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【検証】ためしてガッテンのほうれい線対策は本当に効果があるか?

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「最近、なんだか老けて見える?」


ふと洗面所で鏡を見たとき、口元にうっすら現れる影にギョッとしたことはありませんか?

ネットで検索して「ほうれい線 ためしてガッテン」のワードを見つけ、「簡単に消える裏技、あるかも!」と期待してここにたどり着いたあなた。


その気持ち、すごくよくわかります。

でも実は、ほうれい線は“努力次第で防げるもの”と“構造的にどうにもならないもの”の二つがあるんです。


だからこそ、ガッテン的なアプローチに頼るだけでなく、専門的な視点で「効く方法」と「効かない理由」をきちんと理解することが大切。

このページでは、「ためしてガッテンで紹介されたケアの真実」から「本当に効く予防法」まで、美容皮膚科医の視点でわかりやすくお届けします。


“なんとなく老けて見えるから脱出するヒントを、ぜひここで手に入れてください

ためしてガッテンで紹介されたほうれい線対策|本当に改善するのか?

NHKの人気番組「ためしてガッテン」では、過去にほうれい線を目立たなくする方法として、顔の筋肉の柔軟性やリンパの流れを整えるセルフケアが紹介されました。

具体的には、頬をほぐすマッサージや口周りの筋肉(口輪筋)を動かすエクササイズなどが取り上げられています。

たしかに、これらの方法は筋肉の過緊張を和らげ、血流やリンパの流れを促進することで、顔のむくみの軽減に一定の効果を示す場合があります。

特に、ほうれい線のでき始めの初期の段階で、むくみによって影が強調されているだけという状態では、印象の改善につながる可能性もあります。

しかし、このような方法で「すでに目立っているほうれい線」が改善することはありません

構造的に皮膚が折れ曲がって生じている本格的なほうれい線に対しては、進行の予防にはつながっても根本的な改善には至らないのが現実です。

ほうれい線はなぜできる?皮膚の奥にある本当の原因

ほうれい線は単に皮膚の表面にできるしわではなく、加齢に伴い顔全体に構造的な変化が生じ、影や溝が目立つ現象です。

具体的には、頬を支える土台である「骨」が加齢とともに萎縮し、頬全体の組織がたるみとして下垂します。

さらには、皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少し、ハリや弾力が失われることで、頬のたるみの重さに耐えきれなくなった皮膚が折れ曲がり、結果としてほうれい線が形成されます。

また、日常的な笑い方の癖や、紫外線や乾燥による肌ダメージなども、皮膚の折れ曲がりに加担します。

つまり、ほうれい線は単なる肌の表面”の問題でなく、骨・脂肪・筋肉・皮膚”といった要因が複合的に絡んだ結果生じる問題と言えるのです。

自宅でできる“ためしてガッテン”以外のセルフケア方法とは?

では、ためしてガッテンで紹介された方法以外に、自宅でできる効果的な予防ケアはあるのでしょうか?

まず第一に、ほうれい線の予防にはスキンケア紫外線対策が最大の基本となります。

スキンケアではヒアルロン酸セラミドによる保湿に加え、ナイアシンアミドレチノールなどのコラーゲン生成を促す成分を取り入れると、肌のハリを維持しやすくなります。

また、紫外線は真皮に到達してコラーゲンを分解し、たるみやしわの直接的な要因となります。

日焼け止めの使用は季節を問わず毎日徹底しましょう。

加えて、表情筋の衰えを防ぐ目的でためしてガッテンのように口輪筋や頬筋のエクササイズも有効です。

ただし、過剰に皮膚を伸ばす動きは逆効果になることもあるため、無理のない範囲で継続することが大切です。

生活習慣の見直しも予防には欠かせません。

偏食糖質過多喫煙ストレスなどはすべて肌の老化を促進し、ほうれい線を深くする要因となります。

美容医療という選択肢|深くなったほうれい線にはプロの手も

でき始めで目立たないほうれい線であればセルフケアでも予防が可能ですが、すでに目立っているほうれい線にはセルフケアだけでは限界があります。

そのような場合、美容皮膚科での治療を検討するのも一つの選択肢です。

たとえば、グロースファクター治療は、真皮内の線維芽細胞を活性化し、コラーゲンを再生させることで自然なハリを取り戻します。

ヒアルロン酸注入のような物理的なボリューム補充ではなく、皮膚自体を若返らせるアプローチとして注目されています。

その他にも、ハイフHIFU;高密度焦点式超音波)や高周波(RF)といった軽度のたるみや皮膚のハリ感を改善する機械治療もあり、組み合わせることでより効果的な予防につなげることができます。

まとめ|「なんとなく気になる」今こそが始めどき

ためしてガッテンで紹介された方法は、あくまでも“ほうれい線の進行予防むくみ改善に対するアプローチであり、すでに目立っているほうれい線の改善させる方法とは言えません。

正しい知識とケアを積み重ね、必要に応じて美容医療も視野に入れることで、将来の自分の顔に自信が持てるようになります。

当院はほうれい線治療を専門におこなっており、メールでの無料カウンセリングも受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。