
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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ふと鏡を見たとき、「最近、少し老けたかも…」と感じたことはありませんか?
目元のくまや口元にうっすら刻まれた“ほうれい線”に気づいて、思わずギョッとしたという方もいるかもしれません。
「とはいえ男だし」「歳相応だよな」と思いつつも、やはり気になるのが“見た目の印象”。
特に人と会う機会が多い方や、営業・管理職といった立場になるほど、その影響を肌で感じることも増えてきます。
最近では、美容医療を取り入れる男性も年々増加しており、見た目の清潔感や若々しさは、ビジネスの信頼感にもつながる重要な要素と考えられるようになってきました。
実際、男性のほうれい線は女性よりも深く目立ちやすく、一度深く刻まれるとセルフケアでは改善が難しいケースも少なくありません。
そこで注目されているのが、皮膚の内側からコラーゲン生成を促す「グロースファクター治療」です。
自然な仕上がりと長期的な効果が期待でき、特に男性の深いほうれい線に適したアプローチとして高い評価を得ています。
この記事では、男性特有の肌構造や老化の傾向をふまえ、ほうれい線を根本から改善するための方法を美容皮膚科医がわかりやすく解説します。
「そろそろ本気でなんとかしたい」と感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
実際に変わった男性たちの症例|当院グロースファクター紹介
まずは、当院でグロースファクター治療を受けられた男性のうち、3名の症例をご紹介します。
いずれも1回の注射のみで、自然な変化を実感されています。
【50代前半男性・千葉県在住】
鼻の横から口角の横にかけて長く伸びるほうれい線を気にされていましたが、治療から約3か月でほとんど目立たなくなりました。
ご本人様も「次はどのしわを治そうかな」と冗談まじりに嬉しそうにお話しされていました。
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【40代前半男性・東京都大田区在住】
美容医療が初めての方で、片側のほうれい線の深さを気にされていましたが、3か月後にはしっかりと改善し左右のバランスも自然に整いました。
ご本人様からも「受けて本当に良かったです」と嬉しいお言葉をいただいています。
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【50代前半男性・東京都港区在住】
他院でリフトアップやヒアルロン酸注入を受けたものの十分な改善が得られず、一度ヒアルロン酸を溶解してから当院にご来院いただいた方です。
施術後早くも一ヶ月でほうれい線が自然に浅くなり、「自分にはこの治療が一番合っていたかもしれません」と大変ご満足いただきました。
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いずれの症例もグロースファクター治療1回のみで改善しています。
ダウンタイムはほとんどなく、効果は数年〜10年以上持続します。
男性のほうれい線が目立つ原因とは?

男性のほうれい線が女性に比べて目立ちやすい原因は、以下の4つがあげられます。
①皮膚のキメが荒く影が目立ちやすい
男性の皮膚は女性と比べてキメが粗く、皮膚表面の光を均一に反射しにくいため、影が濃く見えやすい構造になっています。
そのため、同じ深さのしわでも男性のほうが目立ってしまう傾向があります。
②インナードライ肌でしわが刻まれやすい
男性は女性と比べて皮脂分泌が多い一方で、皮膚内部の水分量が少ない乾燥性脂性肌(インナードライ)になりやすいのも特徴です。
乾燥が進むと肌のハリや弾力が低下し、皮膚の表面にしわが刻まれやすくなります。
③紫外線・シェービング・喫煙などの生活習慣
男性は女性と比べて肌に負担がかかりやすい環境にいることが多いです。
- スキンケア不足
多くの男性は十分なスキンケアの習慣がなく、肌荒れや乾燥により皮膚の老化が進み、ほうれい線の悪化につながります。 - 紫外線の影響
アウトドアや日焼け習慣により長期的な光老化が進行します。一昔前は日焼けサロンが流行った時代もあり、その影響が歳を重ねてから現れる方もいるはずです。 - シェービング
日々の髭剃りによる摩擦でバリア機能が低下しやすく、肌が乾燥や炎症を起こしやすい状態にあります。 - 喫煙
一酸化炭素やニコチンの影響により皮膚細胞への酸素供給が低下し、肌老化が進みやすくなります。
④進行してから治療に来るケースが多い
男性の場合、女性と比べて美容に対する意識の差もあり、「まだいいか」と放置してしまい、しわが深く刻まれてから治療を検討し始めるケースが圧倒的に多いです。
この段階では、一般的なヒアルロン酸注入では刻まれたしわに対する改善が難しく、グロースファクター治療が唯一の有効な選択肢となります。
メンズ向けほうれい線の治療法|効果・仕組み・持続性を比較

