• しわ, ほうれい線

ハイフが効かない人には理由がある|もう一度受ける前に知るべきこと

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「ハイフを受けたのに、思ったほど効果がありませんでした。」

「フェイスラインを引き上げたかったのですが、ほとんど変わった気がしません。もう一度受けた方がいいのでしょうか。」とご相談いただくことがあります。

ハイフ(HIFU)は、超音波のエネルギーを皮下の一定の深さに集中させ、顔のゆるみやたるみを引き締める治療です。

実際に顔や首の引き締め効果を示した研究もあり、「ハイフは効果がない治療」というわけではありません。

それでも、実際に受けた方の中には「効かなかった」「意味がなかった」と感じる方がいます。

その理由は一つではありません。

まだ変化を評価するには早いこともあれば、もともとのたるみが少なく変化が分かりにくいこともあります。反対に、たるみが強すぎてハイフだけでは変化量が足りない場合もあります。

そして診療で特に重要なのが、「改善したかった悩み」と「ハイフで変えられるもの」が一致していたかという点です。

東京リンクルクリニックは、ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科です。

実際の診療でも、「ハイフを何回か受けたのに、ほうれい線が残っています」「顔は少しすっきりしたけれど、気になっていた部分は変わりませんでした」とご相談いただくことがあります。

診察してみると、ハイフがまったく効いていないのではなく、そもそもハイフでは変えにくい悩みが残っていることも少なくありません。

「ハイフが効かなかった」のではなく、「ハイフで変えられる悩みではなかった」可能性もあるのです。

この記事では、ハイフを受けても効果がないと感じる原因と、もう一度ハイフを受けるべきか、別の治療を考えた方がよいのはどのような場合かを解説します。

この記事を読んでわかること

  • ハイフを受けても効果を感じない主な原因
  • ハイフの効果を判断するタイミング
  • 自分がなぜ変化を感じにくかったのか
  • 効かなかったときにもう一度受けるべきか
  • ハイフ以外の治療を検討した方がよいケース

「ハイフを受けたのに変わらなかった」と感じている方へ

何が改善して、何が残っているのかによって次に検討する治療は変わります。当院ではメールでの無料相談を受け付けており、院長が一通ずつご返信しています。

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ハイフを受けても効果がないと感じるのはなぜ?

ハイフを受けても効果がないと感じる理由

ハイフで効果を感じなかったとき、最初に考えたいのは「ハイフそのものが効かなかったのか」ということだけではありません。

実際には、大きく分けて次のような可能性があります。

状態 効果を感じにくい理由
施術からあまり時間が経っていない まだ変化を評価するには早い可能性がある
もともとのたるみが少ない 変化させる対象が少なく、見た目の差が分かりにくい
たるみが強い ハイフによる引き締めだけでは変化量が足りない
脂肪量や顔のボリュームの影響が大きい 引き締めだけでは顔の印象が十分に変わらない
深いしわ・溝・骨格的なくぼみなどが主な悩み そもそもハイフが直接治療する対象ではない
照射する部位や深さなどが適していない 目的と照射設計が一致していない可能性がある

つまり、「ハイフは効果がない」と一括りにするのではなく、なぜ自分には変化が分かりにくかったのかを分けて考えることが大切です。

ハイフそのものの仕組みや基本的な効果、どのような方に向いているのかについては、別の記事で詳しく解説しています。

▶︎[ハイフの本当の効果・向いている人を詳しく見る>

ハイフが効かないと感じる主な理由

まだ効果を評価する時期ではない

ハイフは、施術を受けた瞬間に完成する治療ではありません。

施術直後に引き締まりを感じる方もいますが、熱による組織の変化や、その後のコラーゲンの再構築などを通して、時間をかけて変化していきます。

実際、マイクロフォーカス超音波による顔・首の引き締めを評価した研究では、施術90日後や180日後に改善が評価されています。また、2025年の前向き研究では、顔面のボリューム変化は3か月時点で最も大きく認められました。

