
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「最近、少し太ってからほうれい線が目立つようになった気がする」
「体重が増えたせいか、顔がふっくらしたというより老けて見えるようになった」
このように感じたことはありませんか。
一般的には、顔にある程度脂肪があった方がしわが目立ちにくいイメージがあるかもしれません。
実際、頬がふっくらすることで若々しく見える方もいます。
しかし、脂肪は多ければ多いほどほうれい線が目立たなくなるわけではありません。
体重が増えて頬のボリュームが大きくなると、頬と口元の高低差が強くなり、その境界にできる「影」によってほうれい線が目立つことがあります。
さらに、もともと皮膚にほうれい線の「溝」がある方では、頬の影と溝が重なることで、以前よりほうれい線が深くなったように見えることもあります。
東京リンクルクリニックは、ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科です。
実際の診療でも、「太ったからほうれい線ができたのでしょうか」「痩せれば元に戻りますか」とご相談いただくことがあります。
結論からいうと、体重増加によってほうれい線が目立つことはありますが、太ったことだけが原因とは限りません。また、痩せれば必ず消えるわけでもありません。
この記事では、太るとほうれい線が目立つ理由と、太って老けて見える原因、体重を戻すことで改善できる範囲、残ったほうれい線の治療法まで詳しく解説します。
この記事を読んでわかること
- 太るとほうれい線が目立つ理由
- 太ると老けて見える人・若々しく見える人の違い
- 太ったら痩せることでほうれい線は消えるのか
- 体重管理で改善できるほうれい線・できないほうれい線
- 体重を戻しても残るほうれい線の治療法
体重が増えてからほうれい線が目立つようになった方へ
ほうれい線が目立つ原因が、頬のボリュームによる影なのか、すでに形成された溝なのかによって対策は変わります。ご自身では判断しにくい場合は、写真からのご相談も可能です。
太るとほうれい線が目立つ3つの原因

体重が増えたあとにほうれい線が目立つ場合、大きく3つの要素が関係していると考えられます。
1. 頬のボリュームが増えて口元との境目が強調される

体重が増えると、顔にも脂肪がつくことがあります。
頬が適度にふっくらすることで、顔全体が若々しく見える方もいます。
しかし、頬のボリュームが大きくなると、脂肪の多い頬と、比較的ボリュームの少ない口元との高低差が強くなることがあります。
すると、その境界部分に影ができ、ほうれい線が以前よりくっきり見えることがあります。
ここで重要なのは、太ることによって突然「ほうれい線という線ができる」と考えないことです。
実際には、もともとあった頬と口元の高低差が体重増加によって強調され、ほうれい線の「影」が濃くなっているケースがあります。
2. 頬の厚みが増えることでほうれい線の上が重く見える

もともと頬の脂肪が厚い方では、体重増加によってほうれい線の上側のボリューム感がさらに強くなることがあります。
特に、頬の厚みが増えると、口元との境界部分に高低差ができるため、ほうれい線の影が目立ちやすくなります。
加齢によって皮膚や支持組織が変化している場合には、頬の位置そのものも若い頃とは変わっているため、同じ体重増加でも若い頃より「顔が重く見える」「口元が老けて見える」と感じることがあります。
「脂肪が増えた=その重みだけでほうれい線が深くなる」と単純に考えるのではなく、頬の厚み・位置・皮膚の状態などが重なって見え方が変わると考える方が実際に近いでしょう。
3. もともとの「溝」と頬の「影」が重なって深く見える

ほうれい線には、頬との高低差によって生じる「影」だけでなく、皮膚が繰り返し折れ曲がることで形成された「溝」があります。
すでに溝が形成されている方が太ると、その上に頬のボリューム増加による影が重なり、実際の溝の深さ以上にほうれい線がくっきり見えることがあります。
この場合、「太ったこと」がすべての原因ではありません。
体重増加によって影が強くなったことをきっかけに、もともと存在していた溝が目につくようになったとも考えられます。
そのため、体重を戻して影が弱くなっても、すでに形成されている溝まで完全になくなるとは限りません。
太ると老けて見えるのはなぜ?

