
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「ほうれい線を改善できるエステサロンを探している」
「ほうれい線専門サロンなら、深いしわも薄くなるの?」
「美容医療には抵抗があるので、まずはサロンに通ってみたい」
このように考えて、ほうれい線に対応するエステサロンを探している方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、エステサロンの施術によって、肌の乾燥や一時的なむくみが改善し、ほうれい線が目立ちにくくなる場合はあります。しかし、すでに形成された深い溝や骨格的なくぼみを根本的に改善することは難しいのが実情です。
とはいえ、エステサロンに通うこと自体が無意味というわけではありません。肌のお手入れやリラクゼーションを目的とする場合には、十分に選択肢となります。
私はほうれい線治療を専門とする美容皮膚科医として、ほうれい線の状態によって改善しやすいものと、そうでないものがあると考えています。大切なのは、サロンで期待できる効果を理解し、自分の悩みに合った施術を選ぶことです。
この記事では、ほうれい線サロンで受けられる施術、効果と限界、後悔しない店舗の選び方、美容医療との違いをわかりやすく解説します。
この記事を読んでわかること
- ほうれい線サロンで受けられる主な施術
- エステサロンで期待できる効果とその限界
- サロン選びで失敗しないための確認ポイント
- サロンと美容医療の違い
- サロンで改善しないほうれい線への対処法
ほうれい線の改善方法に迷っている方へ
サロンで改善できる状態なのか、美容医療を検討した方がよいのかは、ほうれい線の原因や深さによって異なります。当院では無料メール相談も承っています。
ほうれい線サロンではどんな施術を受けられるのか

ほうれい線に対応するエステサロンでは、フェイシャルマッサージや美容機器を使ったケアなど、さまざまなメニューが提供されています。
ただし、「ほうれい線専門」と書かれていても、施術内容はサロンによって異なります。まずは代表的な施術の特徴を確認しましょう。
フェイシャルマッサージ・リンパケア

顔や首を手でほぐし、肌や筋肉の緊張、むくみなどに働きかける施術です。
顔のむくみが強い方では、施術後にフェイスラインがすっきり見えたり、ほうれい線周辺の影が一時的に目立ちにくくなったりする可能性があります。
また、リラクゼーションを目的として利用する方もいるでしょう。
一方で、マッサージによって下垂した脂肪が元の位置に固定されたり、皮膚に刻まれた溝が消えたりするわけではありません。
特に、真顔でもはっきり見える深いほうれい線については、マッサージだけでの改善には限界があります。
強い摩擦や圧迫を繰り返すと、赤みや肌荒れにつながることもあるため、痛みを我慢して施術を受ける必要はありません。
▶︎[ほうれい線のセルフケアでできること・できないことを見る>]
コルギ・小顔矯正

コルギや小顔矯正は、顔の骨格や筋肉に働きかけることをうたう施術です。
「頬の位置を整える」「顔を小さくする」といった説明を見かけることがありますが、成人の顔の骨格を手技によって恒久的に変化させることは期待できません。
施術直後に顔がすっきりしたように感じる場合もありますが、それがほうれい線の構造的な改善を意味するとは限りません。
特に、鼻の横の骨格的なくぼみや、皮膚に深く形成された溝をコルギで消すことは難しいと考えられます。
強い圧迫による痛みや内出血などにも注意が必要です。
▶︎[ほうれい線ができる原因を詳しく見る>]
▶︎[ほうれい線の影が目立つ原因を見る>]
EMS・ラジオ波などの美容機器

美容機器を使った施術を提供しているサロンもあります。
EMSは電気刺激によって筋肉を動かす機器、ラジオ波は高周波エネルギーを利用する機器です。
ただし、機器の種類や出力、使用方法によって作用は異なり、サロンで使用される機器を一括りにして効果を評価することはできません。
美容機器による施術で肌の見え方が変化する場合はありますが、サロンの機器で深いほうれい線の溝が改善するという十分な根拠があるわけではありません。
なお、医療機関で使用する高周波治療やHIFUと、エステサロンで提供される施術は区別して考える必要があります。
特にHIFUについては、厚生労働省が2024年に、医師免許を持たない者による施術は医師法に違反すると通知しています。サロンで「ハイフ」と案内されている場合は、施術内容を十分に確認してください。
保湿・美容液を使ったフェイシャルケア