そのため、施術から間もない時期に「効かなかった」と判断するのは早い場合があります。

ただし、時間を待てば必ず大きく変化するという意味ではありません。十分な期間を置いても期待した変化がない場合には、ほかの原因も考える必要があります。

参考文献:Fabi SG, Massaki A, Eimpunth S, Pogoda J, Goldman MP. Retrospective evaluation of micro-focused ultrasound for lifting and tightening the face and neck. Dermatol Surg. 2014;40(5):569-575. PubMed

参考文献:Evaluating the Long-term Effects of Microfocused Ultrasound on Facial Tightening Using Quantitative Instruments: Efficacy and Safety. 2025. PubMed

もともとのたるみが少なく変化がわかりにくい

意外に見落とされやすいのが、治療前からそれほどたるみが強くないケースです。

ハイフは、ゆるみのある組織を引き締める治療です。そのため、もともと皮膚や輪郭のゆるみが少なければ、治療後の変化も小さくなります。

「少しでも若いうちから受けた方がいい」「定期的に受けておけば将来のたるみを防げる」と考える方もいますが、現在ほとんどたるみがない方にまで大きな見た目の変化が出るとは限りません。

変化させる対象が少なければ、施術が適切に行われていても「効果が分からない」と感じることがあります。

たるみが強くハイフだけでは変化が足りない

反対に、皮膚の余りや組織の下垂が強い場合にも、ハイフだけでは期待したほどの変化が得られないことがあります。

ハイフは外科手術のように余った皮膚を切除したり、下がった組織を大きく移動させたりする治療ではありません。

そのため、「フェイスラインを大きく引き上げたい」「強いたるみを一度でしっかり変えたい」という目的では、治療による変化と期待していた変化との間に差が出やすくなります。

マイクロフォーカス超音波についてのシステマティックレビューでも、主な適応は軽度〜中等度の顔面皮膚弛緩とされており、弛緩が強くなるほど良好な結果が得にくくなる可能性が指摘されています。

参考文献:Contini M, et al. A Systematic Review of the Efficacy of Microfocused Ultrasound for Facial Skin Tightening. Int J Environ Res Public Health. 2023;20(2):1522. PubMed

脂肪量や顔のボリュームが影響している

「顔が下がって見える=すべて皮膚のたるみ」とは限りません。

頬や口横の脂肪量が多く、その重さが顔の印象に影響している場合には、引き締めだけで期待したほど変化しないことがあります。

一方、もともと頬の脂肪やボリュームが少ない方では、引き締めることが必ずしも若々しい印象につながるとは限りません。

大切なのは、単純に「脂肪が多いから減らす」「細い顔だから引き締める」と考えることではなく、どこにボリュームがあり、どこが不足しているのかを顔全体で評価することです。

改善したい悩みがハイフの得意分野ではない

診療で「ハイフが効かなかった」と感じている方を拝見すると、実はここが原因になっていることが少なくありません。

例えば、ハイフを受けた目的が、皮膚に形成された深いしわや溝を改善すること、骨格的なくぼみによる影を改善すること、あるいは大きく下がった組織をしっかり引き上げることだった場合です。

