
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
ドクター紹介はこちら
「ホンマでっか!?TVで紹介された、ほうれい線を薄くする方法を知りたい」
「テレビで紹介された顔ストレッチやマッサージは、本当に効果があるの?」
『ホンマでっか!?TV』では、ほうれい線対策として顔ストレッチや口内マッサージなどが紹介されました。
自宅で手軽に試せる方法ですが、こうしたセルフケアだけで、すでに深く刻まれたほうれい線を改善することは難しいと考えられます。
私は、ほうれい線治療を専門とする東京リンクルクリニックの院長として、日々さまざまなほうれい線を診察しています。
実際の診療でも、「マッサージを続けているのに、ほうれい線が薄くならない」というご相談をいただくことがあります。
この記事では、番組で紹介された方法を振り返りながら、期待できる効果や注意点、セルフケアでは改善しにくいほうれい線の特徴について解説します。
この記事を読んでわかること
- ホンマでっかで紹介された顔ストレッチの方法
- 口内マッサージで期待できることと注意点
- セルフケアでほうれい線が改善しにくい理由
- マッサージを続けても変化がない場合の考え方
ホンマでっかで紹介されたほうれい線対策とその方法

『ホンマでっか!?TV』では、ほうれい線に関するセルフケアが複数回取り上げられています。
2026年には、河北裕介さんによる顔ストレッチと、吉田圭吾さんによる口内マッサージが紹介されました。
まずは、それぞれの内容を見ていきましょう。
2026年1月21日|河北裕介さんの顔ストレッチ

2026年1月21日放送の「若く見える人の秘密SP」では、ヘアメイクアップアーティストの河北裕介さんが、ほうれい線を薄くする顔ストレッチを紹介しました。
放送内容を紹介した複数の記事では、次のような手順が説明されています。
- 口を軽く10回すぼめる。
- 上唇のあたりを膨らませる。
- 舌を上顎につけた状態で、膨らませた部分を上方向へ動かす。
- 頬に手を当て、こめかみ方向へ軽く引き上げながら揺らす。
※上記は放送紹介記事をもとにした概要です。細かな動かし方や回数には紹介元による違いがあり、番組の公式手順書を再現したものではありません。
この方法は、口元や頬の筋肉を動かすことを目的としています。
特別な器具を必要とせず、短時間で試せる点は魅力でしょう。
ただし、顔の筋肉を動かしたからといって、皮膚に形成されたほうれい線の溝まで改善するとは限りません。
特に、真顔でもほうれい線がくっきり見える場合には、筋肉の動き以外の原因も考える必要があります。
放送内容の確認:2026年1月21日放送記録/顔ストレッチの手順を紹介した記事(二次情報)
2026年5月13日|吉田圭吾さんの口内マッサージ

2026年5月13日放送の「自分史上最高の『美顔』になる15の方法」では、美容整体の吉田圭吾さんが、ほうれい線や顔のたるみへの対策として口内マッサージを紹介しました。
口内マッサージとは、口の中から頬やあご周辺の筋肉に働きかける方法です。
番組では、顔の表面を強くこすらずにアプローチできることなどが紹介されました。
一方で、口の中から筋肉に触れられることと、ほうれい線の原因そのものを改善できることは別です。
例えば、頬の筋肉の緊張が一時的に変化したとしても、皮膚に刻まれた溝や、骨格によるくぼみが解消するとは限りません。
また、口の中の粘膜は傷つきやすい部分です。強く押したり、痛みを我慢して続けたりすることは避けましょう。
口内炎や傷、炎症がある場合にも、無理に行わないことが大切です。
放送内容の確認:2026年5月13日放送記録
ホンマでっかの顔ストレッチやマッサージは本当に効く?

結論として、顔ストレッチやマッサージで顔の印象が一時的に変わる可能性はありますが、深いほうれい線を根本的に改善する効果は十分に確認されていません。
ここで大切なのは、「顔の筋肉が動くこと」と「ほうれい線が薄くなること」を分けて考えることです。
顔ストレッチで期待できること
顔ストレッチでは、普段あまり意識しない口元や頬の筋肉を動かします。
表情の動かし方を意識できたり、運動後に顔の印象が変わったように感じたりすることはあるでしょう。
しかし、ほうれい線は単に表情筋が衰えたためにできるものではありません。
皮膚のコラーゲンやエラスチンの減少、頬の脂肪の変化、骨格など、さまざまな要因が関係しています。
そのため、筋肉を鍛えればほうれい線が消えるという単純なものではないのです。
また、顔の運動に関する研究はありますが、今回番組で紹介された方法によって、深いほうれい線が長期間改善することを示す十分なデータはありません。
マッサージでほうれい線が薄く見えることはある?
マッサージをした直後に、顔がすっきりしたように感じた経験がある方もいるかもしれません。
ただし、そのような一時的な変化と、ほうれい線の溝そのものが浅くなることは同じではありません。
例えば、顔のむくみや筋肉の緊張などが見た目に影響している場合には、一時的に印象が変わる可能性があります。
一方、皮膚に形成された溝や骨格的なくぼみは、マッサージだけでは変化しにくい部分です。
特に注意したいのは、効果を求めるあまり、ほうれい線の周囲を強くこすったり、何度も引っ張ったりすることです。
強い摩擦は肌への刺激となり、赤みや乾燥などの原因になることがあります。
「強く行うほど効く」「長時間続ければ消える」というものではありません。
実際の診療では、セルフケアで改善しにくいほうれい線も多い

