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ほうれい線へのポテンツァの効果と限界|深い溝はどこまで消えるのか

東京リンクルクリニック院長


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「ほうれい線を薄くしたいのですが、ポテンツァで改善できますか?」

ポテンツァは肌のハリや毛穴、軽いたるみなどを目的に検討される治療です。そのため、ほうれい線にも効果があるのではないかと期待する方がいらっしゃいます。

結論からいうと、ポテンツァは肌のハリ低下や軽いたるみに伴うほうれい線を目立ちにくくする可能性があります。しかし、深く形成された溝や鼻横の骨格的なくぼみを直接埋める治療ではありません。

大切なのは「ポテンツァが効くかどうか」だけでなく、何が原因でほうれい線が目立っているのかを見極めることです。

東京リンクルクリニックは、ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科です。ポテンツァ自体は当院で実施していませんが、ほうれい線の治療を検討する上では、肌の引き締めと溝の改善を区別することが重要だと考えています。

この記事では、ポテンツァの種類による違い、期待できる効果、回数・持続期間・リスク、ほかの治療との選び分けを解説します。

この記事を読んでわかること

  • ポテンツァで改善が期待できるほうれい線の特徴
  • 深い溝や鼻横のくぼみに限界がある理由
  • ダイヤモンドチップとニードルRFの違い
  • 効果が出るまでの期間・回数・リスク
  • ヒアルロン酸やグロースファクターとの選び分け

自分のほうれい線に合う治療を知りたい方へ

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ポテンツァでほうれい線はどこまで改善するのか

ポテンツァは高周波(RF)の熱エネルギーを利用する美容医療機器です。皮膚の状態に応じて、針を使用する方法と、針を使わずに熱を加える方法があります。

熱刺激による皮膚の変化や引き締めが期待されますが、ヒアルロン酸のようにくぼみへ直接ボリュームを加えるわけではありません。

ほうれい線の状態 ポテンツァへの期待
肌のハリ低下・細かな小じわ 肌質改善に伴って目立ちにくくなる可能性
軽い頬のたるみ 引き締めによって影が弱まる可能性
深く形成された溝 多少の変化はあり得るが、改善には限界
鼻横の骨格的なくぼみ 骨格的なくぼみを直接補正することはできない
表情の動きで刻まれた折れ癖 肌質への効果は期待できても、線そのものの改善は限定的

これは治療の仕組みに基づく目安です。ポテンツァの全モードについて、各タイプのほうれい線への効果が十分に比較検証されているわけではありません。

特に、ニードルRF全般の研究結果をポテンツァのダイヤモンドチップにも当てはめることはできません。

肌のハリ低下や軽いたるみに伴うほうれい線

加齢や紫外線の影響で皮膚のハリが低下すると、頬とほうれい線の境目が目立ちやすくなります。さらに軽度のたるみが重なると、ほうれい線に沿って影が生じることがあります。

このような場合、RFによる皮膚の引き締めや肌質の改善で、ほうれい線の印象が多少和らぐ可能性があります。

ただし、頬の位置が大きく変わるような強いリフトアップ効果を前提にする治療ではありません。

▶︎[たるみで目立つほうれい線の改善方法を見る>]
▶︎[ほうれい線の影が目立つ理由を見る>]

深い溝がすでに形成されているほうれい線

ほうれい線の溝は、皮膚が繰り返し折れ曲がることなどによって形成される構造的な変化です。肌にハリが出ても、できてしまった溝が同じ程度に浅くなるとは限りません。

特に無表情でもはっきり残る深い溝では、ポテンツァだけで大きく改善することは期待しにくいと考えます。肌質改善と溝そのものの治療は、目的を分けて考える必要があります。

▶︎[ほうれい線の種類と治療の選び方を見る>]