ここまで見てきたように、男性のほうれい線は皮膚構造や生活習慣など、複数の要因が重なって生じるものです。
そのため、セルフケアだけは限界があり、根本的に改善するには皮膚の内部へ直接アプローチする美容医療が必要になります。
ただし、一口に「ほうれい線治療」といっても、仕組み・効果の出方・持続期間・ダウンタイムなどが異なります。
「自分に合う治療が分からない」「効果の違いを比較したい」という方のために、以下に主要なメンズ向けほうれい線治療の比較表をまとめました。
|
治療法 |
仕組み |
効果を感じるまで |
持続期間 |
ダウンタイム |
向いているタイプ |
|
成長因子を注入し、コラーゲン・エラスチンの再生を促進 |
1~6か月 |
数年〜10年以上 |
軽度の腫れ・内出血 |
自然に根本改善したい人 |
|
|
凹みにジェル状の製剤を注入し、物理的に持ち上げる |
施術直後 |
6ヶ月〜2年 |
軽度の腫れ・内出血 |
即効性を求める人 |
|
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超音波・高周波の熱で筋膜を引き締め、コラーゲン生成を促す |
施術直後 |
数ヶ月〜半年 |
ほぼなし |
軽度なたるみ、予防目的 |
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表情筋の動きを一時的に抑制し、折れ癖を予防 |
約1週間 |
3か月 |
軽度の内出血 |
笑ったときに目立つしわ |
|
|
溶ける糸を挿入してたるみを引き上げる |
施術直後 |
数ヶ月〜1年 |
腫れ・内出血 |
たるみによる影が目立つ人 |
すでに深く刻まれた男性のほうれい線には、グロースファクターが最も「自然かつ根本的」。
短期改善を求める場合はヒアルロン酸、 今後の予防・メンテナンスにはハイフや高周波の併用が効果的です。
各治療法を解説|男性のほうれい線に最適なのはグロースファクター

ここからは各ほうれい線の治療法をぞれぞれ簡単に紹介します。
男性のほうれい線は、しわの深さや進行度によって治療法の選び方が変わってきますが、当院が最も効果的と考えるのが「グロースファクター治療」です。
【1】グロースファクター|深いほうれい線を根本から改善

グロースファクターとは皮膚のコラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌そのものを再生へ導く成分です。
もともと体内にも存在する物質であるため安全性が高く、アレルギーのリスクもきわめて低いのが特徴です。
これをほうれい線に注入することで皮膚の内側からコラーゲンが増え、ハリや弾力が向上ししわが自然と浅くなっていきます。
1回の治療で数年〜10年以上効果が持続し、ダウンタイムも少ないため、忙しい男性にも適した治療法です。
また、この治療は単なる一時的な対処ではなく、肌自体が修復されるため、得られた効果がすぐに失われることはありません
老化の進行を抑える効果も期待でき、治療後の肌はしわが刻まれにくい状態へと変化していきます。
ただし、グロースファクター治療はクリニックによって使用製剤や注入技術に差があるため、仕上がりや効果にはばらつきが生じます。
信頼できるクリニックで受けることが、納得のいく結果を得るための鍵となります。
【2】ヒアルロン酸注入|短期的なボリューム補充に効果的

