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コラーゲンドリンクでほうれい線は消える?その真相と有効な活用法

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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最近、美容ドリンクとして定番化されたコラーゲン

毎日飲めば「ほうれい線が薄くなる」「肌にハリが戻る」と言われていますが、実際にはどこまで本当なのでしょうか?

実は、コラーゲンドリンクが直接ほうれい線を治すわけではありませんが、肌の水分量や弾力を高め、しわの進行を遅らせる効果が期待されています。

ただし、すでに目立っているほうれい線には、それだけでは不十分

ドリンクによるコラーゲン摂取を効果的に活かすには、美容医療を組み合わせたアプローチが必要です。

本記事では、コラーゲン経口摂取の有用性から、ほうれい線を確実に改善するための方法まで詳しく解説していきます。

コラーゲンの摂取と体内での生成メカニズム

コラーゲンは皮膚の真皮層に存在し、肌のハリや弾力を保つために不可欠なタンパク質です。

しかし、加齢とともにコラーゲンの生成能力が低下し、ほうれい線をはじめとするしわやたるみが生じやすくなります。

コラーゲン配合ドリンクを摂取することは、肌の老化防止に良いとされていますが、摂取したコラーゲンがそのまま肌に届くわけではありません

一旦、消化酵素によってアミノ酸やペプチドに分解された後、吸収されて体内で再合成されます。

そのため、コラーゲンを経口摂取しても、それがそのまま肌のコラーゲンの一部となるわけではなく、体内のコラーゲン生成に必要な成分が増えることで、間接的にコラーゲン生成が促されるという仕組みです。

コラーゲンドリンクの肌への本当の効果

コラーゲンの経口摂取による肌への効果については、複数の臨床試験が実施されており、一定の効果が示唆されています。以下に、いくつかの研究結果をあげます。

1. コラーゲン産生が高まる

経口摂取したコラーゲンペプチドは血液中に吸収され、高濃度で皮膚に到達することが報告されています。

コラーゲンはトリペプチドやジペプチドの形で皮膚に届き、コラーゲン産生を高めるなど美肌効果が期待できるとされています。Yazaki et al. (2017), Journal of Agricultural and Food Chemistry

2. しわの改善が期待できる

コラーゲンペプチドの経口摂取により皮膚の水分量や弾力性が改善し、しわの減少をもたらすことが確認されています。

プラセボ対照二重盲検試験により、コラーゲンペプチドの摂取が肌の老化の兆候を改善することが実証されています。Asserin et al. (2015), Journal of Cosmetic Dermatology

3. 肌の弾力を回復させる

低分子量コラーゲン(コラーゲンヒドロリセート)の経口摂取が皮膚の水分量を増加させ、コラーゲン密度を高めることが報告されています。

特に高齢者の肌質改善に効果があることが確認されています。Proksch et al. (2014), Skin Pharmacology and Physiology

コラーゲンドリンクだけでほうれい線を改善できるか

コラーゲンの摂取は、肌のハリや水分量の向上に役立ちますが、すでに目立っているほうれい線を明確に改善することは難しいと考えられます。

これは、ほうれい線のできる原因は皮膚のコラーゲンの不足以外にも、骨格や頬のたるみの問題など、複数の要因が絡んでいるためです。

また、顕在化しているほうれい線に関しては、すでに部分的にコラーゲンが大幅に減少していることがほとんどであり、ドリンクによる摂取のみでは到底追いつかない状態であるためです。

したがって、ほうれい線に対してより確実な効果を得たい場合は、経口摂取だけでなく美容医療による外側からのアプローチが必要です。

コラーゲンドリンクと相乗効果の高いほうれい線治療

1. グロースファクター治療

グロースファクターとよばれる生体内にもともと存在する成分をほうれい線に注入することで、真皮層の線維芽細胞が活性化し、コラーゲンの生成が促進され、ほうれい線が改善する治療です。

コラーゲンの経口摂取と比べ、確実に注入部位のコラーゲンを増やす効果があり、1回の治療で目に見えてほうれい線が目立たなくなります。

また、得られた効果は数年もしくはそれ以上持続し、10年以上にわたるほうれい線の予防効果を発揮します。

コラーゲンドリンクとの併用により、内側と外側からのコラーゲン生成のサポートが可能です。

2. ヒアルロン酸注入

透明のジェル状のヒアルロン酸製剤をほうれい線に注入することで、コラーゲンが減少し深く沈み込んだしわの凹みを、内側からふっくらと持ち上げ改善することが可能です。

注入直後から効果が明確にわかる即効性が一番の利点です。

ただし、ヒアルロン酸にはコラーゲンを増やす作用はほとんどなく、製剤が吸収されると効果がなくなるめ、定期的に施術を受ける必要があります。

3. ハイフや高周波

超音波や高周波の熱エネルギーにより、筋膜や脂肪や皮膚を引き締める機械治療です。

熱凝固作用による即時的なタイトニング効果に加え、熱ダメージを受けた組織が修復される過程で肌の内部にコラーゲンが生成され、ほうれい線の予防効果をもたらします。

コラーゲンドリンクに比べると強いコラーゲン生成効果が得られますが、ほうれい線を明確に目立たなくさせるほどの局所的な改善効果は期待できないため、あくまでもほうれい線の進行予防や、軽度のほうれい線の方に適した治療法といえます。

まとめ

コラーゲンドリンクの摂取は、皮膚の水分量や弾力を向上させ、しわの進行を遅らせる効果があると複数の研究で示されています。

しかし、すでに目立っているほうれい線を改善する効果は乏しく、骨格や頬のたるみなどの他の要因にも対処する必要があります。

より確実な効果を得るためには、グロースファクター治療ヒアルロン酸注入などの美容医療の併用が有効です。

さらに、ハイフや高周波治療を組み合わせることで、コラーゲンの生成を内外から促し、ほうれい線の進行を予防することができます。

当院では、専門的なカウンセリングを通して、一人ひとりのご状態に適した治療をご提案いたします。

メールでの無料カウンセリングもおこなっていますので、ほうれい線でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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