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笑ったときのほうれい線の治療法|3つの重症度ごとに徹底解説!

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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“笑ったときのほうれい線の重症度分類”

  • 軽度:笑ったあとにほうれい線が消える
  • 中等度:笑ったあともほうれい線がハの字にうっすら見える
  • 重度:笑ったあとも皮膚の表面にしわの線が残る

笑ったときのほうれい線を気にしているあなたは、もしかして20〜30代でしょうか?

「真顔のときは気にならないのに、笑っている写真を見たらほうれい線が目立っていて衝撃…」

「最近笑ったあと、ほうれい線の跡が残るようになってきて…これって老化の証拠?」

「笑ったときのしわだったらボトックスで治るのでは?」

これらの「笑ったときのほうれい線」のお悩みは、比較的若い世代に多い問題です。

でも実は、笑ったときのほうれい線というものは誰もができて当然なんです。

赤ちゃんでさえ、笑ったときにほうれい線はできます。

だとしたら、笑ったときのほうれい線はまったく気にしなくて良いものなのでしょうか?

今回はそんな「笑ったときのほうれい線」について、はたして気にしなくても良いのか?治療が必要なのか?どんな場合にどんな治療が向いているのか?

一挙に解説いたします!

笑ったときのほうれい線は誰にでもできる

笑ったときのほうれい線は、実は誰にでもできます。

自分の幼少期の笑った顔の写真を見返してみてください。きっとほうれい線ができているはずです。

一般的にほうれい線は老化によってできるしわだと思われがちですが、本来顔の構造上、頬と口元を分ける境界線として年齢に関係なく存在します。

ただ、子供の頃は浅く短く目立たなかったものが、年齢を追うごとに深く長く目立ってくるため、老化の象徴としてとらえられているのです。

特に笑ったときは、口角が上がり頬のボリュームがぐっと上に押されるため、ほうれい線が目立って見えますが、この現象は赤ちゃんでも起きることなので、過剰に心配することはありません

ただし、笑ったときのほうれい線も年齢と共に見え方が変わってくるため、現在の笑ったときのほうれい線ができて当然のものなのか、それとも老化の影響を受けてできているものなのかは知っておきたいところです。

ここで問題なのが、笑ったときのほうれい線は笑い方の特徴や笑う力の程度によって見え方が変化する点です。
「このくらい笑ったときにこの程度の見え方だと、老化の危険性あり」などといった評価はなかなかできません。

そこで、笑ったときのほうれい線の重症度は「笑ったあと表情を戻したとき、そのほうれい線がどのような状態になるか」で判断するとわかりやすいです。

笑ったあとに消えないほうれい線は要注意

笑ったときにほうれい線ができるのは誰しも当然のことですが、笑ったあとに真顔に戻してもほうれい線がうっすらハの字に伸びて見えていたり、笑ったときに皮膚についたしわの跡がなかなか消えないという場合は老化の危険信号です。

その理由として、通常子供の場合は皮膚にハリや弾力があるため、笑ったときにほうれい線ができていても真顔に戻すとすぐに消え、皮膚にしわの跡が残ることがほとんどありません。

ところが、年齢を重ねると皮膚のコラーゲンが減少しハリや弾力が低下するため、笑ったときのほうれい線のしわの跡が元に戻りにくくなります

年をとると顔についた寝跡が、なかなか消えないのもこのためです。

中には、笑ったときのほうれい線のしわの跡が、表情を戻したときでも常に皮膚の表面に刻まれて残っているケースもあり、この場合はほうれい線がかなり進行しているといえます。

笑ったときのほうれい線の重症度

笑ったときのほうれい線の進行度合いは、以下の3段階のレベルに分類できます。

“笑ったときのほうれい線の重症度分類”