鼻横のくぼみと表情による折れ癖

鼻の横が骨格的にくぼんでいる場合、光の当たり方によって上部のほうれい線が深く見えます。

ポテンツァは骨格を前に出したり、くぼみを直接埋めたりする治療ではないため、この影を十分に改善するのは難しいでしょう。

また、笑うなどの表情筋の動きによって皮膚表面に繰り返し刻まれた細い線を、当院では「折れ癖」と呼んでいます。

ポテンツァによる肌質改善は期待できても、長年刻まれた折れ癖が消えるとは限りません。

▶︎[表情によって刻まれる折れ癖の治療を見る>]
▶︎[鼻横の影と溝の違いを詳しく見る>]

ポテンツァの種類による効果の違い

「ポテンツァ」と一口にいっても、使用するチップや設定によって施術の目的が異なります。ほうれい線を改善したい場合、どの方法を受けるのか確認することが重要です。

ダイヤモンドチップ|針を使わない引き締め

ダイヤモンドチップは、針を刺さずに高周波の熱を加える方法です。肌の引き締めや軽いたるみへのアプローチを目的とすることが多く、針による点状の傷ができないことが特徴です。

頬全体のハリや軽度のたるみが気になる方には検討の余地がありますが、深い溝や骨格的なくぼみを直接治す方法ではありません。

効果の程度は出力や照射範囲、肌の状態などによって異なります。ニードルRFの研究でほうれい線周囲の改善が報告されていても、それをダイヤモンドチップの効果として説明することはできません。

▶︎[たるみが原因のほうれい線に適した治療を見る>]

ニードルRF|皮膚内部に熱を届ける方法

ニードルRFは、細い針を皮膚に刺し、設定した深さに高周波の熱を届ける方法です。肌の質感や小じわ、ハリの改善を目的として用いられます。

実際に、2022年に公表された15人の顔面左右比較試験では、ニードルRFを月1回、計3回行った側で、しわ・毛穴・鼻唇溝周辺のたるみの改善が認められました。

ただし、対象者が少なく、評価したのはポテンツァそのものではなくニードルRFという治療方式です。深いほうれい線の溝が完全に消えると証明されたわけではありません。

▶︎[肌質改善だけでは残りやすい折れ癖について見る>]

参考文献:Dou W, et al. Fractional microneedle radiofrequency device and fractional erbium-doped glass 1,565-nm device treatment of human facial photoaging: a prospective, split-face, random clinical trial. PubMedで文献を見る

また、2026年のRFマイクロニードリング機器同士を比較した臨床試験でも、両群でほうれい線のしわ評価の改善が報告されています。

ただし、比較対象はポテンツァではなく、機器や照射条件も異なります。「RFマイクロニードリングには改善の報告がある」と「ポテンツァで深いほうれい線が消える」は別の主張

として理解することが大切です。

参考文献:Yang et al. Temperature-Controlled Bipolar Fractional RF Microneedling Versus Noninsulated RF Microneedling for Face Rejuvenation: A Multicenter RCT. Dermatologic Therapy. 2026. 論文を見る

薬剤導入を併用する場合

ニードルRFに薬剤導入を組み合わせる施術もあります。ただし、使用する薬剤によって目的やリスクは異なり、「薬剤を入れれば深いほうれい線が改善する」とは言えません。

特に、しこりや過剰な組織反応が問題となり得る薬剤については、機器による施術と分けて安全性を評価する必要があります。

どの薬剤を、何の目的で、どの深さへ使用するのか確認しましょう。ポテンツァの効果と、導入薬剤の効果は分けて評価する必要があります。

▶︎[ほうれい線治療の種類と選び方を見る>]

ポテンツァは何回で効果が出るのか

効果が出るまでの期間

高周波の熱による引き締まりを比較的早く感じる方もいますが、皮膚の変化は時間をかけて進むことがあります。

施術直後の腫れによって一時的にふっくら見えることもあるため、その状態だけで効果を判断しないことが大切です。

ニードルRFなどの研究では、施術後数か月にわたって経過を評価しているものがあります。

したがって、施術後すぐに深い溝が消えると期待するより、目的に合った期間で変化を確認する方が現実的です。

例えば「施術直後に少しふっくらしたが、数日後に元に戻った」という変化は、腫れの影響だった可能性があります。写真は同じ照明・角度・表情で比較しましょう。

必要な回数と持続期間

必要な回数は、使用するチップ、出力、肌の状態、治療目標によって変わります。複数回を前提とする施術計画もありますが、「ほうれい線なら必ず何回で消える」という決まった回数はありません。

