
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「更年期に入ってから、急にほうれい線が深くなった気がする」
「女性ホルモンが減ると、ほうれい線も目立つようになるの?」
「更年期が終われば、ほうれい線も元に戻るの?」
40代後半から50代にかけて、このような変化を感じる方は少なくありません。
結論からいうと、更年期には女性ホルモンの減少によって皮膚のコラーゲンや水分が減り、ほうれい線が目立ちやすくなることがあります。ただし、ほうれい線が深くなる原因は女性ホルモンだけではありません。
この年代は、頬の脂肪の下垂や骨格の変化なども進むため、複数の原因が重なってほうれい線が目立つようになります。
また、更年期による乾燥などで一時的にしわが強調されている場合と、皮膚そのものに深い溝が形成されている場合では、適した対処法が異なります。
当院では、ほうれい線を専門に診療する中で、皮膚の表面に形成された「溝」と、頬のたるみや骨格的なくぼみによって生じる「影」を分けて評価しています。
この記事では、更年期とほうれい線の関係、自然に元へ戻る可能性、セルフケアや美容医療による改善方法について解説します。
この記事を読んでわかること
- 更年期にほうれい線が深くなる理由
- 女性ホルモンの減少が皮膚に与える影響
- 更年期のほうれい線が自然に元へ戻る可能性
- 自宅でできる対策と美容医療による改善方法
- 女性ホルモン補充療法とほうれい線の関係
更年期になってほうれい線が気になり始めた方へ
ほうれい線は、皮膚の変化だけでなく、頬のたるみや骨格なども関係しています。ご自身のほうれい線についてご不安な点は、無料メール相談で承ります。院長が一通ずつご返信しています。
更年期になるとほうれい線は深くなるのか

更年期には、女性ホルモンの減少に伴う皮膚の変化によって、ほうれい線が目立ちやすくなる可能性があります。
更年期とは、一般的に閉経の前後約5年間ずつ、合計約10年間を指します。日本人女性の平均閉経年齢は約50歳とされており、40代後半から50代前半に更年期を迎える方が多くなります。
この時期には、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが大きく減少します。
エストロゲンは、皮膚のコラーゲン量や厚み、水分保持などに関係しているため、その減少によって肌のハリや弾力が低下しやすくなります。
ただし、女性ホルモンが減ったからといって、必ずほうれい線が深くなるわけではありません。
ほうれい線には、皮膚の変化に加えて、頬の脂肪の下垂、骨格の変化、靭帯のゆるみなども関係しています。
更年期と加齢による顔の変化が同じ時期に重なるため、急にほうれい線が深くなったように感じることがあるのです。
▶︎[ほうれい線ができる原因について詳しく見る>]
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更年期にほうれい線が目立つ3つの理由
更年期にほうれい線が目立つ背景には、主に皮膚のコラーゲン減少、乾燥、加齢による顔の構造変化が関係しています。
女性ホルモンの減少によるコラーゲンの低下

エストロゲンには、皮膚のコラーゲン量や厚みを維持する働きに関係する作用があります。
更年期になるとエストロゲンの分泌が減少し、皮膚のコラーゲン量も低下しやすくなります。
コラーゲンは、皮膚の真皮という部分に多く存在し、肌のハリや弾力を保つ重要な成分です。
そのため、コラーゲンが減少すると皮膚が薄くなり、表情によってできるしわが目立ちやすくなります。
ほうれい線の場合、特に影響を受けやすいのが、皮膚の表面に形成された細かな溝や折れ癖です。
折れ癖とは、笑うなどの表情筋の動きが繰り返されることで、皮膚表面に線が刻まれた状態を指します。
若い頃は笑った後に消えていた線が、年齢とともに真顔でも残るようになるのは、こうした皮膚の変化が関係しています。
ただし、女性ホルモンの減少だけで折れ癖が形成されるわけではなく、紫外線や加齢による皮膚の変化なども影響します。
▶︎[ほうれい線の折れ癖について詳しく見る>]
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肌の乾燥と皮膚の菲薄化

