
著者
ほうれい線治療専門
東京リンクルクリニック
院長 沖津茉莉子
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「ほうれい線を治療したいけれど、ヒアルロン酸、糸リフト、ハイフ、グロースファクターなど、選択肢が多すぎて何を選べばよいのか分からない。」
「自分のほうれい線には、結局どの治療が合っているのでしょうか。」
このようなお悩みでご相談いただくことがあります。
ほうれい線治療では、人気の治療や有名な治療を選べばよいわけではありません。
大切なのは、治療法を先に決めるのではなく、自分のほうれい線の何が目立っているのかを見極めることです。
ほうれい線には、皮膚が折れ曲がることで形成された「溝」と、頬や鼻横などとの高低差によって生じる「影」があります。
さらに影にも、頬の下垂や骨格的なくぼみなどによる構造的な影と、毛穴・小じわ・くすみなどによって強調される光学的な影があります。
溝が主体なのか、構造的な影が強いのか、それとも複数の要因が重なっているのかによって、適した治療は変わります。
東京リンクルクリニックは、ほうれい線治療を専門とする美容皮膚科です。
私は13年以上美容医療に携わり、これまで2万件以上のほうれい線治療に関わってきました。
実際の診療でも、「糸リフトを受けたのに溝が残っています」「ヒアルロン酸を入れたけれど、まだ影が気になります」とご相談いただくことがあります。
診察してみると、受けた治療がまったく効いていないのではなく、その治療が改善した要因とは別の要因が残っていることは珍しくありません。
この記事では、ほうれい線の「溝」と「影」の違いから、ヒアルロン酸、グロースファクター、ハイフ、糸リフト、フェイスリフト、肌質改善治療まで、それぞれが何に向いているのかを整理します。
この記事を読んでわかること
- ほうれい線治療を選ぶ前に確認したい「溝」と「影」の違い
- ヒアルロン酸・グロースファクター・ハイフ・糸リフトなどの違い
- 自分の状態に合った治療を選ぶ考え方
- セルフケアでできることと美容医療が必要になるケース
- ほうれい線治療で後悔しないためのクリニック選び
「自分の場合は、溝と影のどちらが強いのか分からない」という方へ
東京リンクルクリニックでは、ほうれい線の状態を確認した上で、必要な治療・必要のない治療を含めてご案内しています。メールでお寄せいただいたご相談には、院長が一通ずつご返信しています。
ほうれい線治療は「溝」と「影」を見分けることから始まる
自分に合った治療を選ぶには、最初にほうれい線がどのように見えているのかを理解することが重要です。
ほうれい線を一本の「しわ」として見ると、治療選びは難しくなります。
当院では、まず「溝」と「影」という2つの要素に分けて考えています。
溝|皮膚が折れ曲がることで形成された構造的な変化

溝とは、皮膚が繰り返し折れ曲がることで形成された細長い凹みです。
皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少してハリや弾力が低下すると、頬からかかる力を支えにくくなり、ほうれい線のラインで皮膚が折れ曲がりやすくなります。
その状態が続くことで、真顔でも残る溝へと変化していきます。
さらに、溝の表面には、長年の笑顔や会話などによる表情筋の動きによって「折れ癖」が刻まれることがあります。
折れ癖は溝とは別の原因ではなく、すでに形成された溝の表面に重なっている表層の変化です。
影|顔の高低差や肌表面によって生じる見え方

一方、ほうれい線が深く見える原因は、皮膚の溝だけではありません。
頬と口元の間に高低差があると、光が遮られてほうれい線に沿って影ができます。
影は大きく、構造的な影と光学的な影に分けて考えることができます。
構造的な影
頬の厚みや下垂、鼻横の骨格的なくぼみなど、顔の立体構造によって生じる影です。
このタイプでは、皮膚表面だけを治療しても、高低差そのものが残っていれば影が残ることがあります。
光学的な影
毛穴、小じわ、色むら、くすみなどがあると、肌表面で光が均一に反射しにくくなり、ほうれい線周囲が暗く見えることがあります。
また、照明や写真を撮る方向によっても影の見え方は変わります。
この場合は、頬を引き上げたり溝を治療したりするだけではなく、毛穴や色調などへの治療が必要になることがあります。
参考文献:Hong GW, et al. Anatomical-Based Diagnosis and Filler Injection Techniques: Nasolabial Folds. J Craniofac Surg. 2025. PubMed
鼻横のボリューム不足、組織の弛緩、筋付着など複数の要因によってほうれい線が形成され、複数の要因が併存することもあると報告されています。
ほうれい線が目立つ原因は一つではない
「ほうれい線=たるみ」と考えられることがありますが、実際にはそれほど単純ではありません。
骨格、脂肪、皮膚、支持組織、筋肉の動きなどが複雑に関係し、その結果として溝や影が目立つようになります。
鼻横などの骨格による高低差

