
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「まだ20代なのに、もう口元にしわがある気がする…」
「笑ったときのほうれい線が、自分だけ老けて見える」
「マスクを外すのに抵抗がある」
そんなふうに感じていても、
「20代でしわなんて早すぎる?」
「気にしすぎなのかな…」
と、どうしたら良いか戸惑っている方は少なくありません。
実は、20代の口元のしわは、単なる“老化”が原因ではないことが多くあります。
乾燥しやすい肌質やアトピー体質、骨格による影響、笑い方や表情の癖など、若い世代特有の原因によって目立っているケースが非常に多いのです。
さらに、20代のしわは早い段階で原因に合った対策をすることで、将来的な進行を抑えやすいという特徴もあります。
この記事では、しわ治療を専門とするクリニックの院長である私が、20代で口元のしわが目立つ原因を「乾燥」「骨格」「表情の癖」の3つに分けて、セルフケアや美容医療まで専門的に解説します。
目次
20代なのに口元にしわができる主な原因3つ
20代の口元のしわは、単なる“老化”で起きているわけではありません。
実際には、
- 肌質による乾燥
- 骨格や脂肪など構造的な問題
- 表情の動き方や笑い方の癖
などが複雑に重なって現れていることが多くあります。
①乾燥による小じわ|アトピー肌・敏感肌も影響
20代で現れる口元のしわで最も多いのが、乾燥による小じわです。
口元は皮膚が薄く、肌の摩擦も生じやすい部位であるため、水分が失われやすい傾向があります。
特に、アトピー体質、敏感肌、遺伝的に乾燥しやすい肌質の方は、若い頃から細かいしわが目立ちやすい傾向があります。
さらに、洗顔時の摩擦や、刺激の強いスキンケア、紫外線ダメージが積み重なることで、皮膚のバリア機能が低下し、ハリや潤いが失われていきます。
本来、皮膚の真皮にはコラーゲンやエラスチンが十分に存在し、肌の弾力を保っています。
しかし乾燥や紫外線の影響が続くと、それらが徐々に減少し、小じわとして表面に現れやすくなります。
また、肌の乾燥によりハリや弾力が低下すると、表情の動きによって皮膚が折れ曲がった際に、完全に元の状態に戻りにくくなります。
その結果、笑ったときや口を動かしたときにできる“折れ癖”が徐々に定着し、しわとして刻まれやすくなることもあります。
②骨格や脂肪による影|ほうれい線や鼻の横の影
20代でも、「ほうれい線が目立つ気がする」「写真を撮ると鼻の横が暗くて気になる」と感じる方は多くいます。
ただ、その多くは老化でできるような“しわ”とは異なり、骨格や脂肪などの立体構造によって生じる“影”であることがほとんどです。
例えば、
- 鼻の横がくぼんでいる
- 口元が前に出ている
- 頬の脂肪が少ない
- ダイエットで頬がこけた
などといった特徴があると、光の当たり方によって口元にしわがあるように見えやすくなります。
特に暗い場所や逆光の写真では影のコントラストが強調されるため、「特に老けて見える」と感じやすくなります。
▶︎[ほうれい線ができやすい骨格についてみる>]
▶︎[鼻の横のくぼみの原因や治療法をみる>]
▶︎[暗い場所でほうれい線が目立つ理由をみる>]
③表情の癖による折れ癖・笑いじわ
20代では、表情の動きによる“折れ癖”も非常に多く見られます。
例えば、
- 笑うと口元にしわが入る
- 口をすぼめる、アヒル口にする癖がある
- ガミースマイル(笑うと歯茎が露出する)
- 無意識に口角に力が入る
といった癖や習慣が続くと、皮膚が同じ場所で繰り返し折れ曲がることで、徐々に肌に付いた折れ癖が深く刻まれていきます。
最初は笑ったときだけ現れていたしわでも、長期間続くことで、真顔の状態でもうっすらと跡が残るようになることがあります。
また、スマホを見る際のうつむき姿勢や猫背も、口元への重力の負担を増やし、しわやたるみを悪化させる要因になります。
▶︎[“折れ癖”とは?原因や対策法をみる>]
▶︎[笑ったあとに残るほうれい線の重症度分類をみる>]
20代の口元のしわはセルフケアで改善できる?
20代の場合、早期の段階であればセルフケアで改善しやすいケースもあります。
ただし、すべてのしわがスキンケアだけで改善するわけではありません。
乾燥小じわは早期なら改善しやすい