私は、マッサージや顔ストレッチをすべて否定する必要はないと考えています。
ただし、セルフケアを続けても変化がない場合には、その方法が足りないのではなく、そもそも改善しにくい原因があるのかもしれません。
実際の診療では、次のような点を確認しています。
真顔でもほうれい線がくっきり見える

笑ったときだけほうれい線が目立つ場合と、真顔でも深い溝が見える場合では、状態が異なります。
真顔でも線がはっきり見える場合には、皮膚のハリや厚みの低下、頬との高低差などが関係していることがあります。
このようなほうれい線では、口元の筋肉を動かすだけで十分な改善を得ることは難しいでしょう。
特に、長年かけて形成された深い溝では、セルフケアに過度な期待をしないことが大切です。
笑った後に細かな線が残る

笑った後、ほうれい線の部分に細いしわが残ることがあります。
当院では、こうした表情筋の繰り返しの動きによって皮膚表面に刻まれた線を「折れ癖」と呼んでいます。
折れ癖は、ほうれい線の溝の表面に生じる皮膚の変化です。
筋肉を動かすことで生じたものだからといって、筋肉をさらに動かせば消えるというわけではありません。
むしろ、すでに刻まれた線については、皮膚そのものの状態を考える必要があります。
鼻の横のくぼみや頬のたるみが目立つ

ほうれい線が濃く見える原因は、皮膚の溝だけではありません。
例えば、鼻の横が骨格的にくぼんでいる方では、その部分に影ができて、ほうれい線が深く見えることがあります。
また、頬のたるみによって、ほうれい線の上側に影ができる場合もあります。
こうした状態では、顔ストレッチやマッサージを続けても、期待するほど見た目が変わらないことがあります。
大切なのは、ほうれい線が目立つ原因を確認し、それに合った対策を選ぶことです。
セルフケアで改善しない場合はどうすればいい?
番組で紹介された方法を試してもほうれい線が薄くならない場合、無理に回数を増やす必要はありません。
まずは、乾燥によって小じわが目立っていないか、真顔でも深い溝があるか、頬のたるみや鼻の横のくぼみが目立つかなどを確認してみましょう。
乾燥による細かな線には、保湿などのスキンケアが役立つことがあります。
一方、すでに皮膚に形成されたほうれい線の溝については、セルフケアだけで十分に改善することは難しい場合があります。
当院では、こうした皮膚側の変化に対して、グロースファクター治療を行っています。
ただし、骨格的なくぼみや頬のたるみが主体の場合には、別の治療が適していることもあります。
「マッサージを続けても変わらない」と感じている方は、セルフケアの方法を増やす前に、ご自身のほうれい線がどのような状態なのかを確認することをおすすめします。
▶︎[グロースファクターによるほうれい線治療について詳しく見る>]
よくある質問

ホンマでっかの顔ストレッチは毎日行った方がいいですか?
ほうれい線改善のために必要な頻度や回数は、医学的に確立されていません。痛みや違和感がない範囲で行い、効果を求めて無理に回数を増やさないようにしましょう。
顔ストレッチでほうれい線が悪化することはありますか?
通常の表情運動が必ずほうれい線を悪化させるわけではありません。ただし、皮膚を強く引っ張る動作や過度な摩擦は避けましょう。赤みや痛みが出る場合は中止してください。
若い人のほうれい線にも効果がありますか?
年齢だけで効果が決まるわけではありません。若い方でも、骨格的なくぼみや頬の形によってほうれい線が目立つことがあります。その場合、顔ストレッチだけで改善するとは限りません。
どのくらい続ければ効果がわかりますか?
今回紹介された方法について、ほうれい線改善までの期間を示す十分なデータはありません。数週間、数か月と続ければ必ず改善するというものではないため、変化がない場合は別の原因も考えましょう。
まとめ|ホンマでっかの方法は効果と限界を理解して試そう

『ホンマでっか!?TV』では、ほうれい線対策として顔ストレッチや口内マッサージが紹介されました。
自宅で試せる方法ですが、深いほうれい線の溝や骨格的なくぼみまで改善できるとは限りません。
セルフケアを続けても変化がない場合には、無理に繰り返すのではなく、ほうれい線が目立つ原因に合った方法を検討することが大切です。
ほうれい線の改善方法を知りたい方へ
東京リンクルクリニックでは、ほうれい線の状態を確認した上で、適した治療方法をご案内しています。治療を受けるか迷っている方も、お気軽にご相談ください。