更年期には、皮膚の水分保持機能が変化し、乾燥を感じやすくなることがあります。
肌が乾燥すると、皮膚表面の細かな線が目立ちやすくなり、ほうれい線も以前より深く見える場合があります。
特に、洗顔後や空気が乾燥する季節などにほうれい線が目立つ場合は、乾燥が関係している可能性があります。
また、皮膚の厚みが減少すると、表情による折れ目が目立ちやすくなることもあります。
ただし、ここで区別したいのは、乾燥によって一時的に目立っているしわと、皮膚そのものに形成された深い溝は異なるという点です。
乾燥による目立ち方は保湿によって軽減することがありますが、深い溝そのものをスキンケアだけで消すことは難しいと考えられます。
加齢による頬のたるみや骨格の変化

更年期の年代では、女性ホルモンの変化だけでなく、顔の構造そのものにも加齢による変化が生じています。
例えば、頬の脂肪が下がると、ほうれい線の上に段差ができ、影が濃く見えるようになります。
また、鼻の横や上顎の骨格が加齢によって変化すると、ほうれい線周辺のくぼみが目立ちやすくなることもあります。
このような変化は、女性ホルモンの減少だけで説明できるものではありません。
つまり、更年期にほうれい線が深くなったと感じても、実際には次の2つが重なっている場合があります。
- 皮膚のコラーゲン減少などによって、溝やしわが目立ちやすくなる
- 頬のたるみや骨格の変化によって、ほうれい線の影が濃くなる
この違いは、改善方法を考える上で重要です。
▶︎[ほうれい線の影が目立つ原因を見る>]
▶︎[頬のたるみによるほうれい線の改善方法を見る>]
更年期のほうれい線は自然に元へ戻るのか
「更年期が終われば、ほうれい線も元に戻るのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
結論として、更年期が終わったからといって、深くなったほうれい線が自然に元へ戻るとは限りません。
ただし、ほうれい線が目立つ原因によっては、見た目が改善する可能性もあります。
乾燥によって目立つ場合は改善することがある

乾燥によって皮膚表面の細かな線が強調されている場合は、保湿や肌の状態の改善によって、ほうれい線が目立ちにくくなることがあります。
また、睡眠不足や体調の変化などが重なって一時的に顔の印象が変わっている場合もあります。
このような場合は、必ずしもほうれい線そのものが急に深くなったとは限りません。
ただし、保湿によって見た目が改善したとしても、皮膚の深い溝まで消えているわけではありません。
皮膚に刻まれた溝やたるみは自然には戻りにくい

一方、真顔でもはっきりとほうれい線が残る場合は、皮膚に溝が形成されている可能性があります。
長年の表情の動きによって刻まれた折れ癖や、加齢によって生じた皮膚の変化は、保湿や生活習慣の改善だけで元の状態に戻すことは難しいと考えられます。
また、頬の脂肪の下垂や骨格の変化によってできた段差も、更年期が終わることで自然に解消するものではありません。
そのため、すでに深いほうれい線が形成されている場合は、原因に応じた美容医療を検討することも選択肢になります。
▶︎[ほうれい線の治療方法を比較する>]
▶︎[ほうれい線の溝に対するグロースファクター治療を見る>]
更年期のほうれい線を目立たなくする方法
更年期のほうれい線対策では、乾燥などによる一時的な変化を改善する方法と、すでに形成された溝やたるみに対する治療を分けて考えることが大切です。
保湿と紫外線対策を続ける

更年期の肌は乾燥しやすくなるため、毎日の保湿が重要です。
洗顔後は化粧水や乳液、クリームなどを使用し、肌の水分が失われにくい状態を保ちましょう。
また、紫外線は皮膚のコラーゲンや弾性線維にダメージを与え、しわやたるみを進行させる原因になります。
特にUVAは皮膚の真皮にも影響するため、日焼け止めはSPFだけでなくPA表示も確認して選ぶことをおすすめします。
ただし、保湿や紫外線対策は、主に乾燥によるしわの軽減や将来的な老化の予防を目的とするものです。
すでに深く形成されたほうれい線を消す効果までは期待できません。
睡眠・食事・体重管理を見直す

