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ハイフが効かないのはなぜ?効果を感じない本当の理由を医師が解説

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「ハイフを受けたのに効果を感じなかった」
「ハイフは効かないと聞いて不安になっている」
「たるみ改善のために受けたのに思ったほど変化がない」

このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ハイフは、たるみやフェイスラインの引き締めを目的として多くのクリニックで行われている人気の施術です。

しかし実際には、「効かなかった」「期待したほどリフトアップしなかった」と感じる方も少なくありません。

実は、ハイフが効かないと感じる多くのケースでは、施術そのものに問題があるのではなく、たるみの原因や肌の状態、治療の適応が合っていないことが原因です。

ハイフは万能な治療ではありません。

軽度のたるみには効果を発揮しやすい一方で、脂肪の重み、骨格による影、深いほうれい線などに対しては限界があります。

この記事では、ハイフが効かないと感じる理由を詳しく解説するとともに、ハイフが向いている人・向いていない人の特徴や、別の治療を検討すべきケースについてもわかりやすく解説します。

ハイフが効かないと感じるのはなぜ?まず結論

結論から言うと、ハイフで大きく変わる人は限られます。

なぜなら、ハイフは「軽度のたるみを引き締める治療」であって、「深いほうれい線を消す治療」でも「顔を劇的に若返らせる治療」でもないからです。

実際にハイフで効果を感じられなかった方の多くは、

「ほうれい線を消したかった」
「口元のしわを改善したかった」
「頬をしっかり引き上げたかった」

など、ハイフが本来得意ではない改善を期待して施術を受けています。

ハイフが得意とするのは、フェイスラインの引き締めや軽度のたるみ改善です。

一方で、骨格によるくぼみ、脂肪の重み、深いほうれい線、刻まれたしわ、進行したたるみは、ハイフだけでは改善に限界があります。

そのため、「ハイフは効かない」というより、「ハイフで治せる悩みではなかった」というのが実際のところです。

▶︎[ハイフでほうれい線は改善しない理由をみる>

ハイフの効果を実感しにくい7つの理由

①効果のピークを待つ前に判断している

ハイフは、施術直後からフェイスラインの引き締まりを感じる方もいますが、本来の効果は時間をかけて現れます。

熱エネルギーによって皮膚内部に刺激が加わると、コラーゲン生成が促され、肌のハリや弾力、引き締まりが徐々に変化していきます。

そのため、施術後すぐに大きなリフトアップを期待していると、「思ったより効かない」と感じやすくなります。

一般的には、施術から2〜3か月ほどかけて変化を見ていく治療と考えるとよいでしょう。

ただし、3か月以上経ってもまったく変化を感じない場合は、適応や照射方法が合っていなかった可能性があります。

▶︎[ハイフ(HIFU)について詳細をみる>

②たるみではなく骨格や脂肪の影が原因

ハイフが効かないと感じる方の中には、そもそも悩みの原因が、単純な「たるみ」ではないケースがあります。

例えば、頬の厚み、鼻翼基部のくぼみ、上顎の骨格、脂肪のつき方などによってほうれい線や口元のたるみが目立っている場合、皮膚を少し引き締めるだけでは大きく変わりません。