浅い乾燥小じわであれば、保湿によって目立ちにくくなることがあります。
特に、肌の水分量が不足しているだけの段階なら、スキンケアを見直すことで改善するケースは少なくありません。
化粧水だけで終わらせず、乳液やクリームで水分蒸発を防ぐことも重要です。
また、刺激の強い洗顔や過度なピーリングを避けるだけでも、口元の状態が安定することがあります。
▶︎[4つの肌タイプ別スキンケア方法をみる>]
紫外線対策は20代から重要

紫外線は、コラーゲンやエラスチンを徐々に減少させる大きな原因です。
20代ではまだ影響が現れにくくても、紫外線ダメージは蓄積していきます。
そのため、「今しわが少ないから大丈夫」ではなく、将来の予防として日焼け止めの使用を習慣化することが重要です。
▶︎[賢い日焼け止めの選び方をみる>]
マッサージや表情筋トレはやりすぎ注意

SNSなどでは、口元のしわ対策として、マッサージや表情筋トレーニングが紹介されることも多いです。
これらのトレーニングだけで、すでにできたしわを明らかに改善することは難しいものの、適度に取り入れることで、将来的なしわの予防につながる可能性はあります。
一方で、強いマッサージは摩擦による刺激となり、かえって乾燥や肌へのダメージを悪化させる場合があります。
また、表情筋トレーニングも、過度に行うことで皮膚の折れ込みが増え、逆にしわを深くしてしまうケースがあります。
特に、すでに折れ癖が定着している部位では注意が必要です。
▶︎[表情筋トレーニングの注意点をみる>]
▶︎[ほうれい線に有効なマッサージ方法をみる>]
生活習慣の見直しも予防につながる

睡眠不足や栄養バランスの乱れ、急激なダイエットは、肌のハリの低下につながります。
特に20代は、無理な食事制限で頬の脂肪が減り、急にほうれい線が目立つケースも少なくありません。
スキンケアだけでなく、生活全体を見直すことも、口元のしわ予防には重要です。
▶︎[ほうれい線は太ると目立つ?その真相をみる>]
▶︎[ほうれい線に有効な食事についてみる>]
セルフケアでは改善しにくい20代の口元のしわとは?
20代の口元のしわは、乾燥が原因であればセルフケアで改善しやすいこともあります。
一方で、「骨格や脂肪による影」と「皮膚に刻まれた折れ癖」は、セルフケアだけでは改善が難しいケースが少なくありません。
骨格や脂肪が原因の“影”タイプ
骨格や頬の脂肪量の影響で、頬と口元の高低差が大きい場合、実際には明らかなしわがなくても、高低差で生じる「影」によってほうれい線のように見えることがあります。
特に、頬の脂肪が多い方や、鼻の横にくぼみがある方では、光の当たり方によって口元の影が強調されやすくなります。
このタイプは、乾燥が主な原因ではないため、保湿やマッサージなどのセルフケアでの改善は、ほとんど期待できません。
▶︎[ほうれい線の“影”が目立つ理由をみる>]
▶︎[鼻の横のくぼみの原因と治療法をみる>]
皮膚に刻まれた“折れ癖”タイプ
笑ったときなどに同じ場所で繰り返し皮膚が折れ曲がることで、皮膚の表層のダメージが蓄積し、徐々に折れ癖が定着してしまうことがあります。
特に、乾燥によってハリや弾力が低下していると、折れた跡が元に戻りにくくなり、しわとして刻まれやすくなります。
この段階になると、セルフケアだけで大きく改善するのは難しくなります。
20代の口元のしわに対する美容医療
セルフケアで限界がある場合、美容医療を選択肢として考えることもあります。
ただし20代では、「変えすぎないこと」「過度に手を加えすぎないこと」が非常に重要です。
①ヒアルロン酸注入|即効性がある定番治療

