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【医師解説】マスクでほうれい線が悪化する3つの理由と正しい対策法

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「最近、マスクを外すと口元の老け感がひどい」
「いつの間にかほうれい線が深くなった気がする」
「笑った後に跡が残って消えにくい…」

そんな違和感や不安を抱いたことはありませんか?
コロナ禍をきっかけに長時間マスクをつける生活が続いたことで、同じような悩みを抱える方が急増しています。

もちろん、マスクそのものがほうれい線を作るわけではありません。
しかし、乾燥・摩擦・表情筋の衰えといった条件が重なることで、ほうれい線を悪化させるリスクが一気に高まるのです。

本記事では、

  • なぜマスクでほうれい線が進行するのか?(医学的な理由の解説)
  • 今日から実践できるセルフケア(マスクの選び方、スキンケア、表情筋トレーニング、メイクの工夫など)
  • それでも改善できない深いほうれい線に対する美容医療の選択肢

を専門的な視点からわかりやすく解説します。

「マスク生活で老けた気がするけれど、どうすればいいのかわからない」
そんなあたなも、この記事を読み終える頃には “まず何をすべきか” がはっきり見えてくるはずです。

マスクでほうれい線が悪化する3つの理由

マスクをしているだけで、なぜほうれい線が深く見えてしまうのか。
その背景には、3つの明確な原因があります。
ここを理解することが、予防と改善の第一歩です。

1. 乾燥

マスクの中は一見潤っているように感じても、実際には呼気で一時的に湿気がこもり、外した瞬間に急速に水分が奪われます。
この「湿潤と乾燥の繰り返し」によって肌のバリア機能は低下し、小じわやほうれい線の進行を早めてしまいます。

2. 摩擦

マスクの素材や縁が頬や口元に直接触れることで角質が乱れバリア機能が低下し、結果としてハリや弾力が失われます。
特にサイズが合わないマスクは口元の肌に負担をかけ、物理的に「線を刻む」きっかけとなります。

3. 表情筋の衰え

マスクをつけていると無意識に表情を抑えがちになります。
会話が減ったり口元を動かさない時間が長くなると、口輪筋や口角を支える筋肉が衰え、頬の支えが弱まり、ほうれい線の影をより深くしてしまうのです。

セルフケアは「予防とカバー」には有効だが、改善はできない

マスクによる悪化を防ぐためには、日常の工夫が欠かせません。
ただし、セルフケアは“予防と見え方のカバー”に過ぎず、一度深く刻まれたほうれい線を元に戻すことはできないことを理解しておきましょう。
それでも正しく行えば、「進行を遅らせる」「印象を良くする」ことは可能です。

①マスクの選び方|“摩擦レス”が最大のポイント

まず取り入れたいのは、毎日必ず使うマスクの工夫です。選び方次第で肌への負担は大きく変わります。

  • サイズが小さすぎると小鼻脇や口角横に食い込み、肌を折り曲げ、物理的に線を刻む原因になります。
  • 内側にガーゼやシルクインナーを挟むことで摩擦を軽減し、肌荒れや小じわを予防できます。
  • 口元に空間を作る立体型マスクは、肌との接触を減らし乾燥も抑えるためおすすめです。

②スキンケア|乾燥+バリア機能のW対策

スキンケアは「乾燥を防ぐ」「バリア機能を守る」の2方向からアプローチすることが大切です。

  • 保湿は“層で重ねる”:化粧水だけでは不十分。乳液とクリームでフタをして水分蒸発を防ぐ。セラミド配合は特に有効。
  • ナイトケアにワセリンをプラス:睡眠中の乾燥から守るため、口元にごく薄く塗布すると効果的。
  • 日中のリタッチ保湿:マスクを外すタイミングでミスト+乳液を少量重ねると、肌状態を安定させられます。

▶︎[4つの肌タイプ別のスキンケア方法をみる>]

