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ほうれい線の最新治療2026|新しい美容医療と本当に大切な選び方

説明


著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「ほうれい線を治療するなら、できるだけ最新の治療を受けたい」
「ヒアルロン酸や糸リフト以外に、もっと新しい治療はないのだろうか?」
「最近よく聞く再生系の治療も、ほうれい線に効くのだろうか?」

このように考えて、最新のほうれい線治療を探している方もいらっしゃるでしょう。

2026年現在も、ほうれい線治療では新しい製剤や注入治療、機器治療などが次々と登場しています。

ヒアルロン酸一つをとっても新しい製剤の開発は続いており、近年はジュブゼン、リジュラン・ジュベルックなどの肌育・再生系治療、PLLA・PDLLAなどコラーゲン産生を促す治療、人工真皮、剥離(サブシジョン)、HIFU・RFなど選択肢は以前より増えています。

そのため、「せっかく美容医療を受けるなら、一番新しい治療を選んだ方がよい」と思うかもしれません。

しかし、ほうれい線治療では、「最新の治療=最も効果が高い治療」とは限りません。

ほうれい線には、皮膚が折れ曲がることで形成された「溝」、鼻横の骨格的なくぼみ、頬のたるみや厚みによる影、表面に刻まれた折れ癖など、さまざまな要素が関係しています。

新しい治療が登場しても、改善できるものが自分のほうれい線の原因と合っていなければ、期待したほどの変化が出ないことがあります。

東京リンクルクリニックは、ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科です。

当院では、治療が新しいか古いかではなく、皮膚の溝、骨格的なくぼみ、頬のたるみなど、何がほうれい線を目立たせているのかを確認した上で治療を選ぶことを大切にしています。

この記事では、2026年現在のほうれい線治療にはどのような選択肢があるのか、最近注目されている治療は従来の治療と何が違うのか、そして「最新」という言葉だけで治療を選ばない方がよい理由まで詳しく解説します。

この記事を読んでわかること

  • 2026年現在の主なほうれい線治療
  • ジュブゼン・人工真皮・剥離など最近注目されている治療
  • 肌育注射・コラーゲンブースターの効果と限界
  • ヒアルロン酸はもう古い治療なのか
  • 最新治療を選ぶ前に知っておきたいこと

最新治療が気になるけれど、自分に合う治療がわからない方へ

ほうれい線は、皮膚の溝、骨格的なくぼみ、頬のたるみなどによって適した治療が異なります。治療名から選ぶ前に、自分のほうれい線の状態を確認することが大切です。

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2026年現在のほうれい線治療

2026年現在、ほうれい線治療にはさまざまな選択肢があります。

新しい治療も増えていますが、従来から行われてきたヒアルロン酸やリフトアップ治療がなくなったわけではありません。

むしろ現在は、一つの治療ですべてのほうれい線を改善しようとするのではなく、何がほうれい線を目立たせているのかによって治療を選び分けることが重要になっています。

治療 主な目的 特徴
グロースファクター 皮膚の溝・折れ癖 皮膚側から徐々に自然な改善を目指す
ヒアルロン酸 深い溝・骨格的なくぼみ ボリュームを補い、直後から変化が出やすい
ジュブゼン 皮膚のしわ・溝 真皮への刺激による自己真皮再生を目的とする
リジュラン 肌質・ハリ・細かいしわ PNを用いて肌質改善を目指す
ジュベルック(PDLLA+HA) ハリ・しわ・コラーゲン産生 PDLLAによってコラーゲン産生を促す
スカルプトラなど(PLLA) しわ・ボリューム・ハリ PLLAによってコラーゲン産生を促し、徐々に改善する
人工真皮 くぼみ・溝 人工真皮を用いて組織の変化やボリューム補正を狙う
剥離(サブシジョン) 皮下の癒着・引き込み 線維性の癒着を物理的に切り離す
HIFU・RF 頬のたるみ・引き締め たるみによる影を軽減する
糸リフト 頬のたるみ 組織を物理的に持ち上げる
脂肪注入 ボリューム不足 自身の脂肪を用いてボリュームを補う
フェイスリフト 強いたるみ 外科的に頬や顔全体のたるみを改善する

