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美容皮膚科医が教える|リンクルショットのほうれい線への効果と限界

東京リンクルクリニック院長


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「リンクルショットは、ほうれい線にも効果があるのでしょうか。」
「シワ改善が認められているなら、深いほうれい線も薄くなるのでしょうか。」

ポーラのリンクルショットは、シワ改善有効成分「ニールワン」を配合した美容液として知られています。

当院でも、患者さんから「リンクルショットはほうれい線にも効きますか?」と質問されることがよくあります。

目元のシワだけでなく、ほうれい線にも使ってみたいと考える方は多いでしょう。一方、決して安い製品ではないため、購入前にどの程度の効果が期待できるのか知っておきたいところです。

結論からお伝えすると、リンクルショットにはシワ改善効果が認められていますが、深く形成されたほうれい線の溝や、頬・骨格による影まで消せるわけではありません。

ただし、ほうれい線周辺の細かなシワや皮膚のハリ低下が気になる場合には、スキンケアの選択肢になります。

東京リンクルクリニックは、ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科です。

実際の診療では、患者さんが「ほうれい線のシワ」と考えている部分を確認すると、皮膚表面の細かなシワではなく、皮膚に形成された溝や、頬との高低差による影が目立っていることも少なくありません。

この記事では、リンクルショットのシワ改善効果と医学的な根拠を確認しながら、ほうれい線への効果と限界、どのような方に向いているのかを解説します。

この記事を読んでわかること

  • リンクルショットでほうれい線は薄くなるのか
  • ニールワンのシワ改善効果と臨床試験の結果
  • 効果を期待しやすい人・しにくい人の違い
  • 何か月使えばよいのか、購入前に知っておきたいこと

自分のほうれい線に化粧品が効くのか知りたい方へ

ほうれい線には、化粧品で改善を期待できる部分と、化粧品だけでは変えにくい部分があります。当院では、お写真をもとにした無料メール相談を承っています。

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リンクルショットでほうれい線は消える?

リンクルショットは、シワ改善を目的とした医薬部外品の美容液です。

有効成分ニールワンのシワ改善効果は認められていますが、「シワ改善」と「ほうれい線を消すこと」は必ずしも同じではありません。

ほうれい線は、皮膚表面のシワだけでなく、頬の脂肪や骨格、組織の下垂など、複数の要因によって目立つようになります。

そのため、リンクルショットを使用した場合にも、改善を期待できる部分と、化粧品では変えにくい部分があります。

細かなシワやハリ低下には効果を期待できる

ほうれい線周辺の皮膚に細かなシワが増えていたり、以前よりハリが低下していたりする場合には、シワ改善化粧品を使用する意味があります。

特に、口元の皮膚表面の変化が気になっている方では、リンクルショットのような美容液が選択肢になります。

ただし、リンクルショットによってほうれい線そのものがどの程度浅くなるかは、目元などのシワ改善データだけでは判断できません。

深い溝や頬との高低差による影には限界がある

真顔でもほうれい線がはっきり残っている場合には、皮膚に構造的な溝が形成されている可能性があります。

また、頬の厚みや下垂、鼻横の骨格的なくぼみによって、ほうれい線に影ができている場合もあります。

このような変化は、皮膚表面に美容液を塗るだけで大きく変えることは難しいと考えられます。

つまり、リンクルショットはシワ改善のための美容液であり、頬を引き上げたり、鼻横のくぼみを埋めたりするものではないということです。

▶︎[ほうれい線の溝と影の違いを詳しく見る>]

リンクルショットの有効成分「ニールワン」の効果

リンクルショットの大きな特徴は、ポーラが開発したシワ改善有効成分ニールワン®を配合していることです。

ニールワンは、2016年に日本でシワ改善の効能を持つ医薬部外品有効成分として承認されました。

ニールワンはどのようにシワを改善する?

