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ほうれい線の原因はズバリ何?骨格・脂肪・筋肉・皮膚?医師が解説!

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
ドクター紹介はこちら

鏡を見たときに、ふと目立つようになったほうれい線。

「加齢のせい」と片付けがちですが、本当にそれだけが理由なのでしょうか?

実は、ほうれい線は複数の要因が絡み合って形成されます。

“ほうれい線ができる6つの原因”

  1. 皮膚のハリの低下
  2. 脂肪の下垂
  3. 脂肪の増大
  4. 脂肪や筋肉の減少
  5. 生まれつきの骨格
  6. 筋肉の動き

たとえば、紫外線や乾燥による真皮層のダメージが皮膚のハリを失わせ、さらに加齢によって骨が萎縮し、支えが弱くなった頬が重力で下垂することで、ほうれい線が深く目立っていきます。

この複雑なメカニズムを知ることで、正しい対策を立てることが可能になります。

この記事では、ほうれい線が目立つ主な原因を分かりやすく解説し、予防や改善に向けた具体的な対策法をご紹介します。

若々しい笑顔を取り戻すための第一歩を踏み始めましょう!

1. 皮膚のハリの低下

ハリの低下はすなわち「コラーゲンの減少」

ほうれい線の原因は様々ですが、最も重要なものは皮膚自体のハリの低下、すなわち真皮層のコラーゲンの減少です。

皮膚の深くにある真皮層にはコラーゲン線維が網目状にはりめぐらされており、エラスチンという物質がコラーゲン同士をつなぎ合わせ、その網目を補強しています。

網目の隙間は、透明なジェル状の物質であるヒアルロン酸で満たされています。

加齢や紫外線などの影響で、これらの物質が失われると、皮膚のハリや弾力が低下し、容易に折れ曲がりやすくなることで、ほうれい線ができやすくなります。

コラーゲンが減少する要因

皮膚のハリが低下する、すなわちコラーゲンが減少する要因として、以下のものがあげられます。

  • 加齢
  • 乾燥
  • 紫外線
  • 喫煙
  • 過度の飲酒
  • 栄養不足
  • 糖質過多
  • 睡眠不足
  • ストレス

そのため、若々しい健康的な肌を維持するためには、たとえば以下のような生活習慣が大事です。

  • 日々のスキンケアで肌を保湿し乾燥を防ぐ
  • こまめに日焼け止めを使用し紫外線対策を習慣づける
  • 禁煙するだけでなく副流煙にも気をつける
  • 栄養バランスの良い食事を心がける
  • 十分な睡眠をとり、リフレッシュできる時間をつくる

以上のような心がけが、セルフケアをする上で重要なカギとなります。

2. 頬の脂肪の下垂

頬にはまとまった脂肪組織があり、加齢や重力の影響により、その脂肪が下垂することで、口元と頬の境目であるほうれい線がはっきりと目立つようになります。

特に、メーラーファットとよばれるほうれい線の直上に位置する脂肪の下垂は、ほうれい線の形成に直結します。
頬の脂肪とほうれい線の関係性の詳細はこちら>

脂肪が下垂する原因として、以下のものがあります。

骨の萎縮や靭帯の劣化

年齢とともに、骨は少しずつ萎縮しボリュームが減っていきます。

顔の土台となる骨が減少することで、骨の上に位置する脂肪や筋肉の支えが弱くなります。

また、骨の表面からは靭帯(リガメント)とよばれる固いゴムバンドのような組織が伸びており、所々で頬の脂肪や筋肉を骨につなぎ止める役割をはたしています。

この靭帯も年齢とともに劣化しゆるんでいくため、組織を十分に支えきれなくなり、頬が下垂する原因となります。

重力

地球上では、常に私たちの体は重力の影響を受けています。

この重力による負荷が長年にわたりかかることで、頬が下がり、ほうれい線の原因となります。

ベッドに仰向けになって鏡を見たときの顔の方が、普段より若く見えませんか?

これは、私たちの顔が常に重力の影響を受けていて、老けて見える要因の一つになっている証拠です。

特に、頬のような脂肪量が多く柔らかい部分は、重力の影響をダイレクトに受けやすいパーツです。

長時間のスマホ利用

日常生活における姿勢の悪さも、頬を下垂させる要因となります。

たとえば、スマートフォンを長時間使用する際のうつむき姿勢は、顔全体に重力が直接的にかかることにより、ほうれい線を悪化させる要因となります。

また、この姿勢により首や肩の筋肉が緊張することで、顔の皮膚への血流が低下することも老化に起因します。

そのため、スマホの使用中は画面を目の高さに上げるよう意識し、定期的に姿勢を正すことが大切です。

3. 頬の脂肪の増加

頬の脂肪組織が増加すると、頬と口元の高低差が生じ、その境目であるほうれい線が強調されます。

また、脂肪が増すことで重みによって頬が下がりやすなり、ほうれい線が目立つ要因にもなります。

頬の脂肪が増大する原因には、以下のものがあります。

体重増加・むくみ

過度な体重増加や一時的なむくみにより、頬の脂肪量や水分量が増加し、脂肪組織のボリュームが増加します。

これにより、頬と口元の高低差が生じたり、重みによって下がりやすくなり、ほうれい線が強調されることがあります。

また、むくみが慢性化することでリンパの流れや血行が悪くなり、肌のハリを保つ機能が低下するため、たるみの進行に拍車をかけます。

過剰なフィラー治療

ヒアルロン酸注入や脂肪注入などの注入治療によって、頬を過剰ににボリュームアップさせてしまうと、頬と口元の高低差や重みから、ほうれい線が目立つ要因にもなりうるため注意が必要です。

