

著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「最近、鏡を見るたびに口元の線が深くなってきた気がする…」
「友達と撮った写真で、自分だけ思った以上に老けて見えてショックだった」
「スキンケアやマッサージを続けても、なぜか全然変わらない」
──そんな不安や焦りを抱えていませんか?
ほうれい線は、顔の中でも特に「老けた印象」を強めてしまう部分。
多くの方がまずはセルフケアに挑戦しますが、本当に変えたいと思った瞬間に必要なのは“確かな効果”のある方法です。
そこで、先に結論をお伝えします。
ほうれい線に一番効果的なのは「美容医療」、なかでも「注入治療」です。
なぜなら、ほうれい線は乾燥や紫外線といった表面的な要因だけでなく、皮膚のハリ低下、脂肪の下垂、表情筋の折れ癖、骨格的なくぼみといった“構造的な変化”で深く刻まれるからです。
つまり、スキンケアでは予防はできても、刻まれた溝そのものを改善することはできません。
一方でヒアルロン酸やグロースファクターによる注入治療は、皮膚や真皮の内部に直接働きかけて、くぼみを物理的に持ち上げたり、真皮を再生させたりできる。
だからこそ、「確かな改善」を求める方にとって最短で、一番効果的な方法になるのです。
この記事では、まずセルフケアの役割を整理したうえで、注入治療を中心に、糸リフトやハイフなど他の選択肢との違いを比較し、「自分にとっての一番効果的」を明確にできるよう解説していきます。
自分らしい自然な若返りを叶えるために──ぜひ最後までご覧ください。
目次
セルフケアで“一番効果的”なのは保湿と紫外線対策、ただし改善はできない
ほうれい線を悪化させないために最も効果的なセルフケアは、実は「保湿」と「紫外線対策」です。
乾燥は肌の弾力を奪い、紫外線は真皮のコラーゲンを破壊して老化を早めます。毎日の保湿と日焼け止めの習慣は、将来のほうれい線予防に欠かせません。
他にも、朝のむくみを軽く流すマッサージや表情筋トレーニングは、その日の口元の影を和らげる即効性があります。
ただし、これらはあくまで「進行を遅らせる予防策」「一時的な見え方のカバー策」であり、すでに現れているほうれい線を根本から改善することはできません。
なぜなら、ほうれい線が深くなる背景には、皮膚のハリ低下や脂肪の下垂、骨格的なくぼみなど構造的な老化が関わっているためです。
だからこそ、改善を望むなら治療が必須。その中で「一番効果的」と言えるのが、次に紹介する注入治療です。
ほうれい線の改善に「一番効果的」な治療とは?
結論|“注入治療”が一番効果的!その理由は?
ほうれい線に対し最も確実に効果が得られるのは、皮膚の構造に直接アプローチできる「注入治療」です。
特に、ヒアルロン酸やグロースファクターを用いた注入は、皮膚の真皮層の厚みや皮下のボリュームを直接補うことで、見た目の改善を明確に実感しやすくなります。
他の治療法とは異なり、注入は「物理的にくぼみを埋める」「組織の再構築を促す」など構造的な変化をもたらすため、ほうれい線の“深さ”そのものにアプローチできる限られた治療法です。
2大注入治療|ヒアルロン酸とグロースファクターの違い
注入治療の中でもヒアルロン酸は「凹みに即時的にボリュームを与える」ことに長けており、注入直後から明らかな変化を実感できます。
一方で、持続期間は半年〜2年程度で、時間の経過とともに体内に吸収されていきます。
対してグロースファクターは、真皮の線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの再生を促す作用があります。
時間をかけて皮膚そのものの厚みと弾力を回復させることで、よりナチュラルかつ持続的な若返りが期待できます。
なぜ他の治療法(糸リフトやハイフ)では限界があるのか?
注入以外の選択肢となるハイフ(HIFU)や糸リフトは「たるみの引き上げ」には有効ですが、ほうれい線の“溝”自体を埋めることはできません。
特に、皮膚が薄くなり骨や脂肪の減少が目立つ中高年では、引き上げだけでは限界があります。
また、糸リフトはフェイスラインや中顔面の輪郭修正には向いていますが、注入による皮膚内部の構造補充を併用しない限り、ほうれい線の根本改善は困難です。
▶︎[リフトアップ施術だけでほうれい線が改善しない理由をみる>]
▶︎[ハイフではほうれい線は消えない理由をみる>]
ほうれい線の根本的な原因とは?