このように、同じ「ほうれい線治療」でも、実際には治療しているものが違います。

肌質を改善する治療と、骨格的なくぼみを補う治療、頬を持ち上げる治療、皮膚に形成された溝を改善する治療は同じではありません。

最新の治療を探す前に、「その治療はほうれい線の何を変える治療なのか」を見ることが大切です。

▶︎[ほうれい線におすすめの美容医療を原因別に見る>]
▶︎[ほうれい線を消す方法をまとめて見る>]

最近のほうれい線治療で注目されているもの

「最新のほうれい線治療」と検索している方が特に知りたいのは、最近どのような治療が登場しているのかということだと思います。

近年は、単純に何かを入れて膨らませる治療だけではなく、皮膚や組織の反応を利用して改善を目指す治療が増えています。

一方、従来からあるヒアルロン酸でも新しい製剤の開発は続いています。

ジュブゼン|自己真皮再生を促す治療

最近、ほうれい線治療として名前を聞くことが増えているのが「ジュブゼン(JUVGEN)」です。

ジュブゼンは、二酸化炭素(CO₂)とヒアルロン酸を真皮内へ注入し、その刺激によって自己真皮再生を促すことを目的とした治療です。

ヒアルロン酸を大量に注入し、その製剤自体のボリュームでほうれい線を持ち上げる一般的なヒアルロン酸注入とは考え方が異なります。

皮膚そのものに反応を起こし、しわや溝を内側から改善していくことを目的としている点が特徴です。

一方、「自己真皮再生」という言葉だけで、すべてのほうれい線に適していると考えるのは早いと思います。

ほうれい線には皮膚に形成された溝だけではなく、鼻横の骨格的なくぼみ、頬のたるみ、脂肪による高低差なども関係しています。

また、自己真皮再生法については以前から臨床報告がありますが、現在のジュブゼンによるほうれい線治療について、ヒアルロン酸など他の治療と直接比較した大規模な長期データが十分に蓄積されているとはまだ言いにくい段階です。

そのため、最新の治療だからという理由だけで選ぶのではなく、自分が改善したいほうれい線のどの部分に対する治療なのかを確認することが大切です。

▶︎[ほうれい線に対するジュブゼンの効果とリスクを見る>]

新しいヒアルロン酸製剤

ヒアルロン酸は昔からある美容医療ですが、現在も新しい製剤の開発や臨床研究が続いています。

2026年にも、ほうれい線を対象として新しいヒアルロン酸製剤と既存製剤を比較したランダム化比較試験が報告されています。

つまり、ヒアルロン酸は「古い治療だから時代遅れ」なのではなく、現在も製剤そのものが進歩している治療です。

特に鼻横の骨格的なくぼみや、深いほうれい線の溝をボリュームによって補正したい場合には、現在でも重要な選択肢です。

ただし、ヒアルロン酸には血管内への誤注入や血管閉塞による皮膚壊死、まれには視覚障害などの重大な合併症があります。

特に鼻翼基部から鼻唇溝周囲は血管走行に注意が必要な部位です。

新しい製剤かどうかだけではなく、どこに、何の目的で、どの程度注入するのかまで考えて治療を選ぶ必要があります。

▶︎[ほうれい線ヒアルロン酸の効果と適応を見る>]
▶︎[ヒアルロン酸の失明・血管閉塞リスクを詳しく見る>]

参考文献:Kim BR, et al. Efficacy and Safety of New Hyaluronic Acid Filler for Nasolabial Fold Correction: A Double-Blind, Randomized Trial. Plast Reconstr Surg. 2026;157(2):249-256. PubMed