ニールワンは、好中球エラスターゼという酵素の働きを抑える成分です。

好中球エラスターゼは、真皮の構成成分の分解に関係する酵素の一つです。

ニールワンは、この酵素の働きを抑えることで真皮成分の分解を抑制し、シワ改善を目指します。

単に肌表面を保湿して一時的にシワを目立たなくすることとは異なる作用ですが、真皮への作用があるからといって、ほうれい線を形成するすべての要因まで改善できるわけではありません。

臨床試験で確認された効果は?

ポーラが公表した初代リンクルショットの評価試験では、12週間の使用によって目尻のシワの改善が確認されています。

ただし、ここで注意したいのは、目尻のシワに対する試験結果を、そのまま深いほうれい線への効果として扱うことはできないという点です。

目尻のシワとほうれい線では、皮膚の動きや組織の構造、シワを目立たせている原因が異なります。

リンクルショットはシワ改善の根拠を持つ製品ですが、深いほうれい線を消す効果まで証明されたものとして期待するのは適切ではありません。

参考資料:ポーラ公式サイト|リンクルショット製品情報・研究情報

リンクルショットが向いている人・向いていない人

リンクルショットを試す価値があるかどうかは、ほうれい線のどの部分が気になっているかによって変わります。

向いているのは、皮膚表面のシワが気になる人

口元に細かなシワが増えたり、以前より肌のハリが低下したと感じたりする方には、シワ改善化粧品が選択肢になります。

ただし、乾燥による細かなシワが中心の場合には、まず十分な保湿を行うことも大切です。

高価な美容液を購入する前に、現在のスキンケアで保湿が不足していないか確認してみるとよいでしょう。

▶︎[ほうれい線に使われる化粧品成分と効果の違いを見る>]

向いていないのは、深い溝や構造的な影が主体の人

笑ったときだけでなく、真顔でもほうれい線が深く残る方では、皮膚に溝が形成されている可能性があります。

さらに、その溝の表面には、長年の表情筋の動きによって細かな線が刻まれていることがあります。

当院では、この表層の変化を「折れ癖」と呼んでいます。

また、頬の下垂や鼻横の骨格的なくぼみによる影が主体の場合も、化粧品だけで大きく変えることは難しいでしょう。

こうした方では、リンクルショットを長期間使用しても、ほうれい線全体の見た目があまり変わらない可能性があります。

▶︎[ほうれい線の折れ癖が残る理由を詳しく見る>]

リンクルショットは何か月使えば効果が出る?

リンクルショットは、塗った直後にシワが消えるような即効性を目的とした製品ではありません。

初代製品の臨床試験では12週間の使用によってシワ改善が評価されているため、数日使用して変化が分からなかったとしても、それだけで効果がないとは判断できません。

一方、12週間使えば誰でもほうれい線が薄くなるという意味でもありません。

深い溝や構造的な影が主体の場合には、使用期間を延ばしても見た目の変化が乏しい可能性があります。

口コミやビフォーアフターを見るときの注意点

リンクルショットを調べると、使用前後の写真や口コミを目にすることがあります。

しかし、ほうれい線の見え方は、照明の向き、表情、顔の角度、肌の乾燥状態などによって大きく変わります。

特に、頬との高低差による影は光の当たり方で濃くも薄くも見えるため、写真だけで効果を判断することは難しい場合があります。

口コミは使用感を知る参考になりますが、効果を証明する臨床試験とは異なります。

購入を判断する際には、口コミの印象だけでなく、どのようなシワに対して効果が確認されているのかを確認することが大切です。

リンクルショットを購入する前に確認したいこと

リンクルショットには複数の製品があります。

例えば、メディカル セラム Nはニールワンを配合した部分用のシワ改善美容液です。一方、メディカル セラム デュオは、顔全体への使用を想定したニールワン配合のシワ改善美容液です。

また、同じリンクルショットというブランド名でも、ローションやクリームなどは、ニールワン配合のシワ改善美容液と効能が異なる場合があります。

そのため、商品名だけでなく、有効成分や表示されている効能を確認して選びましょう。

また、シワ改善を目的として使う場合にも、使用量を増やせば効果が高まるわけではありません。製品ごとの使用方法に従うことが大切です。

▶︎[ほうれい線クリームの効果と選び方を見る>]