これらは、ハイフによる引き締めだけでは十分に変えられないことがあります。

特にほうれい線は、頬の下垂だけではなく、皮膚に形成された溝や鼻横の骨格的なくぼみによる影など、複数の要因によって目立ちます。

そのため、顔全体は少し引き締まっていても、ほうれい線が残っていることで「ハイフは効かなかった」と感じる方もいます。

ここでは詳しく説明せず、ほうれい線に対するハイフの効果については専用の記事で解説しています。

▶︎[ほうれい線へのハイフの効果・消えない理由を見る>

照射する部位・深さなどが目的に合っていない

ハイフで効果を感じやすい人と感じにくい人

ハイフの結果は、「どの機械を使ったか」だけで決まるわけではありません。

顔のどこを、どの深さに、どのような目的で照射するかによって、狙う変化は異なります。

そのため、治療したい部位と照射設計が一致していなければ、期待した変化を感じにくいことがあります。

ただし、ここで注意したいのは、「効かなかった=出力が弱かった」「ショット数が少なかった」とは限らないことです。

出力やショット数を増やせば、その分だけ結果が良くなるという単純な治療ではありません。

2023年のメタ解析でも、マイクロフォーカス超音波には顔面の引き締め効果が認められる一方、最適な治療条件についてはさらなる検討が必要とされています。

効かなかったからといって、理由を確認せずに「次はもっと強く照射しよう」と考えるのではなく、まず適応そのものを見直すことが重要です。

参考文献:Ling J, Zhao H. A Systematic Review and Meta-Analysis of the Clinical Efficacy and Patients’ Satisfaction of Micro-focused Ultrasound Treatment for Facial Rejuvenation and Tightening. Aesthetic Plast Surg. 2023;47(5):1806-1823. PubMed

なぜ自分はハイフの効果を感じにくかったのか

ここまでの内容を、ご自身が受けた治療に当てはめて整理してみましょう。

比較的変化を感じやすいケース 変化を感じにくいケース
軽度〜中等度の顔のゆるみがある もともとたるみがほとんどない
フェイスラインのもたつきが気になる 皮膚の余りや下垂が強い
自然な範囲の引き締めを希望している 大きなリフトアップを期待している
悩みの中心が組織のゆるみ・たるみにある 深いしわ・溝・骨格的なくぼみなどが主な悩み

この表は、「これからハイフを受けるべき人」を決めるためのものではありません。

すでにハイフを受けた方が、「なぜ自分は思ったほど変化を感じなかったのか」を振り返るための目安として考えてください。

実際の顔では、たるみ、脂肪、皮膚、骨格などが複合しているため、表だけで原因を決めることはできません。

大切なのは、「自分がハイフに向いている人だったか」だけではなく、自分が一番改善したかった部分にハイフが向いていたのかという視点です。

ハイフが効かなかったら、もう一度受けるべき?

ハイフで期待した効果が得られなかったとき、「もう一度受ければ今度は効くのでは」と考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、原因を確認せずに同じ治療を繰り返すことはおすすめしません。

まず確認したいのは、次の3点です。

  • まだ最終的な変化を評価するには早くないか
  • ハイフで変えられる悩みに対して施術を受けていたか
  • 期待していた変化と、実際にハイフで期待できる変化に差がなかったか

例えば、施術からまだ日が浅いのであれば、経過を見るという選択肢があります。

一方、数か月経過しても変化が分からず、しかも改善したかった悩みが深い溝や骨格的なくぼみだったのであれば、ハイフを繰り返しても同じ結果になる可能性があります。

また、たるみが強くハイフによる変化量では足りない場合には、別のリフトアップ治療を検討した方が目的に合うこともあります。

「効かなかったからもう一回」ではなく、「なぜ効かなかったように見えるのか」を確認してから次を決めることが大切です。

ハイフ以外の治療を検討した方がいいケース

ハイフで効果を感じなかったからといって、すぐに特定の治療へ変更すればよいわけではありません。

まず、「何を変えたいのか」を整理します。

残っている悩み 検討する治療の方向
軽度のたるみ ハイフの適応や照射内容を再評価
より強い組織の下垂 糸リフト・フェイスリフトなどのリフトアップ治療
骨格的なくぼみやボリューム不足 ヒアルロン酸などのボリュームを補う治療
皮膚に形成された溝 グロースファクターなど皮膚への治療
表情筋の動きによるしわ ボトックスなど
小じわ・肌質の低下 肌質改善を目的とした治療

例えば、当院のグロースファクター治療は、ハイフのように下がった組織を引き上げる治療ではありません。

ほうれい線部分の真皮に注入し、コラーゲンなどの産生を促すことで、当院では主に皮膚に形成された「溝」への治療として使用しています。

反対に、頬の下垂が主な原因であれば、グロースファクターだけで下垂そのものを改善することはできません。

どの治療が優れているかではなく、ハイフで残ったものが何なのかによって次の選択肢は変わります。

▶︎[グロースファクター治療の効果と適応を見る>
▶︎[ほうれい線の治療法をまとめて比較する>

ハイフが効かないと感じたときのよくある質問

ハイフは本当に効果がない治療?

