

著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「グロースファクターとPRP、どちらが本当に効果があるの?」
「自然に若返りたいけど、何を選べばいいか分からない…」
そんなふうに悩んでいませんか?
最近では“再生医療”という言葉が広まり、どちらの治療も「成長因子を使って肌を若返らせる」と説明されることが多いため、違いが分かりにく、迷ってしまう方も多いかと思います。
ただし、「どちらが効果的か?」という問いに対しては、一概にどちらが優れているとは言い切れません。
なぜなら、グロースファクター治療は、使用する製剤の質・濃度・注入量・注入方法がクリニックによって大きく異なり、それにより治療効果にも大きな差が生じるからです。
しかし、当院においては、PRPと比較して当院のグロースファクター治療の方が明確に高い効果と持続性が得られています。
当院では、厳選された成長因子製剤を用い、症例に応じた設計を徹底することで、1回の施術で数年〜10年以上持続する高い改善効果を実現しています。
このページでは、美容皮膚科医の視点から、グロースファクターとPRPの違いを徹底比較し、それぞれのメリット・デメリット、適応部位、リスク、そして当院の治療方針まで詳しくご紹介します。
ご自身の目的に合わせた「最適な方法」を検討する際の、重要な指針となるはずです。
目次
【1】グロースファクターとPRPの違いとは?
どちらも「成長因子」を使った再生治療
グロースファクターもPRPも、共通して「成長因子=肌の修復・再生を促すタンパク質」を使う治療です。
肌内部で線維芽細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成を促すことが目的です。
ただし、使われる成分や注入方法がまったく異なるため、効果やリスクにも大きな違いがあります。
効果やメカニズムの違い【比較表あり】
項目 |
グロースファクター(一般的な内容) |
PRP(多血小板血漿) |
主成分 |
合成・精製された成長因子 |
自己血から分離した血小板と血漿 |
成分濃度 |
製剤の濃度・投与量はクリニックによる差があり |
血小板濃度は個人差あり、投与量はクリニックによる差があり |
注入方法 |
皮膚の構造に合わせて深さや量を調整 |
均一に浅く細かく注入することが多い |
効果の実感 |
ゆっくりと時間をかけて効果を実感(当院は1〜6ヶ月) |
効果はマイルド、複数回必要、変化がわかりにくいことも |
ダウンタイム |
ほとんどなし(軽度の腫れ・内出血) |
ほとんどなし(軽度の腫れ・内出血) |
リスク |
過剰投与や混合投与によりしこり・膨らみすぎのリスク |
血小板の質や量によって効果に個人差、単純投与では基本的に安全 |
コスト |
クリニックによって様々(やや高めだが1回投与でほぼ完了、低コストだが複数回必要など) |
低コストだが複数回必要なことが多い |
それぞれ適応となる部位・目的の違い
- グロースファクター:
- 構造的なしわやくぼみ
- 確実に改善したいほうれい線の溝
- クリニックによっては額・こめかみ、ゴルゴラインなども
- PRP:
- ごく浅い小じわ・目元のちりめんじわ
- 青グマや軽度のハリ不足・肌質改善など、マイルドな悩み
- メンテナンスや現状維持のために
【2】グロースファクターの特徴と効果
成分と作用機序
グロースファクターは、もともと私たちの体内に存在するタンパク質である「成長因子」を人工的に精製し、必要な部位にピンポイントで注入する治療法です。
これらは真皮層の線維芽細胞に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌そのものの構造を再構築していきます。
当院のこだわり|リスクを最小限に、安全第一の注入設計
グロースファクターだけでなく、PRPや他の注入治療にも共通するリスクとして、「しこり」「膨らみすぎ」などが挙げられます。