リジュラン・ジュベルック|同じ「肌育」でも成分と目的は異なる

近年、美容医療でよく聞くようになったのが「肌育」と呼ばれる治療です。

代表的なものとしてリジュランやジュベルックがありますが、この2つは同じ治療ではありません。

リジュランはPN(ポリヌクレオチド)を主成分とし、皮膚のハリやキメ、細かいしわなど、肌質を整える目的で使用されます。

一方、ジュベルックはPDLLA(ポリD,L乳酸)と非架橋ヒアルロン酸を組み合わせた製剤で、PDLLAによってコラーゲン産生を促していくことを目的としています。

どちらも「肌そのものを改善する治療」として紹介されることがありますが、成分も作用の考え方も異なります。

ほうれい線についても、肌質や細かいしわが気になる場合と、真顔でもはっきり残る構造的な溝がある場合では考え方が変わります。

特にリジュランのような肌質改善を主目的とする治療では、深いほうれい線の溝、鼻横の骨格的なくぼみ、頬のたるみなどを大きく変える治療ではありません。

一方、ジュベルックのPDLLAについては、コラーゲン産生を促す作用があり、ほうれい線への治療も研究されています。

2026年には、PDLLA-HA(Juvelook)を中等度から重度のほうれい線へ使用した20例の前向き症例研究が報告され、3回の治療後3か月時点で改善が報告されています。

ただし、対象人数は20例で、観察期間も最終治療後3か月です。

新しい選択肢の一つではありますが、長期的な効果やリスクについては今後のデータも見ていく必要があります。

参考文献:Yi KH, et al. A Clinical Study on the Efficacy and Safety of Injectable PDLLA for Nasolabial Fold Correction: Juvelook treatment for Nasolabial fold. J Craniofac Surg. 2026. PubMed

スカルプトラなどのPLLA製剤|コラーゲンを増やして徐々に改善する

PLLA(ポリL乳酸)を用いた代表的な治療には、スカルプトラなどがあります。

PLLA製剤は、注入した製剤そのものだけで形を作るヒアルロン酸とは異なり、注入後にコラーゲン産生を促し、時間をかけて皮膚の構造やボリュームを改善していくことを目的とした治療です。

スカルプトラは以前から使用されているPLLA製剤で、海外では浅いものから深いものまで、ほうれい線の輪郭上のくぼみの改善にも使用されています。

そのため、PLLAそのものは「2026年に初めて登場した最新治療」ではありません。

一方、現在も新しいPLLA製剤の開発や臨床研究は続いており、2026年にもほうれい線を対象としたPLLA製剤の比較試験が報告されています。

ジュベルックのPDLLAとスカルプトラなどのPLLAは、どちらも乳酸系の生体刺激製剤ですが、同じ製剤ではありません。

また、「コラーゲンが増える」という言葉だけで、すべてのほうれい線に適していると考えないことも大切です。

ほうれい線は皮膚のコラーゲン量だけで決まるものではなく、鼻横の骨格的なくぼみ、頬の脂肪やたるみ、皮膚に形成された溝などが関係しています。

さらにPLLA製剤では、注入部位の腫れや内出血だけでなく、しこりや結節などが生じる可能性についても理解した上で治療を検討する必要があります。

新しい製剤かどうかだけではなく、自分のほうれい線のどの部分を改善するために使用するのかを見ることが重要です。

参考文献:Kim H, et al. Final Report on the Safety and Efficacy of Poly-L-Lactic Acid Filler (Gana V) Injection for the Correction of Nasolabial Fold: A Double-Blind, Non-Inferiority, Randomized, Split-Face Controlled Trial. Aesthetic Plast Surg. 2026;50(1):9-17. PubMed

人工真皮|ほうれい線の新しい治療選択肢

最近では、ほうれい線のくぼみに人工真皮を用いる治療も行われています。

人工真皮を用いてくぼみを内側から持ち上げ、組織になじませながら改善を目指す治療で、ヒアルロン酸とは異なる選択肢として注目されています。

一方、人工真皮を使用すれば、鼻横から口元まで続くほうれい線全体が必ず改善するわけではありません。

実際、当院には人工真皮による治療を受けたものの、「気になっていたほうれい線の下の方はほとんど変わらなかった」「思っていた改善とは違った」ということで来院された方がいます。

ほかにも、人工真皮治療後にほうれい線の変化をほとんど感じられなかったという方を複数診ています。

このような場合、人工真皮を使用した部分とは別に、鼻横から口角方向へ皮膚そのものの「溝」が形成されていることがあります。当院では、その溝にグロースファクター治療を行い、改善したケースもあります。