ヒアルロン酸は、溝やくぼみをボリュームで補う治療です。
施術直後から変化を実感しやすい一方、まだしわが比較的浅い20代では、入れすぎると不自然に見えやすいため注意が必要です。
特に口元は大きく動く部位であるため、過剰な注入でヒアルロン酸のズレや見た目の違和感が出るケースもあります。
▶︎[ほうれい線のヒアルロン酸注入の詳細をみる>]
▶︎[ほうれい線のヒアルロン酸注入のデメリットをみる>]
②グロースファクター治療|自然な改善と長期的な予防を重視する治療
グロースファクターは、皮膚内部のコラーゲン生成を促し、ハリや弾力を改善する治療です。
ヒアルロン酸のようにボリュームアップをはかる治療ではなく、徐々に肌質を改善していくため、自然な変化を求める20代には相性が良い治療です。
また、将来的なしわの予防という目的でもメリットがあります。
▶︎[グロースファクター治療の詳細をみる>]
▶︎[ほうれい線のグロースファクター治療の詳細をみる>]
③ボトックス注射|表情じわが強い場合に適応

口元の筋肉の動きが非常に強い場合は、ボトックスが適応になることがあります。
ただし、口元は表情への影響が出やすい部位でもあるため、適応の見極めが重要です。
▶︎[ボトックス注射の詳細をみる>]
▶︎[ほうれい線のボトックス注射のデメリットをみる>]
④肌育注射|乾燥小じわや肌質改善向き

リジュランやジュベルックなどの肌育注射は、浅い小じわや毛穴の開きなどの肌質改善に向いています。
ただし、骨格によるほうれい線の影や深い溝を大きく改善する効果は期待できません。
▶︎[リジュラン注射の詳細をみる>]
⑤ハイフ・リフトアップ治療|予防目的には有効

ハイフや糸リフトなどのリフトアップ治療は、軽度のたるみの軽減と予防としては有効です。
ただし20代では、そもそもたるみがほとんどないケースも多く、骨格による影や刻まれた折れ癖の改善としてはほとんど効果が期待できないのが実情です。
▶︎[ハイフだけではほうれい線は改善しない理由をみる>]
▶︎[糸リフトのほうれい線に対する効果と限界をみる>]
20代のしわ治療で失敗しないために大切なこと
20代の治療で最も重要なのは、「やりすぎないこと」です。
若い年代ほど、少しのボリューム変化でも不自然さが目立ちやすくなります。
また、原因が乾燥なのか、骨格なのか、表情の癖なのかによって、適した治療は大きく異なります。
そのため、「一番人気だから」「SNSでよく見かけるから」ではなく、自分の原因に合った的確な治療を選ぶことが重要です。
さらに20代では、“今を変える”だけでなく、“将来のための基盤を整える”という予防的観点も重要となります。
まとめ|20代の口元のしわは“早めの対策”が将来を変える
20代の口元のしわは、いわゆる老化ではなく、
- 乾燥や肌質
- 骨格や脂肪
- 表情の癖
などが複雑に関係していることが多くあります。
特に若いうちは、早めに原因を理解して対策することで、将来的なしわの進行を抑えやすくなります。
一方で、すでに線が刻まれている場合や、骨格による影が強い場合は、セルフケアだけでは改善が難しいケースもあります。
「自分のしわは何が原因なのか」
「セルフケアで良いのか、治療が必要なのか」
を正しく見極めることが、自然で後悔の少ない改善につながります。
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