グロースファクターの場合、単剤投与というよりも、PRPや他の製剤と混ぜて投与した場合、薬剤どうしの相互作用によってリスクが高くなります。
当院では、混合投与を行わず、注入濃度・層・量を症例ごとに細かく設計しています。
また、しわやくぼみの原因となる皮膚構造を診断し、リスクのある部位(目の下や額・こめかみなど)には原則注入を行いません。
これにより、当院のグロースファクター治療は「しこりや膨らみすぎ」といったリスクが非常に低く、安全性の高い治療として多くの方に選ばれています。
▶︎[グロースファクター治療のリスクの詳細をみる>]
▶︎[しこりや膨らみすぎのリスクを徹底回避する方法をみる>]
効果と持続期間
1回の治療で深部から肌質そのものが改善されることが多く、得られた効果は数年〜10年以上持続するため、“時間を巻き戻す治療”として高い評価を得ています。
また、現在の状態を改善するだけでなく、将来的な進行予防としての効果が高いため、10年後・20年後になって施術を受けていたときとそうでないときを比べた場合、明らかな差がで出てくるような治療です。
【3】PRP療法の特徴と限界
成分と注入法
PRP(Platelet-Rich Plasma)は、自己血を採取して遠心分離し、血小板が豊富に含まれる血漿を取り出して注入する治療法です。
血小板には、自然治癒を促す成長因子が含まれ、ごく浅い小じわやくすみに対してマイルドな改善効果があります。
限界と注意点
- 効果が穏やかで、深いしわや構造的な溝やくぼみには不十分
- 血小板の質・濃度に個人差があり、効果のばらつきが大きい
- 効果の実感までに、複数回のくり返し施術が前提となる
グロースファクターとPRP、結局どっちがいい?
【比較表まとめ】グロースファクターとPRPを徹底比較
比較項目 |
グロースファクター(当院) |
PRP |
効果の強さ |
◎ 自然で明確 |
△非常にマイルド |
持続期間 |
◎ 数年~10年以上持続 |
△ 数ヶ月〜1年程度 |
コストパフォーマンス |
⚪︎ 高い(1回で効果あり) |
△ 複数回が前提 |
ダウンタイム |
⚪︎ ほとんどなし |
⚪︎ほとんどなし |
安全性 |
◎ 注入設計により極めて高い |
◎自己血ならではの安心感 |
適応部位 |
浅い〜深いほうれい線・鼻横のくぼみ |
小じわ・目の下のクマ |
当院の見解|ほうれい線の溝や凹みにはグロースファクターが最適
特に目立ちやすく、構造的な深さがある「ほうれい線」や「鼻の横のくぼみ」などには、PRPでは十分な改善が見込めません。
当院では、皮膚構造を見極めリスク管理を徹底した上で、グロースファクターを用いた注入設計を行い、“自然で若々しい仕上がり”を実現しています。
他の注入治療との比較
グロースファクターとPRPの他に、代表的な注入治療との比較を以下に挙げました。
ヒアルロン酸との違い
- 即効性はあるが、皮膚の動きに追従できず不自然に膨らんで見えることも
- 血管閉塞やしこり(遅発性結節)のリスクあり
- ハイリスク部位(ほうれい線、鼻翼基部)には特に注意が必要
脂肪注入との違い
- 自己脂肪は定着すれば長持ちするが、定着率には部位による差や個人差あり
- ほうれい線はよく動く部位のため、複数回の施術が必要になることが多い
- 血管塞栓、しこり、術後感染のリスク
グロースファクターかPRPか迷っている方へ
注入治療は、肌質・年齢・悩みによって適した方法が異なります。
「どっちが正解かわからない」そんな方こそ、まずは専門医による無料カウンセリングをお受けください。
当院では、無理にどちらかを勧めることはせず、状態に応じた最適な選択肢をご提案しています。
無料カウンセリングのご案内
当院のグロースファクター治療は、“ただの注入”ではなく、“肌そのものの再生”を目指す治療です。
迷っている方も、ぜひお気軽に相談ください。
この記事を執筆しております院長の私が、直接メールで丁寧にご返信いたします。