一方で、ヒアルロン酸注射は皮膚の下に透明のジェル状の製剤を注入し、ほうれい線の凹みを物理的に持ち上げることで即時的に目立たなくさせる治療です。
注射直後から見た目に変化が表れるため、短期的な印象改善を求める方には適しています。
ただし、皮膚内で徐々に吸収されていくため効果は半年〜2年程度で消えてしまい、継続的なメンテナンスが必要です。
また、皮膚の表面に浅く刻まれたしわに対しては効果が期待できません。
【3】ハイフや高周波|たるみ予防・メンテナンスに有効

ハイフ(HIFU;高密度焦点式超音波)
皮膚の深部の筋膜に超音波を照射することで、熱凝固作用による即時的なリフトアップ効果とコラーゲン生成によるたるみの予防的効果が得られる治療です。
定期的に受けることでほうれい線の進行予防や軽度のたるみの改善にはつながりますが、すでに目立っているほうれい線を“消す”といったような直接的な効果は期待できません。
高周波(サーマジェン、ボルニューマ、オリジオなど)
高周波で真皮層や脂肪組織に熱を与えることで、皮膚が引き締まりハリ感が出る治療です。
こちらもほうれい線の予防やたるみの軽度改善をはかる場合は有効な治療です。
ただし、得られる効果は非常にマイルドであるため、より確実な効果を得るにはグロースファクターやヒアルロン酸の注入治療と併用する必要があります。
【4】ボトックス注射|笑ったときのしわ予防に効果的

笑ったときだけ深く目立つタイプのほうれい線には、ボトックス注射が有効なケースもあります。
筋肉の動きを一時的に抑えることで、表情じわが刻まれるのを防ぐ効果がありますが、無表情の状態ですでに現れている構造上の溝に対しては効果がないため、適応を見極めることが大切です。
【5】糸リフト|たるみを引き上げる補助的アプローチ

糸の表面にコグ(小さなトゲ)の付いた医療用の溶ける糸を皮膚の中に挿入し、たるみを引き上げる治療です。
糸が皮膚の中で吸収される過程でコラーゲンが生成し、将来的なたるみの予防にもつながります。
ただし、ほうれい線に対するリフトアップ効果は数か月程度で後戻りしてしまうことが多く、一方で溝そのものを改善する効果はほとんどありません。
そのため、あくまでも補助的な治療として考えるのが適切です。
セルフケアでできるメンズ向けほうれい線対策|予防はできても改善は難しい

「ほうれい線が気になり始めたけれど、まずは自分でできることから始めたい」という方も多いでしょう。
男性の肌は皮脂量が多く、乾燥しにくいと思われがちですが、実際には水分量が少なくハリを失いやすいため、正しいスキンケアと生活習慣が非常に重要です。
ただし、すでに深く刻まれたほうれい線をセルフケアで“消す”ことは難しく、あくまで進行を遅らせる「予防的ケア」として取り入れるのが現実的です。
(1) 自宅でできるシンプルなスキンケア

まず、最も基本でありながら重要なのが「保湿」です。
洗顔後は化粧水で肌に水分をしっかり与え、その後乳液やクリームで水分の蒸発を防ぐことがポイントです。
特に髭剃り後は肌のバリア機能が低下しているため、乾燥しやすくなっており、保湿ケアが欠かせません。
高価な美容液を使う必要はありませんが、毎日きちんとしたスキンケアを継続することがしわ予防につながります。
▶︎[肌タイプ別のスキンケア方法をみる>]
▶︎[ほうれい線に有効な基礎化粧品の成分をみる>]
(2) 紫外線はほうれい線を進行させる

紫外線は皮膚の真皮にダメージを与えコラーゲンを破壊し、しわやたるみの進行を加速させます。
男性は女性に比べて日焼け止めを使用する習慣が少ない傾向がありますが、これは見た目の老化を早める大きな原因の一つです。
日差しの強い日はもちろん、曇りの日や室内にいるときでも日焼け止めを使用する習慣をつけることが肌を守る第一歩です。
▶︎[賢い日焼け止めの選び方をみる>]
(3) 家庭用美顔器は有効?