ハイフは皮膚や皮下組織を引き締める治療であり、骨格のくぼみを底上げしたり、深い溝を直接埋めたりする治療ではありません。

そのため、骨格や脂肪の配置が原因の場合は、ヒアルロン酸注入やグロースファクター、場合によっては外科的治療など、別のアプローチが必要になることがあります。

▶︎[ほうれい線ができやすい骨格の特徴をみる>

③ほうれい線の溝や口元のしわを消そうとしている

「ハイフでほうれい線を消したい」と考える方は多いですが、すでに目立っているほうれい線に対してハイフ単独で大きな改善をもたらすのは難しいと言えます。

ほうれい線は、単なるたるみだけでできるものではありません。

皮膚のハリの低下、頬の脂肪の重み、骨格によるくぼみ、表情の癖など、複数の原因が重なって目立ちます。

ハイフで改善しやすいのは、軽度のたるみやフェイスラインのもたつきです。

一方で、無表情でもくっきり現れているほうれい線や、皮膚表面に刻まれた折れ癖は、ハイフでは変化しないケースがほとんどです。

この場合、「ハイフが効かなかった」というより、「ハイフでは対応しきれないしわだった」と考える方が正確です。

▶︎[ほうれい線の正しい治療法をみる>
▶︎[口元のしわの治療法をみる>

④照射出力・ショット数・カートリッジが合っていない

ハイフの効果は、機器の種類だけで決まるものではありません。

どの深さに、どの出力で、どの程度のショット数を照射するかによって、結果は大きく変わります。

ハイフでは、皮膚の浅い層、皮下脂肪層、SMASと呼ばれる筋膜付近など、目的に応じて照射する深さを変えます。

フェイスラインを引き締めたいのか、中顔面の下りを整えたいのか、肌のハリを出したいのかによって、必要なカートリッジや照射デザインは異なります。

出力が弱すぎる、ショット数が不足している、悩みに合わない深さに照射している場合、十分な効果を実感できないことがあります。

また、照射パワーが強ければ良いというものでもありません。

出力を上げすぎると、痛み、赤み、腫れ、火傷、神経への影響、脂肪萎縮によるこけ感などのリスクもあります。

安全性と効果のバランスを見ながら、医師が適切に判断することが重要です。

⑤脂肪が多すぎる、または少なすぎる

ハイフは脂肪にも熱の影響を与えるため、脂肪量によって向き不向きがあります。

頬や口横の脂肪が多く、重みでたるみが出ている場合、ハイフだけでは十分に引き上がらないことがあります。

脂肪の重さが強いと、皮膚を引き締めても見た目の変化が限定的になりやすいためです。

反対に、もともと顔の脂肪が少ない方がハイフを受けると、頬がこけて見えたり、老けた印象が強くなったりする可能性があります。

特に、頬が痩せている方、こめかみや頬のボリュームが少ない方、加齢で脂肪が減っている方は注意が必要です。

ハイフは小顔治療としても知られていますが、すべての人に小顔効果がプラスに働くわけではありません。

脂肪を減らすべき人と、むしろボリュームを守るべき人を見極める必要があります。

⑥たるみが進行しすぎている

ハイフは、軽度のたるみに向いている治療です。

皮膚の余りが強い、フェイスラインが大きく崩れている、マリオネットラインや首のたるみが進行している場合、ハイフだけで十分なリフトアップを得るのは難しくなります。

このようなケースでは、ヒアルロン酸注入、グロースファクター、脂肪吸引・注入、フェイスリフトなど、より構造的に支える治療や外科的な引き上げが必要になることがあります。

もちろん、進行したたるみに対しても、ハイフがまったく無意味というわけではありません。

肌のハリ感の向上や軽い引き締め、将来的なたるみの進行抑制としては役立つ可能性があります。

ただし、「大きく引き上げたい」「余った皮膚をなくしたい」という目的であれば、ハイフだけに期待しすぎない方が良いでしょう。

ハイフで効果を感じやすい人

ハイフで効果を感じやすいのは、軽度のたるみやフェイスラインのもたつきが気になり始めた方です。

例えば、以前より輪郭がぼやけてきた、頬の位置が少し下がった気がする、肌のハリが落ちてきた、将来のたるみを予防したいという方には、ハイフが合うことがあります。

また、メスを使う治療には抵抗がある方、ダウンタイムをできるだけ抑えたい方、自然な範囲で引き締めたい方にも向いています。

ただし、ハイフは劇的な変化を出す治療ではありません。

自然な引き締めや予防目的として捉えると、満足度が高くなりやすい治療です。

ハイフが向いていない人・別治療を検討すべき人

ハイフが向いていないのは、深いしわや溝を消したい方、頬がこけている方、たるみが大きく進行している方です。

特に、ほうれい線を完全に消したい、マリオネットラインを大きく改善したい、余った皮膚をしっかり引き上げたいという場合、ハイフ単独では期待に届きません。

また、肌に強い炎症がある方、日焼け直後の方、痛みに極端に弱い方、過去にハイフで強い副作用が出た方も慎重な判断が必要です。

大切なのは、「ハイフを受けるかどうか」ではなく、「自分の悩みの原因にハイフが合っているか」です。

ハイフで効かない部位と効きやすい部位

ハイフで効果を感じやすいのは、頬の軽いたるみ、フェイスラインや顎下のもたつきなどです。

一方で、ほうれい線の溝、口元の折れ癖、骨格による鼻横のくぼみ、深いマリオネットラインなどは、ハイフだけでは改善が難しいと言えます。

特にほうれい線は、「たるみ」だけでなく、皮膚が折れ曲がって生じる「溝」の要素が強いため、ハイフで頬を少し引き締めても、溝そのものは変化せず残るケースがほとんどです。

この場合は、ヒアルロン酸やグロースファクターなどの注入治療を組み合わせて考える必要があります。

▶︎[ほうれい線の正しい治療法をみる>
▶︎[折れ癖とは?原因と対策法をみる>
▶︎[鼻の横のくぼみの治療法をみる>
▶︎[マリオネットラインの原因と治療法をみる>