皮膚・脂肪・骨格|構造的な老化がカギ
ほうれい線は、単なる皮膚のたるみではなく、顔面の骨格萎縮、脂肪の下垂や減少、真皮の菲薄化といった“構造的な老化”の結果として現れます。
特に、中顔面に位置する脂肪(メーラーファット)が重力により下がることで、鼻の横に影や溝が生じ、ほうれい線が深く進行していくのです。
乾燥・紫外線など外的要因も影響
加齢によるコラーゲン産生力の低下に加え、紫外線や乾燥といった外的ダメージが蓄積すると、真皮の構造はよりもろくなり、皮膚は薄くハリを失います。
これにより表情形成時に皮膚が折れ曲がりやすくなり、このとき付いた“折れ癖”が、徐々に静止時でもくっきりと刻まれた状態に移行していくのです。
しわやたるみとの違い
ほうれい線は「構造的にできた溝」であり、乾燥や表情の動きなどで生じる皮膚表面の浅いしわとは異なります。
たるみとは共通する点もありますが、根本的にはリフトアップだけでなく“溝を埋める”アプローチが必要で、スキンケアや表情筋トレーニングなどのセルフケアでは十分な改善が望めません。
治療法別|「一番効果的」な治療法を徹底比較
①ヒアルロン酸注入|即効性があるが、定期的な追加注入が必要
ヒアルロン酸は皮下に注入することで凹みにボリュームを与え、施術直後から若々しい印象に導きます。
注入位置や量を適切に調整することで、頬のトップを持ち上げ、中顔面リフト効果を得ることも可能です。
ただし、時間とともに皮膚内で吸収され半年〜1年ほどで効果は薄れるため、定期的なメンテナンスが必要です。
②グロースファクター|時間はかかるが、仕上がりの自然さと長期持続性
グロースファクターは真皮層のコラーゲン再生を促進し、皮膚のハリや弾力を根本的に改善します。
即効性はありませんが、1〜6ヶ月かけて徐々にほうれい線を改善し、その効果は数年〜10年以上持続します。
また、仕上がりがとても自然で、笑ったときにも表情や肌質に違和感が生じません。
③ハイフ・高周波|進行予防・現状維持的な位置づけ
ハイフ(HIFU)や高周波(RF)はSMAS筋膜や真皮層に熱を与え、たるみを引き締める施術です。
30代〜40代前半の初期のたるみには有効ですが、進行したたるみや深いほうれい線の改善は乏しいため、注入治療と併用するのが望ましいです。
④糸リフト・フェイスリフト|たるみが強い場合の補助的治療として
糸リフトや外科的なフェイスリフト(切開リフト)は、顕著なたるみや輪郭のゆるみには効果的です。
ただし、ほうれい線の溝そのものの改善には注入治療を併用しない限り効果が不十分なことが多く、コンビネーション治療が前提となります。
▶︎[ほうれい線に対する糸リフトの限界を知る>]
▶︎[外科的なフェイスリフトでもほうれい線は改善できない理由をみる>]
自分に合った治療法の選び方
ほうれい線の症状のレベルごとのおすすめ治療
- 軽度(30代〜40代):注入治療のみ、注入+ハイフの併用
- 中等度(40代〜50代):注入治療のみ、注入+糸リフト併用、注入+ハイフ+ヒアルロン酸リフト併用
- 重度(60代以降):切開リフト+注入治療の組み合わせ
たるみが重度でない限り、注入治療単独でもほうれい線の改善は十分に期待できます。
年齢や肌質による最適解は異なる
同じ年齢でも、皮膚の厚み・脂肪量・骨格構造により適応治療は異なります。
乾燥肌・薄肌タイプの方は、グロースファクターのような“皮膚そのものの再生”がより効果的なケースもあります。
逆に皮膚自体に厚みがあり、頬のたるみが原因でほうれい線が深い場合では、注入治療に加えリフト治療の併用が必要となるケースもあります。
▶︎[当院ほうれい線グロースファクター治療の症例写真をみる>]
医師によるカウンセリングの重要性
診察を通じて「なぜほうれい線が目立つのか」を見極め、最も効果的な組み合わせを提案できる医師の診断力が、結果に大きく影響します。
単一治療にこだわるより、「今の自分に合った最適解」を探す姿勢が重要です。
まとめ|“一番効果的な治療”は「注入治療」|併用で理想の若返りへ
ほうれい線にもっとも効果的な治療は、やはりヒアルロン酸やグロースファクターといった注入治療です。
特にヒアルロン酸は即効性が高く、グロースファクターは時間をかけて肌そのものの再生を促すため、目的や肌質に応じた選択が大切です。
また、糸リフトやハイフなどの施術を組み合わせることで、より立体的で自然な若返り効果を得られるケースもあります。
どの治療が“自分にとってのベスト”なのかは、肌の状態や顔立ちによって異なります。
まずは専門医による丁寧な診断を受け、あなたに合った治療プランを見つけていきましょう。
当院は無料カウンセリングも実施しており、お寄せいただいたご相談メールには、本記事を執筆している院長の私がすべて丁寧にご返信いたします。ほうれい線でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。