これは人工真皮という治療そのものが良い・悪いということではありません。

新しい治療を選ぶときほど、「ほうれい線に効くか」だけではなく、「自分が気になっているほうれい線のどの部分を改善する治療なのか」を確認することが大切です。

剥離(サブシジョン)|皮下の癒着を切り離す治療

近年、ほうれい線に対して「剥離(サブシジョン)」を行う治療も見かけるようになりました。

サブシジョンは、専用の針やカニューレを皮下に挿入し、皮膚を下方向へ引っ張っている線維性の癒着を物理的に切り離す治療です。

もともとはニキビ跡のクレーターや陥凹瘢痕などに用いられてきた方法ですが、現在はほうれい線に対して行っているクリニックもあります。

ただし、ほうれい線は単純に皮膚と皮下組織の「癒着」だけでできているわけではありません。

皮膚に形成された溝、鼻横の骨格的なくぼみ、頬の脂肪やたるみ、表情による折れ癖など複数の要因が関係しています。

そのため、剥離によって改善する可能性があるケースはありますが、すべてのほうれい線に剥離が必要というわけではありません。

また、皮下組織を物理的に剥離する治療のため、腫れや内出血などのダウンタイムも考慮する必要があります。

ほうれい線に剥離を検討する場合には、「ほうれい線が深いから剥離する」のではなく、自分のほうれい線に剥離すべき癒着がどの程度関係しているのかを確認することが大切です。

▶︎[ほうれい線の剥離(サブシジョン)は本当に必要か詳しく見る>]

HIFU・RFなどの機器治療

HIFUやRFなど、切らずに顔を引き締める機器治療も進歩しています。

機器によってエネルギーの種類や到達する深さは異なりますが、基本的には皮膚や皮下組織へエネルギーを加え、引き締めやタイトニングを狙う治療です。

頬のたるみによってほうれい線の外側が盛り上がり、影が強く見えている方では、頬が引き締まることでほうれい線が目立ちにくくなることがあります。

一方、最新の機器を使用しても、すでに皮膚に形成された深い溝そのものを直接埋めることはできません。

骨格的なくぼみや折れ癖が主体の場合も、HIFUやRFだけでは十分な改善が得られないことがあります。

機械が新しいかどうかより、そもそも自分のほうれい線にたるみがどの程度関係しているのかを見ることが重要です。

▶︎[ハイフをしてもほうれい線が残る理由を見る>]
▶︎[たるみでほうれい線が目立つ場合の改善方法を見る>]

糸リフト・リフトアップ治療

糸リフトについても、糸の材質や形状、挿入方法などは変化しています。

頬のたるみが強く、頬の位置を持ち上げることでほうれい線の影が軽くなる方では選択肢になります。

ただし、糸が新しくなったからといって、ほうれい線そのものの構造が変わるわけではありません。

皮膚にすでに形成された溝や、その表面に長年の表情によって刻まれた折れ癖は、頬を持ち上げても残ることがあります。

また、中顔面は表情によってよく動くため、治療直後の持ち上がった状態がそのまま長期間続くとは限りません。

リフトアップ治療は「ほうれい線を消す治療」というより、頬のたるみがほうれい線を強調している場合に検討する治療と考えると分かりやすいでしょう。

▶︎[ほうれい線のリフトアップ治療について詳しく見る>]
▶︎[ほうれい線の折れ癖について詳しく見る>]

グロースファクターは「最新だから選ぶ治療」ではない

当院では、ほうれい線の溝に対してグロースファクター治療を中心に行っています。

グロースファクターは、ヒアルロン酸のようにゲル状の製剤そのもののボリュームでほうれい線を大きく持ち上げる治療ではありません。

皮膚内部のコラーゲンなどの産生を促し、皮膚に形成されたほうれい線の溝を徐々に自然に浅くしていくことを目的としています。

通常は1〜6か月程度かけて徐々に変化し、当院では基本的に1回の治療で経過をみています。

また、必要以上に投与して膨らませることを避け、ほうれい線の深さ、長さ、左右差などを確認しながら投与量を調整しています。

当院では、他の注入製剤と混ぜると薬剤同士の相互作用によって反応をコントロールしにくくなり、しこりなどのリスクにつながる可能性があると考えているため、他の製剤とは混ぜず、グロースファクター単剤で治療しています。