もともと鼻の横、いわゆる鼻翼基部がくぼんでいる方では、鼻横から口元へ向かう部分に高低差が生まれ、若い頃からほうれい線の影が目立つことがあります。
頬骨の高さや中顔面の前後的な位置、口元の突出なども、ほうれい線の見え方に影響します。
このような骨格的なくぼみがある場合でも、皮膚の溝やハリ低下が重なっていれば、グロースファクターによって溝や皮膚の状態が改善し、結果として影がある程度目立ちにくくなることがあります。
ただし、グロースファクターは骨格的なくぼみそのものをボリュームで補う治療ではありません。
くぼみそのものをしっかり補正したい場合には、ヒアルロン酸など別の治療が適していることがあります。
頬の厚みや下垂

加齢に伴って骨や支持組織が変化すると、頬の脂肪や軟部組織の位置も変化します。
頬の組織が下方へ移動すると、ほうれい線のすぐ上に厚みが集まり、口元との高低差が大きくなることで構造的な影が強くなります。
このタイプでは、頬を引き上げたときに影が明らかに弱くなることがあります。
皮膚のハリや弾力の低下

皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少すると、皮膚は折れ曲がりやすくなります。
さらに表情による動きが繰り返されることで、ほうれい線のラインに溝が形成され、その表面に折れ癖が重なっていきます。
実際には、骨格・頬の下垂・皮膚のハリ低下などが一つだけ存在するより、複数が重なっていることの方が少なくありません。
そのため、「深いほうれい線だからこの治療」と見た目の深さだけで決めるのではなく、何によって深く見えているのかを確認することが重要です。
セルフケアでできることと治療が必要なこと

ほうれい線が気になり始めると、まず化粧品、マッサージ、表情筋トレーニング、美顔器などを試す方も多いでしょう。
保湿や紫外線対策は、皮膚の健康を維持し、今後の光老化を防ぐ上で大切です。
また、メイクや照明を工夫すれば、光学的な影を一時的に目立ちにくくすることもできます。
一方で、すでに皮膚に形成された溝や、骨格・脂肪・頬の下垂による構造的な高低差をセルフケアだけで大きく変えることは困難です。
マッサージによってむくみが取れて一時的にすっきり見えることはありますが、骨格的なくぼみや形成された溝そのものがなくなるわけではありません。
表情筋トレーニングについても、美容目的でどの方法をどの程度行えばほうれい線が改善するのかについて十分な医学的根拠が確立しているとはいえません。
そのため、セルフケアと美容医療は「どちらが正しいか」ではなく、目的が違うものとして考えることが大切です。
セルフケアは皮膚の健康維持や予防、美容医療はすでに生じた構造的な変化の改善を目指す場合の選択肢になります。
▶︎[ほうれい線のセルフケアでできること・できないことを見る>]
▶︎[表情筋トレーニングとほうれい線の関係を見る>]
ほうれい線治療は原因に合わせて選ぶ
ほうれい線治療で重要なのは、「一番有名な治療」や「一番強い治療」を選ぶことではありません。
自分が改善したいものに、その治療がきちんと届くかどうかです。
当院では、大きく次のように考えています。
溝が主体の場合|皮膚への治療を検討
真顔でも皮膚に細長い凹みが残り、頬を引き上げてもその線自体が残る場合は、溝の要素が強い可能性があります。
このような場合は、グロースファクターなど、皮膚のハリや厚み、形成された溝へアプローチする治療が選択肢になります。
浅い溝では、その表面に折れ癖が重なっていることもあります。
鼻横の骨格的なくぼみによる影が主体の場合|ボリューム補正も選択肢
鼻翼基部などの深部がくぼんでいることで影が強く見えている場合には、深部のボリュームを補うヒアルロン酸が適することがあります。
一方、骨格的なくぼみがあっても、併存する皮膚の溝やハリ低下が見え方に大きく影響している場合には、グロースファクターによってその部分が改善し、影が目立ちにくくなることもあります。
「鼻横がくぼんでいるから必ずヒアルロン酸」ということではなく、どこまで骨格的なくぼみそのものを改善したいのかも含めて考える必要があります。
頬の下垂による影が主体の場合|リフトアップ治療を検討