ハイフで後悔しないためのクリニック選び

ハイフで後悔しないためには、施術前のカウンセリングが非常に重要です。

確認すべきポイントは、まず医師が診察しているかどうかです。

たるみの原因、皮膚の厚み、脂肪の量、骨格、過去の美容施術歴を確認せずに照射すると、効果が出にくいだけでなく、こけ感や違和感につながる可能性があります。

次に、ハイフで改善できることとできないことを正直に説明してくれるかも大切です。

「必ず上がる」「ほうれい線が消える」「小顔になる」といった説明だけでなく、限界やリスク、他の治療法との違いまで説明してくれるクリニックを選びましょう。

また、症例写真を見る際は、照明や角度、表情の違いにも注意が必要です。

正面・斜め・笑顔など複数の写真で変化を確認できると、より現実的なイメージを持ちやすくなります。

ハイフ以外に検討できるしわ・たるみ治療

しわやたるみには様々な原因があり、すべてを改善できる万能な治療はありません。

例えば、ほうれい線のような深い溝が気になる方と、フェイスラインのたるみが気になる方では、適した治療法が異なります。

そのため、「どの治療が優れているか」ではなく、「自分の悩みに合った治療を選ぶこと」が大切です。

まずは、しわ・たるみの種類ごとにどの治療が向いているのかを比較表でご覧ください。

治療法 深いしわ・ほうれい線 浅い小じわ 表情じわ 軽度のたるみ 重度のたるみ
グロースファクター ⚪︎ ⚪︎ × ×
ヒアルロン酸 × × ×
ボトックス × × ×
肌質改善注射 × ⚪︎ × × ×
ハイフ × × ×
糸リフト × ×
脂肪注入 × × ×
フェイスリフト × ×

※ ◎:特に有効 ○:有効 △:一部有効 ×:効果は限定的

上記の通り、治療によって得意な悩みは大きく異なります。

例えば、ハイフは軽度のたるみには有効ですが、ほうれい線の溝を浅くする効果は期待できません。

一方で、グロースファクターやヒアルロン酸は深いしわや溝の改善が得意ですが、たるみそのものを引き上げる治療ではありません。

ここからは、それぞれの治療法の特徴や向いている症状について解説します。

1. ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸は、凹みやボリューム不足を補う治療です。

ほうれい線やマリオネットラインなどの深い溝、骨格によるくぼみなどを目立ちにくくしたい場合に検討されます。

即効性がある一方で、定期的な追加注入が必要であり、過度な注入によって不自然な仕上がりになる可能性もあります。

▶︎[ヒアルロン酸注入の詳細をみる>

2. グロースファクター治療

グロースファクター治療は、皮膚のコラーゲン生成を促し、ほうれい線やしわの根本的な改善を目指す治療です。

ハイフでフェイスラインは引き締まったものの、ほうれい線や口元のしわが残る場合には、有力な選択肢となります。

一方で、たるみを引き上げる治療ではないため、重度のたるみにはフェイスリフトなど他の治療が適している場合もあります。

▶︎[グロースファクター治療の詳細をみる>

3. ボトックス注射

ボトックスは、筋肉の動きを抑えることで、表情じわを改善する治療です。

額や眉間、目尻などの表情じわには高い効果が期待できます。

ただし、ほうれい線やたるみを改善する治療ではなく、口元への注射は口の動かしにくさや不自然な表情につながることがあるため慎重な判断が必要です。

▶︎[ボトックス注射の詳細をみる>

4. 肌質改善注射

リジュランやジュベルックなどの肌質改善注射は、肌のハリや小じわ、毛穴などの改善を目的とする治療です。

深いしわやたるみに対する効果は限定的ですが、肌質そのものを改善したい方には選択肢となります。

▶︎[リジュラン注射の効果と限界をみる>

5. 糸リフト

糸リフトは、医療用の吸収糸を皮下に挿入し、たるんだ組織を物理的に引き上げる治療です。

ハイフよりもリフトアップ感を得やすいメリットがあります。

ただし、ほうれい線改善を目的とした中顔面の引き上げは比較的戻りやすく、効果の持続や改善度には個人差があります。

▶︎[糸リフトの効果と限界をみる>

6. 脂肪吸引・脂肪注入

脂肪の重みが原因でたるみが目立っている場合は脂肪吸引、頬のこけやボリューム不足がある場合は脂肪注入が選択肢になります。

脂肪注入は自身の脂肪を利用できるメリットがありますが、定着率には個人差があり、特に動きの多いほうれい線部分では複数回の施術が必要になることもあります。

▶︎[ほうれい線部分の脂肪吸引の詳細をみる>
▶︎[ほうれい線の脂肪注入の詳細をみる>

7. フェイスリフト

フェイスリフトは、余った皮膚や下がった組織を外科的に引き上げる治療です。

重度のたるみに対しては最も根本的な改善が期待できます。

一方で、外科手術であるためダウンタイムや傷跡などの負担があり、ほうれい線の溝や刻まれたしわそのものを改善する治療ではありません。

▶︎[フェイスリフトに併用すべき注入治療をみる>

まとめ|ハイフは万能ではないが、適応が合えば有効

ハイフが効かないと感じる理由には、効果のピークを迎えていない、照射方法が合っていない、たるみの状態がハイフの適応ではない、骨格や脂肪量の影響が大きいなど、様々な要因があります。

ハイフは、軽度のたるみやフェイスラインのもたつき、肌のハリ低下、将来的なたるみ予防には役立つ治療です。

一方で、深いほうれい線、口元のしわ、骨格によるくぼみ、進行したたるみを大きく改善するには限界があります。

大切なのは、「ハイフが良いか悪いか」ではなく、「自分の悩みにハイフが合っているか」を見極めることです。

ハイフを受けたのに効果を感じなかった方や、これから受けるべきか迷っている方は、まず医師の診察で、たるみ・脂肪・皮膚・骨格のどこに原因があるのかを確認しましょう。

原因に合った治療を選ぶことが、後悔しない美容医療への第一歩です。

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