイクやクリームなどのセルフケアから美容医療まで、ほうれい線を目立たなくするさまざまな方法を見てきました。

選択肢はたくさんあります。

しかし、本当に大切なのは方法の数を知ることではありません。

自分が「何を消したいのか」を見極めることです。

今すぐ一時的に見えにくくしたいのであれば、メイクでも十分な場合があります。

乾燥や肌表面の細かな変化が気になるのであれば、クリームや紫外線対策などのスキンケアを整えることが大切です。

一方、真顔でも残る皮膚の溝を改善したいのであれば、セルフケアだけでは難しいことがあります。

鼻横の骨格的なくぼみによる影がある場合でも、グロースファクターによって皮膚のハリや厚み、併存する溝が改善することで、ある程度目立ちにくくなることがあります。ただし、骨格的なくぼみそのものをしっかり補正したい場合には、ヒアルロン酸など別の治療が必要になることがあります。

頬の下垂による影が主体なら、ハイフ・糸リフト・フェイスリフトなどのリフトアップ治療が適していることがあります。

そして実際には、溝と影の両方が重なってほうれい線が目立っている方も少なくありません。

診療でも、「一つの治療を受ければ全部消えると思っていました」とお話しされる方がいらっしゃいます。

しかし、ほうれい線は一本の線ではあっても、その線を作っている原因は一つとは限りません。

だからこそ、即効性や値段だけで方法を選ぶのではなく、皮膚の溝なのか、構造的な影なのか、それとも複数の要因が重なっているのかを確認した上で選ぶことが重要です。

東京リンクルクリニックは、ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科です。

「自分のほうれい線には何が合っているのか分からない」「クリームやセルフケアを続けても変わらない」「いろいろな治療を受けたけれど、まだほうれい線が残っている」という方は、お気軽にご相談ください。

お寄せいただいたご相談には、この記事を執筆している院長が一通ずつご返信しています。

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