ただし、当院がグロースファクターを重視しているのは、「新しい治療だから」ではありません。

皮膚に形成されたほうれい線の溝を、顔立ちを大きく変えずに自然に改善するという目的に合っているためです。

逆に、鼻翼基部の骨格的なくぼみをしっかりボリューム補正したい場合には、ヒアルロン酸の方が適していることがあります。

頬のたるみが主体であれば、リフトアップ治療が適していることもあります。

グロースファクターも含めて、すべてのほうれい線に一つの治療が適しているわけではありません。

▶︎[グロースファクターでほうれい線を自然に改善する方法を見る>]
▶︎[グロースファクター治療の症例を見る>]

ほうれい線治療で進んでいるのは「新しい治療」だけではない

美容医療の進歩というと、新しい薬剤や機械に目が向きやすいと思います。

しかし、ほうれい線治療では、治療法が増えたことと同じくらい、ほうれい線を一本の線として考えず、何がその線を作っているのかを分けて考えることが重要です。

同じように見えるほうれい線でも、実際には原因が異なります。

皮膚に形成された「溝」

皮膚が同じ場所で長年繰り返し折れ曲がることで、真顔でも残る構造的な変化が形成されることがあります。

当院では、これを「溝」と呼んでいます。

溝が主体の場合、頬を持ち上げたり、周囲へボリュームを補ったりしても、線そのものが残ることがあります。

当院では、このような皮膚の溝に対してグロースファクターを治療選択肢として重視しています。

▶︎[ほうれい線の溝に対するグロースファクター治療を見る>]

鼻横の骨格的なくぼみ

小鼻の横がもともと深くくぼんでいる方では、上顎や鼻翼基部の骨格によって、ほうれい線上部の影が強く見えることがあります。

骨格的なくぼみそのものを大きくボリューム補正したい場合には、ヒアルロン酸が変化を出しやすい治療です。

一方、グロースファクターでも皮膚のハリや厚み、併存する溝が改善することで、鼻横のくぼみや影がある程度目立ちにくくなることがあります。

ただし、グロースファクターで骨格そのものを前へ出すことはできないため、ヒアルロン酸のような大幅なボリュームアップを目的とする治療ではありません。

また、鼻翼基部から鼻唇溝周囲へのヒアルロン酸注入では、血管閉塞などの重大な合併症も考慮する必要があります。

どこまで大きく変えたいのか、自然な変化を希望するのか、リスクをどのように考えるのかによっても治療選択は変わります。

▶︎[鼻の横のくぼみについて詳しく見る>]
▶︎[ヒアルロン酸注入の安全性について詳しく見る>]

頬のたるみによる影

年齢とともに頬の位置が下がり、ほうれい線の外側にボリュームが集まることで、線との高低差が強くなり、影が目立つことがあります。

この場合には、HIFU・RF、糸リフト、たるみが強ければフェイスリフトなどが選択肢になることがあります。

ただし、頬のたるみと皮膚に形成された溝は別の問題です。

頬を持ち上げても真顔で線が残る場合には、たるみだけではなく溝や骨格など、別の要因も関係している可能性があります。

▶︎[顔のたるみでほうれい線が目立つ場合の改善方法を見る>]
▶︎[リフトアップで改善できるほうれい線を見る>]

溝の表面に刻まれた「折れ癖」

皮膚に形成された溝の表面に、長年の表情筋の動きによって細かな線が刻まれていることがあります。

当院では、この表層の変化を「折れ癖」と呼んでいます。

深い位置へヒアルロン酸を入れたり、頬をリフトアップしたりしても、表面の折れ癖は残ることがあります。

特に浅い溝や折れ癖では、ヒアルロン酸で下から持ち上げるだけでは改善に限界があります。

「ほうれい線へヒアルロン酸を入れたのに、近くで見ると線が残っている」という場合には、このような表層の変化が関係していることがあります。

▶︎[ほうれい線の折れ癖について詳しく見る>]

