
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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鏡に映る自分の顔を見たとき、ふと口元にうっすらと現れるほうれい線。
「昨日より深くなった気がする」「このまま進行していったらどうなるんだろう」と不安になったことはありませんか。
写真を撮ったときに思っていた以上にほうれい線が目立っていて、ショックを受けたという方もいらっしゃいます。
「ほうれい線を絶対に消したい」と思い、高価な化粧品やマッサージ、美顔器、美容医療まで、さまざまな方法を調べている方も多いでしょう。
では、本当にほうれい線が絶対に消える方法はあるのでしょうか。
実際には、ほうれい線は状態に合った治療を行うことで、日常ではほとんど気にならない程度まで改善できる場合があります。
特に、皮膚に形成された溝がまだ浅い段階では、治療後に「ほうれい線がほとんど分からなくなった」と感じる程度まで改善するケースもあります。
一方で、すべての方のほうれい線を100%完全に消し、今後も二度と現れない状態にできる治療があるわけではありません。
ほうれい線には、皮膚に形成された「溝」だけでなく、鼻横の骨格的なくぼみや頬の下垂などによる「構造的な影」、毛穴・小じわ・色むらなどによって強調される「光学的な影」が重なっていることがあるためです。
東京リンクルクリニックは、ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科です。
実際の診療でも、「できることなら、この線をほとんど分からないくらいにしたい」と希望される方は少なくありません。
そのようなときに私が確認するのは、「一番強い治療は何か」ではなく、今見えているほうれい線の中に何が残っているのかです。
溝が残っているのか。鼻横のくぼみによる影なのか。頬の下垂による影なのか。それとも、溝はかなり浅くなっていても、表面の折れ癖や肌の凹凸によって線が残って見えているのか。
この記事では、ほうれい線はどこまで消せるのか、そしてできる限り目立たなくするための3つの手順を、実際の症例とともに解説します。
この記事を読んでわかること
- ほうれい線はどこまで消すことができるのか
- できる限り目立たなくするための3つの手順
- 「溝」「構造的な影」「光学的な影」の違い
- セルフケアでできること・できないこと
- 治療をしてもほうれい線が残って見える理由
「自分のほうれい線は、どこまで改善できそう?」
ほうれい線の状態は一人ひとり異なります。「何をすればいいのか分からない」という方も、お気軽にご相談ください。院長が一通ずつご返信しています。
ほうれい線は完全に消せなくても、ほとんど気にならない状態を目指せる

「完全にゼロにすることはできなくても、できるだけ目立たなくしたい」と考える方は多いでしょう。
実際、ほうれい線は状態に合った治療を行うことで、日常ではほとんど気にならない程度まで改善できる場合があります。
特に、皮膚に形成された溝が浅い段階で適切な治療を行った場合には、「ほうれい線がほとんど分からなくなった」と感じる程度まで改善するケースもあります。
一方で、誰でも同じ治療を受ければ完全に消えるわけではありません。
ほうれい線は、皮膚の変化だけではなく、頬の脂肪や支持組織、鼻横の骨格的なくぼみ、表情による皮膚の折れ曲がりなど、複数の要因が重なって形成されるためです。
2025年に報告された解剖学的レビューでも、ほうれい線には鼻横のボリューム不足、組織の弛緩、筋肉の付着など異なる形成機序があり、それぞれに応じた評価が重要であることが示されています。
例えば、頬を引き上げることで影が改善しても、皮膚に形成された溝が残ることがあります。反対に、溝が浅くなっても、鼻横の骨格的なくぼみによる影が強ければ、正面から見たときにはまだほうれい線が目立って見えることがあります。
そのため、「絶対に消える一つの治療」を探すよりも、自分のほうれい線に何が影響しているのかを確認し、残っている要因を一つずつ改善していくことが、できる限り目立たなくするための現実的な方法です。
▶︎[ほうれい線ができる原因を詳しく見る>]
▶︎[自分のほうれい線のタイプを見分ける方法を見る>]
参考文献:Hong GW, et al. Anatomical Considerations and Technique for Nasolabial Fold Thread Lifting. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2025;13(10):e7150. PubMed
ほうれい線をできる限り目立たなくする3つの手順