また、ポテンツァによるほうれい線改善の持続期間について、すべてのチップに共通する確立した数字はありません。

費用を比較する際は、1回の料金だけでなく、推奨回数と維持治療の必要性も確認しましょう。

なお、上記の小規模試験で計3回施術したことは、すべてのポテンツァ施術に3回必要という意味ではありません。

ポテンツァのデメリットとリスク

赤み・腫れ・痛み・色素沈着

ニードルRFでは、針による赤み、腫れ、痛み、点状のかさぶたなどが生じることがあります。皮膚の状態によっては炎症後色素沈着や感染などにも注意が必要です。

ダイヤモンドチップでも、熱刺激による赤みや痛みが起こる可能性があります。

ダウンタイムはチップや設定によって異なります。施術予定日だけでなく、仕事や行事との間隔も考えて計画しましょう。

針を使う施術では、出血や点状のかさぶたが生じることもあるため、施術前に具体的な経過を確認してください。

熱によるやけど・瘢痕・脂肪減少

高周波は熱を利用するため、適切な深さや出力の設定が重要です。米国FDAは2025年、RFマイクロニードリングの一部の使用方法について、やけど、瘢痕、脂肪減少、神経損傷などの重い合併症が報告されていると注意喚起しました。

これは、すべてのポテンツァ施術でこれらの合併症が起こるという意味ではありません。

一方、頬の脂肪が少ない方では、ボリュームが減るとほうれい線周囲の影がかえって強調される可能性も考慮する必要があります。

施術を受ける場合は、機器名だけで選ばず、使用チップ、照射部位、深さ、出力、安全対策を説明してもらうことが大切です。

参考資料:米国FDA「Potential Risks with Certain Uses of Radiofrequency (RF) Microneedling」(2025年10月15日)。FDAの安全性情報を見る

ポテンツァと他のほうれい線治療の違い

ほうれい線が目立つ原因は、皮膚のハリ低下だけではありません。骨格的なくぼみ、頬の脂肪の下垂、皮膚に形成された溝などが重なることがあります。目的に応じて治療を選ぶことが重要です。

治療 主な目的 ほうれい線への限界
ポテンツァ 肌質改善・引き締め 深い溝や骨格的なくぼみの直接補正は難しい
ハイフ 皮下組織への熱作用・引き締め 皮膚の溝そのものを直接浅くする治療ではない
ヒアルロン酸 くぼみや深い溝のボリューム補正 浅い折れ癖には限界があり、血管閉塞などのリスクがある
グロースファクター 真皮のハリ・厚みへのアプローチ 即効性や骨格的なくぼみの直接補正は期待しにくい

ハイフとの違い

ハイフは超音波の熱エネルギーを利用する治療で、ポテンツァとは熱の届け方が異なります。

どちらも、たるみや引き締めを目的として検討されることがありますが、深く形成された溝を直接埋めるわけではありません。

ほうれい線の改善を第一目的にする場合は、機器の名前よりも、たるみと溝のどちらが主な原因なのかを優先して考えます。

▶︎[ハイフでほうれい線が消えにくい理由を見る>]

ヒアルロン酸との違い

ヒアルロン酸は、くぼんだ部分にゲル状の製剤を注入してボリュームを補う治療です。深い溝や鼻横の骨格的なくぼみに対しては、ポテンツァより直接的な変化を得られる場合があります。

一方で、浅い折れ癖の改善には限界があり、注入量や位置によっては笑ったときに不自然に見えることがあります。

特に鼻横は血管閉塞による皮膚壊死や視覚障害など、重い合併症への注意が必要な部位です。

▶︎[ほうれい線へのヒアルロン酸注入の効果とリスクを見る>]