最新のほうれい線治療を選ぶ前に知っておきたいこと

「新しい治療=従来の治療より優れている」ではない

美容医療では、新しい製剤や機器が登場すると、従来の治療より進化しているように感じるかもしれません。

しかし、新しい治療と従来の治療では、そもそも目的が違うことがあります。

例えば、肌質を改善する新しい注入治療が登場しても、鼻横の骨格的なくぼみをしっかりボリューム補正するという目的では、ヒアルロン酸の方が適している場合があります。

反対に、ボリュームを大きく増やしたくない皮膚の溝では、ヒアルロン酸以外の治療が適していることもあります。

治療の新旧を比べるのではなく、「自分が改善したいもの」と「その治療が変えられるもの」が一致しているかを見ることが大切です。

▶︎[ほうれい線におすすめの美容医療を原因別に見る>]

新しい治療だから安全とは限らない

「最新」という言葉から、安全性も高くなっているように感じる方もいるでしょう。

しかし、新しい治療だから安全、昔からある治療だから危険という単純な関係ではありません。

治療ごとに起こり得る副作用や合併症は異なります。

また、新しい治療ほど長期的なデータがまだ十分に蓄積されていない場合もあります。

効果だけではなく、研究期間、対象人数、長期的な経過、起こり得る合併症まで見た上で治療を検討することが重要です。

治療をたくさん組み合わせればよいわけではない

美容医療の選択肢が増えたことで、複数の治療を組み合わせる提案も増えています。

もちろん、皮膚の溝と頬のたるみなど複数の原因がある場合には、それぞれに治療することが必要なケースもあります。

しかし、最初から多くの治療を重ねなければほうれい線が改善しないわけではありません。

原因を整理しないまま治療を増やすと、どの治療がどこに効いたのか分かりにくくなり、費用やダウンタイムも増えてしまいます。

当院では、まず何が一番ほうれい線を目立たせているのかを確認し、必要以上に治療を増やさないことを大切にしています。

▶︎[ほうれい線を消す方法をまとめて見る>]

ほうれい線治療は「最新」より自分の原因に合っているかが大切

美容医療が進歩し、新しい治療の選択肢が増えること自体は、患者さんにとって良いことだと思います。

これまでとは異なる仕組みの治療が登場することで、以前は治療が難しかった悩みに対応できる可能性もあります。

一方、私はこれまで2万件以上のほうれい線を診てきましたが、同じように見えるほうれい線でも、実際に診察すると原因はかなり違います。

皮膚の溝が主体の方もいれば、鼻横の骨格的なくぼみが強い方、頬のたるみが大きく影響している方もいます。

そのため当院では、「今一番新しい治療は何か」から治療を決めるのではなく、まず何がその方のほうれい線を目立たせているのかを確認します。

皮膚に形成された溝が主体であればグロースファクター、骨格的なくぼみを大きく補正したい場合にはヒアルロン酸、頬のたるみが主体であればリフトアップ治療が適していることもあります。

また、セルフケアで十分な状態であれば、無理に美容医療を受ける必要はありません。

最新の治療を受けることではなく、自分に必要な治療だけを選ぶこと。

治療の選択肢が増えている今だからこそ、この考え方がより大切だと思います。

▶︎[ほうれい線ができる原因について詳しく見る>]
▶︎[グロースファクターによるほうれい線治療を詳しく見る>]

よくある質問

2026年現在、一番新しいほうれい線治療は何ですか?

ジュブゼン、人工真皮、PDLLA・PLLAなどコラーゲン産生を促す治療、新しいヒアルロン酸製剤など、さまざまな治療が登場しているため、「これ一つが最新のほうれい線治療」と決めることはできません。

また、最新であることと、自分のほうれい線に最も適していることは別です。

ジュブゼンはほうれい線に効果がありますか?

ジュブゼンは、CO₂とヒアルロン酸を真皮内へ注入し、自己真皮再生を促すことでしわや溝の改善を目指す治療です。

一方、鼻横の骨格的なくぼみや頬のたるみなど、ほうれい線を作るすべての原因を改善する治療ではありません。

▶︎[ほうれい線に対するジュブゼンの効果とリスクを見る>]

ヒアルロン酸はもう古い治療ですか?

ヒアルロン酸は以前から行われている治療ですが、現在も新しい製剤の開発や臨床研究が続いています。

特に鼻横などの骨格的なくぼみや、深い溝をボリュームによって補正したい場合には、現在でも重要な選択肢です。

一方、浅い溝や折れ癖では改善に限界があり、血管閉塞などのリスクも考慮する必要があります。

▶︎[ほうれい線ヒアルロン酸の効果と適応を見る>]

リジュランやジュベルックはほうれい線に効果がありますか?