▶︎[ほうれい線に有効な基礎化粧品についてみる>]

③表情筋トレーニング|“母音発声”で適度にケア

表情筋は「使わなすぎても」「使いすぎても」老けの原因に。
そこでおすすめなのが母音発声です。毎日のちょっとした習慣で、顔全体の血流も促せます。

  • 「あ」:口を縦に大きく開け、頬の筋肉をしっかり動かす
  • 「う」:唇を前に突き出し、口輪筋を鍛える
  • 「え」:口角を軽く横に引き、笑顔の筋肉を活性化
  • 「お」:丸く大きく開け、口周り全体を動かす

1日1〜2分、声を出さなくても口の形を作るだけで効果があります。

⚠️注意点

  • 「イー」の動作は要注意:横方向の強い動きは折れ癖を悪化させる可能性があります。
  • 短時間を毎日継続することが安全で効果的。

▶︎[表情筋トレーニングの意外な落とし穴をみる>]

▶︎[ためしてガッテン式トレーニングは本当に効果ある?>]

④メイクでのカバー|“光で飛ばす”テクニック

即効的に印象を変えるなら、メイクの工夫も強い味方です。光と影を味方につければ、ほうれい線は目立ちにくくなります。

  • コンシーラーは垂直方向に乗せる:ほうれい線と並行に塗ると強調してしまうためNG。
  • ハイライトで影を飛ばす:ほうれい線上からチークトップにかけて入れ目線を外す。
  • リップで口角アップを演出:ライナーを少し上向きに描くと若々しい印象に。
  • ファンデは薄塗りが鉄則:厚塗りするとヨレてしわに入り込み、逆に老け見えします。

▶︎[ほうれい線にファンデが溜まる原因と対策法をみる>]

▶︎[ほうれい線を消すメイクのテクニックをみる>]

⑤生活習慣の見直し|“顔を動かす生活”が若さの秘訣

日々の小さな習慣が、数年後の見た目の差を生みます。マスク生活でも意識的に顔を動かすことが大切です。

  • 会話や笑顔を増やす:マスク下でも意識的に表情を作り、筋肉を衰えさせない。
  • 鼻呼吸を徹底:口呼吸は口輪筋を緩ませ、ほうれい線を悪化させます。
  • 睡眠環境を整える:加湿器は「見えない美容液」。冬場は特に必須です。

▶︎[ほうれい線に有効な食事内容をみる>]

▶︎[ストレスとほうれい線の深い関係をみる>]

▶︎[喫煙でほうれい線が悪化する理由をみる>]

▶︎[糖質の摂り過ぎで老ける?その真相をみる>]

美容医療で改善できる治療法

セルフケアは予防や印象改善に役立ちますが、すでに目立っているほうれい線は美容医療でなければ改善できません
ここからは、代表的な治療法について詳しく見ていきましょう。

【比較表】ほうれい線の代表治療4選

治療法

特徴

持続期間

メリット

デメリット

ヒアルロン酸注入

溝を直接埋める

数ヶ月〜2年

即効性あり

定期的な追加が必要・血流障害のリスク

ハイフ(HIFU)

超音波で引き締め

数ヶ月〜半年

たるみ予防・ダウンタイムなし

溝そのものはほぼ変化しない

糸リフト(スレッドリフト)

物理的に引き上げ

数ヶ月〜1年

即効性あり・輪郭改善も可能

効果は一時的

グロースファクター注入

成長因子で皮膚を再生

数年〜10年以上

自然・長期持続・予防効果

効果発現に数ヶ月かかる

各治療法の詳細解説

ここでは比較表で紹介した4つの治療について、それぞれの特徴をもう少し掘り下げて解説します。

(1) ヒアルロン酸注入

「できるだけ早くほうれい線を薄くしたい」という方に向いている治療です。
ヒアルロン酸をほうれい線の溝に直接注入し、短時間で若々しい印象を取り戻せます。

即効性が最大の魅力ですが、効果は数ヶ月〜2年と比較的短く、定期的な追加注入が必要です。
不自然な膨らみ方や血流障害のリスクもあるため、医師の技術力が仕上がりを左右します。