「太ったら顔が丸くなって若く見えると思っていたのに、逆に老けた気がする」と感じる方もいます。
これは、単純に体重が増えたから老化したという意味ではありません。
顔の若々しさは、脂肪量だけではなく、脂肪がどこにあるか、頬と口元にどの程度の高低差があるか、皮膚のハリや骨格がどう見えているかなどによって変わります。
例えば、頬の中央に適度な丸みが出れば若々しく見えることがあります。
一方で、ほうれい線の上側の厚みが強くなり、口元との境界に影ができれば、鼻から口元へ伸びる線が強調されます。
すると、顔全体がふっくらしたにもかかわらず、ほうれい線が目立つことで「老けた」と感じることがあります。
つまり、太ることそのものより、体重増加によって顔のどこにボリュームが増え、どのように陰影が変化したかが重要なのです。
太ってもまた痩せればほうれい線は消える?

体重が増えてからほうれい線が目立ったのであれば、「元の体重まで痩せれば消えるのでは」と考えるのは自然なことです。
実際、体重増加によって頬のボリュームが増え、その影がほうれい線を強調している場合には、体重を適正な範囲へ戻すことで影が弱まり、ほうれい線が目立ちにくくなる可能性があります。
ただし、痩せれば必ず消えるわけではありません。
すでに皮膚に形成された溝、鼻横の骨格的なくぼみ、加齢による頬の位置の変化などは、体重を戻しただけでは改善しないことがあります。
また、短期間に大きく体重を落とすと、頬のボリュームが減ることで、逆にほうれい線や顔のくぼみが目立つこともあります。
そのため、「ほうれい線を消すために急いで痩せる」という考え方はおすすめしません。
痩せることでほうれい線が消えるケースと、逆に目立つケースについては、別の記事で詳しく解説しています。
▶︎[痩せるとほうれい線は消える?目立つ?詳しくみる>]
▶︎[ダイエット中にほうれい線を目立たせにくくする方法を詳しくみる>]
体重管理で改善しやすいほうれい線・残りやすいほうれい線
「太ってから目立った」という経過が同じでも、体重を戻したときの変化には個人差があります。
体重を戻すことで目立ちにくくなる可能性があるもの

体重増加によって頬の厚みが増え、頬と口元の高低差による影が強くなっている場合です。
このタイプでは、無理のない範囲で元の体重へ近づくことで、頬のボリュームが変化し、ほうれい線の影が弱くなることがあります。
ただし、顔の脂肪がどの程度減るか、どこから減るかには個人差があります。
体重を戻しても残りやすいもの

一方で、すでに皮膚に形成されたほうれい線の溝は、体重を戻しただけでは残ることがあります。
また、鼻横の骨格的なくぼみによる影や、長年の表情によって溝の表面に刻まれた折れ癖も、単純な体重管理だけで改善できるものではありません。
つまり、体重増加による「影」は変わっても、もともとあった「溝」まで同時に消えるとは限らないということです。
体重を戻しても残るほうれい線の治療法
体重を戻してもほうれい線が残っている場合には、何が残っているのかによって治療を選びます。
東京リンクルクリニックでは、ほうれい線を一本の線として治療するのではなく、皮膚に形成された「溝」、骨格や頬との高低差による「影」、そのほか頬の厚みや下垂などを確認したうえで治療を考えています。
グロースファクター|皮膚に形成された「溝」が残っている場合
体重増加による影が弱くなっても、ほうれい線の溝が残っている場合には、当院ではグロースファクターを治療の選択肢として重視しています。
グロースファクターは、成長因子を注入することで皮膚のコラーゲン生成などを促し、ほうれい線の溝を皮膚側から徐々に改善していく治療です。
ヒアルロン酸のように大きなボリュームを加えて埋める治療ではなく、1〜6か月ほどかけて徐々に変化するため、自然な仕上がりを目指したい方にも適しています。
当院では、必要以上に投与して膨らませるのではなく、ほうれい線の深さや頬の厚みを確認しながら、必要な範囲へ必要な量だけを投与することを大切にしています。
▶︎[グロースファクター治療の効果・持続期間・リスクを詳しくみる>]
ヒアルロン酸|鼻横の骨格的なくぼみや深い溝がある場合

鼻横の骨格的なくぼみによる影が強い場合には、ヒアルロン酸が選択肢になることがあります。
また、深いほうれい線の溝では、ヒアルロン酸を注入することである程度浅くできる場合があります。
一方で、浅い溝では改善に限界があり、溝の表面に刻まれた折れ癖そのものを改善する治療ではありません。
さらに、鼻周囲やほうれい線へのヒアルロン酸注入には、頻度は高くないものの血管閉塞による皮膚障害や視覚障害などの重大な合併症が報告されています。
特に鼻翼基部周囲は血管走行を考慮し、慎重に適応を判断する必要があります。
▶︎[ほうれい線のヒアルロン酸注入について詳しくみる>]
▶︎[ヒアルロン酸の安全性とリスクを詳しくみる>]
ハイフなどの引き締め治療|頬のゆるみによる影が強い場合