グロースファクターとの違い

当院で行っているグロースファクター治療は、皮膚の真皮に働きかけ、ハリや厚みの改善を目指す注入治療です。

ポテンツァのように熱を加えて引き締める方法ではなく、皮膚の状態に合わせて薬剤の量・深さ・範囲を調整します。

効果は施術直後に完成するものではなく、一般に数か月かけて変化を評価します。

長期的な改善を目指す選択肢ですが、効果には個人差があり、骨格的なくぼみを直接ボリューム補正するものではありません。

また、過剰な組織反応やしこりなどのリスクを踏まえた慎重な適応判断が必要です。

当院では、ほうれい線の状態を診察した上で、グロースファクターが適しているかを判断しています。ポテンツァの施術自体は当院では行っていません。

▶︎[グロースファクターによるほうれい線治療を見る>]
▶︎[グロースファクターとヒアルロン酸の違いを見る>]

ほうれい線の溝とたるみ、どちらを治療すべきか迷っている方へ

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ポテンツァを受ける前に確認したいこと

ポテンツァを検討する際は、まず「肌のハリを改善したいのか」「頬のたるみを引き締めたいのか」「無表情でも残る溝を浅くしたいのか」を整理しましょう。

目的が曖昧なまま施術を重ねると、費用をかけても期待した変化を得られないことがあります。

例えば、笑ったときだけ線が見える方と、無表情でも鼻横から口元まで深い線が残る方では、優先する治療が異なります。

また、施術を受ける施設には、使用するチップとその目的、必要回数、総費用、起こり得る合併症、施術後の対応について確認してください。

過去にヒアルロン酸やグロースファクター、PRPなどの注入治療を受けたことがある場合は、部位と時期を必ず伝えましょう。

治療の組み合わせや間隔は、薬剤と施術部位によって個別の判断が必要です。

▶︎[ほうれい線治療の全体像と選び方を見る>]

よくある質問

ポテンツァでほうれい線は消えますか?

肌のハリ低下や軽いたるみが主な原因であれば、目立ちにくくなる可能性があります。ただし、深い溝や骨格的なくぼみが完全に消えるとは期待しない方がよいでしょう。

ダイヤモンドチップとニードルRFはどちらが向いていますか?

軽いたるみへの引き締めを主な目的とするか、肌の質感や小じわの改善を主な目的とするかで選択が異なります。ほうれい線の原因によっては、どちらも第一選択にならないことがあります。

ポテンツァは1回でも効果がありますか?

1回で変化を感じる方もいますが、複数回を提案される場合もあります。回数だけでなく、何をどの程度改善する計画なのかを確認することが重要です。

ポテンツァで頬がこけることはありますか?

RFマイクロニードリングでは脂肪減少などの重い合併症が報告されています。ただし、すべての施術で起こるものではありません。

頬の脂肪が少ない方は、施術部位や設定について慎重に相談しましょう。

ポテンツァを受けた後にグロースファクター治療はできますか?

施術部位、使用したチップ、出力、施術時期、皮膚の回復状態などによって判断が異なります。

当院のグロースファクター治療をご検討の場合は、ポテンツァの施術内容と実施日を事前にお知らせください。

まとめ|ポテンツァは肌質・軽いたるみと、深い溝を分けて考える

ポテンツァは、肌のハリ低下や軽いたるみを改善することで、ほうれい線の印象を和らげる可能性がある治療です。

一方、深く形成された溝、鼻横の骨格的なくぼみ、長年の表情で刻まれた折れ癖を直接改善することには限界があります。

「ポテンツァを何回受ければ消えるか」よりも、「自分のほうれい線は何が原因で目立っているか」を先に確認することが、遠回りを避けるポイントです。

治療を検討する際は、期待できる効果だけでなく、費用、ダウンタイム、合併症も確認した上で判断してください。ご参考になれば幸いです。

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