では、できる限りほうれい線を目立たなくするには、何をすればよいのでしょうか。
大きく分けると、次の3つの手順で考えると分かりやすくなります。
- 皮膚に形成された「溝」を改善する
皮膚が折れ曲がることで形成された構造的な変化を浅くします。 - 「構造的な影」を原因に応じて改善する
鼻横の骨格的なくぼみや頬の下垂など、高低差によって生じる影を整えます。 - 「光学的な影」を整える
毛穴、小じわ、色むら、くすみなど、ほうれい線を実際以上に濃く見せる要因を整えます。
大切なのは、すべての方が必ず3つの治療を受ける必要があるわけではないことです。
溝だけが主体の方もいれば、鼻横のくぼみによる影が強い方、頬の下垂が目立つ方、複数の要因が重なっている方もいます。
必要な部分だけを順番に改善していくことが、過剰な治療を避けながら、ほうれい線を自然に目立たなくするためには重要です。
実際の症例|ほうれい線がほとんど気にならない程度まで改善したケース
「本当にそこまで変わるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
実際には、溝が浅い段階で治療した方など、治療後にはほうれい線がかなり目立ちにくくなり、日常ではほとんど気にならない状態になるケースもあります。
ここでは、当院で治療を受けた方の経過をご紹介します。
40代女性|でき始めの浅いほうれい線

免許証の写真を撮った際に、以前よりほうれい線が目立っていることに気づき、治療を希望された方です。
治療前は、皮膚にうっすらと溝が形成され始めていました。治療後は数か月かけて溝が浅くなり、正面から見たときにはほうれい線がほとんど気にならない程度まで改善しています。
施術内容:ほうれい線グロースファクター治療
費用:両側18万円(税込・麻酔代込み)
主なリスク・副作用:腫れ、赤み、内出血、痛み、左右差、しこり、予想以上の膨らみなどが生じる可能性があります。効果や経過には個人差があります。
40代男性|左右差が目立つほうれい線

写真で見たときに片側のほうれい線が特に深く見えることを気にされていた方です。
ほうれい線は左右まったく同じ深さになるとは限りません。骨格、表情の使い方、頬の厚み、皮膚に形成された溝などにも左右差があるためです。
この方では左右の状態を確認しながら治療を行い、経過とともに両側の溝が浅くなり、治療前に目立っていた左右差も軽減しています。
施術内容:ほうれい線グロースファクター治療
費用:両側18万円(税込・麻酔代込み)
主なリスク・副作用:腫れ、赤み、内出血、痛み、左右差、しこり、予想以上の膨らみなどが生じる可能性があります。効果や経過には個人差があります。
50代女性|折れ癖を伴うほうれい線

40代を過ぎた頃から、朝起きたときにほうれい線部分へ寝跡がつくようになり、次第に真顔でも線が残るようになった方です。
治療後は比較的早い段階から溝が浅くなり、ほうれい線全体の存在感がかなり軽減しています。
ただし、ここで重要なのが「溝」と「折れ癖」は同じものではないという点です。
当院では、溝を皮膚が折れ曲がることで形成された構造的な変化、折れ癖をその溝の表面に長年の表情筋の動きによって刻まれた表層の変化として分けて考えています。
そのため、溝がかなり浅くなっても、表面に細かな折れ癖が残る場合があります。反対に、溝と折れ癖の両方が改善することで、ほとんど線が分からなくなる方もいます。
施術内容:ほうれい線グロースファクター治療
費用:両側18万円(税込・麻酔代込み)
主なリスク・副作用:腫れ、赤み、内出血、痛み、左右差、しこり、予想以上の膨らみなどが生じる可能性があります。効果や経過には個人差があります。
▶︎[折れ癖を伴っていたほうれい線の経過を見る>]
▶︎[ほうれい線に残る「折れ癖」について詳しく見る>]
このように、治療によってほうれい線が非常に目立ちにくくなる方もいます。
一方で、どこまで改善するかは、もともとの溝の深さ、折れ癖、骨格、頬の状態などによって異なります。
セルフケアでできること・できないこと

ほうれい線が気になったとき、多くの方が最初に取り入れるのが、化粧品、マッサージ、美顔器などのセルフケアです。
セルフケアには意味があります。ただし、セルフケアによって変えられるものと、変えにくいものを分けて考えることが大切です。
セルフケアでできること