保湿パックや美容液、肌の洗浄などを中心とするフェイシャルケアも、サロンでよく提供される施術です。
肌が乾燥していると、細かな線が目立ったり、ほうれい線周辺の皮膚がしぼんだように見えたりすることがあります。
保湿によって肌表面の状態が整えば、こうした見え方が改善する可能性があります。
ただし、保湿によって骨格的なくぼみや深い溝そのものがなくなるわけではありません。
肌質のケアを目的とするのか、ほうれい線そのものの改善を目的とするのかによって、施術を選ぶことが大切です。
ほうれい線サロンの効果と限界

サロンで受けられる施術を理解したところで、次に気になるのは「実際にどのくらい改善するのか」という点でしょう。
ここでは、一時的に目立ちにくくなる場合と、改善が難しい場合を分けて説明します。
一時的に目立ちにくくなる場合
ほうれい線の見え方は、皮膚の状態やむくみなどによって多少変化することがあります。
例えば、肌が乾燥しているときには細かな線が強調されやすく、保湿後には目立ちにくくなる場合があります。
また、顔のむくみが変化することで、頬や口元の印象が変わることもあります。
そのため、サロンで施術を受けた直後に「ほうれい線が薄くなった」と感じること自体は不思議ではありません。
ただし、施術直後の見た目の変化と、ほうれい線の原因そのものが改善したことは別です。
効果を判断する際は、施術直後だけでなく、数日後にも同じ照明や表情で確認するとよいでしょう。
深い溝や骨格的なくぼみは改善が難しい

ほうれい線は、単に頬のむくみや筋肉のこりによって生じるものではありません。
加齢に伴う骨格の変化、頬の脂肪の下垂、皮膚の厚みや弾力の低下など、複数の要因が関係しています。
また、長年の表情の動きによって皮膚表面に細かな線が刻まれることがあります。当院では、このような変化を「折れ癖」と呼んでいます。
こうした構造的な変化は、マッサージや保湿だけで元に戻すことは困難です。
例えば、鼻の横に深いくぼみがある方では、サロンで頬をほぐしても、そのくぼみ自体が埋まるわけではありません。
また、真顔でもくっきりとした溝が残っている場合は、皮膚の構造そのものへのアプローチが必要になることがあります。
▶︎[ほうれい線の折れ癖について詳しく見る>]
▶︎[たるみによるほうれい線の改善方法を見る>]
何回通えば効果が出るのか

「ほうれい線を改善するには何回通えばいいですか?」という疑問を持つ方もいるでしょう。
しかし、サロンの施術内容や肌の状態には個人差があり、ほうれい線が改善するまでの回数を一律に示すことはできません。
保湿やリラクゼーションを目的とする場合は、1回の施術でも満足感が得られるかもしれません。
一方、深いほうれい線を消すことが目的なら、回数を重ねても期待する変化が得られない可能性があります。
「10回通えば必ず消える」「定期的に通えば根本改善する」といった説明は、根拠を確認することが大切です。
最初から高額なコースを契約するのではなく、まずは施術内容と実際の変化を確認した上で継続を判断する方法がよいでしょう。
後悔しないほうれい線サロンの選び方

ほうれい線サロンを探す際は、口コミの評価や価格だけで決めず、施術内容や契約条件まで確認することが大切です。
ここでは、予約前にチェックしておきたいポイントを紹介します。
ほうれい線への施術内容が明確か
まず確認したいのは、具体的にどのような施術を行うサロンなのかという点です。
「ほうれい線専門」「たるみ改善」と書かれていても、実際のメニューがマッサージ中心なのか、美容機器中心なのかによって内容は大きく異なります。
予約前には、使用する機器や施術方法、期待できる変化、施術を受けられない条件などを確認しましょう。
また、痛みのある強いマッサージを行う場合や、施術後に赤みが続く可能性がある場合には、その説明が十分かどうかも大切です。
サロンの説明がわかりやすく、質問に丁寧に答えてくれるかどうかも判断材料になります。
料金・回数券・コースの総額がわかるか
サロンの料金は、施術内容や地域、店舗によって異なります。
初回限定の料金が安くても、継続コースや美容液などの追加購入によって総額が高くなる場合があります。
例えば、1回8,000円の施術を月2回、半年間続ければ、施術料金だけで96,000円になります。
このように、1回の料金だけでなく、通う頻度と期間を含めた総額で判断することが大切です。
特に回数券や長期コースを契約する場合は、途中解約の条件や返金方法も確認しておきましょう。
なお、エステティックの契約で、期間が1か月を超え、総額が5万円を超えるなど一定の条件を満たす場合は、特定商取引法の規制対象となります。所定の書面を受け取ってから8日以内のクーリング・オフや、契約期間内の中途解約が認められる制度があります。
すべてのサロン契約が同じ条件に当てはまるわけではないため、契約内容を確認してください。
参考資料:消費者庁「特定継続的役務提供」
口コミやビフォーアフター写真をどう見るか

