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ほうれい線を消す方法を医師が全てまとめてみた|自力ケア&治療まで

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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鏡をのぞいたとき、口元にうっすら刻まれた「ほうれい線」。
「あれ、こんなに目立ってたっけ?」——そう感じたことはありませんか?

実は、ほうれい線の“消し方”には想像以上に多くの選択肢があります
メイクで影を飛ばす、マッサージでむくみを流す、機械で引き締める、注入で溝を埋める…。どれも間違いではありません。

ただ、自分に本当に合う方法を選べている人は意外と少ないのも事実。
今すぐ少しでも目立たなくさせたいのか、それとも根本的に治したいのか——この選び方が、満足度を大きく左右します。

本記事では、ほうれい線専門クリニックの院長である私が、
「セルフケア」と「美容医療」の全方法を一覧表でまとめ、「即効性・持続性・コスパ・改善度」の4軸で徹底比較。

まずは一覧表で全体像をつかみ、そのあとで各方法の特徴と上手な使い分けを、わかりやすく解説していきます。
読み終える頃には、あなたが最も求めている「ほうれい線の消し方」がきっと見つかります。

ほうれい線を“消す”【全方法一覧表】

とはいえ、「どれを選べばいいの?」と思いますよね。
効果の出方も、持続の長さも、かかる費用も、方法によってまったく異なります。

たとえば、メイクなら“そのとき限りのカバー”。
マッサージは“一瞬のむくみリセット”。

一方で、注入治療やリフトアップなら“根本から変える”ことも可能です。

そこでまずは、ほうれい線改善の全方法を「セルフケア」と「治療」に分け、一目で比較できる一覧表をご用意しました。
「即効性」「持続性」「コスパ」「改善度」——。
4つの軸で見れば、あなたに合う方向性が自然と見えてきます。

【セルフケア】①即効性のある方法

方法

即効性(効果発現)

持続性(効果の期間)

コスパ(年間目安)

改善度

メイク

◎(直後)

×(メイク時のみ)

◎(年数万円以内)

★★☆☆☆

マッサージ

⚪︎(むくみ軽減)

×(数時間)

◎(年0円~)

★☆☆☆☆

ツボ押し

⚪︎(むくみ軽減)

×(数時間)

◎(年0円)

★☆☆☆☆

【セルフケア】②継続が必要な方法

方法

即効性

持続性

コスパ

改善度

スキンケア(保湿・UVケア

12週間)

⚪︎(継続で維持)

⚪︎(年数万円)

★★☆☆☆

表情筋トレーニング

(継続で効果)

⚪︎(継続で維持)

◎(年0円)

★★☆☆☆

美顔器(EMSRF/超音波)

△(継続で効果)

⚪︎(継続で維持)

(約310万円)

★★☆☆☆

生活習慣改善(睡眠・禁煙・食事)

×(数ヶ月~)

⚪︎(継続で維持)

◎(年0円)

★☆☆☆☆

【治療】①引き上げ・引き締め系

方法

即効性

持続性

コスパ

改善度

切開リフト

⚪︎(直後~ダウンタイム後)

◎(数年~10年以上)

△(約100200万円)

★★★☆☆

糸リフト

(直後)

(数ヶ月~1年)

×(約2040万円)

★★★☆☆

ショッピングリフト

(1〜数週間)

(数ヶ月〜半年)

(約5~10万円)

★★☆☆☆

ハイフ・高周波

⚪︎(直後〜数ヶ月)

(数ヶ月〜半年)

(年間1020万円)

★★☆☆☆

脂肪吸引

⚪︎(ダウンタイム後)

◎(半永久的)

(約3060万円)

★★★☆☆

脂肪溶解注射

(1〜数週間)

(数ヶ月〜)

×(1回数万円×複数回)

★☆☆☆☆

【治療】②溝を埋める系(注入・外科・その他)

方法

即効性

持続性

コスパ

改善度

ヒアルロン酸

◎(直後)

⚪︎(半年~1年)

△(1610万円)

★★★★★

グロースファクター

1~6ヶ月)

◎(数年~10年以上)

118万円/年換算1.8万円)

★★★★★

脂肪注入

⚪︎(直後〜ダウンタイム後)

◎(半永久的)

(1回20~40万円×複数回)

★★★☆☆

PRP

(1〜数週間)

(数ヶ月)

(1回数~10万円×複数回)