更年期には、睡眠の質の低下や体調の変化が起こることもあります。
肌の健康を保つためには、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけることが大切です。
特に、コラーゲンの材料となるタンパク質や、コラーゲンの合成に必要なビタミンCなどを不足させないようにしましょう。
また、急激な体重減少によって頬の脂肪が減ると、ほうれい線の影が目立ちやすくなる場合があります。
一方で、食事やサプリメントだけで深いほうれい線を改善できるわけではありません。
生活習慣の改善は、肌の健康を維持し、今後の変化をできるだけ緩やかにするための対策と考えましょう。
美容医療で皮膚の溝やたるみを改善する

すでにほうれい線が深く形成されている場合は、セルフケアだけで改善することが難しいため、美容医療が選択肢になります。
ただし、ほうれい線の原因によって適した治療は異なります。
グロースファクター|皮膚の溝や折れ癖を改善
グロースファクターは、皮膚のコラーゲン産生を促し、ほうれい線の溝や折れ癖の改善を目指す注射治療です。
更年期の年代では、皮膚のハリや厚みの低下に加え、長年の表情の動きによってほうれい線が刻まれている場合があります。
当院では、こうした皮膚の溝に対してグロースファクター治療を行っています。
効果は施術直後に完成するのではなく、一般に1〜6か月かけて徐々に現れます。
ただし、骨格的なくぼみそのものを直接補う治療ではなく、頬のたるみを引き上げる効果もありません。
また、過剰な膨らみやしこりなどのリスクがあり、修正が難しい場合があるため、注入量や深さを慎重に判断する必要があります。
▶︎[グロースファクター治療の効果・症例・料金を見る>]
▶︎[グロースファクターの副作用について詳しく見る>]
ヒアルロン酸|くぼみやボリューム不足を補正

ヒアルロン酸は、ジェル状の製剤を注入し、ほうれい線のくぼみや段差を補正する治療です。
施術直後から効果がわかりやすく、特に骨格的なくぼみやボリューム不足が目立つ場合に適しています。
一方で、皮膚表面に細かく刻まれた折れ癖を完全に改善することは難しい場合があります。
また、ほうれい線の上部や鼻の横は血管が多く、血管閉塞による皮膚壊死や視覚障害などの重篤な合併症に注意が必要です。
▶︎[ほうれい線のヒアルロン酸治療について詳しく見る>]
▶︎[ヒアルロン酸の副作用とリスクを見る>]
ハイフ・糸リフト|頬のたるみに対する補助的な治療

頬のたるみによってほうれい線の上に段差ができている場合は、ハイフや糸リフトなどが選択肢になることがあります。
ただし、これらは主にたるみに働きかける治療であり、皮膚に刻まれた溝そのものを消すことは難しいと考えられます。
当院では、溝とたるみが併存している場合、まず皮膚の溝の改善を検討し、その後も頬のたるみによる影が気になる場合に、補助的な治療を考えることがあります。
たるみが強い場合は、切開によるフェイスリフトなどが適していることもあります。
▶︎[たるみによるほうれい線の治療方法を見る>]
▶︎[ほうれい線治療の種類と選び方を見る>]
更年期になって深くなったほうれい線を改善したい方へ
ほうれい線が目立つ原因は、皮膚の溝、頬のたるみ、骨格的なくぼみなどによって異なります。当院では、ほうれい線の状態に応じて治療の適応をご案内しています。ご不安な点は無料メール相談で承ります。
女性ホルモン補充療法でほうれい線は改善するのか