サロンを探す際に、口コミや施術前後の写真を参考にする方は多いと思います。
口コミでは、施術の満足度だけでなく、料金説明のわかりやすさ、勧誘の有無、予約の取りやすさなども確認するとよいでしょう。
ビフォーアフター写真を見る際には、撮影条件にも注意が必要です。
ほうれい線は、照明の向きや顔の角度、表情によって見え方が大きく変わります。
施術前は上から光が当たり、施術後は正面から明るい光が当たっているだけでも、影が薄く見える場合があります。
また、施術直後の写真だけでは、効果がどのくらい続くのか判断できません。
写真の印象だけで決めず、どのような条件で撮影されたのか、どの程度の期間変化が続いたのかを確認しましょう。
強引な勧誘や誇大な効果表現がないか
「絶対にほうれい線が消える」「一度の施術で10歳若返る」など、効果を断定する説明には注意が必要です。
ほうれい線の原因や深さには個人差があるため、すべての人に同じ結果が得られるわけではありません。
また、初回体験後に高額なコース契約を強く勧められた場合も、その場で決める必要はありません。
信頼できるサロンを選ぶ上では、メリットだけでなく、効果の限界や注意点も説明してくれるかどうかが重要です。
迷った場合は一度持ち帰り、複数のサロンを比較してから決めてもよいでしょう。
ほうれい線サロンと美容医療の違い

エステサロンと美容医療では、施術の目的や改善できる範囲が異なります。
どちらが一方的に優れているということではなく、何を改善したいのかによって選び方が変わります。
改善できる範囲の違い
サロンは、保湿や肌のお手入れ、リラクゼーションなどを目的として利用する場合に向いています。
一方、美容医療では、ほうれい線の原因を診察した上で、ヒアルロン酸注入などの医療施術を検討できます。
深い溝や骨格的なくぼみなど、構造的な変化が目立つ場合には、サロンの施術だけでは十分な改善が難しいことがあります。
| 比較項目 | エステサロン | 美容医療 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 肌のお手入れ、保湿、リラクゼーション | 診断に基づくほうれい線の改善 |
| 代表的な施術 | マッサージ、フェイシャルケア、美容機器 | ヒアルロン酸注入、グロースファクターなど |
| 深い溝への効果 | 根本的な改善は難しい | 原因や治療方法によって改善が期待できる |
| 効果の持続性 | 施術内容による。一時的な変化が中心 | 治療によって異なる |
| 注意点 | 摩擦、刺激、契約トラブルなど | 内出血、腫れ、血管障害、しこりなど |
美容医療にもリスクや限界があるため、医療機関で施術を受ければ必ずほうれい線が消えるというわけではありません。
▶︎[ほうれい線の美容医療を比較する>]
費用・通う回数・持続性の違い

サロンでは、1回ごとの料金が比較的手頃に見えても、定期的に通うことで費用が積み重なる場合があります。
一方、美容医療は1回の費用が高くなることもありますが、治療によっては比較的長期間の効果が期待できます。
例えば、ヒアルロン酸注入は施術直後から変化が現れやすい一方、時間の経過とともに吸収されるため、必要に応じて再治療を検討します。
グロースファクター治療は、施術直後に大きく変化するものではなく、数か月かけて経過を確認する治療です。
ただし、グロースファクターの効果や持続期間には個人差があり、長期的な効果については治療内容ごとの根拠を確認する必要があります。
費用を比較する際は、1回の料金だけでなく、目的とする変化が得られる可能性、必要な回数、リスクも含めて判断することが大切です。
医療機関での治療を検討した方がよい場合

次のような場合は、サロンだけでなく医療機関で相談することも選択肢になります。
- 真顔でもほうれい線が深く刻まれている
- 鼻の横のくぼみが強く、影が目立つ
- サロンに継続して通っても、希望する変化が得られない
- 一時的な肌の変化ではなく、溝そのものを改善したい
ただし、ほうれい線が目立つ原因は一人ひとり異なります。必ずしも注入治療が必要とは限らず、診察の結果、治療を行わないという判断もあります。
▶︎[ほうれい線の原因を詳しく見る>]
▶︎[ほうれい線の治療方法を比較する>]
サロンと美容医療のどちらがよいか迷っている方へ
ほうれい線の原因や状態によって、適した方法は異なります。当院では、治療が必要かどうかも含めてご相談いただけます。ご不安な点は無料メール相談で承ります。院長が一通ずつご返信しています。
サロンで改善しないほうれい線の治療方法
サロンでのケアだけでは改善が難しいほうれい線に対しては、医療機関での治療が選択肢となります。
ここでは、代表的な注入治療を簡単に紹介します。
ヒアルロン酸によるくぼみ・溝の補正