保湿によって乾燥を防ぎ、肌表面のキメを整えると、細かな小じわや凹凸が目立ちにくくなることがあります。
また、紫外線対策は将来の光老化を抑える上で重要です。日焼け止めを日常的に使用した群では、任意使用群と比較して皮膚老化の進行が少なかったことを示したランダム化比較試験もあります。
つまり、保湿や紫外線対策は今ある深い溝を消す治療ではありませんが、肌状態を整え、今後の皮膚老化を抑えるためには大切です。
マッサージについても、むくみなどが軽減されることで、一時的に顔がすっきり見えることはあります。ただし、強くこすったり、皮膚を何度も引っ張ったりする必要はありません。
▶︎[セルフケアでできることと限界を詳しく見る>]
▶︎[今からできるほうれい線予防を見る>]
参考文献:Hughes MCB, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013;158(11):781-790. PubMed
セルフケアだけでは改善しにくいこと

一方、すでに皮膚が折れ曲がることで形成された構造的な溝を、化粧品やマッサージだけで大きく浅くすることは難しいと考えられます。
また、鼻横の骨格的なくぼみを化粧品で補うことや、下垂した頬の位置をスキンケアだけで大きく変えることもできません。
そのため、セルフケアを長期間続けても変わらない場合、「努力が足りない」のではなく、そもそもセルフケアでは変えにくい要因が目立っている可能性があります。
セルフケアは治療の代わりではなく土台

セルフケアが無意味というわけではありません。
肌を乾燥や紫外線から守り、将来の皮膚老化をできるだけ抑えるという意味では、毎日のセルフケアは美容医療を受けるかどうかにかかわらず重要です。
ただし、「予防すること」と「すでに形成された溝を改善すること」は別です。
今あるほうれい線をできる限り目立たなくしたい場合には、この違いを理解した上で治療を考える必要があります。
美容医療でできる限り目立たなくする具体的な3ステップ
ここからは、先ほど紹介した3つの手順について、実際にどのような治療が考えられるのかを詳しく見ていきます。
ステップ1|皮膚に形成された「溝」を改善する

ほうれい線をできるだけ目立たなくしたいとき、まず確認したいのが皮膚そのものに溝が形成されているかです。
頬を軽く引き上げても線が残る場合や、真顔でも皮膚に線が刻まれて見える場合には、溝そのものへのアプローチが必要になることがあります。
特に溝がまだ浅い段階では、適切に治療することで、治療後に「ほとんど分からなくなった」と感じる程度まで改善する方もいます。
グロースファクター治療
当院で溝の治療として中心的に行っているのがグロースファクター治療です。
グロースファクターを皮膚へ注入し、真皮のコラーゲンなどの産生を促すことで、皮膚のハリや厚みを改善し、時間をかけて溝を浅くすることを目指します。
ヒアルロン酸のように、注入した製剤のボリュームで直後から形を作る治療ではないため、変化は徐々に現れます。当院では、おおむね1〜6か月程度かけて経過を見ています。
一方で、投与量や注入位置が適切でなければ、しこりや膨らみすぎなどが起こる可能性があります。そのため、必要以上に投与しないことが重要です。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸は、ジェル状の製剤を注入し、凹みやボリューム不足を補う治療です。
注入直後から変化を確認しやすいことが大きな特徴で、ほうれい線治療として広く行われています。
一方で、注入部位や注入方法によっては血管閉塞などの重篤な合併症が起こる可能性があります。特に鼻周囲やほうれい線周囲には重要な血管が走行するため、安全性を考慮した治療が必要です。
脂肪注入
自分の脂肪を採取し、必要な部分へ注入する方法です。
定着した脂肪は長期的に残る可能性がありますが、吸収の程度には個人差があり、左右差、しこり、凹凸、血管障害などのリスクもあります。
ほうれい線の状態によっては選択肢になりますが、「自己脂肪だから必ず安全」「一度で必ず定着する」という治療ではありません。
ステップ2|「構造的な影」を原因に応じて改善する