頬の位置が下がり、ほうれい線の上に組織が覆いかぶさることで構造的な影が強くなっている場合は、リフトアップ治療が適することがあります。
ただし、リフトアップによって影が改善しても、すでに皮膚に形成された溝は残ることがあります。
そのため、必要に応じて溝への治療と組み合わせて考えます。
毛穴・小じわ・くすみが影を強めている場合|肌質治療を検討

深い構造的な影がそれほど強くなくても、毛穴、小じわ、くすみ、色むらによって光が乱反射すると、ほうれい線が実際以上に濃く見えることがあります。
この場合には、美白治療や毛穴治療、肌質改善治療などを組み合わせることで、全体としてほうれい線が目立ちにくくなることがあります。
このように、治療は「ほうれい線」という名前に対して行うのではなく、その人のほうれい線を構成している要素に対して選ぶことが重要です。
代表的なほうれい線治療を比較

代表的な治療について、それぞれ何を改善しやすいのかという視点から整理します。
| 治療 | 主に対応するもの | 即効性 | 主なメリット | 主な限界・注意点 |
|---|---|---|---|---|
| グロースファクター | 皮膚のハリ低下・溝 | △ | 徐々に変化し、ボリュームを入れて形を作る治療ではない | 骨格的なくぼみや強いたるみそのものを直接補正する治療ではない |
| ヒアルロン酸 | 深部のボリューム不足・骨格的なくぼみなど | ◎ | 注入直後から形態を補正しやすい | 吸収されるため再治療が必要になることがあり、血管塞栓など注入特有のリスクがある |
| ハイフ・高周波 | 軽度のたるみ・顔全体の引き締め | △〜○ | 切開せず顔全体の引き締めを目指せる | 形成された深い溝を直接改善する治療ではない |
| 糸リフト | 頬の下垂による構造的な影 | ◎ | 頬の組織を物理的に引き上げられる | 中顔面では後戻りがあり、皮膚の溝は残ることがある |
| フェイスリフト | 強い頬の下垂 | ◎ | 強いたるみに対して大きな変化を期待できる | 手術のためダウンタイム・費用・侵襲が大きく、ほうれい線の溝が完全になくなるとは限らない |
| 肌質改善治療 | 小じわ・毛穴・くすみなど | △ | 肌全体の質感や光の反射を整えられる | 深い溝や大きな構造的な影を直接改善する治療ではない |
ここから、それぞれの治療の特徴をもう少し詳しく説明します。
ほうれい線治療それぞれの特徴と限界
グロースファクター|皮膚のハリと溝へアプローチ
グロースファクターは、皮膚の真皮へアプローチし、コラーゲンなどの産生を促すことで皮膚のハリや弾力、形成された溝の改善を目指す治療です。
ヒアルロン酸のようにジェル状の製剤で凹みを直接埋める治療ではなく、施術後1〜6か月ほどかけて徐々に変化していく点が特徴です。
当院では、特に皮膚に形成された溝や、その表面に折れ癖が重なっている場合に治療の選択肢として考えています。
一方で、グロースファクターは頬そのものを引き上げる治療ではなく、鼻横の骨格的なくぼみをヒアルロン酸のようなボリュームで直接補う治療でもありません。
そのため、構造的な影が強い場合には、原因に応じて別の治療を検討することがあります。
実際の診療でも、骨格的なくぼみや頬の下垂が多少あっても、同時に存在する溝や皮膚のハリ低下を改善するだけで、ほうれい線全体の印象がかなり変わる方はいらっしゃいます。
反対に、皮膚の溝がそれほど強くなく、影のほとんどが大きな骨格差や強いたるみによってできている場合には、グロースファクターだけで十分な改善が得られないこともあります。
ヒアルロン酸|ボリューム不足や骨格的なくぼみを補正