化粧品を続けてもほうれい線が変わらない方へ

皮膚に深い溝が形成されていたり、頬との高低差による影が目立っていたりする場合には、化粧品だけでは十分な改善が難しいことがあります。まずは現在のほうれい線の状態を確認することが大切です。

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実際の診療では、化粧品で変わらないほうれい線もある


この方の詳細な経過を見る>

診療では、「高価なシワ改善美容液を使っているのに、ほうれい線が変わらない」とご相談いただくことがあります。

しかし、実際に確認すると、必ずしも化粧品の効果がなかったとは限りません。

例えば、皮膚表面の細かなシワや肌の質感が改善していても、深い溝が残っていれば、ほうれい線全体の見た目はあまり変わらないことがあります。

また、鼻横の骨格的なくぼみや頬の下垂による影が強い方では、皮膚のハリが改善しても、その影が残ることがあります。

改善した部分とは別の要因が、ほうれい線を目立たせ続けている場合があるのです。

そのため当院では、ほうれい線を一本のシワとして考えるのではなく、皮膚に形成された溝と、頬・骨格などによる影を分けて確認しています。

皮膚の溝が主体の場合には、当院で行っているグロースファクター治療も選択肢の一つです。

グロースファクターは、皮膚に働きかけてコラーゲンなどの産生を促し、皮膚のハリや厚み、ほうれい線の溝の改善を目指す治療です。効果は1〜6か月ほどかけて徐々に現れます。

ただし、すべてのほうれい線に適しているわけではありません。鼻横の骨格的なくぼみが強い場合には、皮膚への治療だけでは十分に改善しないこともあります。

大切なのは、化粧品か美容医療かを先に決めることではなく、自分のほうれい線を何が目立たせているのかを知ることです。

▶︎[ほうれい線のグロースファクター治療を詳しく見る>]

リンクルショットとほうれい線についてよくある質問

リンクルショットはほうれい線に直接塗っても大丈夫?

メディカル セラムは口元などの気になるシワにも使用できる製品です。製品ごとの使用順序や適量を確認し、公式の使用方法に従ってください。

笑ったときのほうれい線にも効果はある?

笑ったときのほうれい線は、表情筋の動きによって皮膚が折れ曲がることで現れます。皮膚表面の細かなシワへの改善は期待できる場合がありますが、笑ったときに生じるほうれい線そのものをなくす効果が確認されているわけではありません。

リンクルショットとレチノールは併用できる?

製品の組み合わせによっては併用できる場合があります。ただし、複数の美容成分を同時に使い始めると、刺激が出た際に原因を判断しにくくなります。肌の状態を確認しながら使用し、各製品の注意事項に従いましょう。

リンクルショットを使っても変わらない場合は?

使用方法や使用期間を確認した上で、深い溝や頬・骨格による影が主体ではないか考えることが大切です。化粧品を次々と買い替えるより、何がほうれい線を目立たせているのかを確認する方が、次の対策を選びやすくなります。

まとめ|リンクルショットの効果と限界を理解して選ぶ

リンクルショットは、シワ改善有効成分ニールワンを配合した美容液です。

シワ改善効果が認められていることには意味があり、ほうれい線周辺の細かなシワやハリ低下が気になる場合には、スキンケアの選択肢になります。

一方、深く形成されたほうれい線の溝や、頬・骨格による構造的な影まで消せるわけではありません。

購入前には、自分のほうれい線のどの部分を改善したいのかを考えることが大切です。

自分に合ったほうれい線の改善方法を知りたい方へ

東京リンクルクリニックでは、皮膚の溝と影を中心に、ほうれい線を目立たせている原因を確認しています。「化粧品を続けても変わらない」「自分の場合はどのような治療が適しているのか知りたい」という方は、お気軽にご相談ください。

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