★★☆☆☆

リジュラン

(1〜数週間)

(数ヶ月)

146万円×複数回)

★★☆☆☆

ジュブゼン

⚪︎(直後〜数ヶ月後)

?(エビデンスなし)

⚪︎(約10~20万円)

★★★☆☆

プロテーゼ

⚪︎(ダウンタイム後)

◎(10年以上)

⚪︎(約30~40万円)

★★★★☆

人工真皮移植

⚪︎(ダウンタイム後)

◎(10年以上)

⚪︎(約30~80万円)

★★★★☆

ほうれい線剥離

⚪︎(1〜数週間)

⚪︎1~数年)

(約10~30万円)

★★☆☆☆

レチノール外用

(数ヶ月)

⚪︎(継続で維持)

⚪︎(年間数万円)

★★☆☆☆

※「改善度」はほうれい線の溝が浅く目立たなくなる度合いを示しています。

全ての方法についてくわしく解説

【セルフケア】①即効性のある方法

まずは「今すぐできる」方法から見ていきましょう。
メイク、マッサージ、ツボ押し——。
どれも即効性があり、手軽に試せるのが魅力です。
ただし、「見た目を一時的に整える」ことと「根本的に改善する」ことは別問題。
セルフケアにおいても、
「その場しのぎの対策」と「長期的な対策」を正しく見分けることが大切です。
では、それぞれの特徴と注意点を、専門的な視点で見ていきましょう。

メイク(ハイライト・コンシーラー)

光の反射を利用してほうれい線の影を飛ばします。
小鼻横〜口角横の“くの字ゾーン”にワントーン明るめの色を入れるのがポイント。
ただし、厚塗りは逆効果になることもあるため、ナチュラルな仕上げを意識しましょう。

▶︎[ほうれい線を消すメイクのテクニックをみる>
▶︎[ほうれい線にファンデが溜まる対策法をみる>

フェイスマッサージ

血流やリンパの流れを促進することでむくみを軽減させ、一時的にほうれい線周りをすっきり見せます。
ただし、強い摩擦や過度な圧力は肌にダメージを与えるため注意が必要です。

▶︎[ほうれい線を消すマッサージ方法をみる>

ツボ押し

迎香(小鼻横)や巨髎(頬中央)などを軽く押すと、血行促進や筋肉の緊張緩和に役立ちます。
短時間ですっきりできる反面、根本的な改善にはつながりにくいと言えます。

▶︎[ほうれい線に効くツボの押し方をみる>

【セルフケア】②継続が必要な方法

次に紹介するのは、「続けることで意味がある」タイプのケアです。
スキンケア、表情筋トレーニング、美顔器、生活習慣改善——。
どれも“積み重ねるほどに効いてくる”方法です。
即効性は弱くても、肌のコンディションを底上げし、老化を遅らせる点では非常に重要。
ただし、どれも「正しい方法で、長く続ける」ことが前提です。
効果を出すためのポイントを、一つずつ確認していきましょう。

スキンケア(保湿・美容液・UVケア)

乾燥は真皮層のコラーゲンの低下を促進します。
保湿・抗酸化・紫外線対策をセットで行うのが基本。
レチノールやナイアシンアミド配合の美容液が効果的です。

▶︎[肌タイプ別のスキンケア方法をみる>
▶︎[ほうれい線に有効な基礎化粧品をみる>
▶︎[賢い日焼け止めの選び方をみる>

表情筋トレーニング

口輪筋や頬筋を正しく使うことで、頬のたるみを予防します。
ただし、やりすぎると逆に表情じわを悪化させることもあるため、1日数分程度の軽いケアが理想です。

▶︎[表情筋トレーニングの落とし穴をみる>
▶︎[ためしてガッテン式対策法は効果ある?>

美顔器(EMS/RF/超音波)

電流や温熱刺激で一時的に頬を引き締めます。表情筋の収縮や血流改善によりハリ感は出やすいものの、持続は短め。
週1〜2回の定期的な使用により老化の予防に役立ちます。

▶︎[コロコロ美顔ローラーは効果ある?>

生活習慣改善

睡眠・禁煙・抗酸化食(ビタミンC・E・たんぱく質)で肌の再生力を保ちましょう。
紫外線対策も含めた総合的なケアが重要です。

▶︎[ほうれい線に有効な食生活をみる>
▶︎[糖質過多による肌への悪影響をみる>
▶︎[タバコによる肌へ悪影響をみる>
▶︎[ストレスとほうれい線の関係性をみる>