▶︎[ほうれい線のヒアルロン酸注入の詳細をみる>]

(2) ハイフ(HIFU)

「たるみの予防をしたい」「ダウンタイムなくケアしたい」という方におすすめです。
超音波エネルギーで真皮層やSMAS層に熱を与え、コラーゲン生成を促すことで肌を引き締めます。
軽度のたるみ改善や予防に適しており、ダウンタイムがほとんどないことが利点です。

ただし、ほうれい線の「溝」そのものを改善する効果は乏しいため、注入治療との併用が望ましいです。

▶︎[ハイフ(HIFU)の効果と限界をみる>]

(3) 糸リフト(スレッドリフト)

「顔全体を引き上げて輪郭もすっきり若く見せたい」という方に選ばれる治療です。
皮下に特殊な糸を挿入し、たるみを物理的に引き上げます。
施術直後からリフトアップ効果を実感でき、輪郭の改善にも有効です。

一方で、引き上げの効果は数ヶ月〜1年と一時的で、コストパフォーマンスを考えると積極的にはお勧めしにくいです。
ほうれい線の根本改善というより「サポート的な引き上げ」の治療といえます。

▶︎[ほうれい線の糸リフトの効果と限界をみる>]

(4) グロースファクター治療

「自然に見える形で、長期的に改善したい」という方に最適な治療です。
成長因子を注入し、真皮でのコラーゲン・エラスチン生成を活性化させることで、皮膚そのものを若返らせます。

物理的に溝を埋めるのではなく、内側から修復するため、自然で持続的な効果が得られます。
数ヶ月かけて徐々に改善が進み、数年〜10年以上にわたり効果が維持される点が特長です。

▶︎[ほうれい線のグロースファクター治療の詳細をみる>]

グロースファクター治療をさらに詳しく|他治療との違いとメリット

グロースファクターは、単なる「しわを埋める治療」ではなく、肌そのものを再生させる根本治療です。

  • 自然な仕上がり:表情の動きに追従するため、笑ったときも不自然な膨らみが出にくい
  • 長期持続性:1回の注射の治療により数年〜10年以上効果が持続
  • 予防的効果:20年・30年後もほうれい線が深く刻まれるのを防ぐ効果がある

ヒアルロン酸が「即効性」、ハイフが「予防」、糸リフトが「一時的な引き上げ」に強みを持つのに対し、
グロースファクターは 「現状の改善」と「確実な予防」を両立できる唯一の治療です。

マスク生活によって進行したほうれい線に対し、
「今ある線を自然に目立たなくしたい」「将来の老け見えを予防したい」という方に最も適しています。

まとめ|マスクとほうれい線、そして最適な選択肢

マスク生活は乾燥・摩擦・筋肉活動の低下を招き、ほうれい線の進行を加速させます。
セルフケア(マスクの工夫・保湿・表情筋トレーニング・メイク・生活習慣)は予防や印象の改善に役立ちますが、すでに現れてしまったほうれい線を改善することはできません。

美容医療のほうれい選治療には主にヒアルロン酸、ハイフ、糸リフト、グロースファクターがあり、それぞれにメリットと役割があります。
その中でも、自然さ・長期持続性・予防的効果を兼ね備えたグロースファクター治療は、マスク生活で悪化したほうれい線にこそ最適な治療法です。

東京リンクルクリニックはほうれい線治療を専門とするクリニックで、安全性と効果を両立したグロースファクター治療を提供しています。
当院は無料カウンセリングも行っていますので、「マスクで老けた気がする」「セルフケアでは限界を感じている」という方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
お寄せいただいたご相談メールには、本記事を執筆している院長の私がすべて丁寧にご返信いたします。

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