ヒアルロン酸注入は、皮膚の下に製剤を注入し、くぼみや溝を補う治療です。
施術直後から変化がわかりやすく、鼻の横の骨格的なくぼみや、深いほうれい線に対して検討されることがあります。
ただし、浅い折れ癖まで完全に消せるとは限りません。また、注入量や位置によっては、笑ったときに不自然に見えることがあります。
特に鼻の横は血管が複雑に走行している部位であり、血管内への誤注入によって皮膚壊死や視覚障害などの重い合併症が生じる可能性があります。
そのため、効果だけでなく、リスクについても十分な説明を受けることが重要です。
▶︎[ほうれい線のヒアルロン酸治療を詳しく見る>]
▶︎[ヒアルロン酸注入を慎重に検討した方がよいケースを見る>]
グロースファクターによる真皮の改善
グロースファクター治療は、皮膚の真皮に働きかけることを目的とした注入治療です。
当院では、ほうれい線の皮膚の厚みやハリの低下に着目し、グロースファクター治療を行っています。
ヒアルロン酸のように製剤のボリュームでくぼみを直接補う治療ではなく、時間をかけて皮膚の変化を確認していく点が特徴です。
そのため、骨格的なくぼみが強い場合には、期待できる改善に限界があります。また、すべての方に同じ効果が得られるわけではありません。
当院では施術後1〜6か月程度を目安に経過を確認していますが、効果の程度や持続性には個人差があります。長期的な有効性や安全性については、施術方法ごとのエビデンスに限界がある点も踏まえて判断する必要があります。
ほうれい線サロンに関するよくある質問

サロンに1回行くだけでほうれい線は薄くなりますか?
保湿やむくみの変化によって、一時的に目立ちにくく感じる場合はあります。ただし、深い溝や骨格的なくぼみが1回の施術で根本的に改善することは期待しにくいでしょう。
ほうれい線専門サロンと普通のエステの違いは何ですか?
「ほうれい線専門サロン」は、ほうれい線や口元の悩みに特化したメニューを提供しているサロンを指すことが一般的です。ただし、名称だけで施術の効果や技術が保証されるわけではありません。実際の施術内容や説明を確認して選びましょう。
コルギや小顔矯正でほうれい線は消えますか?
コルギや小顔矯正で、深いほうれい線の溝や骨格的なくぼみが消えるという十分な医学的根拠はありません。施術直後に顔がすっきり見える場合はあっても、構造的な改善とは区別する必要があります。
サロンと美容皮膚科のどちらに行くべきですか?
保湿やリラクゼーション、肌のお手入れが目的ならサロンが選択肢になります。一方、真顔でも残る深い溝や鼻の横のくぼみを改善したい場合は、美容皮膚科などの医療機関で相談するとよいでしょう。
サロンでのハイフは受けられますか?
HIFUは高密度焦点式超音波を用いる施術です。厚生労働省は2024年6月、医師免許を持たない者がHIFU施術を業として行うことは医師法に違反する旨を通知しています。エステサロンなどでHIFUを勧められた場合は注意が必要です。
参考資料:経済産業省「HIFU(高密度焦点式超音波)施術について」
まとめ|ほうれい線サロンは効果と限界を知って選ぶ

ほうれい線に対応するエステサロンでは、フェイシャルマッサージや保湿ケア、美容機器など、さまざまな施術が提供されています。
肌の乾燥や一時的なむくみが改善することで、ほうれい線が目立ちにくくなる場合もあります。
一方で、すでに形成された深い溝や骨格的なくぼみを、サロンの施術だけで根本的に改善することは難しいと考えられます。
サロンを選ぶ際は、施術内容や料金、通う回数、口コミ、契約条件などを確認し、期待できる効果を理解した上で判断しましょう。
また、サロンに通っても希望する改善が得られない場合には、美容医療を検討することも一つの方法です。
大切なのは、サロンか美容医療かという選択そのものではなく、自分のほうれい線の原因と、どこまで改善したいのかを明確にすることです。
ほうれい線の改善方法をお探しの方へ
東京リンクルクリニックでは、ほうれい線の原因や状態を確認した上で、適切な治療方法をご案内しています。サロンでのケアと美容医療の違いなど、ご不安な点は無料メール相談で承ります。院長が一通ずつご返信しています。