【治療】①引き上げ・引き締め系

セルフケアで満足できない場合、次の選択肢は「美容医療」です。
ほうれい線の治療には大きく分けて「たるみを引き上げる治療」と「溝を直接埋める治療」があります。

「引き上げ系の治療」には、切開リフト・糸リフト・ハイフ(HIFU)などがあり、
皮膚の奥(SMAS層や脂肪層)に働きかけて、輪郭ごと若返らせるのが特徴です。
「最近、肌全体が下がってきた気がする」
「マリオネットラインまで気になってきた」
そんな方には、こうした“構造的アプローチ”が有効です。
ただし、効果が高いほど費用やダウンタイムも大きくなる傾向にあり、
目的とコストのバランスを見極めることが大切です。

切開リフト(フェイスリフト)


たるみをSMAS層(表在筋膜)からしっかり引き上げる外科的リフト手術。
数年〜10年以上の長期効果が期待でき、ほうれい線部分に折り重なるような重度のたるみに適しています。
ただし費用とダウンタイムは大きく、ほうれい線の溝そのものが消えるわけではないため、注入治療を併用することも多くあります。

▶︎[切開リフトだけで溝は改善しない理由をみる>

糸リフト


吸収性の糸で皮下組織を引き上げる治療。
直後から効果を実感しやすい反面、持続は半年〜1年ほどと短期間でコスパに劣ります。
ほうれい線の溝を浅くする効果はなく、たるみ軽減のための補助的治療と考えるのが現実的です。

▶︎[糸リフトの効果と限界をみる>
▶︎[切らないリフトアップの効果と限界をみる>

ショッピングリフト


細い吸収糸を皮膚内部に多数挿入し、軽い引き締めとコラーゲン生成を促す方法。
肌のハリの改善やたるみの予防に向きますが、ほうれい線の根本改善には不十分です。
あくまでもメンテナンス的なケアとしておすすめです。

ハイフ・高周波


皮膚深部のSMAS層に熱エネルギーを与えてコラーゲンの収縮と再構築を促します。
ダウンタイムが少なく、定期的なたるみケアに適しています。
軽度のたるみの引き締めや予防目的には有効ですが、溝そのものの溝には注入治療との併用が現実的です。

▶︎[ハイフでほうれい線は消えない理由をみる>
▶︎[ほうれい線に効く機械治療をについてみる>

脂肪吸引(メーラーファット・ナゾラビアルファット)


頬の脂肪が多いことによる頬の下がりや口横のもたつきが原因のほうれい線に有効。

メーラーファットやナゾラビアルファットとよばれる脂肪組織の、余分なものを除去してほうれい線の影を軽減させます。

ただし、取りすぎると皮膚がたるむリスクがあるため、適切なデザインと術後のケアが重要です。

▶︎[頬の脂肪とほうれい線の関係性についてみる>
▶︎[ほうれい線の脂肪吸引のデメリットをみる>

脂肪溶解注射


薬剤で脂肪細胞を分解・排出する治療。

ダウンタイムが比較的短く、軽いむくみやボリューム軽減に効果的です。
ただし効果に確実生がなく、複数回の施術が必要であり、ほうれい線自体を消す治療ではありません。

【治療】②溝を浅くする系(注入・外科・その他)

「たるみ」ではなくほうれい線の「溝」そのものが目立つタイプには、「注入治療」が中心になります。
ヒアルロン酸、グロースファクター、脂肪注入など、
溝を直接浅く目立たなくするアプローチです。
即効性を求めるならヒアルロン酸。
自然で長期的な改善を望むならグロースファクター。
それぞれに強みと限界があるため、目的や予算に合わせた選択がポイントです。

ヒアルロン酸注入

皮膚の深部にボリュームを補うことで、ほうれい線の溝を物理的に持ち上げる治療です。
施術直後から効果を実感でき、デザイン性や修正性にも優れています。
ただし、血流障害のリスクを伴うことや、注入量・位置が不適切だと不自然な膨らみにつながる場合もあるため、医師の技術力が仕上がりを大きく左右します。

▶︎[ヒアルロン酸注入の詳細をみる>

グロースファクター(成長因子)