体重増加だけではなく、頬のゆるみや下垂によってほうれい線の影が強く見えている場合には、ハイフなどの引き締め治療が補助的な選択肢になることがあります。
ただし、ハイフは皮膚に形成された深い溝そのものを消す治療ではありません。
頬の位置やフェイスラインの引き締めには適していますが、溝が主体の場合には別の治療を検討する必要があります。
▶︎[ほうれい線がハイフだけでは消えにくい理由を詳しくみる>]
太ってほうれい線が目立ったときに避けたいこと
ほうれい線が気になるからといって、急激な減量や強いマッサージを行うことはおすすめしません。
ほうれい線を消す目的で急激に痩せる

短期間に大きく体重を落とすと、頬のボリュームまで減少し、かえって顔のくぼみやほうれい線が目立つことがあります。
体重管理が必要な場合でも、ほうれい線だけを目的として急激に減量するのではなく、健康面を優先しながら無理のない範囲で行うことが大切です。
頬の脂肪を落とそうと強くマッサージする

マッサージによって頬の脂肪そのものを狙って減らすことはできません。
むくみが一時的に変化して顔がすっきり見えることはありますが、強くこすったり引っ張ったりする必要はありません。
よくある質問

太るとほうれい線は濃くなりますか
体重増加によって頬のボリュームが増え、口元との高低差が強くなると、ほうれい線の影が濃く見えることがあります。
ただし、すべての方が太ることでほうれい線が目立つわけではありません。脂肪のつき方や骨格、皮膚の状態などによって見え方は異なります。
太ると老けて見えるのはなぜですか
太ること自体が老化を意味するわけではありません。
頬の厚みが増えることで口元との高低差が強くなり、ほうれい線などの影が目立つと、顔全体が老けた印象に見えることがあります。
太ったら痩せればほうれい線は消えますか
体重増加によって頬の影が強くなったことが主な原因であれば、体重を戻すことで目立ちにくくなる可能性があります。
ただし、すでに形成された溝や骨格的なくぼみは、痩せるだけでは残ることがあります。
また、急激な減量によって逆にほうれい線が目立つこともあるため注意が必要です。
▶︎[痩せるとほうれい線が消えるケース・目立つケースを詳しくみる>]
何kg痩せればほうれい線が薄くなりますか
「何kg痩せればほうれい線が薄くなる」という一律の基準はありません。
顔への脂肪のつき方や、現在の体重、骨格、もともとのほうれい線の状態によって異なります。
ほうれい線だけを目的として減量量を決めるのではなく、健康的な体重管理を優先してください。
顔の脂肪を減らせばほうれい線も改善しますか
必ずしも改善するとは限りません。
頬の厚みによる影が強い場合には目立ちにくくなる可能性がありますが、脂肪が減りすぎると頬のボリュームロスによって逆にほうれい線が強調されることもあります。
太ってできたほうれい線にはグロースファクターが効きますか
太ったことによる頬の影そのものをグロースファクターで治療するわけではありません。
体重変化とは別に、皮膚にほうれい線の溝が形成されている場合には、グロースファクターが治療の選択肢になります。
まとめ|太るとほうれい線が目立つ原因は脂肪量だけではない

太るとほうれい線が目立つことはあります。
特に、体重増加によって頬のボリュームが増えると、頬と口元の高低差が大きくなり、その境界にできる影によってほうれい線が強調されることがあります。
一方で、「太ったからほうれい線ができた」「痩せれば必ず消える」と単純に考えることはできません。
もともと皮膚に形成されていた溝、鼻横の骨格的なくぼみ、頬の位置など、複数の要素が重なっていることが多いためです。
体重増加による影が主体であれば、無理のない体重管理によって目立ちにくくなる可能性があります。
それでも溝が残る場合にはグロースファクター、骨格的なくぼみによる影が強い場合にはヒアルロン酸など、原因に応じて美容医療を検討します。
東京リンクルクリニックでは、単にほうれい線を埋めるのではなく、何がほうれい線を目立たせているのかを確認したうえで、自然な改善を目指しています。
太ってからほうれい線が目立つようになった方へ
「痩せれば改善するのか」「治療が必要なのか」など、ご自身では判断しにくい場合もあります。無料メール相談には、院長が一通ずつご返信しています。