  • 軽度:笑ったあとにほうれい線が消える
  • 中等度:笑ったあともほうれい線がハの字にうっすら見える
  • 重度:笑ったあとも皮膚の表面にしわの線が残る

これは、医学的な分類ではなく、ほうれい線の治療方針を決定するために有用な当院独自の分類方法です。

軽度|笑ったあとに消える

笑ったときにどんなに深くできるほうれい線でも、笑ったあと真顔に戻した際に消える場合は、ほうれい線はまだ進行していない、もしくは進行していても軽度の状態です。

治療はしなくて良い、もしくは予防的な治療が適しています。

中等度|笑ったあともうっすら見える

笑ったときに深くなるほうれい線が、笑ったあと真顔に戻しても、うっすらと影や溝のように口の横にハの字に伸びて見える、という場合はほうれい線はすでに中等度まで進行しています。

また、笑ったときのしわの跡が、笑ったあともよく見ると皮膚の表面に残っていて、消えるのに数分〜数時間かかるというような場合も中等度です。

このような場合、予防的な治療では不十分で、改善のための治療が必要です。

重度|笑ったあともしわの線が残る

笑ったときのほうれい線のしわの跡が、真顔のときでも常に皮膚の表面に刻まれて残っている場合は、ほうれい線はの進行度合いは重度です。

この状態になってしまうと、治療のハードルは上がります。

一般的なヒアルロン酸治療などでは改善はできず、グロースファクター治療が唯一適応となります。

笑ったときのほうれい線の治療法

笑ったときのほうれい線の治療法は、進行度合いに合わせて以下のものがあります。

グロースファクター|ほうれい線のどの重症度にも有効

グロースファクターとよばれる皮膚のコラーゲンを増やす製剤をほうれい線に注入することで、皮膚のハリや弾力が増し、ほうれい線が改善します。

真顔のときのほうれい線だけでなく、笑ったときにほうれい線が深くなるのを改善し、笑ったあとにも皮膚にしわの跡が残りにくくなり、ほうれい線が皮膚に刻まれるのを予防します。

また、すでにほうれい線が進行し、笑ったときのしわの跡が皮膚に刻まれてしまっている状態でもグロースファクターで改善は可能です。

ヒアルロン酸|中等度のほうれい線向け

透明なジェル状のヒアルロン酸製剤をほうれい線に注入することで、皮膚がふっくらと持ち上がり、ほうれい線が目立たなくなります。

真顔のときにもでている中等度のほうれい線に有効です。

一方で、笑ったときのみほうれい線ができて真顔のときには消える、すなわち軽度の状態でほうれい線にヒアルロン酸を注入すると、ボリュームが出過ぎてしまい、少し不自然に見えたり口元が太って見える可能性があります。

また、逆にほうれい線が進行し、真顔のときでもしわが皮膚に刻まれてしまっている重度の状態では、ヒアルロン酸では十分な改善が見込めません

そのため、軽度および重度のほうれい線には、グロースファクター治療が適していると言えます。

ボトックス|軽度のほうれい線向け

ボトックスには筋肉の過剰なはたらきを抑える作用があります。

そのためボトックスをほうれい線周囲の筋肉に打つことで、笑ったときにほうれい線が深くなるの抑えたり、ほうれい線が皮膚に刻まれるのを予防する効果があります。

ただし、真顔のときにでているほうれい線を改善する効果はなく、皮膚にすでに刻まれてしまったしわにも無効です。

そのためボトックス治療は、軽度のほうれい線が主に対象となり、中等度以上のほうれい線に対しては進行の予防としては有効なものの、改善は期待できません。

まとめ

笑ったときのほうれい線は誰にでもできますが、年齢と共にその見え方や状態も変わってきます。

ほうれい線が進行すると、笑ったあとに皮膚に残るしわの跡が消えにくくなり、放っておくと皮膚に線のように刻まれてしまい、治療のハードルが上がります。

笑ったときのほうれい線の改善、笑ったあとに残るしわの予防、すでに刻まれてしまったしわの改善、いずれにも有効な治療はグロースファクターのみです。

当院はほうれい線治療を専門とするクリニックで、ヒアルロン酸やグロースファクターの注入治療も数多くおこなっています。

笑ったときのほうれい線にお悩みの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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