皮膚の再生力そのものを高める再生医療的アプローチです。
注入された成長因子が線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。
1〜6ヶ月かけて内側から自然にハリが戻り、数年〜10年以上の長期改善が期待できます。
表情に自然に追従するため、笑っても不自然にならないのが大きな特長です。

▶︎[グロースファクター治療の詳細をみる>

脂肪注入

自分の脂肪を体の別の部位から採取し、ほうれい線部分に移植してボリュームを補います。
脂肪が定着すれば半永久的な効果が期待できますが、ほうれい線はよく動く部位であるため定着率が低く、複数回の施術が必要となることがほとんどです。

▶︎[ほうれい線の脂肪注入の詳細をみる>

PRP(多血小板血漿)

自身の血液から抽出した血小板を注入し、細胞の再生を促進する治療です。
効果は非常にマイルドで、複数回の治療を前提とします。
小じわや肌質改善には有効ですが、深いほうれい線の改善を目的とした場合は効果に限界があります。

▶︎[グロースファクターとPRPの違いをみる>

リジュラン(PN)

サーモン由来のポリヌクレオチドが真皮の再生を促す治療です。
小じわの改善・キメ・ハリ感の向上が中心で、こちらも複数回の施術が前提となります。
深い溝を浅くする効果は得にくいため、注入治療との併用が望ましいです。

▶︎[リジュランでほうれい線は消えない理由をみる>

ジュブゼン(JUVGEN)


真皮層にCO₂と微細なヒアルロン酸を注入し、コラーゲンの再生をうたう新しい機械治療です。
ただし、臨床データが乏しく、効果や安全性が確立されていないため、現時点では慎重な検討が必要です。

鼻翼基部プロテーゼ


鼻翼基部や頬の骨格的なくぼみに対して、シリコンインプラントで物理的に支えを作る外科的治療です。
10年以上の長期持続が期待できますが、位置のズレや左右差が生じるリスク、また交換の必要性がある場合もあります。

▶︎[貴族手術(プロテーゼ)の詳細をみる>

人工真皮・自家組織移植

皮膚深部の厚みを補い、鼻の横のくぼみを構造的に改善する外科的治療です。
長期持続性に優れていますが、鼻翼基部だけに施行してもほうれい線の溝全体の底上げ効果は得にくく、変化が出にくいケースも多くあります。

ほうれい線剥離


ほうれい線部分の皮下の癒着をリリースし、溝を浅くする外科的手法。

ただし、ほうれい線は癒着だけが原因ではないため、変化が乏しいケースも多く、単独では限界があります。

▶︎[ほうれい線剥離の効果と限界をみる>

レチノール外用

ビタミンA誘導体で、皮膚のターンオーバーを促進し、真皮の線維芽細胞を刺激してコラーゲンを増やします。
小じわやハリ低下の改善に有効ですが、ほうれい線の溝そのものを消す力は限定的です。

まとめ|あなたに合う「ほうれい線の消し方」は、目的で変わる

ここまで、セルフケアから医療治療まで、ほうれい線を“消す”ためのあらゆる方法を見てきました。
一言で「ほうれい線」といっても、原因も深さも人それぞれ。
だからこそ、どの層(皮膚・脂肪・筋膜)にアプローチするかを見極めることが大切です。

  • 一時的に目立たなくしたいなら → メイクやマッサージなどのセルフケア
  • 肌質を整えて予防したいなら → スキンケア・美顔器・生活習慣の改善
  • たるみが原因の影を減らしたいなら → ハイフ・糸リフト・切開リフト
  • 溝そのものを埋めたいなら → ヒアルロン酸やグロースファクター注入
  • 構造的なくぼみが強い場合は → 脂肪注入・プロテーゼ・人工真皮移植

どの方法を選んでも大切なのは、「即効性」だけでなく「自然さ」と「持続性」のバランスを取ることです。

特にヒアルロン酸グロースファクターは、現代のほうれい線治療における二大選択肢といえます。
前者は“即効性”とデザイン性、後者は“再生力”と持続性が特長。
あなたの目的やライフスタイルに合わせて組み合わせることで、より理想的な結果に近づけます。

ほうれい線は年齢を重ねるほど“構造的”に深くなりますが、正しいアプローチを取れば「完全に消す」に近づくことは可能です。
そのためには、セルフケアだけに頼らず、医師があなたの骨格・脂肪・皮膚の状態を見極めたうえで治療プランを立てることが重要です。

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