溝を改善しても、まだほうれい線が目立つ場合があります。
そのときに確認したいのが、鼻横や頬との高低差によって生じる構造的な影です。
ここで重要なのは、「影=すべてたるみ」ではないことです。
鼻横の骨格的なくぼみによる影
鼻の横、いわゆる鼻翼基部が骨格的にくぼんでいる方では、その高低差によって鼻横からほうれい線にかけて影が生じることがあります。
このタイプは、頬を引き上げても鼻横の影が十分に変わらないことがあります。
骨格的なくぼみそのものを補う目的では、ヒアルロン酸などによるボリューム補正が選択肢になります。
一方、当院で行うグロースファクターは骨格のくぼみそのものをボリュームで補う治療ではありません。ただし、併存する溝や皮膚のハリ・厚みが改善することで、結果として鼻横の影がある程度目立ちにくくなる方もいます。
「鼻横がくぼんでいるから必ずヒアルロン酸」「影があるから必ずリフトアップ」ではなく、何が最も見た目に影響しているかを確認することが重要です。
頬の下垂による影
頬の組織が下がり、ほうれい線の外側に厚みが集まると、その高低差によって影が強く見えることがあります。
この場合には、ハイフ、糸リフト、フェイスリフトなど、頬の下垂へアプローチする治療が選択肢になります。
ただし、これらは皮膚に形成された溝そのものを直接治療する方法ではありません。
頬を引き上げることで影が改善しても、溝が深ければ線は残ります。
実際の診療でも、「糸リフトやハイフを受けて頬はすっきりしたけれど、ほうれい線自体は思ったほど変わらなかった」とご相談いただくことがあります。
そのような場合、治療がまったく効いていないのではなく、改善したのが影で、皮膚に形成された溝が残っていることがあります。
▶︎[たるみがほうれい線を目立たせる仕組みを見る>]
▶︎[糸リフトで改善しやすいほうれい線を見る>]
▶︎[ハイフをしてもほうれい線が残る理由を見る>]
参考文献:Hong GW, et al. Anatomical Considerations and Technique for Nasolabial Fold Thread Lifting. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2025;13(10):e7150. PubMed
たるみが強い場合のフェイスリフト
頬や口元のたるみが強い場合には、外科的なフェイスリフトが選択肢になることがあります。
皮膚だけではなく深部組織を含めて引き上げるため、適応が合えば大きな変化を得られることがありますが、手術である以上、傷跡、腫れ、内出血、神経障害などのリスクや長いダウンタイムがあります。
また、フェイスリフトで頬の位置を改善しても、すでに皮膚に形成された溝まですべてなくなるとは限りません。
ステップ3|「光学的な影」を整える

最後に確認したいのが、肌表面の凹凸や色調によって生じる光学的な影です。
毛穴、小じわ、乾燥による細かな凹凸、シミ、くすみ、赤みなどがあると、光が均一に反射しにくくなり、ほうれい線周囲のコントラストが強く見えることがあります。
特に暗い場所や横から強い光が当たったときには、肌の細かな凹凸まで影として強調され、「昼間は気にならないのに、電車の窓に映ると急にほうれい線が深く見える」ということもあります。
シミ・くすみ・色むら
シミやくすみなどの色むらが強い場合には、IPL、レーザー、ピーリングなどが選択肢になることがあります。
これらの治療で皮膚に形成された溝そのものが消えるわけではありませんが、肌全体の色調が整うことで、ほうれい線とのコントラストが弱く見える場合があります。
毛穴・小じわ・肌表面の凹凸
毛穴や細かな小じわなど、肌表面の凹凸が目立つ場合には、ニードルRFや肌質改善を目的とした治療などが検討されることがあります。
ここでも重要なのは、肌質治療と溝治療を同じものとして考えないことです。
毛穴や小じわが整っても、深い溝が残っていればほうれい線は残ります。一方、溝がかなり改善した後に肌表面を整えると、全体としてさらに滑らかに見えることがあります。
▶︎[毛穴や小じわでほうれい線が目立つ理由を見る>]
▶︎[ほうれい線に使われる機械治療を詳しく見る>]
「溝」を改善する3つの注入治療を比較