皮膚のハリやキメ、細かいしわなど、肌質を改善する目的では選択肢になります。

また、PDLLA-HAを用いたほうれい線治療についても臨床研究が報告されています。

ただし、真顔でもはっきり残る深い溝、骨格的なくぼみ、頬のたるみなどをすべて改善する治療ではありません。

人工真皮ならほうれい線は長期的に改善しますか?

人工真皮を用いた治療も選択肢の一つですが、人工真皮を使用した部分と、患者さん自身が気にしているほうれい線全体が一致するとは限りません。

実際、当院には人工真皮治療後に「ほうれい線の下の方が変わらなかった」「思っていた改善とは違った」ということで来院された方もいます。

人工真皮そのものの適応だけでなく、皮膚の溝や骨格的なくぼみなど、何がほうれい線を作っているのかを確認することが大切です。

ほうれい線は剥離すれば改善しますか?

剥離(サブシジョン)は、皮下の線維性の癒着を切り離す治療です。

癒着が関係しているケースでは改善する可能性がありますが、ほうれい線は皮膚の溝、骨格的なくぼみ、頬のたるみなど複数の要因によって形成されるため、すべての方に剥離が必要なわけではありません。

▶︎[ほうれい線の剥離(サブシジョン)は本当に必要か詳しく見る>]

最新のHIFUやRFなら深いほうれい線も消えますか?

HIFUやRFは、主に頬のたるみや皮膚の引き締めを目的とする治療です。

たるみがほうれい線を強調している場合には目立ちにくくなることがありますが、すでに皮膚に形成された深い溝そのものを直接消す治療ではありません。

▶︎[ハイフをしてもほうれい線が残る理由を見る>]

最新治療ならほうれい線を完全に消せますか?

どの治療でも、すべてのほうれい線を完全に消せるとは限りません。

ほうれい線には皮膚、脂肪、骨格、たるみ、表情の動きなど複数の要因が関係しています。

完全に消すことだけを目標にすると、必要以上にボリュームを入れたり、顔立ちが変わったりすることもあります。

何が気になっているのかを確認した上で、自然な改善を目指すことが大切です。

結局、どのほうれい線治療を選べばよいですか?

治療名から選ぶのではなく、自分のほうれい線がなぜ目立っているのかを確認してから選ぶことが大切です。

皮膚の溝、鼻横の骨格的なくぼみ、頬のたるみ、折れ癖など、主な原因によって適した治療は異なります。

▶︎[ほうれい線におすすめの美容医療を原因別に見る>]

まとめ|ほうれい線の最新治療は「新しさ」だけで選ばない

2026年現在、ほうれい線治療では新しい製剤や治療方法が登場しています。

ジュブゼン、人工真皮、剥離(サブシジョン)、リジュラン・ジュベルックなどの肌育・再生系治療、PLLA・PDLLAなどのコラーゲンブースター、新しいヒアルロン酸製剤、HIFU・RFなど、選択肢は以前より増えています。

一方で、新しい治療だから、従来の治療よりほうれい線に効果が高いとは限りません。

皮膚に形成された溝、鼻横の骨格的なくぼみ、頬のたるみによる影、表面に刻まれた折れ癖など、ほうれい線が目立つ原因は人によって異なります。

そのため、最新の治療を次々と探すより、まず自分のほうれい線がなぜ目立っているのかを確認することが大切です。

当院では、皮膚に形成された溝にはグロースファクター治療を中心に行っています。一方、骨格的なくぼみを大きくボリューム補正したい場合にはヒアルロン酸、頬のたるみが主体の場合にはリフトアップ治療が適していることもあります。

ほうれい線治療では、「一番新しい治療は何か」よりも、「自分のほうれい線に何が必要なのか」を考えることが重要です。

自分に合ったほうれい線治療を知りたい方へ

「最新治療が気になるけれど何を選べばよいかわからない」「自分のほうれい線はグロースファクターで改善できるのか知りたい」という方も、ほうれい線の状態やこれまでの治療歴を確認した上で治療をご提案します。

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