更年期の症状に対する治療として、女性ホルモン補充療法(HRT)があります。
HRTは、減少したエストロゲンを補うことで、ほてりや発汗などの更年期症状を改善する治療です。
研究では、エストロゲンの補充によって皮膚のコラーゲン量や厚み、水分保持などが改善する可能性が報告されています。
しかし、HRTによって深いほうれい線が消えるという十分な医学的根拠はありません。
また、HRTには血栓症などのリスクがあり、乳がんなどの既往や病状によっては使用できない場合があります。リスクは使用する薬剤や投与経路、個人の健康状態などによって異なります。
そのため、ほうれい線の改善だけを目的としてHRTを始めることはおすすめできません。
更年期症状がつらい場合は、婦人科で相談し、症状や健康状態に応じた治療を検討することが大切です。
一方、すでに形成されたほうれい線の溝や頬のたるみについては、必要に応じて美容医療による改善を検討します。
更年期とほうれい線についてよくある質問

更年期になると急にほうれい線が深くなることはある?
更年期には、女性ホルモンの減少に伴う皮膚の変化によって、ほうれい線が目立ちやすくなる可能性があります。
ただし、急に深くなったと感じる場合でも、乾燥や体重変化、加齢による頬のたるみなど、複数の原因が関係していることがあります。
なお、片側の顔が突然下がった、顔が動かしにくい、しびれがあるなどの場合は、通常の加齢変化と決めつけず、速やかに医療機関を受診してください。
閉経後はほうれい線がさらに深くなる?
閉経後も皮膚や骨格、脂肪組織の加齢変化は続くため、ほうれい線が徐々に深くなる可能性はあります。
ただし、進行の程度には個人差があり、閉経後に必ず急激に悪化するわけではありません。
更年期が終わればほうれい線は元に戻る?
乾燥などによって一時的に目立っている場合は、肌の状態が改善することで目立ちにくくなることがあります。
一方、皮膚に形成された深い溝や、頬のたるみ・骨格の変化による影は、更年期が終わるだけで自然に元へ戻るとは限りません。
女性ホルモンを増やす食べ物でほうれい線は改善する?
特定の食べ物によって女性ホルモンを十分に増やし、深いほうれい線を改善できるという医学的根拠はありません。
大豆イソフラボンなどはエストロゲンに似た作用が研究されていますが、ほうれい線を消す効果が確立しているわけではありません。
食事は、タンパク質やビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂取することを基本としましょう。
更年期のほうれい線にはマッサージや表情筋トレーニングが効果的?
マッサージや表情筋トレーニングだけで、皮膚に形成された深い溝を消すことは難しいと考えられます。
また、強い摩擦を繰り返すと肌への刺激になり、過剰な表情の動きは折れ癖を目立たせる可能性もあります。
セルフケアを行う場合は、肌を強くこすらず、無理のない範囲で続けることが大切です。
更年期のほうれい線にはグロースファクターとヒアルロン酸のどちらが向いている?
ほうれい線が目立つ原因によって異なります。
皮膚に形成された溝や折れ癖が主体の場合はグロースファクター、骨格的なくぼみやボリューム不足が主体の場合はヒアルロン酸が選択肢になります。
また、頬のたるみが強い場合は、たるみに対する治療も検討する必要があります。
まとめ|更年期のほうれい線は原因に合わせた対策が大切

更年期には女性ホルモンの減少によって皮膚のコラーゲンや水分が減り、ほうれい線が目立ちやすくなることがあります。
ただし、ほうれい線が深くなる原因は女性ホルモンだけではありません。
40代後半から50代にかけては、頬の脂肪の下垂や骨格の変化なども進むため、皮膚の溝と頬のたるみによる影が重なっている場合があります。
乾燥によって目立つしわは保湿などで軽減することがありますが、すでに形成された深いほうれい線をセルフケアだけで改善することは難しいと考えられます。
そのため、更年期にほうれい線が気になり始めた場合は、皮膚の溝、骨格的なくぼみ、頬のたるみのどれが主な原因なのかを見極めることが大切です。
当院では、ほうれい線の状態に応じて、グロースファクターを中心とした治療の適応や限界についてご説明しています。
更年期になってほうれい線が深くなったと感じている方は、お気軽にご相談ください。
更年期のほうれい線でお悩みの方へ
東京リンクルクリニックでは、ほうれい線の溝や影の状態を確認し、適した治療についてご案内しています。ご不安な点は無料メール相談で承ります。院長が一通ずつご返信しています。