頬の脂肪や筋肉の減少

頬の脂肪の増大だけでなく、逆に頬の脂肪や筋肉が減少した場合でも、ほうれい線が目立つ可能性があります。

たとえば、水で満たされたゴム風船は、パンと張ってしわが寄りませんが、水を抜いた状態だとしぼんでしわだらけになります。

これと同じことで、頬も脂肪や筋肉など軟部組織が充実している状態では、皮膚のハリが保たれていますが、脂肪や筋肉が減少することで、余った皮膚がたるみに変わり、ほうれい線を目立たせ原因となります。

特に、頬は脂肪の占める割合が多く、また、比較的大きな噛む筋肉(咬筋)によって支えられているため、これらの脂肪や筋肉が減少したときに影響を受けやすいパーツです。

頬の脂肪や筋肉が減少する原因を、それぞれ以下にあげます。

脂肪の減少

頬の脂肪が急激に減ると、表面の皮膚が余ってしまい、行き場のない皮膚が下がることで、ほうれい線が目立ちやすくなります。

急激なダイエット

短期間で無理なダイエットをおこなうと、頬の脂肪が減少するだけでなく、栄養不良により皮膚自体のハリも低下し、結果として皮膚がたるみ、ほうれい線が目立つ原因になります。

脂肪吸引・脂肪溶解注射

美容の痩身治療で過度に脂肪を減らしすぎてしまうと、余った皮膚がたるみに変わり、ほうれい線の悪化につながる可能性があります。

筋肉の減少

下顎の両側に位置する咬筋(噛む筋肉)は顔の中でも特に大きな筋肉で、頬を支える重要な役割を果たしています。

この咬筋のボリュームが大幅に減少すると、皮膚が余ってたるみやすくなり、支えを失った頬が下がることで、ほうれい線がより目立つようになります。

咬筋が減少する原因には以下のものがあります。

歯科矯正

歯科治療によって噛み合わせが変わると、それまで頻繁に使われていた咬筋の活動量が低下することがあります。

筋肉は使われないと徐々に衰えボリュームも減少するため、頬や口元の皮膚が支えを失い、たるみが生じてほうれい線が目立ちやすくなります。

エラボトックス

エラボトックスは、咬筋の過剰なはたらきを抑えくいしばりを改善したり、ボリュームを減らして小顔効果を得るための治療です。

しかし咬筋を過度に減少させてしまうと、頬や口元の支えが不十分となり、皮膚が落ちてほうれい線が目立ちやすくなります。

5. 生まれつきの骨格

生まれつきの骨格が原因で、ほうれい線が目立ちやすい場合もあります。

頬骨の高さ

頬骨の位置が高いと、頬が大きく張り出し、ほうれい線を境に頬と口元に高低差が生じることで、ほうれい線が目立ちやすくなります。

小鼻の横のくぼみ

鼻の横にある骨の位置が低いと、小鼻の付け根がくぼんだ形状になり、その影響でほうれい線の上半分が深く目立つようになります。

下顎の大きさ

東洋人に多い顎の小さい骨格は、噛む筋肉や口を大きく開ける筋肉の動作が少ない傾向にあり、その結果口元にたるみが生じやすく、ほうれい線が目立ちやすい特徴があります。

口元の突出

口元が骨格的に前に出ていると、ほうれい線を境に頬と口元の高低差が生じ、ほうれい線が目立ちやすくなります。

歯並び

もとの歯が前に出ている場合、歯科矯正で歯並びを整えると、それまで歯が支えていた口元の皮膚がたるむようになり、結果としてほうれい線が目立つようになります。

6. 筋肉の動き

笑い方や表情の癖など表情筋の動きによっても、ほうれい線が目立つことがあります。

ガミースマイル

笑ったときに上の歯茎が露出する場合、上唇を引き上げる筋肉(上唇鼻翼挙筋・上唇挙筋)を過剰に動かしている場合が多く、この笑い方の特徴をガミースマイルとよびます。

この動作を続けることで口元の皮膚に負担がかかり、結果としてほうれい線が目立つ原因となります。

ガミースマイルはボトックスを打つことで改善が可能です。

ほうれい線の最適な対策法

ほうれい線の対策には、美容医療とセルフケアを組み合わせることが重要です。

改善には注入治療が最適

美容医療では、グロースファクターやヒアルロン酸などの注入治療が適切な選択肢となります。

グロースファクターは皮膚のコラーゲンやエラスチンの生成をうながし、ほうれい線を根本から改善する治療法です。

一方、ヒアルロン酸は即効性のあるボリュームアップ効果でほうれい線を目立たなくさせることができます。

予防にはセルフケアが不可欠

また、普段からのセルフケアもほうれい線の進行を予防し、美容医療の効果を長持ちさせるために欠かせません。

保湿や紫外線対策などの基本的なスキンケアは、日常生活において習慣づけるべき重要なステップです。

また、バランスの良い食生活や十分な睡眠も、肌のハリを維持し、ほうれい線の形成を防ぐ助けとなります。

まとめ

ほうれい線の原因は様々あり、複数の要因が絡み合うことで形成される場合がほとんどです。

適切な美容医療と日々のセルフケアを併用することで、若々しく健康的な肌を保ち、長期的な美しさを維持することにつながります。

当院では、ほうれい線の根本的な改善につながるグロースファクター治療を提供しています。

この治療は、注射によって簡単に受けられ、皮膚のコラーゲンやエラスチンの生成が促進されることでほうれい線が改善し、1回の施術で数年以上持続する長期的な効果が得られます。

また、当院ではメールでの無料カウンセリングもご対応しておりますので、ほうれい線にお悩みの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

お客様一人ひとりのご状態やご希望に合わせた最適な治療法をご提案し、自信に満ちた笑顔を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

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