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ほうれい線の脂肪吸引は有効か?適応となるタイプやリスクを徹底解説

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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最近、ほうれい線の治療に脂肪吸引が注目されていますよね。

ほうれい線といえばヒアルロン酸や糸リフトなどが定番ですが、頬の脂肪が主な原因となっているほうれい線には脂肪吸引が効果的な場合があります。

特に、ナゾラビアルファット(ほうれい線上にある脂肪)やメーラーファット(中顔面の脂肪)が多い方はこの部分の脂肪を適度に減らすことで、すっきりと若々しい印象に変わります。

しかし、ただ脂肪を減らせばいいという単純な話ではありません。

実は、脂肪を取りすぎると余った皮膚がたるみに変わり、逆にほうれい線を悪化させる可能性もあるんです。

そこで今回は、脂肪吸引によるほうれい線治療のメリット・デメリット、そして本当に適応となる条件やデメリットを回避する方法について詳しく解説していきます。

ほうれい線の改善に脂肪吸引は有効か?

ほうれい線が目立つ原因には 皮膚の老化、頬の脂肪の量、骨格の変化 などがあり、それぞれ単一の要因ではなく複数の要因が絡み合って形成されます。

その中でも 頬の脂肪(特にメーラーファットナゾラビアルファット) が主な原因となるほうれい線に対しては、その部分の脂肪吸引が有効です。

脂肪の量を減らすことで、ほうれい線を深く見せる余分なボリュームを軽減し、すっきりと垢抜けた印象に改善できます。

しかし、 脂肪吸引はすべてのほうれい線に適応となるわけではありません

脂肪を除去することでほうれい線の影が目立たなくなる反面、過剰に脂肪を取りすぎることで脂肪のボリュームによる皮膚の支えが弱くなり、 皮膚のたるみが悪化するリスクも伴います。

そのため、適応を慎重に判断し、必要に応じてリフト治療注入治療と組み合わせることが重要です。

脂肪吸引が適しているほうれい線のタイプ

ほうれい線の中でも脂肪吸引によって改善が期待できるものを以下にあげます。

1. メーラーファットやナゾラビアルファットが多いタイプ

ほうれい線の原因となる脂肪にはメーラーファット(中顔面の脂肪)ナゾラビアルファット(ほうれい線直上の脂肪)があります。

これらの脂肪が多いと、ほうれい線が影として目立ちやすくなります。

脂肪吸引はこのタイプのほうれい線に有効で、頬の余分な脂肪のボリュームを適度に減らすことでほうれい線の影を軽減できます。

一方で、バッカルファット(頬中央の脂肪)はほうれい線に影響を与えにくいため、ほうれい線の改善目的でバッカルファットを除去するのは適切ではありません。

2. 皮膚のハリがありたるみが目立たないタイプ

脂肪吸引はもともと頬にハリがあり、皮膚がしっかりと張ってたるみが目立たない場合に適しています。

実際には20~30代の比較的若い層に向いており、この年代では皮膚の弾力が保たれているため、脂肪吸引後も皮膚が適応しやすいのが特徴です。

しかし、 40代以降では皮膚のハリや弾力が低下していることが多く、脂肪を減らすことで皮膚のたるみが悪化する可能性 があります。

そのため、 脂肪吸引以外の治療法が適していたり、脂肪吸引をおこなう場合でもリフト治療注入治療との併用が推奨されます。

3. ほうれい線が「影」になっているタイプ

ほうれい線には 「」タイプと、「」タイプ、「」タイプ の3種類があります。

このうち、「」タイプのほうれい線 は頬の余分な脂肪のボリュームが原因となることが多く、脂肪吸引で改善する場合があります。

ただし、「」「」タイプのほうれい線 は 皮膚のコラーゲン低下 の影響が大きく関与しているため、脂肪吸引では改善につながらず場合によっては悪化するリスクがあります。

この場合は グロースファクターやヒアルロン酸などの注入治療が適しています。

ほうれい線の脂肪吸引のメリットとデメリット

メリット|脂肪の重みを軽減し頬の下垂を予防

頬の脂肪が多いと、重力によって頬が下がりやすくなり、ほうれい線の影が強調されます。

適量の脂肪を除去することで、ほうれい線の影を長期的に目立たなくさせるだけでなく、頬の脂肪の重みが軽減され、ほうれい線が将来的に深くなるのを予防する効果があります。

また、頬全体の余分なボリュームが軽減することで、すっきりと垢抜けるような小顔効果も期待できます。

デメリット|脂肪を減らしすぎると皮膚のたるみが悪化する

ほうれい線の脂肪吸引において、頬の脂肪を過剰に減らし過ぎてしまった場合、脂肪のボリュームによる皮膚の支えが弱くなり、余った皮膚がたるみとなり下垂することで、ほうれい線が逆に悪化する可能性があります。

特に40代以降の方や、元々皮膚のたるみが目立つ方、頬の脂肪が少なく頬がこけている方などは要注意です。

ほうれい線の脂肪吸引のデメリットを防ぐ3つのポイント

脂肪吸引による皮膚のたるみの悪化を防ぐには、以下の3つのポイントが重要です。

1. 適応を間違えない

メーラーファットやナゾラビアルファットなどほうれい線の原因となる頬の脂肪が多く、皮膚のハリが保たれている方には脂肪吸引が適しています。

一方で、頬の脂肪量が多くない方、すでに皮膚のたるみが目立つ方には不向きです。

ほうれい線のタイプで判断すると、脂肪のボリュームが原因で生じる「影」のタイプには適していますが、皮膚のコラーゲンの低下が大きな要因となる「溝」や「線」のタイプには改善が期待できません。

「溝」や「線」のタイプにはグロースファクターやヒアルロン酸などの注入治療が適しています。

2. 脂肪を取りすぎない

ほうれい線の脂肪吸引において、頬の脂肪を過剰に減らしすぎることで余った皮膚がたるみとなって下垂し、ほうれい線が逆に悪化する場合があります。

また、過剰な脂肪の除去により頬がこけたりほうれい線の溝自体が深くなって老けた印象を助長させてしまう場合があります。

そのため、脂肪を均一に適量だけ吸引し、ナチュラルな仕上がりを意識することが重要です。

3.リフト治療や注入治療と併用する

皮膚のたるみが懸念される場合は、脂肪吸引だけでなくリフト治療(糸リフトや切開リフト)と併用することで術後のたるみの予防につながります。

また、ほうれい線ができる原因には頬の脂肪だけでなく、皮膚のコラーゲンの低下や骨の萎縮などの要因も絡んでいることから、それらを補う目的でグロースファクターやヒアルロン酸の注入治療を併用すると、より理想に近い改善効果を得られます。

まとめ

ほうれい線の改善として脂肪吸引が適応となるケースは、頬の脂肪(特にメーラーファットナゾラビアルファット)が主な原因となっている場合です。

脂肪を適度に除去することでほうれい線の影を軽減し、将来的な頬のたるみの予防にもつながります。

ただし、すべてのほうれい線に適しているわけではなく、適応を誤ると皮膚のたるみを悪化させるリスクがあります。

適切な判断をおこない、リフト治療や注入治療を組み合わせることで、より理想的な仕上がりを実現できます。

当院はほうれい線治療を専門におこなっており、ご状態やご希望に応じて最適なプランをご提案しています。

メールでの無料カウンセリングもおこなっておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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