最近では家庭用の高周波やイオン導入など、自宅で使用できる美容機器が数多く市販されています。
このような機器は予防としては有効かもしれませんが、しわやほうれい線を改善するためのものでありません。
しわやほうれい線がすでに目立ち始めている場合は、家庭用美顔器に頼り続けるよりも早めに美容クリニックなどの専門機関に相談すると良いでしょう。
(4) 顔のマッサージは逆効果?

アンチエイジングや小顔を目的として頻繁に顔のマッサージを行うことで逆に皮膚に過剰な負担がかかり、しわやたるみの悪化につながる可能性があります。
ご自宅やサロンで顔のマッサージをおこなう場合は、強い圧力や頻繁なケアにならないよう十分気をつけましょう。
▶︎[正しい皮膚のマッサージ方法をみる>]
▶︎[ほうれい線に有効なツボ推しについてみる>]
(5) 表情筋トレーニングは効果ある?

口まわりの筋肉を鍛えることで表情筋の衰えによる顔のたるみやほうれい線の予防を目的としたものです。
費用もかからず自宅でも簡単に行えるためお手軽な方法ではありますが、明確な改善は期待できません。
過度なトレーニングは逆に皮膚の負担になりほうれい線やしわの悪化につながるため、やり過ぎには気をつけましょう。
▶︎[表情筋トレーニングの注意点をみる>]
▶︎[ためしてガッテン式トレーニングは本当に効果ある?>]
ほうれい線と一緒に治療したい男性のしわ人気部位

ほうれい線以外に男性で悩まれる方が多く、ほうれい線治療と一緒に受けることが多い治療部位を紹介します。
額や眉間のしわも改善!男性に人気のボトックス治療
目を見開いたときに出る額の横じわや、眉をひそめたときや物よく見るときに出る眉間の縦じわは、男性で特に目立つことの多いしわです。
これらのしわは表情を動かしたときにできる表情じわとよばれるもので、ボトックス治療で改善が可能です。
ボトックスを額や眉間の筋肉に打つことで、筋肉の過剰なはたらきが抑えられ、表情じわができにくくなり、皮膚の表面にしわが刻まれることを予防できます。
マリオネットラインの影も一緒に消したい方へ

マリオネットラインとは口角の両側から下顎にかけて伸びるしわや影のことです。
マリオネットラインは頬のたるみが主な原因で生じますが、ほうれい線と位置が近いことからつながって見えたり、両方目立って見えることが多いため、ほうれい線と一緒に治療を希望される方が多いです。
マリオネットラインを根本的に改善する場合には、フェイスリフトなどの大がかりな外科治療が必要となりますが、軽度であればヒアルロン酸の注入治療で目立たなくすることが可能です。
まとめ|男性のほうれい線を本気で改善するならグロースファクターが最適解
男性のほうれい線は、女性よりも肌の構造や生活習慣の影響を受けやすく、しわが深く刻まれやすいという特徴があります。
そのため、気づいた段階でスキンケアや紫外線対策といった予防をしっかり行い、症状が進行してしまう前に対策を講じることが非常に重要です。
そして、すでに目立ち始めたほうれい線を“本気で消したい”場合には、皮膚の構造自体に働きかける医療的アプローチが必要になります。
特にグロースファクター治療は、刻まれたしわの改善と予防の両方に効果があり、男性のほうれい線治療において最も有効な選択肢といえるでしょう。
東京リンクルクリニックでは、グロースファクターによるほうれい線治療を専門的に行っています。
最近では男性のお客様からのご相談も増えてきており、ご来院いただく方の約3割が男性です。
年齢や職業にかかわらず、「自然に若々しく見せたい」「清潔感を保ちたい」という声を多くいただいています。
当院ではメールでの無料カウンセリングも実施しており、お寄せいただいたご相談には、院長の私がすべて直接ご返信しています。
自然で違和感のない、根本的な若返りを目指す方は、ぜひお気軽にご相談ください。