いいえ。ハイフそのものに効果がないわけではありません。

複数の臨床研究やメタ解析で、軽度〜中等度の顔面弛緩に対する引き締め効果が報告されています。

ただし、効果の程度には個人差があり、外科的なフェイスリフトのような大きな変化を目的とする治療ではありません。

そのため、適応や期待する変化が合っていないと「意味がなかった」と感じることがあります。

▶︎[ハイフの本当の効果・限界を詳しく見る>

参考文献:Ling J, Zhao H. A Systematic Review and Meta-Analysis of the Clinical Efficacy and Patients’ Satisfaction of Micro-focused Ultrasound Treatment for Facial Rejuvenation and Tightening. Aesthetic Plast Surg. 2023;47(5):1806-1823. PubMed

ハイフの効果はいつわかる?

施術直後から変化を感じる方もいますが、研究では90日後や180日後など、時間を置いて評価されることが多くあります。

そのため、施術直後だけで最終的な効果を判断する必要はありません。

一方で、十分に経過を見ても変化が分からない場合には、「さらに待てば必ず効く」と考えるのではなく、適応や治療目的を見直した方がよいでしょう。

ハイフをやめたほうがいい人は?

「この条件なら全員やめた方がいい」と一律に決めることはできません。

ただし、もともとたるみが少ない方、顔のボリュームが少なく引き締めによって見た目のバランスが崩れる可能性がある方、強いたるみを大きく引き上げたい方、深いしわや骨格的なくぼみなどハイフ以外の原因が主な方では、別の方法が適していることがあります。

施術を受けるかどうかより、まず治療したい悩みとハイフの作用が合っているかを確認することが重要です。

ハイフをやりすぎるとどうなる?

ハイフは、回数や出力を増やせば増やすほど効果が高くなる治療ではありません。

照射部位や条件によっては痛み、赤み、腫れ、一時的な感覚変化などが起こることがあります。システマティックレビューでは重い有害事象は多くありませんでしたが、熱傷や感覚異常などの報告もあります。

「効かなかったから強くする」「回数を増やす」と自己判断せず、現在の顔の状態を評価した上で次の施術を検討することが大切です。

参考文献:Contini M, et al. A Systematic Review of the Efficacy of Microfocused Ultrasound for Facial Skin Tightening. Int J Environ Res Public Health. 2023;20(2):1522. PubMed

ほうれい線にハイフが効かないのはなぜ?

ほうれい線は、頬の下垂だけでできているわけではないためです。

頬の下垂によって生じる影はハイフで目立ちにくくなることがありますが、皮膚に形成された溝や折れ癖、鼻横の骨格的なくぼみによる影などは、ハイフだけでは十分に変わらないことがあります。

そのため、ほうれい線については「ハイフが効くか」だけではなく、何によって目立っているのかを確認する必要があります。

▶︎[ほうれい線へのハイフの効果・消えない理由を詳しく見る>

まとめ|ハイフが効かないときは「何を変えたかったか」を確認する

ハイフが効かないときの考え方

ハイフは、効果がない治療ではありません。

軽度〜中等度の顔のゆるみやフェイスラインのもたつきに対して、引き締め効果が期待できる治療です。

一方で、施術からまだ時間が経っていない、もともとのたるみが少ない、たるみが強すぎる、脂肪や顔のボリュームの影響が大きい、改善したかった悩みがハイフの得意分野ではないなど、さまざまな理由で「効果がない」と感じることがあります。

実際の診療でも、ハイフ後にご相談に来られた方を拝見すると、顔全体には多少の変化がある一方で、ご本人が一番改善したかった部分が残っていることがあります。

その場合、「ハイフがまったく効かなかった」のではなく、「ハイフで変えられる部分と、変えられない部分があった」と考えた方が次の治療を選びやすくなります。

ハイフをもう一度受けるべきか、別の治療を検討した方がよいのか迷ったときは、回数を増やす前に、まず何が残っているのかを確認することが大切です。

ハイフを受けたあとも気になる部分が残っている方へ

東京リンクルクリニックは、ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科です。無料メール相談には、院長が一通ずつご返信しています。

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