3つの手順の中でも、皮膚に形成された溝が主体の場合には、溝そのものへの治療が重要になります。
代表的なグロースファクター、ヒアルロン酸、脂肪注入は、いずれも注入によって行う治療ですが、改善の仕組みは同じではありません。
| 治療法 | 主な考え方 | 変化の現れ方 | 主な注意点 | 向いているケース |
|---|---|---|---|---|
| グロースファクター | 真皮のコラーゲンなどの産生を促し、皮膚のハリ・厚みを改善する | 1〜6か月程度かけて徐々に変化 | しこり、膨らみすぎ、左右差など | 皮膚に形成された溝を自然に改善したい場合 |
| ヒアルロン酸 | 製剤のボリュームで凹みやボリューム不足を補う | 注入直後から確認しやすい | 血管閉塞、しこり、凹凸、過剰注入など | 即時的なボリューム補正が必要な場合、骨格的なくぼみが主体の場合 |
| 脂肪注入 | 採取した自己脂肪を移植してボリュームを補う | 腫れが落ち着き、脂肪が定着してから評価 | 吸収、左右差、しこり、凹凸、血管障害など | 自己組織によるボリューム補正を希望する場合 |
どの治療が一番優れているというより、「何を改善したいのか」によって適した方法が異なります。
特に、鼻横の骨格的なくぼみを補う治療と、皮膚に形成された溝そのものを改善する治療は、目的を分けて考える必要があります。
当院が「溝」の治療を重視する理由

ほうれい線にはさまざまな原因がありますが、当院では特に皮膚に形成された「溝」を丁寧に評価しています。
特に溝が浅い段階では、溝そのものを適切に治療することで、「ほとんど分からなくなった」と感じる程度まで改善する方もいます。
一方、頬の下垂や鼻横のくぼみに対する治療を行っても、皮膚に形成された溝が残っていると、「治療したのにまだほうれい線がある」と感じることがあります。
実際の診療でも、ハイフや糸リフト、ヒアルロン酸などをすでに受けているにもかかわらず、ほうれい線がまだ気になるという方を診察することがあります。
そのような方をよく見ると、以前の治療で改善した部分とは別に、皮膚の溝そのものが残っていることがあります。
当院では、このように溝が主体となっている場合に、グロースファクター治療を中心に行っています。
一方で、すべてのほうれい線をグロースファクターだけで治療できるとは考えていません。
鼻横の骨格的なくぼみが非常に強い場合、頬の下垂が強い場合、肌表面の色むらや凹凸が大きく影響している場合には、それぞれ別の治療を検討した方がよいことがあります。
一つの治療ですべてを変えようとするのではなく、「何が残っているのか」を確認しながら必要な治療だけを選ぶ。
これが、ほうれい線をできるだけ自然に目立たなくする上で大切だと考えています。
「自分の場合は溝?影?どこまで改善できる?」
治療を増やす前に、まず今のほうれい線に何が影響しているのかを確認することが大切です。ご相談内容は院長が確認し、一通ずつご返信しています。
まとめ|できる限り消したいなら「何が残っているか」を確認する

ほうれい線は、状態に合った治療を行うことで、日常ではほとんど気にならない程度まで改善できる場合があります。
特に溝が浅い段階では、治療によって「ほとんど分からなくなった」と感じる程度まで改善する方もいます。
一方で、ほうれい線には溝だけでなく、鼻横の骨格的なくぼみや頬の下垂による構造的な影、肌表面の状態による光学的な影などが重なっているため、すべての方が一つの治療だけで100%完全に消えるわけではありません。
できる限り目立たなくするためには、
- 皮膚に形成された「溝」を改善する
- 鼻横の骨格的なくぼみや頬の下垂による「構造的な影」を改善する
- 毛穴・小じわ・色むらなどによる「光学的な影」を整える
という順番で、今のほうれい線に何が残っているのかを考えることが大切です。
もちろん、すべての方が3つの治療を必要とするわけではありません。
溝だけを治療すればかなり目立たなくなる方もいますし、鼻横の骨格的なくぼみや頬の下垂など、複数の要因を考える必要がある方もいます。
また、セルフケアは紫外線や乾燥から肌を守り、将来の皮膚老化を抑えるためには重要ですが、すでに形成された構造的な溝を大きく浅くすることとは役割が異なります。
「絶対に消える治療はどれか」だけを探すのではなく、「自分のほうれい線には何が残っているのか」を確認する。
その上で必要な部分を一つずつ改善していくことが、ほうれい線をできる限り目立たなくするための近道です。
「このほうれい線を、できるだけ目立たなくしたい」という方へ
「自分はどこまで改善できそうか」「どの治療が必要なのか分からない」という場合も、お気軽にご相談ください。お寄せいただいたご相談には、本記事を執筆している院長が一通ずつご返信しています。