ヒアルロン酸は、ジェル状の製剤を注入し、ボリュームを補う治療です。
注入直後から変化を確認しやすく、鼻横の骨格的なくぼみなど、深部のボリューム不足がほうれい線の影を強くしている場合には有効な選択肢になります。
一方で、浅い溝や細い折れ癖を直接ヒアルロン酸で埋めようとすると、注入する層や量によっては表面の凹凸や不自然な膨らみが目立つことがあります。
また、鼻横からほうれい線周囲には重要な血管が走行しているため、血管塞栓などのまれではあるものの重大な合併症についても理解しておく必要があります。
そのため、「ほうれい線だから溝へヒアルロン酸を入れる」と一律に考えるのではなく、どこのボリューム不足を何の目的で補うのかを考えることが重要です。
参考文献:Wang Q, et al. Efficacy and Safety of Fillers for the Treatment of Nasolabial Folds: A Network Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. Aesthetic Plast Surg. 2024. PubMed
リフトアップ治療|頬の下垂による影へアプローチ

頬の位置が下がり、ほうれい線の上に組織が重なることで構造的な影が強くなっている場合は、リフトアップ治療が選択肢になります。
ただし、「ほうれい線が深い=たるみが強い」とは限りません。
頬を指で軽く引き上げたときに影は改善しても、皮膚に刻まれた溝が残る場合は、リフトアップだけですべてを改善することは難しくなります。
糸リフト
糸リフトは、コグなどが付いた医療用の糸を皮下へ挿入し、頬の組織を物理的に引き上げる治療です。
頬の下垂による影が主体の方では、ほうれい線が目立ちにくくなることがあります。
一方、中顔面は表情によってよく動く部位であり、時間とともに後戻りすることがあります。
また、皮膚に形成された溝そのものを消す治療ではありません。
フェイスリフト
フェイスリフトは、皮膚やSMASなどの組織を外科的に引き上げる治療です。
たるみが強い場合には、糸リフトや機械治療より大きな変化を期待できます。
ただし、ほうれい線は顔の中でも改善が難しい部位の一つであり、フェイスリフトによって頬の下垂が改善しても、皮膚に形成された溝まで完全になくなるとは限りません。
参考文献:Hong GW, et al. Anatomical Considerations and Technique for Nasolabial Fold Thread Lifting. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2025. PubMed
ハイフ・高周波|顔全体の引き締めを目的とする治療

ハイフ(HIFU)や高周波(RF)は、熱エネルギーを利用して皮膚や皮下組織の引き締めを目指す治療です。
切開を伴わず、顔全体の軽度なたるみや引き締めを改善したい場合には選択肢になります。
一方で、すでに皮膚に形成された深いほうれい線の溝を直接治療するものではありません。
そのため、「ほうれい線を消したい」という目的だけでハイフを受けても、期待していたほど線が変わらないことがあります。
また、顔の脂肪が少ない方などでは、照射部位や出力によっては頬のボリュームが減り、かえって影が目立って見える可能性もあるため、適応を見極めることが重要です。
▶︎[ハイフでほうれい線が改善するケース・しないケースを見る>]
参考文献:Haykal D, et al. A Systematic Review of High-Intensity Focused Ultrasound in Skin Tightening and Body Contouring. Aesthet Surg J. 2025. PubMed
肌質改善治療|小じわ・毛穴・くすみによる見え方を整える

リジュランなどの肌育治療やレーザー治療などは、深いほうれい線の溝や大きな構造的な影を直接改善する治療ではありません。
しかし、ほうれい線周囲の小じわ、毛穴、くすみ、色むらなどが改善すると、肌表面への光の当たり方が整い、結果としてほうれい線が目立ちにくく見えることがあります。
特に、「線そのものはそれほど深くないのに、写真や暗い場所だと濃く見える」という方では、こうした光学的な影が関係していることがあります。
▶︎[リジュランで改善できるほうれい線の範囲を見る>]
▶︎[毛穴によってほうれい線が濃く見える理由を見る>]
治療法よりも「何を改善したいか」を先に決める

ここまで読むと、「結局、自分にはどれが一番いいのだろう」と思うかもしれません。
しかし、ほうれい線治療では、一つの治療をすべての方に当てはめることはできません。
例えば、皮膚の溝が主体の方にリフトアップ治療だけを行っても、影は多少変化しても溝が残る可能性があります。
反対に、頬の下垂による大きな構造的な影が主体の方に皮膚への治療だけを行っても、頬との高低差が十分に変わらないことがあります。
鼻横の骨格的なくぼみが強い方では、深部のボリューム補正を検討することもあります。
そして実際には、溝+骨格的なくぼみ、溝+頬の下垂、溝+光学的な影というように、複数の要因が重なっている方も少なくありません。
診療でも、「どれか一つの治療だけですべてをなくしたい」と希望される方はいらっしゃいます。
しかし、治療を増やすことが必ずしも正解ではありません。
まず一番気になっている要素を改善し、その時点で残っているものを確認してから次の治療を考える方が、不必要な施術を避けやすく、自然な仕上がりにもつながります。
ほうれい線治療で後悔しないクリニックの選び方

治療法だけではなく、誰に診てもらうかも重要です。
クリニックによって得意とする治療は異なるため、最初から特定の治療だけを前提にするのではなく、自分のほうれい線の状態を診断した上で説明してもらえるかを確認しましょう。
ほうれい線の原因を説明してもらえるか
「ほうれい線がありますね。ではヒアルロン酸を入れましょう」というように、治療名だけを提示されるのではなく、なぜその治療が必要なのかを説明してもらえることが大切です。
溝なのか、構造的な影なのか、骨格なのか、頬の下垂なのか。
診断と治療がつながっているかを確認しましょう。
治療の限界まで説明してもらえるか
どの美容医療にも、改善しやすいものと改善しにくいものがあります。
メリットだけでなく、「この治療ではここは残る可能性があります」と説明してくれることは重要です。
必要のない治療を増やしていないか
複数の原因があるからといって、最初から複数の施術をすべて行う必要があるとは限りません。
一つの治療を行った結果、別の要素まで目立ちにくくなり、追加治療が必要なくなることもあります。
逆に、一つの治療ですべてを改善できると断定するのも適切ではありません。
必要な治療と必要のない治療を分けて提案してくれるかは、クリニックを選ぶ上で大切なポイントです。
リスク・費用・経過まで確認できるか
即効性や症例写真だけではなく、ダウンタイム、合併症、持続期間、再治療の可能性、最終的にかかる費用まで確認しましょう。
美容医療では、治療を受けることそのものより、十分に理解した上で選択することが重要です。
よくある質問

ヒアルロン酸とグロースファクターはどちらがいいですか?
どちらが優れているかではなく、改善したいものによって異なります。
皮膚に形成された溝やハリ低下が主体の場合はグロースファクター、鼻横などの深部のボリューム不足や骨格的なくぼみそのものを補正したい場合はヒアルロン酸が適することがあります。
同じ「ほうれい線」でも治療対象が異なるため、状態を確認して選ぶことが重要です。
ほうれい線が深ければ糸リフトをした方がいいですか?
深さだけでは決まりません。
頬の下垂による影が強ければ糸リフトが適することがありますが、皮膚に形成された溝が主体であれば、頬を引き上げても線が残ることがあります。
ハイフだけでほうれい線は消えますか?
ハイフは顔全体の引き締めを目的とする治療であり、皮膚に形成された深い溝を直接消す治療ではありません。
軽度の頬の下垂が影を強めている場合には多少目立ちにくくなる可能性がありますが、ほうれい線そのものの改善を目的とする場合には、別の治療が必要になることがあります。
複数の治療を組み合わせた方が効果は高いですか?
必ずしもそうではありません。
複数の要因があっても、最も目立っている要素を一つ改善すると、全体として十分に目立ちにくくなることがあります。
最初から多くの治療を重ねるのではなく、一度治療した後の状態を確認し、残った要因に対して必要な治療だけを追加する考え方も大切です。
まとめ|ほうれい線治療は原因から選ぶ

ほうれい線治療には、グロースファクター、ヒアルロン酸、ハイフ、高周波、糸リフト、フェイスリフト、肌質改善治療など、さまざまな選択肢があります。
しかし、治療名だけを比較しても、自分に合った治療は決まりません。
まず確認したいのは、自分のほうれい線で「溝」と「影」のどちらが目立っているのかということです。
皮膚に形成された溝が主体なのか。
鼻横の骨格的なくぼみや頬の下垂による構造的な影が主体なのか。
あるいは、毛穴・小じわ・くすみなどによる光学的な影が見え方を強くしているのか。
実際には、これらが複数重なっていることも少なくありません。
だからこそ、「ほうれい線にはこの治療」と一律に決めるのではなく、何を改善するために、どの治療を行うのかを整理することが、後悔しない治療選びにつながります。
東京リンクルクリニックでは、ほうれい線治療を専門に診療しています。
「自分の場合はどの要素が強いのか分からない」「以前治療を受けたけれど、まだほうれい線が気になる」という方も、お気軽にご相談ください。
メールでお寄せいただいたご相談には、本記事を執筆している院長が一通ずつご返信しています。









